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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
ウイルス、細菌及び真菌等による重篤な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意し、本剤投与後に感染の徴候又は症状があらわれた場合には、直ちに主治医に連絡するよう患者を指導すること。,,,,
*既存治療で効果不十分な下記疾患尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、強直性脊椎炎、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎
*既存治療で効果不十分な下記疾患尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬
通常、成人にはセクキヌマブ(遺伝子組換え)として、1回300mgを、初回、1週後、2週後、3週後、4週後に皮下投与し、以降、4週間の間隔で皮下投与する。また、体重により、1回150mgを投与することができる。通常、6歳以上の小児にはセクキヌマブ(遺伝子組換え)として、体重50kg未満の患者には1回75mgを、体重50kg以上の患者には1回150mgを、初回、1週後、2週後、3週後、4週後に皮下投与し、以降、4週間の間隔で皮下投与する。なお、体重50kg以上の患者では、状態に応じて1回300mgを投与することができる。
通常、成人にはセクキヌマブ(遺伝子組換え)として、1回150mgを、初回、1週後、2週後、3週後、4週後に皮下投与し、以降、4週間の間隔で皮下投与する。
感染症が悪化するおそれがある。,,,
炎症性腸疾患の患者に投与する場合は観察を十分に行うこと。症状を悪化させるおそれがある。活動期にあるクローン病の患者を対象とした海外臨床試験において、プラセボ群に比べて本剤群において活動期のクローン病の症状が悪化する傾向がみられている。
アレルギー反応を起こすことがあるので注意すること。75mgシリンジ及び150mgペンの注射針部分のカバーは、乾燥天然ゴム(ラテックス類縁物質)を含む。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤はカニクイザルにおいて胎児への移行が報告されているが、胚・胎児毒性及び催奇形性は認められていない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトにおける乳汁への移行は不明であるが、本薬を投与した動物実験(マウス)で乳汁中に移行することが報告されている注)。注)代替抗体を投与した動物実験(マウス)で出生児の血清中への移行を確認した。
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能が低下している。
ウイルス、細菌あるいは真菌等による重篤な感染症があらわれることがある。,,
**アナフィラキシー(頻度不明)、蕁麻疹(1.0%)、血管性浮腫(0.5%)等の過敏症反応があらわれることがある。
1%以上
1%未満
頻度不明
感染症
上気道感染(上咽頭炎、上気道感染、鼻炎、咽頭炎、副鼻腔炎、扁桃炎)、カンジダ症
足部白癬、口腔ヘルペス
-
眼障害
結膜炎
呼吸器、胸郭及び縦隔障害
鼻漏
胃腸障害
下痢
皮膚及び皮下組織障害
**蕁麻疹、皮膚炎
異汗性湿疹、壊疽性膿皮症
肝胆道系障害
肝機能検査値異常
神経系障害
頭痛
全身障害及び投与部位様態
注射部位反応
日本人健康成人男子にセクキヌマブ(遺伝子組換え)150mg又は300mgを単回皮下投与したとき、血清中セクキヌマブ濃度は投与後8日目にCmaxを示し、消失半減期は26~30日であった。また、絶対バイオアベイラビリティは77%であった。
150mg
300mg
Cmax (μg/mL)
21.1±2.90
46.3±7.63
AUC0-inf (μg·day/mL)
1,070±153
1,930 ± 408
Tmax (日)
8(4~21)
8(7~14)
T1/2 (日)
30.0±6.93
25.9±5.09
平均値±標準偏差、Tmaxについては中央値(最小~最大)
