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処方箋医薬品注)
磁気共鳴コンピューター断層撮影における下記造影
ガドリニウム造影剤を複数回投与した患者において、非造影T1強調MR画像上、小脳歯状核、淡蒼球等に高信号が認められたとの報告や脳の剖検組織からガドリニウムが検出されたとの報告があるので、ガドリニウム造影剤を用いた検査の必要性を慎重に判断すること。
通常、成人には本剤0.2mL/kgを静脈内注射する。腎臓を対象とする場合は、0.1mL/kgを静脈内注射するが、必要に応じて、0.2mL/kgまで増量することができる。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。類薬でショック、アナフィラキシーが報告されている。,
類薬で痙攣が報告されている。
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。本剤の主たる排泄臓器は腎臓であり、腎機能低下患者では排泄遅延から急性腎障害等の症状が悪化するおそれがある。,
本剤の投与を避け、他の検査法で代替することが望ましい。ガドリニウム造影剤による腎性全身性線維症の発現のリスクが上昇することが報告されている。,
患者の腎機能を十分に評価した上で慎重に投与すること。腎機能が悪化するおそれがある。,
診断上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。肝機能に影響を及ぼすおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験(ヤギ静脈内投与)で乳汁中に移行することが報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度を維持するおそれがある。
血圧低下、意識消失、呼吸困難、喉頭浮腫、顔面浮腫、全身の潮紅、蕁麻疹等があらわれることがある。,
外国において、重篤な腎障害のある患者への本剤使用後に、腎性全身性線維症を発現した症例が報告されているので、投与後も観察を十分に行い、皮膚のそう痒、腫脹、硬化、関節の硬直、筋力低下等の異常の発生には十分留意すること。,,,
0.1~0.5%未満
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒症
顔面浮腫、血管浮腫、潮紅、紅斑、眼瞼浮腫、蕁麻疹
循環器
血圧上昇、血圧低下
呼吸器
呼吸困難、口腔咽頭不快感、鼻閉、咳嗽、くしゃみ
消化器
悪心、嘔吐
精神神経系
頭痛
浮動性めまい
眼
眼の異物感
眼充血、眼そう痒症
その他
熱感、味覚異常、胸部不快感
感覚鈍麻、冷感、多汗症、異常感
本剤は血清鉄の測定値に影響を与えることがある。
1回の検査にのみ使用し、余剰の溶液は廃棄すること。
健康成人男性各5例に、ガドテル酸メグルミン0.1mL/kg(0.05mmol/kg)、0.2mL/kg(0.10mmol/kg)を静脈内投与したところ、血中からの分布相半減期及び消失相半減期はそれぞれ5.0~5.9分、72.0~72.6分であった1)。
投与量
0.05mmol/kg
0.10mmol/kg
t1/2α(min)
5.0±1.2
5.9±3.2
t1/2β(hr)
1.20±0.19
1.21±0.16
AUC0-∞(nmol・hr/mL)
530.2±97.9
994.8±105.7
健康成人男性各5例にガドテル酸メグルミン0.1mL/kg(0.05mmol/kg)、0.2mL/kg(0.10mmol/kg)を静脈内単回投与したところ、6時間後までに投与量の89%以上が、24時間後までに95%以上が尿中に排泄された。HPLC法を用いた尿中代謝物の分析において未変化体のみが検出されたことから、ガドテル酸メグルミンは静脈内投与後に代謝されず未変化体のまま尿中に排泄されることが示唆された1)。
第Ⅱ相臨床試験2)で臨床至適投与量として妥当とされた0.1mmol/kg投与におけるガドテル酸メグルミンの造影効果、安全性及び臨床的有用性を客観的に検討することを目的とした3)。なお、腎臓を撮像部位とした場合の用量は、比較対照薬の許可用量である0.05mmol/kgとした。ガドテル酸メグルミン投与群の総合的有効性における解析対象146例の有効率は92.5%であった。また、腎臓を撮像部位とした場合の有効率は100%であった。ガドテル酸メグルミン投与群の概括安全度の解析対象152例において、2例(1.3%)に3件の副作用が発現した。内訳は嘔気、発疹、そう痒感が各1件認められたがいずれも軽度であった。臨床検査値の異常変動は、ガドテル酸メグルミン投与群では血清鉄9例など16例(21件)に認められた。
領域
投与群
計
著効
有効
やや有効
無効
判定不能
有効率※1(%)(補正値)※2
全解析対象
