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劇薬
処方箋医薬品注)
ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
通常、成人にはセリチニブとして450mgを1日1回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
副作用により本剤を休薬、減量、中止する場合には、以下の基準を考慮すること。また、1日150mgで投与継続が困難な場合は、本剤を中止すること。,,,,,,,,,,
基準注)
本剤の投与量調節
間質性肺疾患
Gradeを問わない
投与中止。
肝機能障害
AST増加、ALT増加及び血中ビリルビン増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、7日間以内に軽快した場合は休薬前と同じ投与量、7日間を超えて軽快した場合は投与量を150mg減量する。
AST増加、ALT増加及び血中ビリルビン増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。7日間以内に軽快した場合は、投与量を150mg減量して投与再開する。7日間以内に軽快しない場合は、投与中止する。
AST増加及びALT増加がGrade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。
QT間隔延長
QTc 500msec超が2回以上認められた場合
ベースライン又は481msec未満に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。
QTc 500msec超、又はベースラインからのQTc延長が60msec超、かつTorsade de pointes、多形性心室性頻脈又は重症不整脈の徴候・症状が認められた場合
徐脈
症候性で治療を要する重篤な場合
無症候性又は心拍数が60bpm以上に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。
生命の危険があり緊急治療を要する場合
悪心・嘔吐・下痢
Grade 1以下に回復するまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量する。
高血糖
適切な治療を行っても250mg/dLを超える高血糖が持続する場合
血糖がコントロールできるまで休薬する。投与再開時には、投与量を150mg減量して再開する。
リパーゼ又はアミラーゼ増加
Grade 3以上
注)GradeはCTCAE ver. 4に準じる。
間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。,,
QT間隔延長が発現するおそれがある。,
投与しないこと。コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。,
減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。また、重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。
**妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合には、本剤投与による胎児へのリスクについて患者に十分説明すること。ラット及びウサギに、セリチニブをそれぞれ50及び25mg/kg/日(AUCに基づく用量比較で臨床曝露量のそれぞれ0.6及び0.4倍に相当)反復投与したところ、胎児に骨格変異が認められた。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
**,*ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の用量漸増期)
腫瘍崩壊症候群の発現が増強されるおそれがある。
本剤の強いCYP3A阻害により、ベネトクラクスの代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。
**アナモレリン塩酸塩
ボクロスポリン
イバブラジン塩酸塩
キニジン硫酸塩水和物
チカグレロル
マバカムテン
アゼルニジピン
オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン
エプレレノン
エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
シンバスタチン
タダラフィル
マシテンタン・タダラフィル
フィネレノン
ロミタピドメシル酸塩
スボレキサント
ダリドレキサント塩酸塩
トリアゾラム
ブロナンセリン
ボルノレキサント水和物
ルラシドン塩酸塩
バルデナフィル塩酸塩水和物
メチルエルゴメトリンマレイン酸塩
ロナファルニブ
イブルチニブ
これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがある。
本剤の強いCYP3A阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤
QT間隔延長を起こすおそれがあるので、患者の状態を十分に観察すること。