日本人健康成人男子にセクキヌマブ(遺伝子組換え)1~10mg/kgを単回静脈内投与したときのクリアランスは0.114~0.121L/日、分布容積は4.23~5.34Lであった。日本人乾癬患者にセクキヌマブ(遺伝子組換え)150mg又は300mgを週1回の頻度で4週間5回投与後、4週間隔で投与後48週目まで皮下投与した。投与後24週目及び52週目のセクキヌマブ(遺伝子組換え)投与前の血清中濃度(平均値±標準偏差)は、150mg群では16.7±6.18μg/mL(26例)及び17.3±7.65μg/mL(24例)、300mg群では30.9±12.4μg/mL(28例)及び31.9±9.53μg/mL(27例)であった。母集団薬物動態解析より推定した日本人尋常性乾癬患者(平均体重:73.3kg)のクリアランスは0.181L/日、中央コンパートメントの分布容積は3.25L、末梢コンパートメントの分布容積は2.53Lであった1)。日本人強直性脊椎炎患者にセクキヌマブ(遺伝子組換え)150mgを週1回の頻度で4週間5回投与後、4週間隔で投与後48週目まで皮下投与した。投与後24週目及び52週目のセクキヌマブ(遺伝子組換え)投与前の血清中濃度(平均値±標準偏差)は、20.9±7.07μg/mL(25例)及び19.9±5.25μg/mL(21例)であった。日本人のX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎患者にセクキヌマブ(遺伝子組換え)150mgを週1回の頻度で4週間5回投与後、4週間隔で投与後48週目まで皮下投与した。投与後52週目のセクキヌマブ(遺伝子組換え)投与前の血清中濃度は、12.5及び16.5μg/mL(2例)であった。重症の小児乾癬(尋常性乾癬及び乾癬性関節炎)患者(日本人及び外国人)にセクキヌマブ(遺伝子組換え)を体重に応じて週1回の頻度で4週間5回投与後、4週間隔で皮下投与した時の定常状態における投与前の血清中濃度を下表に示す。なお、日本人患者1例(体重25kg以上50kg未満、150mg皮下投与)の24週目及び52週目における投与前の血清中濃度は、66.1及び56.0μg/mLであった。
体重
投与量
24週
52週
25kg未満
75mg
24.1, 34.6(2)
22.2(1)
25kg以上50kg未満
20.4±7.44(14)
18.7±8.18(14)
30.6±16.4(10)
41.9±15.4(5)
50kg以上
24.7±8.04(7)
26.1±8.87(8)
71.8±24.6(6)
47.7±18.6(9)
μg/mL、平均値±標準偏差(例数)
中等症又は重症の小児乾癬(尋常性乾癬及び乾癬性関節炎)患者(外国人)にセクキヌマブ(遺伝子組換え)を体重に応じて週1回の頻度で4週間5回投与後、4週間隔で皮下投与した時の定常状態における投与前の血清中濃度を下表に示す。
33.6±12.2(6)
32.7±7.10(4)
18.9±6.51(10)
22.0±7.05(10)
32.9±19.1(9)
28.4±16.7(8)
28.0±10.6(29)
25.6±9.52(24)
52.7±22.2(27)
48.9±15.8(24)
中等症又は重症の局面型皮疹を有する乾癬(尋常性乾癬及び乾癬性関節炎)患者737例(日本人87例含む)(局面型皮疹の病変が体表面積(BSA)の10%以上、かつPASI注1)スコアが12以上)を対象とした52週間プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験を実施した。プラセボ又はセクキヌマブ(遺伝子組換え)150mg又は300mgを0、1、2、3及び4週、その後4週間隔で皮下投与した。12週後のPASIスコアがベースラインから75%以上又は90%以上改善した患者の割合(以下、それぞれPASI75反応率又はPASI90反応率)を次表に示す。本剤投与群における12週後のPASI75反応率は、プラセボ群に比べて有意に高かった。その後、52週目までほぼ一定の値で推移した2)。注1)Psoriasis Area and Severity Index
プラセボ
群間差[95%信頼区間]、p値※
全体集団
PASI 75
81.6%(200/245例)
71.6%(174/243例)
4.5%(11/246例)
77.2 [70.9, 82.4]p<0.0001
