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ゾビラックス軟膏5%

処方せん医薬品以外の医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
7.用法及び用量に関連する注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.5妊婦
9.7小児等
11.副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
16.薬物動態
16.1血中濃度
16.3分布
16.5排泄
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
19.有効成分に関する理化学的知見
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

ゾビラックス軟膏5%

添付文書番号

6250701M1027_W_12

企業コード

340278

作成又は改訂年月

2020年12月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

87625

薬効分類名

抗ヘルペスウイルス外用剤

承認等

ゾビラックス軟膏5%

販売名コード

YJコード

6250701M1027

販売名英語表記

Zovirax Ointment5%

販売名ひらがな

ぞびらっくすなんこう5%

承認番号等

承認番号

21100AMZ00437

販売開始年月

1994年2月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

基準名

日本薬局方

アシクロビル軟膏

一般的名称

アシクロビル

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分あるいはバラシクロビル塩酸塩に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

ゾビラックス軟膏5%

有効成分1g中
日局アシクロビル50mg  
添加剤マクロゴール300、マクロゴール1500

3.2 製剤の性状

ゾビラックス軟膏5%

剤形・性状白色の軟膏剤で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。

4. 効能又は効果

単純疱疹

6. 用法及び用量

通常、適量を1日数回塗布する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 本剤の使用は、発病初期に近いほど効果が期待できるので、早期に使用を開始することが望ましい。
  2. 7.2 本剤を7日間使用し、改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替えること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。動物実験(ラット)の妊娠10日目に、母動物に腎障害のあらわれる大量(200mg/kg/day以上)を皮下投与した実験では、胎児に頭部及び尾の異常が認められたと報告されている1)

9.7 小児等

低出生体重児及び新生児を対象とした臨床試験は実施していない。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

0.1%~1%未満

0.1%未満

頻度不明

皮膚

投与部位の刺激感、接触皮膚炎、瘙痒、紅斑性発疹

投与部位の疼痛、皮膚乾燥

灼熱感、皮膚薄片剥離

*過敏症

血管性浮腫、蕁麻疹

発現頻度には使用成績調査の結果を含む。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意

  1. 14.1.1 投与経路

    眼科用として角膜、結膜に使用しないこと。

16. 薬物動態

16.1 血中濃度

健康成人の正常皮膚に本剤100mgを単回塗布又は1日5回5日間連続塗布した場合の血漿中アシクロビル濃度は、いずれも検出限界(<0.007μg/mL)以下であった2)

16.3 分布

ラットの正常皮膚に5% 3H-アシクロビル軟膏50mgを単回塗布した後8時間の尿中放射活性回収率は、0.42%で経皮吸収性は低かったが、角質層下の表皮及び真皮中の推定アシクロビル濃度は57μg/cm3に達した。

16.5 排泄

健康成人の正常皮膚に本剤100mgを単回塗布又は1日5回5日間連続塗布した場合の尿中アシクロビル濃度は、いずれも検出限界(<0.11μg/mL)以下であった2)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

  1. 17.1.1 国内臨床試験

    国内延べ55施設において総計270例につき実施された臨床試験の結果は以下のとおりであった3),4),5),6),7),8)

    1. (1) 単純疱疹に対する有効率は85.7%(222/259例)であった。また、プラセボを対照とした比較試験において本剤の有用性が認められた。
    2. (2) 小児37例における有効率は、97.3%であった。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

アシクロビルは、単純ヘルペスウイルスが感染した細胞内に入ると、ウイルス性チミジンキナーゼにより一リン酸化された後、細胞性キナーゼによりリン酸化され、アシクロビル三リン酸(ACV-TP)となる。ACV-TPは正常基質であるdGTPと競合してウイルスDNAポリメラーゼによりウイルスDNAの3’末端に取り込まれると、ウイルスDNA鎖の伸長を停止させ、ウイルスDNAの複製を阻害する9),10),11),12)
アシクロビルリン酸化の第一段階である一リン酸化は感染細胞内に存在するウイルス性チミジンキナーゼによるため、ウイルス非感染細胞に対する障害性は低いものと考えられる。

18.2 抗ウイルス作用

  1. 18.2.1 アシクロビルは、単純ヘルペスウイルス1型及び2型のin vitroにおける増殖を抑制し、IC50はそれぞれ0.01~1.25μg/mL及び0.01~3.20μg/mLであった13),14)
  2. 18.2.2 モルモットの背部に単純ヘルペスウイルス1型を接種し、48時間目より1日4回5日間塗布した実験では、平均病巣スコア及びウイルス価の有意な低下がみられた15)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

アシクロビル(Aciclovir)

化学名

2-Amino-9-[(2-hydroxyethoxy)methyl]-1,9-dihydro-6H-purin-6-one

分子式

C8H11N5O3

分子量

225.20

性状

白色~微黄白色の結晶性の粉末である。
水に溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくい。0.1mol/L塩酸試液又は希水酸化ナトリウム試液に溶ける。

化学構造式

22. 包装

5g[1チューブ]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

グラクソ・スミスクライン株式会社

東京都港区赤坂1-8-1

カスタマー・ケア・センター
TEL:0120-561-007(9:00~17:45/土日祝日及び当社休業日を除く)
FAX:0120-561-047(24時間受付)

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

グラクソ・スミスクライン株式会社

東京都港区赤坂1-8-1
http://jp.gsk.com

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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