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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回10~20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は、十分な管理下で徐々に行うこと。
肝機能障害又はその既往歴のある患者は、肝障害が悪化又は再燃することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠前及び妊娠初期試験(ラット)では受胎率の低下が、器官形成期試験(ウサギ)では胎児致死作用が、いずれも高用量で認められたとの報告がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
定期的に副作用・臨床症状(発疹、口渇、胃部不快感等)の観察を行い、異常が認められた場合には、減量(例えば10mg/日)又は休薬するなど適切な処置を行うこと。高齢者では肝・腎機能が低下していることが多く、吸収された本剤は主として腎臓から排泄される。
AST、ALT、γ-GTP、Al-P、LDHの上昇等の肝機能障害(初期症状:全身倦怠感、食欲不振、発熱、嘔気・嘔吐等)、黄疸があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹
じん麻疹、かゆみ、そう痒性紅斑
浮腫(顔面、手足等)
精神神経系
眠気、倦怠感、頭痛、めまい
不眠、悪夢、しびれ感、頭がボーッとした感じ
幻覚、幻聴
消化器
嘔気、食欲不振、胃部不快感、胃もたれ感、腹痛、下痢、口渇
嘔吐、胃重感、便秘、口唇乾燥感、腹部膨満感
口内炎
腎臓
蛋白尿
泌尿器
尿閉
頻尿、血尿等の膀胱炎様症状
循環器
心悸亢進
呼吸器
呼吸困難、去痰困難、鼻閉
血液
白血球数増加
血小板減少
その他
月経異常、ほてり、にがみ、味覚低下、胸痛
女性型乳房、乳房腫大
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
空腹時投与した場合は食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されている。気管支喘息及びアレルギー性鼻炎に対しては就寝前投与、じん麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬に対しては食後投与で有効性及び安全性が確認されている。
エピナスチン塩酸塩錠10mg「SN」とアレジオン錠10を、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(エピナスチン塩酸塩20mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
n
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0-48(ng・hr/mL)
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
エピナスチン塩酸塩錠10mg「SN」(2錠)
14
514.4±84.3
34.8±3.6
2.3±0.7
18.4±2.7
アレジオン錠10(2錠)
548.2±51.0
37.3±6.1
1.9±0.7
20.1±3.0
(Mean±S.D.)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
エピナスチン塩酸塩錠20mg「SN」とアレジオン錠20を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(エピナスチン塩酸塩20mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
エピナスチン塩酸塩錠20mg「SN」(1錠)
13
509.7±54.0
34.7±4.6
2.3±0.8
18.9±2.2
アレジオン錠20(1錠)
552.9±68.7
37.2±6.3
2.0±1.0
19.8±2.0
健康成人に経口投与した場合、吸収率は約40%であり、生物学的利用率は約39%である3)(外国人データ)。
動物実験(ラット)で14C-エピナスチン塩酸塩を経口投与した場合の放射能は、胃、小腸内容物、肝、腎で高濃度であり、その他下垂体、唾液腺、膵、消化管粘膜層にやや高濃度に分布した。中枢神経系へはほとんど移行せず、乳汁中へは移行した4),5)。
健康成人に経口投与又は静脈内投与した場合、尿及び糞抽出物中放射能のほとんどは未変化体であり、代謝物の総量はわずかである6)(外国人データ)。
健康成人に経口投与した場合、尿中及び糞中への排泄率はそれぞれ25.4%、70.4%である7)(外国人データ)。
成人気管支喘息患者226例を対象とし、エピナスチン塩酸塩錠20mgを1日1回あるいはケトチフェン1mg1日2回を10週間経口投与した二重盲検比較試験の結果、エピナスチン塩酸塩錠20mgの有用性が認められた。承認された効能又は効果、用法及び用量における試験成績は次のとおりであった。
投与対象
有効例数/効果判定例数
有効率(中等度改善以上)
気管支喘息
51/95
53.7%
