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劇薬
処方箋医薬品注)
ウイルス、細菌及び真菌等による重篤な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発現に注意し、本剤投与後に感染の徴候又は症状があらわれた場合には、直ちに担当医に連絡するよう患者を指導すること。,,,,,
通常、成人及び生後8カ月以上かつ体重10kg以上の小児にはアナキンラ(遺伝子組換え)として、体重に応じて以下を皮下投与する。体重50kg以上:1回100mgを、1日1回体重50kg未満:体重1kg当たり1回2mgを1日1回、なお、16歳未満の患者においては、効果不十分な場合は、体重1kg当たり1回最大4mgまで増量できる。
感染症が悪化するおそれがある。,,,,,
結核の診療経験がある医師に相談すること。結核を活動化させるおそれがある。以下のいずれかの患者には、原則として抗結核薬を投与した上で、本剤を投与すること。
感染症を発症するリスクが増大するおそれがある。,
最新のB型肝炎治療ガイドラインを参考に肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。
本剤の処方用量の隔日投与を検討すること。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。,
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。,
重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本薬のヒト乳汁への移行は不明である。
低出生体重児、新生児、又は生後8カ月未満の乳児に対する安全性及び有効性を検討することを目的とした臨床試験は実施していない。
十分な観察を行い、感染症等の副作用の発現に留意すること。一般に高齢者は生理機能が低下しているので注意すること。
TNF-α阻害剤(エタネルセプト等)
重篤な感染症、好中球減少症の発現頻度の増加が認められているため、これらの薬剤と本剤との併用は行わないことが望ましい。
共に免疫抑制作用を有するため。
蜂巣炎、肺炎、骨及び関節の感染症、サイトメガロウイルス肝炎、日和見感染症等の重篤な感染症があらわれることがある。,,,,,
発熱性好中球減少症を含む好中球減少症があらわれることがある。,
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
アナフィラキシー反応や血管性浮腫を含む重度のアレルギー反応があらわれることがある。
10%以上
頻度不明
一般・全身障害および投与部位の状態
注射部位反応(紅斑、疼痛等)(75%)
免疫系障害
アレルギー反応(蕁麻疹、搔痒等)
血液およびリンパ系障害
血小板減少症
神経系障害
頭痛
肝胆道系障害
肝酵素上昇非感染性肝炎
皮膚および皮下組織障害
発疹注射部位アミロイド沈着
臨床検査
血中コレステロール増加
健康成人6例に本剤100mgを単回皮下投与したときのアナキンラの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった3)。(外国人データ)
投与量(mg)
例数
Cmax(ng/mL)
tmaxa)(h)
AUC0-inf(ng・h/mL)
t1/2(h)
100
6
773(121)
4.0 (2.0–8.0)
10188(2083)
5.24(0.45)
平均値(標準偏差)a)中央値(最小値, 最大値)
日本人の全身型若年性特発性関節炎及び成人発症スチル病患者8例にアナキンラ[体重50kg以上の被験者には100mg/日、体重50kg未満の被験者には2mg/kg/日(最大100mg/日)]を投与した2)。Week 1及びWeek 2の投与前、投与15分後及び4時間後の血清中アナキンラ濃度の平均値(標準偏差)は、以下のとおりであった。
投与前
投与15分後
投与4時間後
Cmax (ng/mL)
Week 1
278.62(253.61)
448.75(170.94)
802.25(109.31)
Week 2
249.15(242.94)
410.38(157.10)
864.88(308.11)
アナキンラは主に腎臓によって排泄される。ラットにおける定常状態試験の結果から、アナキンラの血漿CLの約80%は腎臓によることが示された。しかし、アナキンラの尿中回収率は投与量に対して低かった。このことから、アナキンラは腎臓で糸球体ろ過により除去され、その後腎尿細管で代謝されると考えられた4)。
