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劇薬
処方箋医薬品注)
男性における男性型脱毛症
男性成人には、通常、デュタステリドとして0.1mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて0.5mgを1日1回経口投与する。
投与しないこと。本剤は主に肝臓で代謝されるため、血中濃度が上昇するおそれがある。
本剤は主に肝臓で代謝される。肝機能障害のある患者に投与した場合の薬物動態は検討されていない。
女性には投与しないこと。ラット及びウサギにデュタステリドを経口投与した結果、雄胎児の外生殖器の雌性化がみられ、本剤の曝露により血中ジヒドロテストステロンが低下し、男子胎児の外生殖器の発達を阻害する可能性が示唆された。,
女性には投与しないこと。本剤が乳汁中に移行するかは不明である。,
小児等には投与しないこと。小児等に対する適応はなく、小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。,
CYP3A4阻害作用を有する薬剤
これらの薬剤との併用により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
CYP3A4による本剤の代謝が阻害される。
AST、ALT、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
1%以上
1%未満
頻度不明
*過敏症
発疹
蕁麻疹、アレルギー反応、瘙痒症、限局性浮腫、血管性浮腫
精神神経系
頭痛、抑うつ気分
浮動性めまい、味覚異常
生殖系及び乳房障害
性機能不全(リビドー減退、勃起不全、射精障害)注)
乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)
精巣痛、精巣腫脹
皮膚
脱毛症(主に体毛脱落)、多毛症
消化器
腹部不快感
腹痛、下痢
その他
倦怠感、血中CK増加
健康成人にデュタステリド0.5mgを単回経口投与した時、投与後1.5時間に最高血清中薬物濃度(Cmax平均値:3288.5pg/mL)に達し、AUC0-tは52316.9hr・pg/mL(平均値)であった(外国人データ:図1及び表1)。
Cmax(pg/mL)
AUC0-t(hr・pg/mL)
Tmax(hr)
3288.5±1160.89
52316.9±20525.60
1.500(0.75-6.00)
平均値±標準偏差、33例Tmax:中央値(範囲)
男性の男性型脱毛症患者にデュタステリド0.05~2.5 mg注)を1日1回24週間反復経口投与した時、投与後24週の平均血清中薬物濃度は0.1及び0.5mg投与群でそれぞれ1.51±0.96及び30.69±13.90ng/mLであった。消失は非線形であり、血清中デュタステリド濃度が低い場合、高濃度域と比べて速やかに消失した(図2)。デュタステリド0.1及び0.5mgを24週間反復投与した時、血清中薬物濃度はそれぞれ最終投与後12及び20週時で定量下限(0.1ng/mL)未満であった(外国人データ)。
前立腺肥大症患者にデュタステリド0.5mgを1日1回6ヵ月間反復経口投与した時、投与後6ヵ月の血清中薬物濃度は44.82±17.91ng/mLであった。また、定常状態におけるt1/2は3.4±1.2週間であった。
健康成人にデュタステリド2.5 mg注)を食後単回経口投与した時、薬物動態パラメータに若干の変化を認め、AUC0-∞は空腹時投与の2573から2197ng・hr/mLに減少した。なお、この変化は臨床上影響を与えるものではない。
健康成人にデュタステリド0.5mgを単回経口投与した時、生物学的利用率は59%であった(外国人データ)。
In vitro試験において、デュタステリド(2000ng/mL)のヒト血清蛋白結合率は99.8%と高く、血清アルブミン、α1-酸性糖蛋白、コルチコステロイド結合グロブリン及び性ホルモン結合グロブリンに対する結合率は、それぞれ99.0%、96.6%、89.2%及び87.6%であった。また、これらの蛋白に対する結合率は20~2000ng/mLの範囲で線形であった(限外ろ過法)。
健康成人にデュタステリド0.5mgを反復経口投与した時、精液中/血清中薬物濃度比は平均11.5%であった(外国人データ)。
In vitro試験において、デュタステリドはCYP3A4/CYP3A5によって水酸化されたが、CYP1A2、2A6、2B6、2C8、2C9、2C19、2D6及び2E1では代謝されなかった。,
In vitro試験において、デュタステリドはCYP1A2、2C9及び2D6活性を阻害しなかったが、CYP2C19及び3A4活性を阻害し、IC50は50μMであった。
In vitro試験において、デュタステリドはPXR活性化によるCYP3A4誘導能を示さなかった。
前立腺肥大症患者にデュタステリド0.5mgを1日1回反復経口投与した時、主代謝物として1,2-二水素化体、4’-水酸化体、6-水酸化体が確認された。
健康成人にデュタステリド1~20mg注)を単回経口投与した時、投与後48時間以内の尿中に未変化体は検出されなかった。
健康成人にデュタステリド0.5mgを1日1回6ヵ月以上反復経口投与した時、糞中に約5%の未変化体が排泄され、関連物質(未変化体+代謝物)として約42%が回収された。尿中への未変化体の排泄は0.1%未満であり、関連物質の排泄も微量であった(外国人データ)。
24~87歳の健康成人にデュタステリド5mg注)を単回経口投与した時、50~69歳及び70歳以上の年齢群のt1/2は49歳以下の年齢群に比べて延長し、AUC0-∞は約20%増加した。なお、この変化は臨床上影響を与えるものではない(外国人データ)。
