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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
PSMA標的療法の前立腺癌患者への適応判定の補助
本剤で調製したガリウム(68Ga)ゴゼトチドを用いたPET検査は、PSMA標的療法の適応となる前立腺癌患者への適応判定においてPSMA陽性病変の有無に関する情報を得る目的でのみ実施すること。前立腺癌の再発又は転移の診断における有用性は確立していない。
通常、成人にはガリウム(68Ga)ゴゼトチドとして111~259MBqを静脈内投与し、投与50~100分後に陽電子放出断層撮影(PET)法により撮像を開始する。
検査上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
0.5%未満
頻度不明
胃腸障害
口内乾燥、悪心、便秘
嘔吐、下痢
一般・全身障害及び投与部位の状態
-
疲労、注射部位反応、悪寒
ガリウム(68Ga)ゴゼトチドの取込みは他のがん種、非悪性腫瘍及び正常組織でも生じる可能性がある。病理組織学的診断法又はその他の診断法を参照し、ガリウム(68Ga)ゴゼトチドを用いたPET画像所見を解釈することが推奨される。
日本人去勢抵抗性前立腺癌患者3例にガリウム(68Ga)ゴゼトチド111~259MBqを単回静脈内投与したときの血液中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった。
n
Cmax(%IA/L)
AUClast(h・%IA/L)
T1/2(h)
3
6.45(18.5)
8.93(29.6)
3.93(38.1)
幾何平均値(幾何CV%)
日本人去勢抵抗性前立腺癌患者3例にガリウム(68Ga)ゴゼトチド111~259MBqを単回静脈内投与したときの各臓器の吸収線量推定値は以下のとおりであった1)。吸収線量推定値は、腎臓、肝臓、涙腺及び唾液腺で高かった。
臓器
平均値(mGy/MBq)
標準偏差
副腎
0.046
0.0074
膀胱壁
0.10
0.12
脳
0.0079
0.0023
骨
0.013
左結腸
0.024
0.0038
右結腸
0.054
0.010
食道
0.014
0.0024
眼球
0.0078
0.0022
胆嚢壁
0.032
0.023
心臓壁
0.045
0.0089
腎臓
0.23
0.14
涙腺
0.13
0.11
肝臓
0.17
0.19
肺
0.0030
膵臓
0.019
前立腺
0.025
0.0097
直腸
0.0042
赤色骨髄
0.017
唾液腺
0.068
小腸
0.059
0.016
脾臓
0.065
0.022
胃
0.035
0.011
精巣
0.0075
胸腺
0.00036
甲状腺
0.0073
全身
0.015
0.0013
実効線量(mSv/MBq)
0.030
0.0070
ゴゼトチドのヒト血漿蛋白結合率は約33%であった2)(in vitro)。
ガリウム(68Ga)ゴゼトチドは主に腎臓を介して排泄される。前立腺癌の再発が疑われる被験者9例にガリウム(68Ga)ゴゼトチド(平均投与量:112.5MBq)を単回静脈内投与したとき、投与後2時間までの放射能としての尿中累積排泄率は投与量の14%であった3)(外国人データ)。
ガリウム(68Ga)ゴゼトチドPET/CTスキャンは、成人の遠隔転移を有する前立腺癌患者でのPSMA陽性病変を同定し、以下に示す臨床試験への適格性を確認するために使用された。
PSMA陽性注1)の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)患者のうち、①1剤以上の新規アンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ARSI)及び1注2)又は2剤のタキサン系抗悪性腫瘍剤による治療歴のある患者12例、②1剤のARSIによる治療歴があり、タキサン系抗悪性腫瘍剤による治療歴のない注3)患者18例を対象に、①ではルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)(7.4GBqを6週間間隔で最大6回静脈内投与)とBSC/BSoC注4)との併用投与の有効性、安全性等を、②ではルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)の有効性、安全性等を検討することを目的とした非盲検非対照試験を実施した。主要評価項目である治験担当医師判定による奏効率注5)[90%信頼区間](%)はそれぞれ、①25.0[7.2, 52.7]、②33.3[15.6, 55.4]であった。
注1)ガリウム(68Ga)ゴゼトチド(111~259MBq)を用いたPET/CT検査で、中央判定によりPSMA陽性と診断された患者。計35例が適格性確認を受けた。
注2)2剤目のタキサン系抗悪性腫瘍剤による治療が適応にならないと治験担当医師に判断された場合に、組入れ可能とされた。
注3)2剤目のARSIによる治療が適切と治験担当医師に判断された患者が対象とされた。
注4)アンドロゲン除去療法(ADT)、ARSIの使用は可とされ、他の治験薬、細胞傷害性抗悪性腫瘍剤、免疫療法、他の放射性医薬品、半身放射線療法、PARP阻害剤及びAKT阻害剤の使用は不可とされた。
注5)前立腺癌ワーキンググループ3(PCWG3)基準に基づく奏効率
ルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)の副作用は30例中20例(66.7%)に認められた。主な副作用は便秘及び血小板数減少各6例(20.0%)、貧血5例(16.7%)、口内乾燥及び倦怠感各4例(13.3%)、悪心、食欲減退及び味覚不全各3例(10.0%)であった。ガリウム(68Ga)ゴゼトチドの副作用は35例中2例(5.7%)に認められた。主な副作用は血小板減少症及び白血球減少症各1例(2.9%)であった(2023年12月8日データカットオフ)1)。
1剤のARSIによる治療歴があり、タキサン系抗悪性腫瘍剤による治療歴のない注1)PSMA陽性注2)のmCRPC患者469例を対象に、BSC注3)の併用下で、ルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)(7.4GBqを6週間間隔で最大6回静脈内投与)と治験担当医師により選択された2剤目のARSIの有効性及び安全性を検討することを目的とした無作為化非盲検比較試験を実施した。主要評価項目であるPCWG3基準に基づく盲検下独立中央判定によるrPFSは、ARSI群と比較してルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)群で統計学的に有意な延長を示した(2022年10月2日データカットオフ)。
注1)タキサン系抗悪性腫瘍剤による治療を延期することが適切と治験担当医師に判断された場合に、組入れ可能とされた。
注2)ガリウム(68Ga)ゴゼトチド(111~185MBq)を用いたPET/CT検査で、中央判定によりPSMA陽性と診断された患者。計547例が適格性確認を受けた。
注3)ADTの使用は可とされ、他の治験薬、生物学的製剤、免疫療法、細胞傷害性抗悪性腫瘍剤、他の放射性医薬品、PARP阻害剤及び半身放射線療法の使用は不可とされた。また、ルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)群ではARSIの使用は不可とされた。
画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)*1
ルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)群N=233
ARSI群N=234
イベント数(%)
60(25.8)
106(45.3)
中央値(月)[95%信頼区間]*2
9.30[6.77, -]
5.55[4.04, 5.95]
ハザード比[95%信頼区間]*3
0.41[0.29, 0.56]
P値 *4
<0.0001
-:推定不能
*1 PCWG3基準に従った盲検下独立中央判定(データカットオフ 2022年10月2日)
*2 Kaplan-Meier法
*3 層別Cox比例ハザードモデル
*4 層別log-rank検定、有意水準(片側)0.025
ルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)の副作用は227例中199例(87.7%)に認められた。主な副作用は口内乾燥126例(55.5%)、悪心59例(26.0%)、無力症55例(24.2%)、疲労42例(18.5%)、貧血33例(14.5%)、食欲減退32例(14.1%)であった。ガリウム(68Ga)ゴゼトチドの副作用は547例中9例(1.6%)に認められた。主な副作用は口内乾燥2例(0.4%)であった(2024年2月27日データカットオフ)4)。
ガリウム(68Ga)ゴゼトチドの放射性核種から放出される放射線(ガンマ線)が核医学検査装置により計数化又は画像化される。
ガリウム(68Ga)ゴゼトチドは、PSMAを高発現する前立腺癌を含むPSMA発現細胞に結合する。
ガリウム(68Ga)ゴゼトチドGallium(68Ga)Gozetotide
{N-[(N6-{6-[3-(3-{[{2-[{[5-(2-carboxyethyl)-2-hydroxy-κO-phenyl]methyl}(carboxy-κO-methyl)amino-κN]ethyl}(carboxy-κO-methyl)amino-κN]methyl}-4-hydroxy-κO-phenyl)propanamido]hexanoyl}-L-lysin-N2-yl)carbonyl]-L-glutamato(3-)}(68Ga)gallium
C44H5968GaN6O17
1011.90
無色澄明の液
ゴゼトチド
時間(分)
残存放射能
0
1
15
0.858
30
0.736
60
0.541
90
0.398
120
0.293
180
0.158
360
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1バイアル
1) 社内資料:国内第Ⅱ相試験(A11201試験)(2025年9月19日承認、CTD2.7.6-4.2.1,CTD2.7.2-2.3.1)[20250095]
2) 社内資料:ヒト蛋白結合(2025年9月19日承認、CTD2.7.2-2.1.1)[20250083]
3) Green MA, et al.: Nucl Med Biol. 2017;46:32-35[20250094]
4) 社内資料:海外第Ⅲ相試験(B12302試験)(2025年9月19日承認、CTD2.7.6-4.1.2)[20250096]
5) Data derived from nudat (www.nndc.bnl.gov)
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