67.1 [60.1, 73.3]p<0.0001
PASI 90
59.2%(145/245例)
39.1%(95/243例)
1.2%(3/246例)
58.0 [50.3, 64.7]p<0.0001
37.9 [29.4, 46.0]p<0.0001
日本人集団
82.8%(24/29例)
86.2%(25/29例)
6.9%(2/29例)
75.9 [53.4, 90.0]
79.3 [57.7, 92.2]
62.1%(18/29例)
55.2%(16/29例)
0%(0/29例)
62.1 [37.2, 80.3]
55.2 [29.5, 75.0]
評価対象例数は脱落例及び中止例を含み、非反応として集計。※地域及び体重(90kg未満又は90kg以上)を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定
60週時点での副作用発現頻度は、本剤150mg投与群で32.2%(79/245例)及び本剤300mg投与群で27.3%(67/245例)であった。主な副作用は、本剤150mg投与群では鼻咽頭炎4.1%(10/245例)、上気道感染3.7%(9/245例)、本剤300mg投与群では上気道感染2.9%(7/245例)、そう痒症2.9%(7/245例)であった。
中等症又は重症の局面型皮疹を有する乾癬(尋常性乾癬及び乾癬性関節炎)患者を対象とした臨床試験の体重別の12週後のPASI75反応率又はPASI90反応率を次表に示す。
80 kg 超
75.7 %
(289/382例)
66.3 %
(258/389例)
70~80 kg
84.9 %
(107/126例)
73.3 %
(96/131例)
60~70 kg
87.9 %
(102/116例)
69.2 %
(63/91例)
60 kg 以下
75.8 %
(47/62例)
76.9 %
(60/78例)
45.8 %
(175/382例)
35.7 %
(139/389例)
69.0 %
(87/126例)
42.0 %
(55/131例)
75.9 %
(88/116例)
48.4 %
(44/91例)
61.3 %
(38/62例)
57.7 %
(45/78例)
評価対象例数は脱落例及び中止例を含み、非反応として集計。
重症の局面型皮疹を有する6歳以上18歳未満の小児の乾癬(尋常性乾癬及び乾癬性関節炎)患者162例(日本人5例含む)(局面型皮疹の病変が体表面積(BSA)の10%以上、かつPASIスコアが20以上)を対象としたプラセボ及び実薬対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験を実施した。プラセボ又はセクキヌマブ(遺伝子組換え)を体重25㎏未満の場合は低用量群及び高用量群ともに75mg、25㎏以上50kg未満の場合は低用量群は75mg、高用量群は150mg、体重50kg以上の場合は低用量群は150mg、高用量群は300mgを0、1、2、3及び4週、その後4週間隔で皮下投与した。12週後のPASI75反応率、IGAスコアの0又は1への改善率及びPASI90反応率を次表に示す。本剤投与群における12週後のPASI75反応率及びIGAスコアの0又は1への改善率は、いずれもプラセボ群に比べて有意に高かった。その後、PASI75反応率、IGAスコアの0又は1への改善率及びPASI90反応率は、52週目までほぼ一定の値で推移した。
低用量群
高用量群
プラセボ群
プラセボ群に対するオッズ比[95%信頼区間]、p値※
80.1%
80.2%
14.9%
25.97[7.31,92.22]p<0.0001
26.55[7.57,93.09]p<0.0001
71.1%
69.3%
2.5%
121.86[14.23,1043.28]
110.14[12.98,934.72]
IGA0/1
69.8%
62.6%
6.3%
40.39[8.37, 194.87]p<0.0001
28.35[6.00, 133.92]p<0.0001
欠測値の取り扱いとして多重補完法を用いたため、反応が得られた被験者数は提示していない。※投与群、ベースライン時の体重(25kg未満、25kg以上50kg未満、50kg以上)及び年齢(12歳未満、12歳以上)を説明変数とした正確なロジスティック回帰モデル有意水準片側1.25%、試験全体の有意水準は片側2.5%とし、Bonferroniの方法を用いて低用量群とプラセボ群の比較、高用量群とプラセボ群の比較にそれぞれ1.25%ずつ配分することで、仮説検定の多重性を調整した。
