当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
処方箋医薬品注)
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法及び放射線治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌
通常、成人にはボロファラン(10B)として、1時間あたり200mg/kgの速度で2時間点滴静注する。その後、病巣部位への中性子線の照射を開始し、照射中は1時間あたり100mg/kgの速度でボロファラン(10B)を点滴静注する。
結晶尿があらわれることがあるため、投与終了後は必要に応じて輸液を行う等、排尿を促すこと。
頸動脈出血を起こすおそれがある1)。
製剤中にフェニルアラニンを含むため、症状が悪化するおそれがある。
血液量の増加により心臓に負荷がかかり、心不全が悪化するおそれがある。
本剤の添加剤D-ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発されるおそれがある。
本剤は主に腎臓から排泄される。腎機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。
妊娠又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。本剤の動物試験(ラット)において、発育遅延が認められている2)。本剤を用いたホウ素中性子捕捉療法により胚・胎児発生に悪影響を及ぼすおそれがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトの乳汁中への移行は不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
粘膜の炎症等を伴う嚥下障害があらわれることがある。
放射線皮膚損傷(4.8%)等の重度の皮膚障害があらわれることがある。
*結晶尿があらわれ、血尿(9.5%)、急性腎障害(頻度不明)等を来すことがある。
咽頭・喉頭浮腫があらわれ、気道の狭窄や閉塞を来すことがある。
*照射部位の壊死に伴い、粘膜潰瘍、穿孔、瘻孔があらわれることがある。
20%以上
5~20%未満
5%未満
血液およびリンパ系障害
リンパ球数減少、フィブリンDダイマー増加、白血球数増加
鉄欠乏性貧血、リンパ球減少症、血中フィブリノゲン増加
耳および迷路障害
耳痛
回転性めまい、聴力低下
眼障害
眼乾燥、眼痛、眼瞼浮腫、涙器障害
胃腸障害
アミラーゼ増加(85.7%)、悪心(81.0%)、口内炎(61.9%)、嘔吐(47.6%)
腹部不快感、便秘、唾液腺痛
下痢、嚥下痛、顎下腺腫大
一般・全身障害および投与部位の状態
倦怠感(42.9%)、口渇(42.9%)
発熱
顔面浮腫、顔面痛、腫脹、潰瘍
感染症および寄生虫症
耳下腺炎(66.7%)、結膜炎(33.3%)、唾液腺炎(33.3%)
蜂巣炎、外耳蜂巣炎、外耳炎、中耳炎
膀胱炎、口腔カンジダ症
傷害、中毒および処置合併症
放射線脱毛症
代謝および栄養障害
食欲減退(66.7%)
筋骨格系および結合組織障害
頚部痛、顎痛、開口障害
神経系障害
味覚異常(71.4%)
顔面不全麻痺
頭痛、嗅覚錯誤
精神障害
不眠症
腎および尿路障害
排尿困難
呼吸器、胸郭および縦隔障害
咽頭の炎症、鼻出血、口腔咽頭痛
しゃっくり、鼻閉、鼻の炎症
皮膚および皮下組織障害
脱毛症(90.5%)
顔面腫脹
皮膚炎、薬疹、紅斑
内分泌障害
血中プロラクチン異常(28.6%)、血中プロラクチン増加(28.6%)
他剤との混注はしないこと。
**本剤は添加剤として亜硫酸塩を含有している。喘息患者では非喘息患者よりも亜硫酸塩に対する過敏症が多く認められるとの報告がある3)。
切除不能な局所再発頭頸部扁平上皮癌患者及び切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部非扁平上皮癌患者9例に本剤500mg/kgを投与開始後2時間は200mg/kg/時間、その後は100mg/kg/時間で点滴静注したときの本剤の薬物動態パラメータを表16-1、血漿中濃度推移を図16-1に示す11)。また、全血中ホウ素濃度推移を表16-2に示す11)。
AUCinf(μg・h/mL)
Cmax(μg/mL)
t1/2(h)
Vz/F(L)
CL/F(L/h)
5811±770.1
812.0±115.9
9.47±1.16
65.26±23.10
4.72±1.39
平均値±標準偏差
投与開始後の時間
1時間後
2時間後
3時間後
全血中ホウ素濃度(ppm)
18.78±1.417
28.48±3.773
26.93±3.098
ヒト血漿タンパク結合率は、10~1,000μg/mLの濃度において、0~21.8%であった(in vitro)12)。
本剤は、主としてフェニルアラニントランスアミナーゼによりフェニルピルビン酸体やフェニル乳酸体に代謝され、一部がフェニルアラニンヒドロキシラーゼによりチロシンに代謝されることが推定される11)。