いずれもQT間隔を延長させるおそれがある。
徐脈を起こすことが知られている薬剤
徐脈を起こすおそれがあるので、可能な限り併用しないこと。
いずれも徐脈を起こすおそれがある。
CYP3A阻害剤
本剤の血中濃度が増加し、副作用が増加するおそれがあるので、併用は避け、代替の治療薬への変更を考慮すること。併用が避けられない場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
これらの薬剤のCYP3A阻害により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。
CYP3A誘導剤
本剤の血中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい。
これらの薬剤のCYP3A誘導により、本剤の代謝が促進されると考えられる。
**CYP3Aの基質となる薬剤(併用禁忌の薬剤を除く)
副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。
**コルヒチン
,,
**ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の維持投与期、急性骨髄性白血病)
CYP2C9の基質となる薬剤
副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。ワルファリンと併用する場合にはプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)のモニタリングの頻度を増やすこと。
本剤のCYP2C9阻害により、これらの薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇するおそれがある。ワルファリンの抗凝固作用が促進される可能性がある。
胃内pHを上昇させる薬剤
エソメプラゾールと併用した場合、本剤の血中濃度が低下したとの報告がある。
pHの上昇により、本剤の溶解性が低下すると考えられる。
,,,
ALT、AST、総ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。,
脱水、電解質異常等の異常が認められた場合には、本剤を休薬、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。
,
腹痛等の膵炎を示唆する症状が認められた場合や膵酵素上昇が持続する場合には、画像診断等を行うこと。,
20%以上
10~20%未満
10%未満
感染症及び寄生虫症
-
感染症(肺炎、口腔カンジダ症、胃腸炎、肺感染、鼻咽頭炎等)
血液及びリンパ系障害
貧血
代謝及び栄養障害
食欲減退
低リン酸血症
眼障害
視覚障害(霧視、光視症、視力障害、硝子体浮遊物、調節障害、老視等)
心臓障害
心膜炎
胃腸障害
悪心注)(34.8%)、下痢注)(50.6%)、嘔吐注)、腹痛(31.3%)
食道障害(胃食道逆流性疾患、嚥下障害)、消化不良、便秘
肝胆道系障害
肝機能検査値異常(52.8%)(ALT増加(44.5%)、AST増加(38.0%)、γ-GTP増加、血中ビリルビン増加等)
皮膚及び皮下組織障害
発疹
腎及び尿路障害
血中クレアチニン増加
腎機能障害、腎不全
全身障害
疲労
臨床検査
体重減少
アミラーゼ増加、リパーゼ増加
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康被験者にセリチニブ750mgをカプセル剤(150mgカプセル×5)又は錠剤(150mg錠×5)として空腹時に単回経口投与注1)した結果、両製剤の生物学的同等性が確認された1)(外国人データ)。
製剤
Cmax(ng/mL)
Tmax注)(h)
AUClast(h・ng/mL)
T1/2(h)
カプセル剤(n=73)
208(63.7)
10.0(6.00-12.1)
9030(70.5)
37.0(18.1)
錠剤(n=73)
200(52.5)
10.0(6.00-12.0)
9000(57.7)
38.0(17.6)
幾何平均(幾何平均CV%)、注)Tmaxは中央値(最小値-最大値)AUClastは最終定量可能時点までのAUC
ALK融合遺伝子変異を有する日本人固形癌患者に、セリチニブ300、450、600及び750mgを空腹時に経口投与注1)したときの血漿中未変化体濃度を測定した。初回投与後の3日間、並びに、その後1日1回反復投与開始後22日目に薬物濃度を測定し薬物動態パラメータを算出した。反復投与によるAUCの累積比は750mgで7.3倍であった2)。
投与量(mg)
投与
AUC0-24h(h・ng/mL)
300
初回(n=2)
166,170
4.17,6.03
2730,2780
19.7,24.5
22日目(n=2)
825,908
5.98,5.98
450
初回(n=5)
48.1(176)
5.88(2.95-24.1)
648(169)
21.6,30.5a)
22日目(n=5)
977(11.1)
5.95(3.95-8.05)
20600b)(20.5)
600
初回(n=4)
126(245)
5.97(3.97-6.03)
2080(270)
30.5(11.6)
22日目(n=4)
1020(64.6)
4.93(3.88-8.00)
10600,32200a)
750