52週時点での副作用発現頻度は、低用量群で27.5%(11/40例)及び高用量群で32.5%(13/40例)であった。主な副作用は、低用量群では上咽頭炎7.5%(3/40例)、上気道感染5.0%(2/40例)、扁桃炎5.0%(2/40例)、注射部位疼痛5.0%(2/40例)、高用量群では上咽頭炎7.5%(3/40例)、咽頭炎5.0%(2/40例)、注射部位紅斑5.0%(2/40例)、咳嗽5.0%(2/40例)であった3)。
中等症又は重症の局面型皮疹を有する6歳以上18歳未満の小児の乾癬(尋常性乾癬及び乾癬性関節炎)患者84例(局面型皮疹の病変が体表面積(BSA)の10%以上、かつPASIスコアが12以上)を対象としたランダム化非盲検試験を実施した。セクキヌマブ(遺伝子組換え)を体重25㎏未満の場合は低用量群及び高用量群ともに75mg、25㎏以上50kg未満の場合は低用量群は75mg、高用量群は150mg、体重50kg以上の場合は低用量群は150mg、高用量群は300mgを0、1、2、3及び4週、その後4週間隔で皮下投与した。本剤投与12週後のPASI75反応率は、低用量群、高用量群のいずれも92.9%(39/42例)であり、IGAスコアの0又は1への改善率は、低用量群で78.6%(33/42例)、高用量群で83.3%(35/42例)であった。また、12週後のPASI90反応率は、低用量群で69.0%(29/42例)、高用量群で76.2%(32/42例)であった。その後、PASI75反応率、IGAスコアの0又は1への改善率及びPASI90反応率は、52週目までほぼ一定の値で推移した。本剤投与52週時点での副作用発現頻度は、低用量群で14.3%(6/42例)及び高用量群で23.8%(10/42例)であった。主な副作用は、低用量群では白血球減少症7.1%(3/42例)、好中球減少症4.8%(2/42例)、高用量群では上気道感染4.8%(2/42例)であった4)。
日本人汎発型膿疱性乾癬患者12例(膿疱を伴う紅斑面積が総体表面積の10%以上を占める患者)を対象とした非盲検試験を実施した。セクキヌマブ(遺伝子組換え)150mgを0、1、2、3及び4週、その後4週間隔で皮下投与した。8週目以降はあらかじめ規定された基準に応じて300mgへの増量を可とした。16週後において、83.3%(10/12例)で奏功注2)が認められた(著明改善9例、中等度改善1例)5)。注2)著明改善、中等度改善、又は軽度改善と判断された被験者と定義52週時点での副作用発現頻度は、本剤投与群で33.3%(4/12例)であった。副作用は、薬物性肝障害、肝機能異常、上室性不整脈、紅色陰癬、灼熱感、腎機能障害が各8.3%(1/12例)であった。
非ステロイド性抗炎症薬、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)又は抗TNFα製剤による治療で効果不十分もしくは忍容性不良の活動性乾癬性関節炎患者397例(腫脹関節及び圧痛関節数がそれぞれ3関節以上)を対象としたプラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験を実施した。プラセボ又はセクキヌマブ(遺伝子組換え)75mg#、150mg又は300mgを0、1、2、3、4週に皮下投与し、その後4週間隔でプラセボ又は75mg、150mg又は300mgを皮下投与した。患者の約35%(139/397例)は抗TNFα製剤治療による効果不十分例であり、約45%(185/397例)はメトトレキサートを併用していた。本剤(75mg群、150mg群、300mg群)の24週後のACR20反応率はプラセボ群に比較して有意に高かった。
54.0%(54/100例)
51.0%(51/100例)
29.3%(29/99例)
15.3%(15/98例)
38.7%[26.6, 50.8]p<0.0001
35.7%[23.6, 47.8]p<0.0001
14.0%[2.5, 25.4]p=0.0200
※投与群、抗TNFα製剤による治療経験の有無及び体重を説明変数としたlogistic回帰モデル
