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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
*成人にはサルメテロールとして1回50μgを1日2回朝および就寝前に吸入投与する。
甲状腺ホルモンの分泌促進により症状を悪化させるおそれがある。
α及びβ1作用により血圧を上昇させるおそれがある。
β1作用により症状を悪化させるおそれがある。
グリコーゲン分解作用により症状を悪化させるおそれがある。
血清カリウム値をモニターすることが望ましい。低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物試験でウサギに大量(1mg/kg/日以上)に経口投与したときに催奇形作用が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験でラットに大量(1mg/kg)に静脈内投与したときに乳汁中への移行が報告されている1)。
*小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら注意して投与すること。一般に、生理機能が低下している。
CYP3A4阻害作用を有する薬剤
サルメテロールの全身曝露量が増加し、QT延長を起こす可能性がある。ケトコナゾール(経口剤:国内未発売)、リトナビル等の強いCYP3A4阻害作用を有する薬剤と併用する場合には、注意すること。
経口剤のケトコナゾールとサルメテロールを併用した臨床薬理試験において、サルメテロールのCmaxが1.4倍、AUCが15倍に上昇したとの報告がある。
カテコールアミン
,
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。よって、発作時に頓用で用いる場合以外は過度に併用しないよう注意すること。
アドレナリン、イソプレナリン塩酸塩等のカテコールアミン併用により、アドレナリン作動性神経刺激の増大が起きる。そのため、不整脈を起こすことがある。
キサンチン誘導体ステロイド剤利尿剤
低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。血清カリウム値のモニターを行うこと。
キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下を増強することがある。ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が増強することが考えられる。
キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。,
ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、気管支攣縮、浮腫、血管性浮腫等)があらわれることがある。
0.5%~2%未満
0.5%未満
頻度不明
*過敏症
発疹、血管性浮腫、浮腫
循環器
心悸亢進
脈拍増加、血圧上昇、不整脈(心房細動、上室性頻脈、期外収縮を含む)
精神・神経系
振戦、頭痛
消化器
悪心
呼吸器
咳、口腔咽頭刺激感(咽頭異和感、咽頭痛等)
気管支攣縮注)
その他
胸痛、筋痙攣
関節痛、高血糖
本剤を過量(用法及び用量を超える量)投与した場合、頻脈、不整脈、振戦、頭痛及び筋痙攣等、β刺激薬の薬理学的作用による症状が増悪する可能性がある。また、重篤な症状として、低カリウム血症、高血糖、心室性不整脈あるいは心停止等が発現する可能性がある。,
本剤の解毒剤は心臓選択性β遮断薬であるが、このような薬剤の使用により気管支攣縮が発現する可能性があるため、使用にあたっては十分に注意すること。,
本剤は口腔内への吸入投与にのみ使用すること(内服しても効果はみられない)。
米国で実施された喘息患者を対象とした28週間のプラセボ対照多施設共同試験において、主要評価項目である呼吸器に関連する死亡と生命を脅かす事象の総数は、患者集団全体ではサルメテロール(エアゾール剤)群とプラセボ群の間に有意差は認められなかったものの、アフリカ系米国人の患者集団では、サルメテロール群に有意に多かった。また、副次評価項目の1つである喘息に関連する死亡数は、サルメテロール群に有意に多かった2)。
健康成人にサルメテロール200μg注)を単回吸入投与した時の血漿中サルメテロール濃度の推移は下図のとおりである。投与後5分で最高血中濃度(453pg/mL)に達し、投与後4時間には定量下限(25pg/mL)付近まで減少した。
投与量
Cmax(pg/mL)
Tmax(h)
AUC0-t(h・pg/mL)
200μg注)
453±181
0.08±0.01
240±119
平均値±標準偏差
In vitroでの血漿蛋白結合率は98%以上であった。
