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生物学的製剤基準
経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン
劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
ロタウイルスによる胃腸炎の予防
乳児に通常、4週間以上の間隔をおいて2回経口接種し、接種量は毎回1.5mLとする。
生後6週から初回接種を開始し、少なくとも4週間の間隔をおいて2回目の接種を完了する。遅くとも生後24週までには接種を完了させること。また、早期産児においても同様に接種することができる。なお、初回接種は生後14週6日までに行うことが推奨されている1)。
接種直後にワクチンの大半を吐き出した場合は、改めて本剤1.5mLを接種させることができる。
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
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予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。胃腸障害(重度又は慢性の胃腸疾患、感染原因を問わない感染性胃腸炎等)を有する乳児を対象とした本剤の有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
接種要注意者である。
5%以上
0.1~5%未満
頻度不明
全身症状
易刺激性注1)
発熱
消化器
下痢注1)、食欲不振、嘔吐、血便排泄
鼓腸注2)、腹痛注2)、腸重積症注3)、胃腸炎
呼吸器
咳嗽/鼻漏
皮膚
皮膚炎注2)
本剤は経口接種だけに限り、絶対に注射してはならない。
生後6~14週の健康乳児765例に対する二重盲検比較試験において、本剤もしくはプラセボを1ヵ月間隔で合計2回経口接種を行った。
主要な解析時点であるロタウイルス胃腸炎が28件以上集積された時点、及び全被験者が生後2歳児になるまでの時点における医療機関への受診が必要なロタウイルス胃腸炎に対する予防効果は下記のとおりであった5)。
投与群
ロタウイルス胃腸炎発現頻度(%)(95%信頼区間)
予防効果(%)注1)(95%信頼区間)(p値)注2)
28件以上集積時点
本剤(498例)
1.8(0.8,3.4)
81.9(60.0,92.6)(p<0.001)
プラセボ(250例)
10.0(6.6,14.4)
生後2歳時まで
2.8(1.5,4.7)
79.3(60.5,89.8)(p<0.001)
13.6(9.6,18.5)
注1)予防効果=(1-(本剤群の胃腸炎発現頻度/プラセボ群の胃腸炎発現頻度))×100注2)条件付正確検定によるp値(両側検定、症例数の条件下)
医療機関への受診が必要な重症ロタウイルス胃腸炎(Vesikari score6)が11点以上)に対するロタウイルス胃腸炎が28件以上集積された時点、及び全被験者が生後2歳児になるまでの時点における予防効果は下記のとおりであった5)。
重症ロタウイルス胃腸炎発現頻度(%)(95%信頼区間)
0.2(0.0,1.1)
95.4(68.6,99.9)(p<0.001)
4.4(2.2,7.7)
0.4(0.0,1.4)
91.6(62.4,99.1)(p<0.001)
4.8(2.5,8.2)
G1型及び非G1型に対する医療機関への受診が必要なロタウイルス胃腸炎の予防効果(95%信頼区間:p値,条件付正確検定によるp値(両側検定、症例数の条件下))については、ロタウイルス胃腸炎が28件以上集積された時点において、それぞれ91.6%(31.0,99.8:p=0.014)及び78.9%(49.4,92.0:p<0.001)であった。同様に、生後2歳時までは、それぞれ84.6%(50.0,96.3:p<0.001)及び76.1%(47.0,89.9:p<0.001)であった。G1型及び非G1型に対する医療機関への受診が必要な重症ロタウイルス胃腸炎の予防効果(95%信頼区間:p値,条件付正確検定によるp値(両側検定、症例数の条件下))については、ロタウイルス胃腸炎が28件以上集積された時点において、それぞれ100%(24.0,100.0:p=0.025)及び92.8%(44.2,99.8:p=0.005)であった。同様に、生後2歳時までは、それぞれ91.6%(31.0,99.8:p=0.014)及び91.6%(31.0,99.8:p=0.014)であった。本剤接種症例508例中、接種後8日間(接種当日を含む)における副反応の発現頻度は12.2%(62/508例)であった。主なものは、易刺激性/ぐずり7.3%(37/508例)、下痢3.5%(18/508例)、咳嗽/鼻漏3.3%(17/508例)であった。
