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処方箋医薬品注)
脳血管撮影、四肢血管撮影、逆行性尿路撮影、内視鏡的逆行性膵胆管撮影
四肢血管撮影
原則として、急性膵炎の診断には本剤を用いた内視鏡的逆行性膵胆管撮影を施行しないこと。急性膵炎発作時に内視鏡的逆行性膵胆管撮影を施行した場合、急性膵炎が悪化するおそれがある。ただし、他の方法で診断され、胆管炎の合併や胆道通過障害の遷延が疑われる胆石性膵炎等の内視鏡的治療を前提とした内視鏡的逆行性膵胆管撮影の場合は、最新の急性膵炎診療ガイドライン等を参考に施行すること。
通常、成人1回、下記の量を使用する。なお、非血管内への注入に際しては、年齢、体重、症状、目的により適宜増減する。また、血管内に投与する場合の総投与量は、270mgI/mL製剤は180mLまでとする。
通常、成人1回、下記の量を使用する。また、血管内に投与する場合の総投与量は、320mgI/mL製剤は150mLまでとする。
撮影の種類
用量
ビジパーク270注
ビジパーク320注
脳血管撮影
4~15mL(1.08~4.05g)
-
8~80mL(2.16~21.6g)
12~70mL(3.84~22.4g)
逆行性尿路撮影
20~200mL(5.4~54g)(原液を生理食塩水で2倍希釈し用いることも可能とする。)
内視鏡的逆行性膵胆管撮影
3~40mL注1)(0.81~10.8g)
[( )内はヨウ素含有量を示す]
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。副作用の発現頻度が高いとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血圧低下、不整脈、徐脈等の報告があり、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬において静脈性胆嚢造影で血液のゼラチン様変化をきたし、死亡したとの報告がある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。特に脱水症状のある場合、腎不全(無尿等)があらわれるおそれがある。,
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血中カルシウムの低下により、症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。やむを得ず造影検査を実施する場合には静脈確保の上、フェントラミンメシル酸塩等のα遮断薬及びプロプラノロール塩酸塩等のβ遮断薬の十分な量を用意するなど、これらの発作に対処できるよう十分な準備を行い、慎重に投与すること。血圧上昇、頻脈、不整脈等の発作が起こるおそれがある。
,,,
急性腎障害があらわれるおそれがある。,
血圧上昇等、症状が悪化するおそれがある。
心・循環器系に影響を及ぼすことがある。
ヨードが甲状腺に集積し、症状が悪化するおそれがある。
本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと。また、症状が悪化するおそれがある。,,
症状が悪化するおそれがある。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の主たる排泄経路は腎臓であり、排泄遅延から急性腎障害等、症状が悪化するおそれがある。,,
腎機能が悪化するおそれがある。,,
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が悪化するおそれがある。
肝機能が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射をともなう。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット静脈内投与)で乳汁中に移行したとの報告がある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は、主として腎臓から排出されるが、腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。,,
ビグアナイド系糖尿病用薬
乳酸アシドーシスがあらわれることがある。本剤を使用する場合にはビグアナイド系糖尿病用薬の投与を一時的に中止するなど適切な処置を行うこと。
ヨード造影剤の投与後に腎機能低下があらわれた場合、ビグアナイド系糖尿病用薬の腎排泄が減少し、血中濃度が上昇すると考えられている。
インターロイキン2製剤
本剤投与前の2週間以内にインターロイキン2を投与した患者で、インフルエンザ様症状や皮膚反応等の遅発性副作用が発現するリスクが高くなるとの報告がある。
機序は不明である1)。
ショック(遅発性を含む)があらわれることがある。また、軽度の過敏症状も重篤な症状に進展する場合がある。,,,,,,,,
呼吸困難、咽・喉頭浮腫等のアナフィラキシー(遅発性を含む)があらわれることがある。,,,,,,,,
発現した場合には、フェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与すること。
急性腎障害があらわれることがある。,,,,,
本剤が脳血管外に漏出し、意識障害、麻痺、失語、皮質盲等の中枢神経症状があらわれることがあるので投与量は必要最小限とし、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
**過敏症
発疹、蕁麻疹、発赤、そう痒感、浮腫、潮紅
結膜炎、点状出血、剥離等
多形紅斑
循環器
血圧低下
チアノーゼ
血液
赤血球減少、白血球増多、血小板減少、ヘマトクリット減少
呼吸器
せき、咽・喉頭不快感
鼻閉、くしゃみ
精神神経系
頭痛
視力障害、難聴、嗅覚錯誤
消化器
悪心、嘔吐
腹痛、腹部膨満感
肝臓
AST上昇、ALT上昇、LDH上昇等
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇
乏尿
電解質
カリウム値変動等
尿
尿糖上昇
内分泌系
甲状腺機能低下症
その他
悪寒
倦怠感、発熱、胸部圧迫感
本剤投与により、甲状腺機能検査等の放射性ヨードによる検査に影響を及ぼすことがある。したがって、これらの検査は本剤投与前に実施すること。また、本剤投与後2週間はこれらの検査を実施しないこと。
投与後も水分補給を行い、造影剤の速やかな排泄を促すこと。,