本剤は主として肝CYP3A4で代謝される。糞中の主要代謝物は水酸化体、尿中はカルボキシル体である3)。
*健康成人に14C-サルメテロール1mg注)を経口投与した時、投与後72時間までに投与量の57%が糞中に、23%が尿中に排泄された3)(外国人データ)。注)本剤の承認用量は、成人で1回50μgを1日2回である。
成人気管支喘息患者41例に対する非盲検試験において、サルメテロールを1回50μg、1日2回、4週間投与した時のサルメテロールの有効率(中等度改善以上)注)は、61.0%(25/41例)であった4)。注)最終全般改善度:臨床症状、聴診ラ音、肺機能検査、併用薬の使用状況及び患者の印象を総合的に判断し、担当医師が以下の7段階で判定1.著明改善 2.中等度改善 3.軽度改善 4.不変 5.やや悪化 6.悪化 7.著明悪化副作用発現頻度は、4.4%(2/45例)であった。その内訳は、口渇1例及び咳1例であった。
比較試験を含む成人気管支喘息患者465例に対するサルメテロールの有効率(中等度改善以上)注1)は、下表のとおりであった5),6),7),8),9)。
1日用量
50μg注2)
100μg
200μg注2)
有効率(中等度改善以上症例数/対象症例数)
52.5%(53/101)
56.6%(154/272)
46.7%(43/92)
注1)最終全般改善度:臨床症状、聴診ラ音、肺機能検査、併用薬の使用状況及び患者の印象を総合的に判断し、担当医師が以下の7段階で判定1.著明改善 2.中等度改善 3.軽度改善 4.不変 5.やや悪化 6.悪化 7.著明悪化注2)本剤の承認用量は、成人で1回50μgを1日2回である。
慢性気管支炎及び肺気腫患者10例に対する非盲検試験において、サルメテロールを1回50μg、1日2回、4週間投与した時のサルメテロールの有効率(中等度改善以上)注)は、40.0%(4/10例)であった。また、疾患別の有効率は下表のとおりであった10)。
慢性気管支炎
肺気腫
66.7%(2/3)
28.6%(2/7)
注)最終全般改善度:臨床症状、聴診ラ音、肺機能検査、併用薬の使用状況及び患者の印象を総合的に判断し、担当医師が以下の7段階で判定1.著明改善 2.中等度改善 3.軽度改善 4.不変 5.やや悪化 6.悪化 7.著明悪化本試験において副作用は報告されなかった。
慢性気管支炎及び肺気腫患者117例に対する非盲検群間比較試験において、サルメテロールの有効率(中等度改善以上)注1)は、50μg/日群(サルメテロールを1回25μg、1日2回、4週間投与)で17.5%(7/40例)、100μg/日群(サルメテロールを1回50μg、1日2回、4週間投与)で39.5%(17/43例)、200μg/日群(サルメテロールを1回100μg、1日2回、4週間投与)で32.4%(11/34例)であった注2)。また、疾患別の有効率は下表のとおりであった11)。
慢性気管支炎+肺気腫
50μg/日注2)
12.5%(1/8)
20.0%(6/30)
0.0%(0/2)
100μg/日
54.5%(6/11)
34.5%(10/29)
33.3%(1/3)
200μg/日注2)
50.0%(6/12)
22.7%(5/22)
-
注1)最終全般改善度:臨床症状、聴診ラ音、肺機能検査、併用薬の使用状況及び患者の印象を総合的に判断し、担当医師が以下の7段階で判定1.著明改善 2.中等度改善 3.軽度改善 4.不変 5.やや悪化 6.悪化 7.著明悪化副作用発現頻度は、全体で4.3%(6/138例)であり、50μg/日群で2.2%(1/45例)及び200μg/日群で12.2%(5/41例)であった。主な副作用は、50μg/日群で咽頭痛1例、200μg/日群で咳こみ1例であった注2)。100μg/日群で副作用は報告されなかった。注2)本剤の承認用量は、成人で1回50μgを1日2回である。
吸入ステロイド剤の治療を受けている成人気管支喘息患者341例を対象に、ツロブテロール貼付薬を対照とした二重盲検比較試験を実施した。サルメテロールを1回50μg、1日2回、4週間追加投与した時の起床時の最大呼気流量(PEF)のベースラインからの変化量は、下表のとおりであった12)。
投与群
症例数
ベースラインの平均値(±SD)
投与後4週における平均値(±SD)
投与後4週におけるベースラインからの変化量(±SE)注)
群間差[95%信頼区間]p値
サルメテロール群
176
299.3(99.85)
337.7(104.93)
39.7(2.23)
12.7[6.66,18.84]p<0.0001
ツロブテロール貼付薬群
164
314.2(100.40)
340.1(106.48)
26.9(2.30)
