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処方箋医薬品注)
慢性肝炎が急性増悪することがあり、死亡例が報告されている。
HBe抗原陽性B型慢性肝炎におけるウイルスマーカーの改善
本剤の使用にあたっては、HBe抗原が陽性であることを確認すること。また、トランスアミナーゼ、アルブミン、凝固系、血小板数等を測定し、肝硬変を疑わせる所見を伴わない慢性肝炎であることを確認すること。
通常成人には、プロパゲルマニウムとして、1日30mgを3回に分けて、毎食後に経口投与する。
本剤の投与にあたりHBV-DNA(あるいはDNA-P)を測定し、著しい増加がみられないことを確認すること。B型慢性肝炎においては、自然経過でウイルス量の増加を伴う急性増悪があらわれることがある。
B型慢性肝炎の急性増悪等があらわれることがある。
インターフェロン投与終了後にはウイルス量の増加、肝機能の悪化が起こることがある。
本剤は、主として腎臓から排泄され、また、腎不全(片腎摘出)モデルラットにおいて血中濃度が上昇するとの報告がある。
投与しないこと。B型慢性肝炎が重症化することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
高齢者では低用量(例えば1日20mg)から投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、血中濃度が高くなるおそれがある。
黄疸や著しいトランスアミナーゼの上昇を伴う重篤な肝機能障害、肝不全があらわれることがある。
0.1~1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒、蕁麻疹、湿疹
消化器
食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、腹部膨満感、胸やけ、口内炎、胃もたれ感
腹痛、便秘
精神神経系
めまい、振戦、頭痛、手足のしびれ、抑うつ
眠気、不眠
肝臓
AST上昇、ALT上昇
黄疸、ビリルビン値上昇
血液
好酸球増多、白血球減少
その他
倦怠感、関節痛、血圧上昇、胸痛、発熱、浮腫
脱毛、月経異常
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男性(5例)にプロパゲルマニウム15mg注1)を空腹時単回経口投与した結果、血漿中薬物濃度は約3時間で最高に達し、生物学的半減期は約2.5時間であった1)。
Tmax(h)
Cmax(μg/mL)
T1/2(h)
AUC0→∞(μg・h/mL)
2.8±0.2
0.174±0.029
2.4±0.2
1.17±0.17
(n=5,Mean±S.E.)
健康成人男性(5例)にプロパゲルマニウム120mg注1)を単回経口投与した結果、構造単位(3-oxygermylpropionic acid)は代謝されないことを確認した2),3)。
健康成人男性(5例)にプロパゲルマニウム30mg注1)を単回経口投与したときの尿中排泄率(0-24時間)は空腹時投与41.9±3.7%、食後投与20.7±1.9%であった。一方、空腹時投与における糞中排泄率(0-72時間)は50.1±7.4%であった1)。
HBe抗原陽性B型慢性肝炎患者においてプラセボを対照とした二重盲検比較試験を実施し、肝機能改善度、全般改善度、安全度、有用度等を用いて判定した結果、本剤の有用性が認められた。本剤30mg投与における二重盲検比較試験及び一般臨床試験を含む臨床試験249例でのHBe抗原陽性B型慢性肝炎の有効率は下記のとおりである4),5),6),7),8),9)。
疾患名
有効以上
やや有効以上
HBe抗原陽性B型慢性肝炎
32.9%(82/249)
62.2%(155/249)
プロパゲルマニウムは、IL-1、IL-2、IFN-γ産生増強等により細胞障害性T細胞、NK細胞を賦活化し、ウイルス感染細胞を破壊する。また、抗体産生能増強によりウイルス関連抗原の排除を促す。更に、IFN-α/β産生増強により、ウイルスの増殖を抑制する。
免疫能低下マウスの遅延型過敏症反応や抗体産生増強作用が認められた12),13),14)(in vivo)。
コンカナバリンA(ConA)によるマウスリンパ球、ConA及びフィトヘマグルチニン-P(PHA-P)によるヒトリンパ球幼若化反応の促進作用が認められた12),15),16)(in vitro)。
マウスのアロジェニックTc細胞及びウイルス特異的Tc細胞の誘導を促進した17),18)(in vivo)。マウス及びヒトのマクロファージにおけるIL-1産生(in vitro)、マウスにおけるIL-2産生(in vitro)及びIFN-γ産生(in vivo)増強作用が認められた15),17),19),20),21)。
マウスにおけるNK細胞活性化作用が認められた17)(in vivo)。
インフルエンザウイルス感染マウスのIFN-α/β産生増強作用が認められた20)(in vivo)。インフルエンザウイルスを感染させたヒト末梢血リンパ球におけるIFN産生増強作用が認められた22)(in vitro)。
マウス又はラットを用いた試験で四塩化炭素、ガラクトサミン等による急性肝障害に対して血清トランスアミナーゼの上昇を抑制した23)(in vivo)。
プロパゲルマニウム(Propagermanium)
3-Oxygermylpropionic acid polymer
(C3H5GeO3.5)n
本品は白色の結晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに酸味がある。本品は水に溶けにくく、エタノール(95)、アセトン、ジエチルエーテル、ジクロロメタン又はヘキサンにほとんど溶けない。本品は0.02mol/L水酸化ナトリウム液に溶ける。
[(O1/2)3 GeCH2CH2COOH]n
約230℃(分解)
100カプセル(PTP10カプセル×10)
1) 伊藤 圓 他:薬理と治療. 1990;18(6):2231-2270
2) 社内資料:ヒト排泄尿のHPLC分析
3) 社内資料:ヒト尿中二酸化ゲルマニウムの分析
4) 平山千里 他:肝胆膵. 1990;20(6):1069-1084
5) 平山千里 他:臨牀と研究. 1990;67(4):1227-1241
6) 平山千里 他:医学のあゆみ. 1990;154(10):663-680
7) 矢野右人 他:医学と薬学. 1990;24(1):212-230
8) 森實敏夫 他:医学と薬学. 1990;24(1):243-257
9) 辻 博 他:臨牀と研究. 1990;67(10):3219-3223
10) Fujita H, et al.:応用薬理. 1990;39(4):385-388
11) 社内資料:ワクシニアウイルス感染症に対する作用
12) 石渡義郎 他:応用薬理. 1994;47(2):155-164
13) 石渡義郎 他:基礎と臨床. 1990;24(1):301-308
14) 社内資料:担癌マウスの抗体産生に対する作用
15) 社内資料:T細胞賦活作用(1)
16) 社内資料:T細胞賦活作用(2)
17) 鈴木栄二 他:基礎と臨床. 1990;24(1):309-318
18) 社内資料:細胞障害性T細胞誘導作用(1)
19) 各務伸一 他:肝胆膵. 1990;21(1):135-141
20) 石渡義郎 他:基礎と臨床. 1990;24(1):319-324
21) 社内資料:細胞障害性T細胞誘導作用(2)
22) 社内資料:IFN産生増強作用
23) 浅野恭一 他:基礎と臨床. 1990;24(1):337-347
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