In vitro試験において、デュタステリドはOAT3、OATP1B1及びOATP1B3輸送を阻害し、IC50の最小値はそれぞれ0.5、0.8及び20μMであったが、いずれも臨床血清中濃度(約0.07μM)より高かった。また、デュタステリドはMRP2及びOAT1輸送を阻害しなかった。
デュタステリド0.5mgあるいは5mg注)と、コレスチラミン、ワルファリン、ジゴキシン、タムスロシン塩酸塩、テラゾシン塩酸塩との併用において薬物相互作用は認められなかった(外国人データ)。注)本剤の承認用量は1日1回0.1又は0.5mgである。
20歳から50歳の男性の男性型脱毛症患者(Norwood-Hamilton分類4)のⅢv、Ⅳ又はⅤ:図1)917例(日本人200例を含む)を対象とし、本剤(0.02注)、0.1及び0.5mg)を24週間投与した際のプラセボ及びフィナステリド1mgに対する有効性及び安全性を検討した。その結果、頭頂部円内(直径2.54cm円中)の毛髪数のベースラインからの変化において、本剤0.1及び0.5mgのプラセボに対する優越性及びフィナステリド1mgに対する非劣性が検証された(表1及び図2)5)。
プラセボ(181例)
デュタステリド
フィナステリド1mg(179例)
0.02mg(185例)
0.1mg(188例)
0.5mg(184例)
24週時
例数
148
155
158
150
141
変化量(SE)
-4.9(7.89)
17.1(7.74)
63.0(7.67)
89.6(7.87)
56.5(8.12)
プラセボとの差(p値)注1)
-
22.0(p=0.046)
67.9(p<0.001)
94.4(p<0.001)
61.4(p<0.001)
フィナステリドとの差[99.165%信頼区間]注2)(p値)注1)
-39.4[-66.1, -12.7](p<0.001)
6.5[-20.1, 33.1](p=0.56)
33.0[6.1, 60.0](p=0.003)
変化量、プラセボとの差及びフィナステリドとの差は、線形モデルに基づく調整済み平均値注1)有意水準は両側0.0167注2)24週時における99.165%の片側信頼区間の下限が、非劣性限界値-35より大きい場合非劣性が示せたとした
副作用発現頻度(本剤0.02mg群を含む)は、17.1%(95/557例)であった。主な副作用は、勃起不全4.3%(24/557例)、リビドー減退3.9%(22/557例)、精液量減少1.3%(7/557例)であった。
20歳から50歳の男性の男性型脱毛症患者(Norwood-Hamilton分類4)のⅢv、Ⅳ又はⅤ:図1)120例を対象とし、本剤0.5mgを52週間投与した際の安全性及び有効性を検討した。その結果、52週時の頭頂部円内(直径2.54cm円中)の毛髪数のベースラインからの変化量は、68.1本であり改善が示された。副作用発現頻度は、16.7%(20/120例)であった。主な副作用は、勃起不全10.8%(13/120例)、リビドー減退8.3%(10/120例)、射精障害4.2%(5/120例)であった。注)本剤の承認用量は1日1回0.1又は0.5mgである。
デュタステリドは、テストステロンをジヒドロテストステロンへ変換する1型及び2型5α還元酵素を阻害する。ジヒドロテストステロンは男性型脱毛症に関与する主なアンドロゲンである。
In vitroにおいて、ヒト1型及び2型5α還元酵素を阻害した6)。
男性の男性型脱毛症患者に本剤0.1及び0.5mgを1日1回24週間反復経口投与した時の結果を下表に示す。
評価時点
プラセボ
0.1mg
0.5mg
12週時
-2.6%
-85.8%
-91.2%注)
-6.2%
-83.6%
-90.9%注)
調整済み平均値、40例、注)39例
男性の男性型脱毛症患者に本剤0.1及び0.5mgを1日1回反復経口投与した時、投与6ヵ月のジヒドロテストステロン濃度はベースラインからそれぞれ血清中で65及び90%減少し、頭皮中で40及び52%減少した(調整済み平均値)。また、本剤投与による頭皮中ジヒドロテストステロン濃度の低下と発毛作用(毛髪数のベースラインからの増加量)との間には関連性がみられた(外国人データ)。
デュタステリド(Dutasteride)
N-[2,5-Bis(trifluoromethyl)phenyl]-3-oxo-4-aza-5α-androst-1-ene-17β-carboxamide
C27H30F6N2O2
528.53
白色~微黄色の粉末である。
242~250℃
4.9(1-オクタノール/水系)
光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存すること。
30カプセル[10カプセル(PTP)×3]
1) Andriole GL,et al.:N Engl J Med.2010;362:1192-1202
2) Theoret MR,et al.:N Engl J Med.2011;365:97-99
3) Akaza H,et al.:Jpn J Clin Oncol.2011;41:417-423
4) Norwood OT,et al.:South Med J.1975;68:1359-1365
5) Gubelin HW,et al.:J Am Acad Dermatol.2014;70:489-498
6) Tian G,et al.:Biochemistry.1995;34:13453-13459
グラクソ・スミスクライン株式会社
東京都港区赤坂1-8-1カスタマー・ケア・センター
TEL:0120-561-007(9:00~17:45/土日祝日及び当社休業日を除く)FAX:0120-561-047(24時間受付)
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
東京都港区赤坂1-8-1http://jp.gsk.com
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