注)調整因子:性別、年齢、ベースライン値、地域副作用発現頻度は、試験薬貼付部位に発現した副作用を除くとサルメテロール群で5.9%(11/186例)であった。主な副作用は、血中クレアチンホスホキナーゼ増加1.6%(3/186例)及び動悸1.1%(2/186例)であった。
気管支拡張剤にて治療を受けている慢性閉塞性肺疾患患者164例を対象に、プラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。サルメテロールを1回50μg、1日2回、12週間追加投与した時の1秒量(FEV1.0)のベースラインからの変化量は下表のとおりであった13)。
投与後12週における平均値(±SD)
投与後12週におけるベースラインからの変化量(±SE)注)
83
1145(546)
1221(597)
97(35)
73[24.8,120.5]p=0.003
プラセボ群
81
1118(527)
1118(523)
24(34)
注)調整因子:ベースライン値、喫煙歴、性別、年齢、地域副作用はサルメテロール群では報告されなかった。
サルメテロールキシナホ酸塩は長時間作動型β2刺激剤であり、アデニル酸シクラーゼを活性化し細胞内の環状アデノシン一リン酸を増加させることで、気管支平滑筋を弛緩させる。
モルモットの摘出心房(in vitro)に対する作用は、イソプレナリン、サルブタモール及びプロカテロールより弱かった。また、吸入投与による心拍数増加はイソプレナリン、プロカテロールより弱く、サルブタモールとほぼ同等であり、β2受容体に対する選択性が高かった14)。
サルメテロールエアゾール(2吸入)とサルメテロールドライパウダーインヘラー50μg(1吸入)の同等性試験23)において、同等の気管支拡張作用が認められている。
サルメテロールキシナホ酸塩(Salmeterol Xinafoate)
(RS)-1-(4-Hydroxy-3-hydroxymethylphenyl)-2-[6-(4-phenylbutoxy)hexylamino]ethanol 1-hydroxy-2-naphthoate
C25H37NO4・C11H8O3
603.75
白色の微細な粉末である。ジメチルスルホキシドに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、アセトニトリルに極めて溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品のジメチルスルホキシド溶液(1→50)は旋光性を示さない。
2.0(pH7.4、1-オクタノール/水系)
*60ブリスター×1
1) 江角凱夫ほか:基礎と臨床.1993;27:4211-4230
2) Nelson HS,et al.:Chest.2006;129:15-26
3) Manchee GR,et al.:Drug Metab Dispos.1993;21:1022-1028
4) 牧野荘平:臨床医薬.2002;18:791-805
5) 宮本昭正ほか:臨床医薬.1993(2002年改訂);9(Suppl.4):49-79
6) 宮本昭正ほか:臨床医薬.1993(2002年改訂);9(Suppl.4):81-111
7) 宮本昭正ほか:臨床医薬.2002;18:411-436
8) 宮本昭正ほか:臨床医薬.2002;18:461-483
9) 湯川龍雄ほか:臨床医薬.1993(2002年改訂);9(Suppl.4):113-131
10) *中野均ほか:臨床医薬.2002;18:807-819
11) *宮本昭正ほか:臨床医薬.2002;18:437-459
12) *東田有智ほか:アレルギー・免疫.2006;13:1154-1170
13) *福地義之助ほか:呼吸.2006;25:186-199
14) *武田憲三ほか:基礎と臨床.1994;28:1361-1379
15) *宮本昭正ほか:臨床医薬.1993(2002年改訂);9(Suppl.4):23-48
16) *宮本昭正ほか:臨床医薬.1993(2002年改訂);9(Suppl.4):219-241
17) *川合満ほか:臨床医薬.2003;19:497-506
18) *相良博典ほか:臨床医薬.1993;9:2701-2709
19) *Whelan CJ,et al.:Br J Pharmacol.1993;110:613-618
20) *Yamamura H,et al.:Jpn J Allergol.1991;40:669-679
21) *Butchers PR,et al.:Br J Pharmacol.1991;104:672-676
22) *甲斐広文ほか:応用薬理.1993;45:119-124
23) *佐野靖之ほか:臨床医薬.2002;18:705-717
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