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処方箋医薬品注)
本剤は、緊急時に十分に対応できる医療機関に所属し、本剤に関する十分な知識と減感作療法に関する十分な知識・経験を持ち、本剤のリスク等について十分に管理・説明できる医師のもとで処方・使用すること。薬剤師においては、調剤前に当該医師を確認した上で調剤を行うこと。
ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する減感作療法
通常、1回100単位(IR)を1日1回舌下投与から開始し、1回投与量は100単位(IR)ずつ、300単位(IR)まで増量する。なお、漸増期間は、原則として3日間とするが、患者の状態に応じて適宜延長する。舌下投与後は完全に溶解するまで保持した後、飲み込む。その後5分間は、うがいや飲食を控える。
本剤を1年以上投与しても効果がみられなかった患者に対しては、それ以降の本剤投与の継続について慎重に判断すること。
アレルギー反応に基づく副作用を起こすおそれがある。
喘息発作を誘発するおそれがある。,
免疫系に異常がある場合、本剤の有効性、安全性に影響を与えるおそれがある。また本剤の投与によりこれらの疾患に影響を与えるおそれがある。
口腔内の状態を十分観察し、本剤投与の可否を判断すること。口腔内の状態によっては本剤の吸収に影響を与えるおそれがある。また、本剤が傷や炎症部位に刺激を与えるおそれがある。
本剤が投与されたときに、本剤による反応(アレルギー反応)が強くあらわれることがある。また、本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与したとき、アドレナリンの効果が通常の用量では十分発現しないことがある。
本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与したとき、アドレナリンの効果が増強されることがある。
全身性副腎皮質ホルモン剤の投与により、免疫系が抑制され本剤の効果が得られない可能性がある。
本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与したとき、アドレナリンにより症状を悪化させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。アレルギー反応に伴って遊離されるヒスタミンが子宮筋収縮作用を有することが知られている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
投与の可否を慎重に判断すること。一般に免疫機能及びその他生理機能が低下しているため、本剤による十分な治療効果が得られない可能性や、副作用がより重篤となるおそれがある。
血圧低下、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹、喘息等の異常が認められたときには、投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。,,,また、ショック、アナフィラキシーを早期に認識しうる症状として次のようなものがある。蕁麻疹、そう痒感、紅斑・皮膚の発赤、胃痛、悪心、嘔吐、下痢、視覚異常、視野狭窄、嗄声、鼻閉塞、くしゃみ、咽頭・喉頭のそう痒感、胸部の絞やく感、犬吠様咳嗽、呼吸困難、喘鳴、チアノーゼ、頻脈、不整脈、血圧低下、不安、恐怖感、意識の混濁等
5%以上
1~5%未満
1%未満
頻度不明
皮膚
そう痒感
蕁麻疹、発疹、湿疹
口腔内
口腔浮腫(21.2%)、口腔そう痒感(18.9%)、口内炎
口腔内不快感、舌浮腫、口の錯感覚・感覚鈍麻、舌炎、口腔粘膜水疱形成、口腔内痛、舌そう痒感
舌痛、口内乾燥、口蓋浮腫、口腔粘膜紅斑
鼻
鼻部不快感、くしゃみ、鼻汁、鼻閉
眼
流涙、眼のそう痒感
耳
耳そう痒感(10.7%)
耳痛、耳不快感
呼吸器
咽喉刺激感(19.9%)
咽頭不快感、咳嗽、呼吸困難、咽頭痛、喉頭不快感
喘息、喉頭痛、咽喉乾燥
消化器
腹痛
悪心、消化不良、下痢、腹部不快感
胃炎、嚥下困難、嘔吐、食道不快感
好酸球性食道炎
精神神経系
異物感、頭痛
その他
口唇浮腫
胸部不快感、胸痛、口唇炎、倦怠感、味覚異常、口唇のそう痒感
動悸
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
ダニ抗原による通年性アレルギー性鼻炎患者(12~64歳)を対象として、本剤又はプラセボを52週間投与した結果、主要評価指標である投与44~52週の平均調整鼻症状スコアは表17-1のとおりであった。なお、投与1日目から3日目まで漸増投与を行い、投与量は1日目が100単位(IR)、2日目が200単位(IR)、3日目以降が300単位(IR)とした1),2)。
300単位(IR)群(315例)
プラセボ群(316例)
ベースライン
9.09±2.04 (315)
9.12±2.02 (316)
投与44~52週
4.99±2.42 (288)
6.13±2.77 (297)
変化量
-4.12±2.41 (288)
-3.02±2.67 (297)
プラセボ群との群間差※[95%信頼区間]p値
-1.11[-1.50、-0.72]p<0.0001
-
平均値±標準偏差(例数):Observed Caseに基づき算出(Observed case:欠測値の補完なし、解析に必要な測定値が得られた被験者が対象)
※:観測時点、投与群、投与群と観測時点の交互作用、ベースライン値、年齢、性別、秋季のアレルゲンへの重複感作の有無、前観察期でのレスキュー薬使用の有無、原疾患に対する前治療薬の有無を説明変数とし、被験者内で無構造共分散構造を仮定した混合効果モデル
副作用発現頻度は66.8%(215/322例)であった。主な副作用は口腔浮腫20.8%(67/322例)、咽喉刺激感20.5%(66/322例)、耳そう痒症13.0%(42/322例)であった2)。
ダニ抗原による通年性アレルギー性鼻炎患者(5~16歳)を対象として、本剤又はプラセボを52週間投与した結果、主要評価指標である投与48~52週の平均調整鼻症状スコアは表17-2のとおりであった。なお、投与1日目から3日目まで漸増投与を行い、投与量は1日目が100単位(IR)、2日目が200単位(IR)、3日目以降が300単位(IR)とした3)。
300単位(IR)群(205例)
プラセボ群(217例)
9.85±2.24 (205)
9.75±2.20 (217)
投与48~52週
6.37±3.07 (193)
7.22±3.05 (210)
-3.52±3.01 (193)
-2.56±2.87 (210)
-0.95[-1.49、-0.42]p=0.0005
※:観測時点、投与群、投与群と観測時点の交互作用、ベースライン値、年齢、春花粉のIgEスコアの3以上の有無を説明変数とし、被験者内で無構造共分散構造を仮定した混合効果モデル
副作用発現頻度は67.1%(147/219例)であった。主な副作用は口腔そう痒症21.5%(47/219例)、口腔浮腫16.4%(36/219例)、咽喉刺激感15.1%(33/219例)であった3)。
舌下投与による減感作療法の明確な効果発現機序は不明であるが、抗原特異的な抗体産生やT細胞応答の調節等、免疫学的変化によりアレルギー性鼻炎の症状が抑えられることが知られている4),5)。
ヤケヒョウヒダニエキス原末
褐色の粉末
コナヒョウヒダニエキス原末
10錠[10錠(PTP)×1]
100錠[10錠(PTP)×10]
1) Okamoto,Y. et al.: Allergy. 2017;72:435〔201700090〕
2) 社内資料:S-524101の通年性アレルギー性鼻炎患者(青年・成人)を対象とした国内第2/3相試験(2015/3/26承認、申請資料概要2.7.6.2)〔201500126〕
3) 社内資料:S-524101の通年性アレルギー性鼻炎患者(5~16歳)を対象とした国内第3相試験〔201700540〕
4) Moingeon P. et al.: Clin.Dev.Immunol. 2012;2012 DOI 10.1155/2012/623474〔201500127〕
5) Moingeon P.: J.Allergy Clin.Immunol.Pract. 2013;1:228-241〔201500128〕
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