脳・脊髄
ガドテル酸メグルミン群
38
16
18
4
0
89.5
心臓・胸部
32
10
17
1
84.4
腹部・四肢
76
47
27
2
97.4
合計
146
73
62
92.5(92.4)
※3
135
68
58
8
93.3(93.3)
※4
130
57
91.5(91.5)
※5
122
55
92.6(92.6)
※1 有効率:「有効」以上の評価された割合
※2 ( )内はWoolson&Beanの方法により領域別の成績を補正した場合
※3 読影委員会評価と治験担当医師評価との間に2段階以上の乖離がみられた症例の評価を除いた解析
※4 腎臓を撮像対象とした症例(投与量:0.1mL/kg(0.05mmol/kg))を除いた解析
※5 ※3及び※4の除外症例を除いた解析
第Ⅱ相臨床試験2)で臨床至適投与量として妥当とされた0.1mmol/kg投与におけるガドテル酸メグルミンの造影効果、安全性及び臨床的有用性をさらに多くの対象で検討することを目的とした4),5),6),7),8),9),10),11),12),13),14),15),16),17),18),19),20),21),22)。424例を対象として、T1強調画像もしくはDynamic撮影においてガドテル酸メグルミン0.1mmol/kgを投与した。総合的有効性における解析対象例数402例において、有効率は88.8%であった。概括安全度の解析対象例数402例において、5例(1.2%)9件に副作用が発現した。内訳は頭痛、熱感、発疹各2件、眼の異物感、嘔気、嘔吐が各1件であった。いずれも軽度で、投薬により消失した頭痛1例を除いて、処置なく自然回復した。臨床検査値の異常変動は、24例31項目に認められ、血清鉄11件、フェリチン1件等であり、臨床的に特に問題はなかった。
本剤はその構造にキレート化したGdイオンを有しており常磁性を示す。MRI検査において本剤を投与すると、Gdイオンの強い磁気モーメントにより組織中の水プロトンの緩和時間が短縮し、MR画像上で組織及び病変部のコントラスト増強効果が得られる。
ガドテル酸メグルミン(meglumine gadoterate)
(-)-1-deoxy-1-(methylamino)-D-glucitol hydrogen[1,4,7,10-tetraazacyclododecane-1,4,7,10-tetraacetato(4-)]gadolinate(1-)(1:1)
C16H25GdN4O8・C7H17NO5
753.86
ガドテル酸メグルミン静注38%シリンジ10mL「GE」:10本
ガドテル酸メグルミン静注38%シリンジ11mL「GE」:10本
ガドテル酸メグルミン静注38%シリンジ13mL「GE」:10本
ガドテル酸メグルミン静注38%シリンジ15mL「GE」:10本
ガドテル酸メグルミン静注38%シリンジ20mL「GE」:10本
1) 松山真記子ほか:診療と新薬. 1994;31(3):513-521
2) 谷本伸弘ほか:診療と新薬. 1996;33(4):571-590
3) 谷本伸弘ほか:診療と新薬. 1996;33(9):1367-1389
4) 秋葉英成ほか:診療と新薬. 1996;33(4):591-601
5) 伊藤直記ほか:診療と新薬. 1996;33(4):715-726
6) 信澤宏ほか:診療と新薬. 1996;33(4):695-704
7) 堀地悌ほか:診療と新薬. 1996;33(4):603-613
8) 深津博ほか:診療と新薬. 1996;33(4):615-624
9) 河村泰孝ほか:診療と新薬. 1996;33(4):625-635
10) 板金宏ほか:診療と新薬. 1996;33(4):657-665
11) 北野悟ほか:診療と新薬. 1996;33(4):763-770
12) 杉原修司ほか:診療と新薬. 1996;33(4):677-686
13) 興梠征典ほか:診療と新薬. 1996;33(4):637-648
14) 村上卓道ほか:診療と新薬. 1996;33(4):727-741
15) 瀬尾善宣ほか:診療と新薬. 1996;33(4):649-655
16) 五味達哉ほか:診療と新薬. 1996;33(4):771-775
17) 白川久美子ほか:診療と新薬. 1996;33(4):687-694
18) 伊藤亨ほか:診療と新薬. 1996;33(4):705-714
19) 揖靖ほか:診療と新薬. 1996;33(4):777-784
20) 三木均ほか:診療と新薬. 1996;33(4):743-756
21) 廣橋伸治ほか:診療と新薬. 1996;33(4):757-761
22) 蒲田敏文ほか:診療と新薬. 1996;33(4):667-676
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