健康乳児3874例(本剤群2572例、プラセボ群1302例)を対象とした二重盲検比較試験におけるロタウイルス胃腸炎及び重症ロタウイルス胃腸炎(Vesikari scoreが11点以上)に対する型別の予防効果は下記のとおりであった7)。本剤接種後8日間(接種当日を含む)の安全性調査を行った914例における副反応の発現頻度は57.8%(528/914例)であった。主なものは、易刺激性/ぐずり43.2%(395/914例)、発熱25.6%(234/914例)、食欲不振22.1%(202/914例)であった。
本剤(2572例)プラセボ(1302例)
ロタウイルス胃腸炎予防効果(%)注1)(95%信頼区間:p値)注2)
重症ロタウイルス胃腸炎予防効果(%)注1)(95%信頼区間:p値)注2)
主要評価項目:生後1年目までの有効性
全ての型
87.1(79.6,92.1:p<0.001)
95.8(89.6,98.7:p<0.001)
探索的評価項目:生後2年目までの有効性
78.9(72.7,83.8:p<0.001)
90.4(85.1,94.1:p<0.001)
G1P[8]
89.5(82.5,94.1:p<0.001)
96.4(90.4,99.1:p<0.001)
G2P[4]
58.3(10.1,81.0:p=0.02)
85.5(24.0,98.5:p=0.009)
G3P[8]
84.8(41.0,97.3:p=0.002)
93.7(52.8,99.9:p=0.001)
G4P[8]
83.1(55.6,94.5:p<0.001)
95.4(68.3,99.9:p<0.001)
G9P[8]
72.5(58.6,82.0:p<0.001)
84.7(71.0,92.4:p<0.001)
注1)予防効果=(1-(本剤群の胃腸炎発現頻度/プラセボ群の胃腸炎発現頻度))×100注2)二項分布に基づく正確な信頼区間及び両側p値(フィッシャーの正確検定 有意水準α=0.05)
在胎27~36週で出生した早期産児(1009例)を対象とした二重盲検試験において、主要評価項目である重篤な有害事象の発現頻度に本剤群とプラセボ群で違いは認められず、また安全性プロファイルも同様であった。本剤接種後31日間(接種当日を含む)における副反応の発現頻度は8.5%(57/670例)であった。主なものは、発熱3.4%(23/670例)、易刺激性/ぐずり1.0%(7/670例)、胃腸炎1.0%(7/670例)であった。
健康乳児10519例(本剤群5263例、プラセボ群5256例)を対象とした二重盲検比較試験において、副次評価項目である3歳になるまでの流行株による重症ロタウイルス胃腸炎に対する予防効果(95%信頼区間:p値)は96.9%(88.3,99.6:p<0.001)であった。本剤群における重篤な有害事象の発現頻度1868/10000(1001/5359例)であり、主なものは細気管支炎319.1/10000(171/5359例)、胃腸炎253.8/10000(136/5359例)、上気道感染235.1/10000(126/5359例)であった。
無症候性又は軽症のHIV感染乳児(100例)を対象とした二重盲検試験において、主要評価項目である接種後の有害事象(グレード2又は3の発熱、嘔吐又は下痢)の発現頻度は、本剤群52.0%(26/50例)とプラセボ群56.0%(28/50例)で同様であった8)。本剤接種後31日間(接種当日を含む)における副反応の発現頻度は2.0%(1/50例)であり、腹痛1例であった。,
健康乳児63225例(本剤群31673例、プラセボ群31552例)を対象に、各接種後31日以内での腸重積症発症を安全性主要評価項目とした二重盲検試験において、本剤群ではプラセボ群と比較して腸重積症発症リスクの増加は認められず(表4参照)、また、1歳時までの相対リスクは0.28(95%信頼区間:0.10,0.81)であった。有効性の主要評価項目である1歳になるまでの重症ロタウイルス胃腸炎(Vesikari scoreが11点以上)に対する予防効果は84.7%(95%信頼区間:71.7,92.4:p<0.001)であった(有効性評価部分集団17867例:本剤群9009例、プラセボ群8858例)2),3)。,本剤接種後の重篤な有害事象の発現頻度は506.9/10000(468/9233例)であり、主なものは胃腸炎126.7/10000(117/9233例)、肺炎110.5/10000(102/9233例)、細気管支炎67.2/10000(62/9233例)であった。