初回(n=6)
192(46.0)
5.98(2.92-72.0)
3160(66.9)
33.2c)(12.9)
22日目(n=3)
1440(25.5)
1.93(0.00-6.00)
22300,30500a)
幾何平均(幾何平均CV%)、注)Tmaxは中央値(最小値-最大値)、n=2は個別値a)n=2、b)n=3、c)n=5
健康被験者にセリチニブ750mgを軽食後に単回経口投与注1)した場合(12例)、空腹時に比べCmax(45%)とAUC(54%)の増加がみられた3)。また、ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌患者を対象にセリチニブ750mgを空腹時に、450mg又は600mgを食後に、それぞれ1日1回反復経口投与し定常状態(22日目)での薬物動態パラメータを比較した。Cmax及びAUC0-24hは、750mg空腹時投与(31例)に対し、450mg食後投与(36例)で幾何平均比(90%信頼区間)としてそれぞれ1.03(0.865-1.22)及び1.04(0.869-1.24)、600mg食後投与(30例)でそれぞれ1.25(1.04-1.49)及び1.24(1.03-1.49)であった。750mg空腹時投与に比べ450mg食後では曝露量は同様であったが600mg食後では曝露量の増加がみられた4)(外国人データ)。
セリチニブのヒト血漿蛋白結合率及び血液/血漿濃度比は薬物濃度に依存せず、それぞれ約97%及び1.35であった5)。
セリチニブの代謝に関与する主な代謝酵素はCYP3Aである6)(in vitro)。放射性標識したセリチニブ750mgを健康成人(6例)に空腹時に単回経口投与注1)したとき、血漿中の主な成分は未変化体で、放射能関連物質の82%を占めた。その他、11種類の代謝物が確認されたが、いずれも放射能関連物質の2.3%以下とわずかであった7)(外国人データ)。
放射性標識したセリチニブ750mgを健康成人(6例)に空腹時に単回経口投与後注1)、15日目までに放射能の91%が糞中に排泄された(未変化体は投与した放射能の68%)。一方、放射能の腎排泄は1.3%とわずかで、セリチニブは主に肝臓から代謝や胆汁排泄により消失すると考えられる7)(外国人データ)。
肝機能が正常な健康被験者8例、軽度肝機能障害被験者8例(Child-Pugh分類 A)、中等度肝機能障害被験者7例(Child-Pugh分類 B)及び重度肝機能障害被験者7例(Child-Pugh分類 C)にセリチニブ750mgを空腹時に単回経口投与注1)したとき、血漿中総濃度のAUC(血漿タンパク非結合形濃度のAUC)は、健康被験者に比べて軽度、中等度及び重度障害被験者でそれぞれ1.18倍(1.35倍)、1.02倍(1.22倍)及び1.66倍(2.08倍)であった。総濃度のCmax(血漿タンパク非結合形濃度のCmax)は健康被験者に比べて軽度、中等度及び重度障害被験者でそれぞれ1.40倍(1.61倍)、0.902倍(1.08倍)及び0.767倍(0.960倍)であった8)(外国人データ)。
健康被験者(19例)にケトコナゾール(強力なCYP3A阻害剤、国内未承認の経口剤)反復投与時(200mg、1日2回投与)、セリチニブ450mgを空腹時に単回併用投与注1)したとき、セリチニブ未変化体のCmax及びAUCはそれぞれ1.2倍及び2.9倍増加した9)(外国人データ)。
健康被験者(17例)にリファンピシン(強力なCYP3A誘導剤)反復投与時(600mg、1日1回投与)、セリチニブ750mgを空腹時に単回併用投与注1)したとき、セリチニブ未変化体のCmax及びAUCはそれぞれ44%及び70%減少した10)(外国人データ)。
ALK融合遺伝子陽性の固形腫瘍患者(20例)にセリチニブ750mgを空腹時に1日1回3週間投与後注1)、ミダゾラム(CYP3A基質、国内未承認の経口剤)2.5mgを単回併用投与したとき、ミダゾラムを単独投与した場合に比べて、ミダゾラムのCmax及びAUCはそれぞれ1.82倍及び5.42倍に増加した11)(外国人データ)。
ALK融合遺伝子陽性の固形腫瘍患者(20例)にセリチニブ750mgを空腹時に1日1回3週間投与後注1)、ワルファリン(CYP2C9基質)10mgを単回併用投与したとき、ワルファリンを単独投与した場合に比べて、ワルファリン(光学異性体のS体)のCmax及びAUCはそれぞれ1.05倍及び1.54倍に増加した11)(外国人データ)。
健康被験者(22例)にエソメプラゾール(プロトンポンプ阻害剤)反復投与時(40mg、1日1回投与注2))、セリチニブ750mgを空腹時に単回併用投与注1)したとき、セリチニブ未変化体のCmax及びAUCはそれぞれ79%及び76%減少した12)(外国人データ)。
In vitro試験でセリチニブは CYP2A6(IC50:5μmol/L)、CYP2C9(IC50:2μmol/L)、CYP3A(competitive inhibition IC50:0.2μmol/L,time-dependent inhibition Ki:1.47μmol/L,Kinact:0.0642min-1)、P-gp(IC50:4.5-8.6μmol/L)及びBCRP(IC50:7.5-8.9μmol/L)を阻害すること、並びに、P-gpの基質であることが示された6),13)。
