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日本薬局方
イオヘキソール注射液
処方箋医薬品注)
四肢血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
脳血管撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む)、大動脈撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影、小児血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む)
通常、成人1回、下記の量を使用する。なお、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。〔( )内はヨウ素含有量を示す〕
撮影の種類
用量
オムニパーク240注シリンジ
オムニパーク300注シリンジ
オムニパーク350注シリンジ
脳血管撮影
-
5~15mL(1.5~4.5g)
血管心臓撮影
心腔内撮影
20~40mL(7~14g)
冠状動脈撮影
3~8mL(1.05~2.8g)
肺動脈撮影
大動脈撮影
30~50mL(10.5~17.5g)
選択的血管撮影
5~50mL(1.5~15g)
5~50mL(1.75~17.5g)
四肢血管撮影
25~50mL(6~12g)
10~50mL(3~15g)
10~50mL(3.5~17.5g)
ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影
1.5~50mL(0.45~15g)
ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影
20~50mL(6~15g)
20~50mL(7~17.5g)
コンピューター断層撮影における造影
40~100mL(9.6~24g)
40~100mL(12~30g)高速ラセンコンピューター断層撮影で腹部の撮影を行う場合は、150mLまで投与可能とする。
40~100mL(14~35g)
静脈性尿路撮影
60~100mL(14.4~24g)
50~100mL(15~30g)
40mL(14g)
小児血管心臓撮影の場合には、通常1回、下記の量を使用する。なお、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。
小児血管心臓撮影
0.5~2.0mL/kg体重(175~700mg/kg体重)
2.0~4.0mL(700~1,400mg)
上行大動脈撮影
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。副作用の発現頻度が高いとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血圧低下、不整脈、徐脈等の報告があり、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬において静脈性胆嚢造影で血液のゼラチン様変化をきたし、死亡したとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。特に脱水症状のある場合、腎不全(無尿等)があらわれるおそれがある。,
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血中カルシウムの低下により、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。やむを得ず造影検査を実施する場合には静脈確保の上、フェントラミンメシル酸塩等のα遮断薬及びプロプラノロール塩酸塩等のβ遮断薬の十分な量を用意するなど、これらの発作に対処できるよう十分な準備を行い、慎重に投与すること。血圧上昇、頻脈、不整脈等の発作が起こるおそれがある。
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急性腎障害があらわれるおそれがある。,
血圧上昇等、症状が悪化するおそれがある。
心・循環器系に影響を及ぼすことがある。
ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。
本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。また、症状が悪化するおそれがある。,,
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の主たる排泄経路は腎臓であり、排泄遅延から急性腎障害等、症状が悪化するおそれがある。,
腎機能が悪化するおそれがある。,
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
肝機能が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射をともなう。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット静脈内投与)で乳汁中に移行したとの報告がある。
腎機能が未成熟であるため慎重に投与すること。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
ビグアナイド系糖尿病用薬
乳酸アシドーシスがあらわれることがある。本剤を使用する場合には、ビグアナイド系糖尿病用薬の投与を一時的に中止するなど適切な処置を行うこと。
ヨード造影剤の投与後に腎機能低下があらわれた場合、ビグアナイド系糖尿病用薬の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。
ショック(遅発性を含む)を起こし、失神、意識消失、呼吸困難、呼吸停止、心停止等の症状があらわれることがある。また、軽度の過敏症状も重篤な症状に進展する場合がある。,,,,,,,
呼吸困難、咽・喉頭浮腫等のアナフィラキシー(遅発性を含む)があらわれることがある。,,,,,,,,
急性腎障害があらわれることがある。,,,,,
