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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
急性気管支炎、慢性気管支炎、感冒・上気道炎、肺結核、百日咳
通常、成人には1日18~24mL、8~14歳1日9~16mL、3ヵ月~7歳1日3~8mLを3~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
セロトニン症候群があらわれることがある。
本剤及びこれらの薬剤は脳内のセロトニン濃度を上昇させる作用を有するため、併用によりセロトニンの濃度が更に高くなるおそれがある。
本剤の血中濃度が上昇することがある。
これらの薬剤の薬物代謝酵素(CYP2D6)阻害作用により、本剤の代謝が阻害されるため。
セロトニン症候群等のセロトニン作用による症状があらわれることがある。
セロトニン作用が増強するおそれがある。
呼吸困難、蕁麻疹、血管浮腫等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
発疹
精神神経系
眠気、頭痛、眩暈、不快、不眠
消化器
悪心・嘔吐、食欲不振、軟便、下痢
便秘、腹痛、口渇、おくび
嘔気、嘔吐、尿閉、運動失調、錯乱、興奮、神経過敏、幻覚、呼吸抑制、嗜眠等を起こすことがある。
ナロキソンの投与により改善したとの報告がある。
咳嗽を伴う成人気管支炎患者8例にデキストロメトルファン臭化水素酸塩シロップ60mg注1)を単回経口投与したときの薬物動態パラメータを表16-1に示す1)(外国人データ)。
投与量(mg)
例数
Cmax※1(ng/mL)
Tmax※2(hr)
AUC0-∞※1(ng・hr/mL)
T1/2※1(hr)
60
8
386±107.2
2.0(1.0-2.0)
2169±702.6
3.3±0.63
※1:平均値±標準偏差
※2:中央値(範囲)
(測定法:GC/MS)
イヌにデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物15mg及びクレゾールスルホン酸カリウム90mgを経口投与したときのデキストロメトルファン及び4-クレゾールスルホン酸の薬物動態パラメータ2)を表16-2に示す。
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
AUC(ng・hr/mL)
デキストロメトルファン
6
3.33
1.50
AUC0-7 12.796
4-クレゾールスルホン酸
6050
0.75
AUC0-3 8820
(平均値)
デキストロメトルファンは肝臓で大部分が代謝され、O-脱メチル体(デキストルファン)、N-脱メチル体及びN,O-脱メチル体となる。これらの代謝物はデキストロメトルファンと同等の鎮咳作用を示した3)(外国人データ)。デキストロメトルファンの肝代謝に関するCYP分子種は、O-脱メチル化ではCYP2D6、N-脱メチル化ではCYP3A4である4)。
ヒトに14C-標識デキストロメトルファンを経口投与したとき、投与後24時間以内の尿中及び糞中回収率は、総投与放射活性に対してそれぞれ42.71%、0.12%であった5)(外国人データ)。
再評価時の臨床試験の成績は以下のとおりであった6)。
疾患名
有効例数/有効性評価対象例数
有効率(%)
急性気管支炎
4/11
36.4
慢性気管支炎
17/25
68.0
慢性細気管支炎
0/1
-
感冒
31/48
64.6
計
52/85
61.2
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物(Dextromethorphan Hydrobromide Hydrate)(JAN)[日局]
(9S,13S,14S)-3-Methoxy-17-methylmorphinan monohydrobromide monohydrate
C18H25NO・HBr・H2O
370.32
白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノールに極めて溶けやすく、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく、水にやや溶けにくい。
約126℃
16.98[pH7、1-オクタノール/緩衝液]
クレゾールスルホン酸カリウム(Potassium Cresolsulphonate)(JAN)[局外規]
C7H7KO4S
分子量:226.29
白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。水又はギ酸に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
光により退色するので、外箱開封後は遮光して保存すること。
500mL[瓶]
1) Aylward, M. et al. : Eur. J. Respir. Dis. 1984; 65: 283-291〔198402875〕
2) 社内資料: イヌでのバイオアベイラビリティ〔197600807〕
3) Willner, K. et al. : Arzneim.-Forsch. 1963; 13: 26-29〔196300035〕
4) 野口英世: 薬物動態. 1995; 10: 407-412〔199500744〕
5) Calesnick, B. et al. : Clin. Pharmacol. Ther. 1967; 8: 374-380〔196700073〕
6) 社内資料: 鎮咳去痰剤メジコンシロップの使用経験〔202100142〕
7) 谷山紘太郎ほか: NEW 薬理学(田中千賀子ほか編). 東京: 南江堂; 2002. p442-445
8) 大谷弘一ほか: 薬理と治療. 1977; 5: 1513-1516〔197700302〕
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