異なる程度の腎機能を有する被験者30例に本剤100mgを単回皮下投与したとき、全身曝露量は腎機能の低下に伴って増加した。総クリアランス(CL/F)の低下の割合は、正常な腎機能を有するグループと比較して、軽度の腎機能障害を有する被験者(CLcrが50~80mL/min)で16%、中等度の腎機能障害を有する被験者(CLcrが30~49mL/min)で50%、重度の腎機能障害を有する被験者(CLcrが30mL/min未満)で70%、末期腎不全被験者(透析患者を含む)で75%であった3)。(外国人データ),
肝機能障害を有する被験者12例にアナキンラ1.0mg/kgを1分間かけて単回静脈内投与したとき、血漿CLの平均値(95.1mL/min)は、健康被験者と比較して約30%低かった5)。(外国人データ),
日本人の全身型若年性特発性関節炎及び成人発症スチル病患者15例を対象として、アナキンラを皮下投与したときの有効性及び安全性を検討する無作為化、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同、第Ⅲ相試験を実施した2)。本試験は、グルココルチコイドの使用歴、併用の有無を問わず、3つの基準(活動性関節炎が1関節以上、CRPが3mg/dL超、登録前1週間以内に、疾患に起因する発熱(38.0℃以上)を1回以上認める)により活動性疾患であることが確認された患者を対象とした。なお、新規のsJIA及びAOSD患者を組み入れる目的で診断後6カ月以内の患者を対象としたが、試験中に治験実施計画書を変更し、罹病期間の制限を削除した。罹病期間(診断から登録まで)の平均値は47.9日、中央値(範囲)は7.0日(-5~330日)であった。本試験は、2週間の無作為化二重盲検プラセボ対照期間、52週間の非盲検投与期間及び4週間の安全性追跡調査(継続期に移行しなかった患者のみ)から成るコア期と最長26週間の非盲検投与継続期間及び4週間の安全性追跡調査から成なる継続期の2期で構成された。アナキンラの用量は体重50kg以上の小児及び成人被験者には100mg/日、体重50kg未満の小児及び成人被験者には2mg/kg/日(最大100mg/日)を1日1回皮下投与した。Week 4来院時に全身症状(発熱、発疹、関節炎又は関節痛、CRP値の上昇)が持続している場合は、小児(16歳未満かつ50kg未満)ではアナキンラの用量を調整できることとし、最大用量を200mg/日として4mg/kg/日まで増量するか、アナキンラの投与継続について治験担当医師が再検討することとした。主要評価項目であるWeek 2における改変ACR30反応が認められた患者の割合を投与群間で比較した結果、下表のとおりアナキンラ群とプラセボ群の差は統計学的に有意であった。
アナキンラ(8例)
プラセボ(7例)
改変ACR30反応が認められた患者の割合
87.5%(7例)
14.3%(1例)
投与群間差[90% CI]a
73.2[29.3, 94.8]
-
P値b
0.009
略語:ACR=米国リウマチ学会、CI=信頼区間、FAS=最大の解析対象集団改変ACR30反応は、治験実施計画書で規定した基準①~⑥の6項目のうち3項目以上で、ベースラインから30%以上の改善が認められ、Week 2来院前の7日間に疾患に起因する発熱を伴わず(基準⑦)、基準①~⑥のうちベースラインから30%を超える増悪が認められる項目が1項目以下であることと定義した。①医師による疾患活動性の全般的評価(VAS:0~100mm)②患者/親による全身状態の全般的評価(VAS:0~100mm)③活動性関節炎がみられる関節の数(腫脹関節数。腫脹関節がない場合には運動痛又は変形によらない圧痛を伴う関節可動域の制限がある関節数。)④動きが制限される関節の数⑤身体機能の評価(sJIA患者にはCHAQ、AOSD患者にはSHAQ)⑥CRP(mg/dL)⑦過去7日間の疾患に起因する発熱(体温38.0℃以上)a)差が正の値の場合は、アナキンラでの優越性を示す。CIの算出にはSantner–Snell法を用いた。b)有意水準5%のフィッシャーの片側正確確率検定
副作用の発現割合は、73.3%(11/15例)であった。主な副作用は、注射部位反応11例(73.3%)であり、次いで、毛包炎、帯状疱疹及び脂質異常症各1例(6.7%)であった。
本剤は、遺伝子組換えヒトインターロイキン-1受容体拮抗薬(rIL-1Ra)であり、炎症性サイトカインIL-1(IL-1α及びIL-1β)の受容体(IL-1RI)への結合を競合的に阻害することによりその生物学的活性を遮断し、炎症を抑制する6)。
アナキンラ(遺伝子組換え)は、IL-1受容体に対する結合親和性を示し(平衡解離定数:約200 pmol/L)7)、IL-1α及びIL-1βによるC3H/HeJマウス胸腺細胞の増殖を阻害した8),9)。
アナキンラ(遺伝子組換え)は、ヒト培養細胞(滑膜細胞、包皮線維芽細胞)及びウサギ軟骨細胞によるIL-1誘発PGE2/コラゲナーゼ産生をin vitroで阻害した9),10)。