健康成人男性にイオジキサノール注射液(300mgI/mL)を0.3gI/kgの投与量で20mL/分の注入速度(Step1)、又は0.6gI/kgの投与量で20mL/分あるいは50mL/分の注入速度(Step2、3)で単回静脈内投与したとき、Step1、2及び3の血漿中濃度は投与後1分でそれぞれ2.9mgI/mL、5.3mgI/mL及び5.3mgI/mLとなり、その後3相性を示して減衰した。半減期t1/2α、t1/2β、t1/2γはそれぞれ0.1~0.5時間、1.2~1.4時間、3.2~3.9時間であった2)。
投与量(gI/kg)
注入速度(mL/min)
例数
1分後の濃度(mgI/mL)
t1/2α(hr)
t1/2β(hr)
t1/2γ(hr)
定常状態における見かけ上の分布容積(Vdss)(L/body)
全身クリアランス(CLT)(mL/min)
Step1
0.3
20
6
2.9
1.2
3.2
13.9
104
Step2
0.6
5
5.3
0.1
3.5
14.1
97
Step3
50
4
0.5
1.4
3.9
14.7
ヒト血漿蛋白結合率は平衡透析法で1.4%以下であり、蛋白結合性は低かった(in vitro)。
ラット静脈内に14C-イオジキサノール0.3gI/kgを投与後、全身オートラジオグラムにより組織分布を検討したところ、腎臓、脾臓、肝臓を除く組織では、投与24時間で放射能は検出されなかった。腎臓中放射能濃度は投与1週間目でも認められ、髄質より皮質に高濃度に存在していた3)。
健康成人男性にイオジキサノール1.2mgI/kgを単回静脈内投与したとき、尿中に未変化体以外の代謝物は検出されなかった4)。
健康成人男性にイオジキサノール注射液(300mgI/mL)を0.3gI/kgの投与量で20mL/分の注入速度、又は0.6gI/kgの投与量で20mL/分あるいは50mL/分の注入速度で単回静脈内投与したとき、累積尿中排泄率は、投与1時間後で投与量の37~45%、6時間後で86~92%、24時間後で96~100%であり、投与量のほぼ全量が速やかに尿中に排泄された2)。
イオジキサノール0.45gI/kgを高齢者7例に20mL/minの注入速度で静脈内投与したところ、高齢者における体内からのイオジキサノールの消失半減期は4.46時間と健康成人に比較して有意に長く、全身クリアランスは46.4mL/minと有意に低下していた5)。
脳血管撮影を必要とする患者297例にイオジキサノール270mgI/mL又はイオヘキソール300mgI/mLを投与した時の総合造影効果及び造影効果の有効率を二重盲検比較試験により評価した。総合造影効果の有効率はイオジキサノール群99.3%(148/149例)、イオヘキソール群100%(144/144例)であり、有効性において両群間の同等性が検証された。また、総頚動脈、内頚動脈、外頚動脈、椎骨動脈における造影効果は撮影部位によらずいずれの部位においても90%以上であった。副作用発現頻度は、イオジキサノール群で即時性が2.0%(3/151例)、遅発性が6.0%(9/151例)であった。主な副作用は皮疹、蕁麻疹が各2.0%(3/151例)であった6)。
四肢血管撮影を必要とする患者303例にイオジキサノール320mgI/mL又はイオヘキソール350mgI/mLを投与した時の総合造影効果及び造影効果の有効率を二重盲検比較試験により評価した。総合造影効果の有効率はイオジキサノール群98.0%(148/151例)、イオヘキソール群98.0%(145/148例)であり、有効性において両群間の同等性が検証された。また、片上肢、腹部・骨盤、両下肢、片下肢における造影効果は片下肢においてイオジキサノール群が有意に高かった。副作用発現頻度は、イオジキサノール群で即時性が3.3%(5/152例)、遅発性が3.9%(6/152例)であった。主な副作用は発疹、そう痒感が各2.0%(3/152例)であった7)。
内視鏡的逆行性胆管膵管造影を必要とする患者137例にイオジキサノール270mgI/mL又はイオタラム酸メグルミン282mgI/mLを投与した時の総合造影効果と造影効果における有効率を二重盲検比較試験により評価した。総合造影効果の有効率はイオジキサノール群100%(71/71例)、イオタラム酸メグルミン群95.4%(62/65例)であり、有効率において両群間の同等性が検証された。また、膵管における造影効果はイオジキサノールがイオタラム酸メグルミンに比較し、有意傾向をもって高かった。イオジキサノール群において副作用は認められなかった8)。
本剤に含まれるヨードによりX線吸収率が向上し、その結果、造影効果が発揮される。この場合、ヨード濃度に比例してX線吸収率は高くなるので、ヨード濃度が高いほど造影効果は増強される。
イオジキサノール(Iodixanol)
a diastereomeric mixture of 5,5'-[(2-hydroxytrimethylene)bis(acetylimino)]bis[N,N'-bis(2,3-dihydroxypropyl)-2,4,6-triiodo-1,3-benzenedicarboxamide]
C35H44I6N6O15
1550.18
白色の粉末である。水に溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくく、アセトニトリル又はクロロホルムにほとんど溶けない。
〈ビジパーク270注20mL〉 5バイアル
〈ビジパーク270注50mL〉 5バイアル
〈ビジパーク270注100mL〉 5バイアル
〈ビジパーク320注50mL〉 5バイアル
〈ビジパーク320注100mL〉 5バイアル
1) Shulman KL et al.:J Immunother Emphasis Tumor Immunol 1993;13(3):208-212
2) 柴田久雄ほか:診療と新薬 2000;37(8):907-921
3) 社内資料:ラットにおける組織分布(2000年7月3日承認、申請資料ヘ.2.(2).3))
4) 社内資料:健康成人での体内動態(2000年7月3日承認、申請資料ヘ.3.(1).3))
5) 社内資料:高齢者での体内動態(2000年7月3日承認、申請資料ヘ.3.(3))
6) 百島祐貴ほか:新薬と臨床 1998;47(7):1181-1206
7) 中島康雄ほか:映像情報 1996;28(12):748-763
8) 大井 至ほか:新薬と臨床 1996;45(1):57-75
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