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テーカイン原末

処方せん医薬品以外の医薬品

2026年1月1日 に掲載削除されます。
削除理由「販売中止のため(最終出荷品の使用期限満了のため。なお、2024年3月31日に経過措置期間終了に伴い薬価削除済)」
添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能・効果
6.用法・用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.5妊婦
9.7小児等
9.8高齢者
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2薬理作用
19.有効成分に関する理化学的知見
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

テーカイン原末

添付文書番号

1211700X1036_2_03

企業コード

343018

作成又は改訂年月

2024年7月改訂(第2版)
2023年3月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

871211

薬効分類名

局所麻酔剤

承認等

テーカイン原末

販売名コード

YJコード

1211700X1036

販売名英語表記

T‐CAIN

販売名ひらがな

てーかいんげんまつ

承認番号等

承認番号

21900AMX01211000

販売開始年月

2001年10月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

規制区分

劇薬

一般的名称

パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル塩酸塩

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  • 〈効能共通〉
    1. 2.1 本剤又は安息香酸エステル(コカインを除く)系局所麻酔剤に対し過敏症の既往歴のある患者
    2. 2.2 次の患者に投与する場合には、血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加しないこと
      1. 2.2.1 血管収縮剤に対し過敏症の既往歴のある患者
      2. 2.2.2 高血圧、動脈硬化、心不全、甲状腺機能亢進、糖尿病、血管痙攣等のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
  • 〈伝達麻酔、浸潤麻酔〉
    1. 2.3 次の部位に投与する場合には、血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加しないこと
      1. 2.3.1 耳、指趾又は陰茎の麻酔[壊死状態になるおそれがある。]

3. 組成・性状

3.1 組成

テーカイン原末

1g中

有効成分パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル塩酸塩   1g

3.2 製剤の性状

テーカイン原末

性状・剤形白色の結晶又は結晶性の粉末

4. 効能・効果

伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔

6. 用法・用量

使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。

伝達麻酔

(基準最高用量;1回30mg)
0.1%注射液にアドレナリンを添加したものを用い、パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル塩酸塩として、通常成人2~20mgを使用する。

浸潤麻酔

(基準最高用量;1回50mg)
0.05~0.25%注射液にアドレナリンを添加したものを用い、パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル塩酸塩として、通常成人5~50mgを使用する。

表面麻酔

0.3~0.5%液にアドレナリンを添加したものを用い、パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル塩酸塩として、通常成人30mgの範囲内で使用する。眼科領域の麻酔には0.3~0.5%液とし、1~3滴を点眼する。

歯科領域麻酔

0.25%注射液にアドレナリンを添加したものを用い、パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル塩酸塩として、通常成人伝達麻酔には2.5~6.25mg、浸潤麻酔には1.25~5mgを使用する。

ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

  • 〈効能共通〉
    1. 8.1 まれにショック様症状を起こすことがあるので、本剤の投与に際しては、常時、直ちに救急処置のとれる準備が望ましい。,,,
    2. 8.2 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショック様症状をできるだけ避けるために、次の諸点に留意すること。,
      1. 8.2.1 患者の全身状態の観察を十分に行うこと。
      2. 8.2.2 できるだけ薄い濃度のものを用いること。
      3. 8.2.3 できるだけ必要最少量にとどめること。
  • 〈伝達麻酔、浸潤麻酔〉
    1. 8.3 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショック様症状をできるだけ避けるために、次の諸点に留意すること。,
      1. 8.3.1 必要に応じて血管収縮剤の併用を考えること。
      2. 8.3.2 血管の多い部位(頭部、顔面、扁桃等)に注射する場合には、吸収が速いので、できるだけ少ない量で使用すること。
      3. 8.3.3 注射針が血管に入っていないことを確かめること。
      4. 8.3.4 注射の速度はできるだけ遅くすること。
  • 〈表面麻酔〉
    1. 8.4 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショック様症状をできるだけ避けるために、次の諸点に留意すること。,
      1. 8.4.1 気道内表面麻酔の場合には、吸収が速いので、できるだけ少ない量で使用すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)の添加に対する注意が必要な患者

    次の患者に血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加して投与する場合には、慎重に投与すること。

    1. (1) ハロタン等のハロゲン含有吸入麻酔剤使用中の患者

      心筋の被刺激性が高まって不整脈が発現しやすい。

    2. (2) 三環系抗うつ剤服用中の患者

      心血管作用の増強がみられることがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

  1. 9.8.1 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
  2. 9.8.2 血管収縮剤(アドレナリン、ノルアドレナリン)を添加して投与する場合には、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。血管収縮剤の作用に対する感受性が高いことがある。

11. 副作用

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 ショック(頻度不明)

    血圧降下、顔面蒼白、脈拍の異常、呼吸抑制等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。,,,

  2. 11.1.2 中枢神経障害(頻度不明)

    振戦、痙攣等の中毒症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、ジアゼパム又は超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)の投与等の適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

精神神経系1)

眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等

過敏症

蕁麻疹、浮腫等

1) 観察を十分に行い、ショックあるいは中毒への移行に注意し、必要に応じて適切な処置を行うこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

局所麻酔薬は細胞膜に作用し、神経インパルスの発生及び伝導を抑制する1)

18.2 薬理作用

パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル塩酸塩(テーカイン)は、家兎角膜反射実験において、効力はテトラカインと同等で、作用時間はテトラカインより長い2)。また、ヒト皮内注射における麻痺発現時間はジブカインより速いが、持続時間はジブカインより短い3)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル塩酸塩
(Diethylaminoethyl p-Butylaminobenzoate Hydrochloride)(JAN)

化学名

2-(Diethylamino)ethyl p-(butylamino)benzoate hydrochloride

分子式

C17H28N2O2・HCl

分子量

328.88

性状

白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。水、メタノール、酢酸(100)又はクロロホルムに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。

化学構造式

融点

101~106℃

20. 取扱い上の注意

瓶開封後は遮光して保管すること。

22. 包装

5g[瓶]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

*ヴィアトリス製薬合同会社 メディカルインフォメーション部

*〒106-0041 東京都港区麻布台一丁目3番1号

*フリーダイヤル 0120-419-043

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

シオノギファーマ株式会社

大阪府摂津市三島2丁目5番1号

26.2 *販売元

ヴィアトリス製薬合同会社

東京都港区麻布台一丁目3番1号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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