エピナスチン塩酸塩錠20mgの副作用発現割合は8.7%(10/115例)で、口渇2.6%(3/115例)、動悸1.7%(2/115例)、倦怠感0.9%(1/115例)、めまい0.9%(1/115例)、頭痛0.9%(1/115例)、痰のつまる感じ0.9%(1/115例)、悪心0.9%(1/115例)、腹部膨満感0.9%(1/115例)、便秘0.9%(1/115例)、月経周期の不順0.9%(1/115例)であった注),8)。
通年性アレルギー性鼻炎患者222例を対象とし、エピナスチン塩酸塩錠10mg1日1回又はアゼラスチン1mg1日2回を2週間経口投与した二重盲検比較試験の結果、エピナスチン塩酸塩錠10mg投与の有用性が認められた。承認された効能又は効果、用法及び用量における試験成績は次のとおりであった。
アレルギー性鼻炎
47/94
50.0%
エピナスチン塩酸塩錠10mgの副作用発現割合は7.8%(8/102例)で、眠気3.9%(4/102例)、頭痛、口渇、胃部不快感、下痢、じん麻疹各1.0%(1/102例)であった注),9)。
慢性じん麻疹患者249例を対象とし、エピナスチン塩酸塩錠20mg1日1回又はケトチフェン1mg1日2回を2週間経口投与した二重盲検比較試験の結果、エピナスチン塩酸塩錠の有用性が認められた。承認された効能又は効果、用法及び用量における試験成績は次のとおりであった。
そう痒性皮膚疾患
95/119
79.8%
エピナスチン塩酸塩錠20mgの副作用発現割合は13.7%(17/124例)で、眠気7.3%(9/124例)、口渇2.4%(3/124例)、倦怠感、めまい、頭重感、頭痛、胃部不快感、食欲不振、気分不良、腹痛各0.8%(1/124例)であった注),10)。注)1例に複数の副作用がある。
選択的ヒスタミンH1受容体拮抗作用を主作用とし、ロイコトリエンC4(LTC4)、血小板活性化因子(PAF)等に対する抗メディエーター作用やヒスタミン及びSRS-Aのメディエーター遊離抑制作用を示す。
モルモット、ラットH1受容体に対する結合親和性は、H2受容体及びムスカリン受容体に比べ非常に高かった11)。また、ヒスタミンで誘発したモルモット、ラットの気管支収縮、鼻腔内血管透過性亢進及び皮膚膨疹を用量依存的に抑制した11),12)。
LTC4及びPAF誘発のモルモット気管平滑筋の収縮反応を用量依存的に抑制した12)。
抗原、compound48/80、A23187で誘発したモルモット、ラットの肺切片及び腹腔内肥満細胞からのヒスタミン、SRS-A遊離を用量依存的に抑制し、その作用はケトチフェンより強かった13)。
ラットにおけるデキストラン足蹠浮腫、カラゲニン足蹠浮腫等の実験的炎症をケトチフェンと同等かそれ以上に抑制した14)。
健康成人におけるヒスタミン誘発の皮膚膨疹を1日1回10mg、20mgの経口投与で、投与24時間後においてもプラセボに比し、有意に抑制した15)。
エピナスチン塩酸塩(Epinastine Hydrochloride)
(±)-3-amino-9,13b-dihydro-1H-dibenz[c,f]imidazo[1,5-a]azepine hydrochloride
C16H15N3・HCl
285.77
白色~微黄色の粉末である。水、メタノール、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく、アセトニトリルに溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。エタノール(95)溶液(1→100)は旋光性を示さない。
約270℃(分解)
100錠[10錠(PTP)×10]
100錠[10錠(PTP)×10]1000錠[10錠(PTP)×100]
1) 東純一他.:臨床医薬. 1992;8(suppl. 1):3-24
2) シオノケミカル株式会社:生物学的同等性に関する資料(社内資料)
3) 吸収率および生物学的利用率(アレジオンドライシロップ1%:2005年1月19日承認、申請資料概要へ.3.1.1.5)
4) 大岩陽子他.:薬理と治療. 1992;20(2):483-506
5) 大岩陽子他.:薬理と治療. 1992;20(2):507-525
6) 代謝(アレジオンドライシロップ1%:2005年1月19日承認、申請資料概要へ.3.1.3)
7) 排泄(単回投与)(アレジオンドライシロップ1%:2005年1月19日承認、申請資料概要へ.3.1.4.1)
8) 滝島任他.:臨床医薬. 1992;8:169-197
9) 奥田稔他.:耳鼻咽喉科展望. 1992;35(補4):289-312
10) 久木田淳他.:臨床医薬. 1991;7:2303-2320
11) Fügner A, et al.:Arzneimittelforschung. 1988;38(II):1446
12) Kamei C, et al.:Immunopharmacology & Immunotoxicology. 1992;14(1&2):207-218
13) Tasaka K, et al.:応用薬理. 1990;39:365-373
14) 河野茂勝他.:応用薬理. 1991;42:189-195
15) Schilling JC, et al.:Int. J. Clin. Pharmacol. Ther. Toxicol. 1990;28:493-497
シオノケミカル株式会社 学術情報本部
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