切除不能な局所再発頭頸部扁平上皮癌患者及び切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部非扁平上皮癌患者9例に本剤500mg/kgを投与したとき、投与72時間後までの尿中において、主に未変化体、フェニルピルビン酸体及びフェニル乳酸体が認められた(投与量に対する割合は、それぞれ50.4、6.49及び4.66%)11)。
(1)化学放射線療法又は放射線療法後の切除不能な局所再発頭頸部扁平上皮癌患者又は(2)切除不能な頭頸部非扁平上皮癌患者注1)21例を対象に、本剤500mg/kgを投与開始後2時間は200mg/kg/時間、その後は100mg/kg/時間で点滴静注した。また、本剤の投与開始2時間後から、口腔、咽頭又は喉頭粘膜線量として12Gy-Eqの中性子線を最大60分間単回照射した。主要評価項目である中央判定(RESIST v.1.1)による奏効率(完全奏効と部分奏効を合計した割合)は、71.4%(90%信頼区間:51.3~86.8%)であった13)。
例数(%)
CR (完全奏効)
5 (23.8)
PR (部分奏効)
10 (47.6)
SD (安定)
PD (進行)
0 (0.0)
NE (評価不能)
1 (4.8)
本剤が投与されホウ素中性子捕捉療法が行われた21例において、21例(100%)に副作用が認められた。主な副作用は、脱毛症90.5%(19/21例)、アミラーゼ増加85.7%(18/21例)、悪心81.0%(17/21例)、味覚異常71.4%(15/21例)、耳下腺炎及び食欲減退66.7%(14/21例)、口内炎61.9%(13/21例)であった13)。
ボロファラン(10B)は、フェニルアラニン誘導体である4-ボロノ-L-フェニルアラニンに含まれるホウ素中の10Bの存在比を高めた薬剤である。体外より中性子線を照射することで腫瘍細胞に取り込まれた10Bが中性子を捕捉し、核反応により生成されたアルファ線及びリチウム原子核を放出することにより、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている14)。
ボロファラン(10B)(Borofalan(10B))
(S)-2-amino-3-[4-(10B)dihydroxyboranyl phenyl]propanoic acid
C9H1210BNO4
208.21
ボロファラン(10B)は白色の結晶性の粉末である。ギ酸に溶けやすく、水及びエタノールにほとんど溶けない。
製品の品質を保持するために脱酸素剤を封入しており、また、遮光保存する必要があるため、使用直前までピロー包装を開封しないこと。
ピロー包装入り300mLソフトバッグ×5袋
1) Aihara T, et al. Appl Radiat Isot 2015; 106: 202-6
2) 社内資料:生殖発生毒性試験(2020年3月25日承認、CTD2.6.6.6)
3) **医薬品・医療機器安全性情報No.427(2026年3月10日公表)
4) 社内資料:単回投与毒性試験(ラット)(2020年3月25日承認、CTD2.6.6.2.1.1、2.6.6.2.1.2)
5) 社内資料:単回投与毒性試験(イヌ)(2020年3月25日承認、CTD2.6.6.2.1.3、2.6.6.2.1.4)
6) 社内資料:反復投与毒性試験(ラット)(2020年3月25日承認、CTD2.6.6.3.1、2.6.6.3.2)
7) 社内資料:反復投与毒性試験(イヌ)(2020年3月25日承認、CTD2.6.6.3.3、2.6.6.3.4)
8) 社内資料:マウスを用いたBNCT毒性試験(急性期)(2020年3月25日承認、CTD2.6.6.2.2.1)
9) Kinashi Y, et al. Appl Radiat Isot 2009;67:S325-7
10) Kinashi Y, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys 2007;68:508-14
11) 社内資料:国内第I相試験(2020年3月25日承認、CTD2.7.2.2、2.7.2.3)
12) 社内資料:血漿タンパク結合および結合タンパクの同定試験(2020年3月25日承認、CTD2.7.2.2.1.1)
13) 社内資料:国内第II相試験(2020年3月25日承認、CTD2.7.6.3)
14) Locher GL, et al. AJR Am J Roentgenol. 1936; 36: 1-13
ステラファーマ株式会社 お客様相談センター
電話 0120-262-620
本剤の効能又は効果に関連する注意に、「化学放射線療法等の標準的な治療が可能な場合にはこれらの治療を優先すること。」と記載されているので、本剤の投与が必要と判断した理由を診療報酬明細書に記載すること。
ステラファーマ株式会社
〒541-0043大阪市中央区高麗橋3丁目2番7号 ORIX高麗橋ビル電話 (06)4707-1516 FAX (06)4707-2077
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.