発現した場合には、フェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与すること。
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。,
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、小膿疱、そう痒感、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
ショックを伴わない意識障害、失神があらわれることがあるので、検査終了後も意識レベル等の観察を十分に行い、必要に応じ適切な処置行うこと。
一過性麻痺があらわれることがある。
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本剤が脳血管外に漏出し、意識障害、麻痺、失語、皮質盲等の中枢神経症状があらわれることがあるので投与量は必要最小限とし、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、蕁麻疹、発赤、そう痒感等
潮紅、浮腫
循環器
不整脈
血圧低下、熱感、徐脈、顔面蒼白
血圧上昇、頻脈、動悸、チアノーゼ
呼吸器
せき、くしゃみ、鼻閉
呼吸困難、咽頭不快感、喉頭不快感、喘息発作
精神神経系
頭痛
めまい、目のかすみ
脱力感、一過性盲等の視力障害、眠気(傾眠)、健忘
消化器
悪心、嘔吐
腹痛、口渇、下痢
内分泌系
甲状腺機能低下症
その他
発熱
胸内苦悶感
倦怠感、悪寒、冷汗、関節痛、発汗、充血
甲状腺機能検査等の放射性ヨードによる検査に影響を及ぼすことがある。したがって、これらの検査は本剤投与前に実施すること。また、本剤投与後1ヵ月間はこれらの検査を実施しないこと。
投与後も水分補給を行い、造影剤の速やかな排泄を促すこと。,
健康な成人男性10例にイオヘキソール注射液(350mgI/mL)250mgI/kg又は500mgI/kgを20mL/分の速度で静脈内単回投与したとき、血漿中濃度は投与後1分で4.7mg/mL又は7.2mg/mLとなった後、48~54分(t1/2β)及び2.6~3.1時間(t1/2γ)の消失半減期で速やかに減衰した1)。
投与量(mgI/kg)
1分後の濃度(mg/mL)
t1/2α(min)
t1/2β(min)
t1/2γ(hr)
見かけ上の分布容積(Vd)(mL/kg)
全身クリアランス(ClT)(mL/min)
250
4.7
6.8
54
3.1
111
113
500
7.2
5.1
48
2.6
144
102
イオヘキソール注射液250mgI/kgを静脈内単回投与した場合の血漿蛋白結合率は、投与2時間後で1.3%、24時間後で1.5%であり、ほとんど蛋白結合は認められなかった1)。
静脈内単回投与した場合、血漿中及び尿中とも未変化体以外の代謝物は検出されなかった1)。
静脈内単回投与後の累積尿中排泄率は、投与30分後で投与量の29~37%、1時間後で41~53%、24時間後で93~99%であり、速やかに排泄された1)。
イオヘキソール注射液の比較試験及び一般臨床試験報告症例(造影効果が判定されている症例、効能追加の試験成績を含む)延べ2,593例の総検査回数5,857回における造影効果の有効率は97.6%(5,719回)であった2),3),4),5),6),7)。
本剤に含まれるヨードによりX線吸収率が向上し、その結果、造影効果が発揮される。この場合、ヨード濃度に比例してX線吸収率は高くなるのでヨード濃度が高いほど造影効果は増強される。
イオヘキソール(Iohexol)
5-{Acetyl[(2RS)-2,3-dihydroxypropyl]amino}-N,N'-bis[(2RS)-2,3-dihydroxypropyl]-2,4,6-triiodobenzene-1,3-dicarboxamide5-{Acetyl[(2RS)-2,3-dihydroxypropyl]amino}-N-[(2RS)-2,3-dihydroxypropyl]-N'-[(2SR)-2,3-dihydroxypropyl]-2,4,6-triiodobenzene-1,3-dicarboxamide5-{Acetyl[(2RS)-2,3-dihydroxypropyl]amino}-N,N'-bis[(2SR)-2,3-dihydroxypropyl]-2,4,6-triiodobenzene-1,3-dicarboxamide
C19H26I3N3O9
821.14
白色の粉末である。水に極めて溶けやすく、メタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくい。水酸化ナトリウム溶液(1→20)に溶ける。水溶液(1→20)は旋光性を示さない。
〈オムニパーク240注シリンジ100mL〉 (尿路・血管・CT用) 5本
〈オムニパーク300注シリンジ50mL〉 (尿路・CT用) 5本
〈オムニパーク300注シリンジ80mL〉 (尿路・血管・CT用) 5本
〈オムニパーク300注シリンジ100mL〉 (尿路・血管・CT用) 1本 5本
〈オムニパーク300注シリンジ110mL〉 (CT用) 1本 5本
〈オムニパーク300注シリンジ125mL〉 (CT用) 1本 5本
〈オムニパーク300注シリンジ150mL〉 (CT用) 1本 5本
〈オムニパーク350注シリンジ45mL〉 (血管・CT用) 1本 5本
〈オムニパーク350注シリンジ70mL〉 (血管・CT用) 1本 5本
〈オムニパーク350注シリンジ100mL〉 (血管・CT用) 1本 5本
1) 中島光好ほか:臨床と研究 1986;63(8):2715-2722
2) 石川牧子ほか:薬理と治療 1997;25(5):1481-1489
3) 小野由子ほか:薬理と治療 1987;15(4):1659-1672
4) 小塚隆弘ほか:脈管学 1987;27(1):25-31
5) 隈崎達夫ほか:画像診断 1987;7(2):206-211
6) 成松芳明ほか:Prog Med. 2000;20(10):2051-2062
7) 林 宏光ほか:映像情報Medical 1999;31(22):1261-1274
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