24週時点での副作用発現頻度は、本剤75mg投与群で24.2%(24/99例)、本剤150mg投与群で17.5%(25/143例)及び本剤300mg投与群で29.0%(42/145例)であった。主な副作用は、本剤75mg投与群では上気道感染7.1%(7/99例)、本剤150mg投与群では鼻咽頭炎2.8%(4/143例)、上気道感染2.1%(3/143例)、本剤300mg投与群では上気道感染4.8%(7/145例)、鼻咽頭炎3.4%(5/145例)であった。
非ステロイド性抗炎症薬、DMARD又は抗TNFα製剤による治療で効果不十分もしくは忍容性不良の活動性乾癬性関節炎患者606例(腫脹関節及び圧痛関節数がそれぞれ3関節以上)を対象としたプラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験を実施した。プラセボ又はセクキヌマブ(遺伝子組換え)10mg/kgを0、2、4週に静脈内投与し、その後4週間隔で75mg(IV-75mg群)#、150mg(IV-150mg群)又はプラセボを皮下投与した。患者の約30%(178/606例)は抗TNFα製剤治療による効果不十分例であり、約60%(368/606例)はメトトレキサートを併用していた。本剤(IV-75mg群及びIV-150mg群)の24週後のACR20反応率はプラセボ群に比較して有意に高かった。
50.0%(101/202例)
50.5%(102/202例)
17.3%(35/202例)
32.7[24.0, 41.3]p<0.0001
33.2 [24.5, 41.8]p<0.0001
また、24週後の関節破壊進展を手及び足のX線スコア(modified Total Sharp Score:mTSS)で評価した結果、セクキヌマブ(遺伝子組換え)投与群(IV-75mg群及びIV-150mg群)のベースラインからの変化量はプラセボ群に比べて有意に小さかった。
ベースライン
22.3±48.0 (185)
20.4±39.4 (181)
28.5±63.5 (179)
投与24週後
22.40±48.01(185)
20.42±39.63 (181)
29.03±63.90 (179)
変化量
0.13±1.18 (185)
0.02±1.60 (181)
0.57±2.48 (179)
プラセボ群との差[95%信頼区間]、p値※
-0.47 [-0.87, -0.07]p=0.0212
-0.54 [-0.96, -0.11]p=0.0132
併合群のプラセボ群との差[95%信頼区間]、p値※
-0.50 [-0.89, -0.11]p=0.0113
※投与群及び抗TNFα製剤による治療経験の有無、体重、ベースライン値を説明変数としたノンパラメトリック共分散分析モデル
52週時点での副作用発現頻度は、本剤75mg投与群で30.5%(89/292例)及び本剤150mg投与群で38.6%(114/295例)であった。主な副作用は、本剤75mg投与群では上気道感染6.5%(19/292例)、鼻咽頭炎3.8%(11/292例)、本剤150mg投与群では上気道感染7.8%(23/295例)、鼻咽頭炎3.7%(11/295例)であった。
非ステロイド性抗炎症薬による治療で効果不十分又は忍容不良な強直性脊椎炎患者219例(BASDAI注3)総スコアが4以上かつBASDAIの脊椎痛VAS注4)が4cm以上)を対象としたプラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験を実施した。プラセボ又はセクキヌマブ(遺伝子組換え)75mg#又は150mgを0、1、2、3及び4週、その後4週間隔で皮下投与した。150mg群の16週後のASAS注5)20反応率はプラセボ群に比べて有意に高かった。注3)Bath Ankylosing Spondylitis Disease Activity Index注4)Visual Analogue Scale注5)Assessment of SpondyloArthritis international Society
オッズ比[95%信頼区間]p値※
ASAS 20
61.1%(44/72例)
28.4%(21/74例)
4.38[2.14,8.96]p<0.0001
ASAS 40
36.1%(26/72例)
10.8%(8/74例)
5.07[2.06,12.44]