注1)本剤の承認された用法及び用量は、450mgを1日1回、食後に経口投与である。注2)エソメプラゾールの承認された用法及び用量は、1回10~20mgを1日1回経口投与、ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助の場合には、1回20mgをアモキシシリン及びクラリスロマイシンと同時に1日2回経口投与である。
白金系抗悪性腫瘍剤及びクリゾチニブによる治療歴を有するALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌患者140例(うち日本人患者24例)に本剤750mgを1日1回空腹時に連日投与した多施設共同非盲検非対照試験である注1)。主要評価項目である奏効率(RECIST ver.1.1基準に基づく治験責任医師判定によるCR又はPR)は37.1%(95%信頼区間:29.1%、45.7%)であった。なお、事前に設定された閾値奏効率は25%であった14)。副作用発現頻度は97.1%(136/140例)であった。主な副作用は、悪心79.3%(111/140例)、下痢78.6%(110/140例)、嘔吐60.7%(85/140例)、ALT増加43.6%(61/140例)、AST増加37.1%(52/140例)、食欲減退35.7%(50/140例)等であった。(試験終了時までの集計)
白金系抗悪性腫瘍剤及びクリゾチニブによる治療歴を有するALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌患者231例(うち日本人患者29例)が本剤(750mg、1日1回空腹時投与)又は化学療法剤(ペメトレキセド又はドセタキセル)に無作為割付された多施設共同非盲検ランダム化比較試験である注1)。主要評価項目である独立中央画像評価機関の判定に基づく無増悪生存期間(中央値)は、セリチニブ群で5.4ヵ月(95%信頼区間:4.1、6.9)、化学療法群で1.6ヵ月(95%信頼区間:1.4、2.8)であり、化学療法群と比べてセリチニブ群で有意な無増悪生存期間の延長が認められた(層別Cox比例ハザードモデルによるハザード比[95%信頼区間]=0.49[0.36、0.67]、層別ログランク検定による片側p値<0.001)15)。
副作用発現頻度はセリチニブ群で95.7%(110/115例)であった。主な副作用は、下痢63.5%(73/115例)、悪心60.9%(70/115例)、嘔吐47.8%(55/115例)、ALT増加41.7%(48/115例)、AST増加35.7%(41/115例)、食欲減退33.0%(38/115例)等であった。
化学療法歴のないALK融合遺伝子陽性注2)の切除不能な進行・再発の非扁平上皮非小細胞肺癌患者376例(うち日本人患者12例)が本剤(750mg、1日1回空腹時投与)又は化学療法剤(ペメトレキセドとシスプラチン又はカルボプラチンによる導入療法、並びにそれに続くペメトレキセドによる維持療法)に無作為割付された多施設共同非盲検ランダム化比較試験である注1)。主要評価項目である独立中央画像評価機関の判定に基づく無増悪生存期間(中央値)は、セリチニブ群で16.6ヵ月(95%信頼区間:12.6、27.2)、化学療法群で8.1ヵ月(95%信頼区間:5.8、11.1)であり、化学療法群と比べてセリチニブ群で有意な無増悪生存期間の延長が認められた(層別Cox比例ハザードモデルによるハザード比[95%信頼区間]=0.55[0.42、0.73]、層別ログランク検定による片側p値<0.001)16)。
副作用発現頻度は、セリチニブ群で97.4%(184/189例)であった。主な副作用は、下痢80.4%(152/189例)、悪心64.6%(122/189例)、ALT増加59.3%(112/189例)、嘔吐58.2%(110/189例)、AST増加50.8%(96/189例)、γ-GTP増加34.9%(66/189例)等であった。
化学療法歴のないALK融合遺伝子陽性注2)の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌患者81例が本剤450mgを1日1回食後投与又は本剤750mgを1日1回空腹時投与に無作為割付された多施設共同非盲検ランダム化試験である注1)。奏効率(RECIST ver.1.1基準に基づく独立中央画像評価機関の判定によるCR又はPR)は、本剤450mg食後投与群で78.0%(95%信頼区間:62.4%、89.4%)、本剤750mg空腹時投与群で70.0%(95%信頼区間:53.5%、83.4%)であった4)。本剤450mg食後投与群の副作用発現頻度は83.1%(74/89例)であった。主な副作用は、下痢50.6%(45/89例)、悪心34.8%(31/89例)、ALT増加32.6%(29/89例)、AST増加、γ-GTP増加 各25.8%(23/89例)、嘔吐24.7%(22/89例)等であった。本剤750mg空腹時投与群の副作用発現頻度は91.1%(82/90例)であった。主な副作用は、下痢70.0%(63/90例)、嘔吐46.7%(42/90例)、悪心45.6%(41/90例)、ALT増加30.0%(27/90例)、AST増加27.8%(25/90例)、腹痛22.2%(20/90例)疲労20.0%(18/90例)等であった。注1)本剤の承認された用法及び用量は、450mgを1日1回、食後に経口投与である。注2)コンパニオン診断薬として製造販売承認されているベンタナOptiview ALK(D5F3)を用いて検査された。