腸重積症発症例数及び率
リスク差
相対リスク
p値注2)
本剤
プラセボ
/10000(95%CI)注1)
値(95%CI)注1)
例
/10000
いずれかの接種回
6
1.9
7
2.2
-0.32(-2.91,2.18)
0.85(0.30,2.42)
0.776
1回目接種後
1
0.3
2
0.6
-0.32(-2.03,1.20)
0.50(0.07,3.80)
0.561
2回目接種後
5
1.7
-0.01(-2.48,2.45)
0.99(0.31,3.21)
0.994
注1)漸近標準化95%信頼区間注2)腸重積症が報告された被験者数(%)の群間比較結果(漸近スコアテストによる 帰無仮説:両群の発現頻度が等しい 有意水準α=0.05)
健康双生児(100組、計200例)を対象とした二重盲検試験(双生児の一方に本剤、他方にプラセボを接種)において、プラセボ接種者18.8%(95%信頼区間:10.9,29.0)の糞便検体にワクチン由来株が認められた9)(主要評価項目)。また、安全性プロファイルは本剤接種群とプラセボ群において同様であり、ワクチン株の水平伝播と胃腸症状などに関連性は認められなかった。副反応の発現頻度は本剤接種群2.0%(2/100例)であり、発熱1例、鼻づまり1例であった。
生後6~12週の健康乳児(同時接種群147例、交互接種群145例)に対する非盲検比較試験において、本剤を生後2及び3ヵ月時に、DPT-IPVワクチンを生後3、4及び6ヵ月時に接種する同時接種群と、本剤を生後2及び3.5ヵ月時に、DPT-IPVワクチンを生後3、4.5及び6ヵ月時に接種する交互接種群で、DPT-IPVワクチンの免疫原性及び安全性を評価した。本剤との同時接種によりDPT-IPVワクチンの各抗原の免疫原性(主要評価項目)への影響は認められなかった。同時接種群147例中、接種後8日間(接種当日を含む)における副反応の発現頻度は、50.3%(74/147例)であった。主なものは、易刺激性/ぐずり34.7%(51/147例)、発熱19.0%(28/147例)、下痢12.9%(19/147例)であった。交互接種群145例の副反応の発現状況は、同時接種群と同様であった10)。
外箱開封後は、遮光して保存すること。
チューブ 1.5mL 1本
1) CDC:MMWR Recomm Rep.2009;58(RR-2):1-25
2) Ruiz-Palacios GM,et al.:N Engl J Med.2006;354:11-22
3) Linhares AC,et al.:Lancet.2008;371:1181-1189
4) Rosillon D,et al.:Pediatr Infect Dis J.2015;34:763-768
5) Kawamura N,et al.:Vaccine.2011;29:6335-6341
6) Vesikari T,et al.:Scand J Infect Dis.1990;22:259-267
7) Vesikari T,et al.:Lancet.2007;370:1757-1763
8) Steele AD,et al.:Pediatr Infect Dis J.2011;30:125-130
9) Rivera L,et al.:Vaccine.2011;29:9508-9513
10) *Gillard P,et al.:Hum Vaccin Immunother,2019;15(4):800-808
グラクソ・スミスクライン株式会社
東京都港区赤坂1-8-1
カスタマー・ケア・センターTEL:0120-561-007(9:00~17:45/土日祝日及び当社休業日を除く)FAX:0120-561-047(24時間受付)
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
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