※投与群、抗TNFα製剤による治療経験の有無(全体集団のみ)及び体重を説明変数としたlogistic回帰モデル
156週での副作用発現頻度は、本剤75mg投与群で41.0%(43/105例)、本剤150mg投与群で45.9%(51/111例)であった。主な副作用は、本剤75mg投与群では上気道感染7.6%(8/105例)、鼻咽頭炎4.8%(5/105例)、下痢、気管支炎及びインフルエンザ3.8%(4/105例)、本剤150mg投与群では上気道感染及び鼻咽頭炎6.3%(7/111例)、インフルエンザ4.5%(5/111例)であった。
非ステロイド性抗炎症薬による治療で効果不十分又は忍容不良な強直性脊椎炎患者30例(BASDAI総スコアが4以上かつBASDAIの脊椎痛VASが4cm以上)を対象とした非盲検試験を実施した。セクキヌマブ(遺伝子組換え)150mgを0、1、2、3及び4週、その後4週間隔で皮下投与した。16週後のASAS20反応率は70.0%(21/30例)、ASAS40反応率は46.7%(14/30例)であり、52週目までほぼ一定の値で推移した。52週での副作用発現頻度は、本剤投与群で46.7%(14/30例)であった。主な副作用は、上咽頭炎7例(23.3%)、口内炎4例(13.3%)等であった6)。
非ステロイド性抗炎症薬による治療で効果不十分又は忍容不良なX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎患者555例(BASDAI総スコアが4以上、BASDAIの脊椎痛VASが4cm以上、かつCRP高値(基準値超)又はMRI画像所見上の仙腸関節炎が認められる)を対象としたプラセボ対照ランダム化二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又はセクキヌマブ(遺伝子組換え)150mgを0、1、2、3及び4週、その後4週間隔で皮下投与(プラセボ、導入投与)又は150mgを4週間隔注6)で皮下投与(非導入投与#)した。主要な解析対象集団である抗TNFα製剤未治療患者において、主要評価項目である16週後のASAS40反応率は、本剤導入投与群でプラセボ群に比べて有意に高かった。注6)1、2及び3週後にプラセボを皮下投与
150 mg 導入投与あり
抗TNFα製剤未治療患者集団ASAS 40
41.5%(68/164例)
29.2%(50/171例)
1.72[1.09,2.70]p=0.0197
全体集団ASAS 40
40.0%(74/185例)
28.0%(52/186例)
1.77[1.14,2.74]p=0.0197
※投与群、CRP基準値超又は以下(CRP+/-)及びMRI画像所見による仙腸関節炎の有無(MRI+/-)に基づく層別因子(CRP+かつMRI+、CRP+かつMRI-、CRP-かつMRI+)、抗TNFα製剤による治療経験の有無(全体集団での解析のみ)及び体重を説明変数としたlogistic回帰モデル
52週での副作用発現頻度は、本剤導入投与群で44.9%(83/185例)であった。主な副作用は、本剤導入投与群で上咽頭炎9.2%(17/185例)、上気道感染及び尿路感染4.9%(9/185例)、頭痛3.2%(6/185例)であった7)。#本剤の尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬における承認用法及び用量は、「通常、成人にはセクキヌマブ(遺伝子組換え)として、1回300mgを、初回、1週後、2週後、3週後、4週後に皮下投与し、以降、4週間の間隔で皮下投与する。また、体重により、1回150mgを投与することができる。通常、6歳以上の小児にはセクキヌマブ(遺伝子組換え)として、体重50kg未満の患者には1回75mgを、体重50kg以上の患者には1回150mgを、初回、1週後、2週後、3週後、4週後に皮下投与し、以降、4週間の間隔で皮下投与する。なお、体重50kg以上の患者では、状態に応じて1回300mgを投与することができる。」である。また、本剤の強直性脊椎炎、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎における承認用法及び用量は、「通常、成人にはセクキヌマブ(遺伝子組換え)として、1回150mgを、初回、1週後、2週後、3週後、4週後に皮下投与し、以降、4週間の間隔で皮下投与する。」である。