セリチニブは、ALK融合タンパクのチロシンキナーゼ活性を阻害することにより、腫瘍の増殖を抑制する17)。
セリチニブは、ALK融合タンパクを発現するヒト非小細胞肺癌由来NCI-H2228細胞株の増殖を阻害した18)。また、セリチニブは、NCI-H2228細胞株を皮下移植したマウス及びラット、並びにNCI-H2228細胞株由来のクリゾチニブ耐性腫瘍を皮下移植したマウスにおいて、腫瘍の増殖を抑制した19),20),21)。
セリチニブ(Ceritinib)
5-Chloro-N2-{5-methyl-4-(piperidin-4-yl)-2-[(propan-2-yl)oxy]phenyl}-N4-[2-(propan-2-ylsulfonyl)phenyl]pyrimidine-2,4-diamine
C28H36ClN5O3S
558.14
白色~淡黄色又は淡褐色の粉末である。メタノールにやや溶けにくく、エタノール、2-プロパノール及びアセトニトリルに溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
14錠[14錠(PTP)×1]
1) 社内資料:外国健康被験者を対象とした生物学的同等性試験(A2107試験)[20190052]
2) 社内資料:ALK融合遺伝子を有する固形癌患者を対象とした国内第Ⅰ相臨床試験(X1101試験)(2016年3月28日承認、CTD2.7.2-2.3.2)[20160236]
3) 社内資料:食事の影響(2016年3月28日承認、CTD2.7.6-1.1.2)[20160237]
4) 社内資料:ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌患者を対象とした海外第Ⅰ相臨床試験(A2112試験)(2019年2月21日承認、CTD2.7.6-4.2.1)[20180397]
5) 社内資料:血漿蛋白結合率と血球移行性(2016年3月28日承認、CTD2.7.2-2.1.1)[20160238]
6) 社内資料:代謝酵素(2016年3月28日承認、CTD2.7.2-2.1.2)[20160239]
7) 社内資料:吸収、分布、代謝、排泄(2016年3月28日承認、CTD2.7.2-2.2.1)[20160240]
8) 社内資料:肝機能障害の影響を検討した海外第Ⅰ相臨床試験(A2110試験)(2016年3月28日承認、CTD2.7.2-3.5.6)[20170523]
9) 社内資料:ケトコナゾールとの薬物相互作用(2016年3月28日承認、CTD2.7.2-2.2.2)[20160241]
10) 社内資料:リファンピシンとの薬物相互作用(2016年3月28日承認、CTD2.7.2-2.2.3)[20160242]
11) 社内資料:ミダゾラム及びワルファリンとの薬物相互作用[20190476]
12) Lau, YY. et al.: Cancer Chemother. Pharmacol. 2017;79(6): 1119-1128[20170524]
13) 社内資料:膜透過性と薬物トランスポーター(2016年3月28日承認、CTD2.7.2-2.1.3)[20160243]
14) 社内資料:白金系抗悪性腫瘍剤及びクリゾチニブによる治療歴を有するALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌患者を対象とした国際共同第Ⅱ相臨床試験(A2201試験)(2016年3月28日承認、CTD2.7.6-4.2.1)[20160244]
15) 社内資料:白金系抗悪性腫瘍剤及びクリゾチニブによる治療歴を有するALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌患者を対象とした国際共同第Ⅲ相臨床試験(A2303試験)[20170522]
16) 社内資料:化学療法歴のないALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非扁平上皮非小細胞肺癌患者を対象とした国際共同第Ⅲ相臨床試験(A2301試験)[20170520]
17) 社内資料:細胞に導入したALK融合キナーゼに対するセリチニブの活性(2016年3月28日承認、CTD2.6.2-2.1.2)[20160260]
18) 社内資料:ALK遺伝子異常を有するヒト癌細胞株に対するセリチニブの細胞増殖阻害作用(in vitro)(2016年3月28日承認、CTD2.6.2-2.2.1)[20160245]
19) 社内資料:異種移植腫瘍モデルマウスにおけるセリチニブの抗腫瘍効果(2016年3月28日承認、CTD2.6.2-2.3.1)[20160246]
20) 社内資料:異種移植腫瘍モデルラットにおけるセリチニブの抗腫瘍効果(2016年3月28日承認、CTD2.6.2-2.3.2)[20160247]
21) 社内資料:ALK I1171T変異クリゾチニブ耐性腫瘍モデルに対するセリチニブの抗腫瘍効果(2016年3月28日承認、CTD2.6.2-2.3.4)[20160253]
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