アナキンラ(遺伝子組換え)は、ヒトIL-1αのウサギへの皮内投与により誘発した好中球の皮内部位遊走を抑制した11)。また、マウスの連鎖球菌細胞壁誘発性関節炎において、本薬を投与した関節炎発症マウスから採取した膝蓋骨をex vivoで培養して測定した軟骨細胞のプロテオグリカン合成阻害を抑制した12)。
アナキンラ(遺伝子組換え)(Anakinra(Genetical Recombination))[JAN]
C759H1186N208O232S10
17,257.44
アナキンラは、N末端がメチオニル化された遺伝子組換えヒトインターロイキン-1受容体アンタゴニストタンパク質である。アナキンラは、Escherichia coliにより産生される。アナキンラは、153個のアミノ酸残基からなるタンパク質である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
0.67mL[シリンジ×1本]
1) 社内資料:海外第Ⅲ相試験(Sobi.ANAKIN-301試験)(2026年6月19日承認、CTD2.7.6.1)
2) 社内資料:国内第Ⅲ相試験(Sobi.ANAKIN-303試験)(2026年6月19日承認、CTD2.7.6.2)
3) 社内資料:臨床薬理試験(20000268試験)(2026年6月19日承認、CTD2.7.2.2.1.2)
4) 社内資料:非臨床薬物動態試験(2026年6月19日承認、CTD2.6.4.6)
5) 社内資料:臨床薬理試験(0563試験)(2026年6月19日承認、CTD2.7.2.2.1.3)
6) Hannum CH, Wilcox CJ, Arend WP, Joslin FG, Dripps DJ, Heimdal PL, et al. Interleukin-1 receptor antagonist activity of a human interleukin-1 inhibitor. Nature. 1990;343(6256):336-340.
7) Dripps DJ. et al. Interleukin-1(IL-1)receptor antagonist binds to the 80-kDa IL-1 receptor but does not initiate IL-1 signal transduction. J Biol Chem 1991a;266:10331-10336.
8) Arend WP, Joslin FG, Thompson RC, Hannum CH. An IL-1 inhibitor from human monocytes. Production and characterization of biologic properties. J Immunol. 1989;143(6):1851-1858.
9) Arend WP, Welgus HG, Thompson RC, Eisenberg SP. Biological properties of recombinant human monocyte-derived interleukin 1 receptor antagonist. J Clin Invest 1990;85:1694-1697.
10) Eisenberg SP. et al. Primary structure and functional expression from complementary DNA of a human interleukin-1 receptor antagonist. Nature 1990;343:341-346.
11) Von Uexkull C. et al. Comparative responses of human and rabbit interleukin-1 in vivo:Effect of a recombinant interleukin-1 receptor antagonist. Immunology 1992;77:483-487.
12) Kuiper S, Joosten LA, Bendele AM, et al. Different roles of tumour necrosis factor alpha and interleukin 1 in murine streptococcal cell wall arthritis. Cytokine 1998;10:690-702.
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*本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2027年8月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。
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