セクキヌマブは、ヒト抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体であり、炎症性サイトカインであるIL-17Aと結合し、IL-17AのIL-17受容体への結合を阻害することにより、その活性を中和する。
セクキヌマブは、選択的にヒトIL-17Aに結合し(解離定数:約200pM)、ヒト線維芽細胞様滑膜細胞8)及びヒト皮膚線維芽細胞9)において、ヒトIL-17Aにより誘導したIL-6産生作用を中和した。
セクキヌマブは、ヒト遺伝子組換えIL-17Aにより誘発した関節炎モデルマウスにおいて、関節炎を誘発する24時間前及び2時間前にセクキヌマブを腹腔内投与することにより、関節の腫脹及び軟骨に対する作用を完全に抑制した10)。また、ヒト遺伝子組換えIL-17Aで誘発されるマウス空気嚢への好中球浸潤を、好中球浸潤誘発前にセクキヌマブを単回腹腔内投与することにより、用量依存的に抑制した11)。
セクキヌマブ(遺伝子組換え)(Secukinumab (Genetical Recombination))
約151,000
ヒトインターロイキン-17Aに対する遺伝子組換えヒトIgG1モノクローナル抗体であり、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される457個のアミノ酸残基からなる重鎖(C2268H3477N597O686S16:分子量:50,595.50)2分子及び215個のアミノ酸残基からなる軽鎖(C1024H1594N280O335S6:23,379.68)2分子で構成される糖タンパク質
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1本
1シリンジ
1) 社内資料:乾癬患者を対象とした母集団薬物動態解析 (2014年12月26日承認、CTD2.7.2-2.4)[20145119]
2) Ohtsuki, M. et al.: J. Dermatol. 2014 ; 41(12), 1039-1046[20145357]
3) 社内資料:重症の局面型皮疹を有する小児乾癬患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(A2310試験)(2021年9月27日承認、CTD2.7.3-3.3.3, CTD2.7.6-4.1)[20210074]
4) 社内資料:中等症又は重症の局面型皮疹を有する小児乾癬患者を対象とした海外第Ⅲ相試験(A2311試験)(2021年9月27日承認、CTD2.7.6-4.1)[20210075]
5) Imafuku, S. et al.:J. Dermatol. 2016 ; 43(9), 1011-1017[20160759]
6) 社内資料:活動性強直性脊椎炎患者を対象としたセクキヌマブ国内第Ⅲ相試験(H1301試験)(2018年12月21日承認、CTD2.7.6-4.2.1)[20180629]
7) 社内資料:X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎患者を対象としたセクキヌマブ国際共同第Ⅲ相試験(H2315試験)(2020年8月21日承認、CTD2.7.6-4.1.1)[20200390]
8) 社内資料:ヒト線維芽細胞様滑膜細胞におけるIL-6産生に対するセクキヌマブの中和作用 (2014年12月26日承認、CTD2.6.2-2.3.1)[20145120]
9) 社内資料:ヒト皮膚線維芽細胞におけるIL-6産生に対するセクキヌマブの中和作用 (2014年12月26日承認、CTD2.6.2-2.3.3)[20145121]
10) 社内資料:ヒトIL-17A産生細胞の注入によるマウス膝関節腫脹に対するセクキヌマブの抑制作用 (2014年12月26日承認、CTD2.6.2-2.4.1)[20145122]
11) 社内資料:ヒトIL-17A産生細胞誘発によるマウス空気嚢への好中球遊走に対するセクキヌマブの抑制作用 (2014年12月26日承認、CTD2.6.2-2.4.2)[20145123]
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