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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
全身型若年性特発性関節炎又は成人発症スチル病に伴うマクロファージ活性化症候群
通常、エマパルマブ(遺伝子組換え)として初回に6mg/kgを、その後の5回は3日ごとに3mg/kgを、以降は週2回3mg/kgを、1時間以上かけて点滴静注する。なお、臨床症状及び臨床検査所見により適宜調節できるが、3日間の累積投与量として10mg/kgを上限とする。
規定投与日
投与量
用量調節
1日目
6mg/kg(初回)
効果不十分な場合には、投与頻度は2日に1回又は1日1回に増やすことができる。または、投与量を増量できるが、3日間の累積投与量として10mg/kgを上限とすること。
4、7、10、13、16日目
3mg/kg
19日目以降
3mg/kg 週2回
感染症が悪化するおそれがある。重篤な感染症の患者には、適切な治療が行われるまで本剤による治療を開始しないこと。,,,,
肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠マウスにIFNγ抗体を投与したところ、抗体の胎盤通過性が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁への移行は不明であるが、ヒトIgGはヒト乳汁中に排出されることが知られている。
6ヵ月未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。
十分な観察を行い、感染症等の副作用の発現に留意すること。一般に高齢者は生理機能が低下しているので注意すること。
治療域の狭いCYP基質(ワルファリン、シクロスポリン、テオフィリン等)
併用によりCYP基質の効果が減弱するおそれがある。これらの薬剤の効果や血中濃度に関するモニタリングを行い、必要に応じて投与量を調節すること。
本剤の投与にともなうIFNγ阻害作用がCYPの発現を増加させることによりCYP基質の薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
結核を含むマイコバクテリア感染症(5.1%)、帯状疱疹(2.6%)、播種性ヒストプラスマ症(頻度不明)等の重篤な感染症があらわれることがある。,,,,
呼吸困難を含むInfusion reactionがあらわれることがある。異常が認められた場合は本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。投与を再開する場合は投与速度を下げること。
5%未満
頻度不明
感染症および寄生虫症
非定型マイコバクテリア感染
一般・全身障害および投与部位の状態
発熱
倦怠感、熱感
皮膚および皮下組織障害
そう痒性皮疹
発疹、紅斑性皮疹、薬疹、多汗症、紅斑
心臓障害
洞性頻脈
神経系障害
頭痛
臨床検査
マイコバクテリウム検査陽性
第Ⅱ相試験1試験及び第Ⅱ/Ⅲ相試験1試験で免疫原性が評価可能であった全身型若年性特発性関節炎又は成人発症スチル病に伴うマクロファージ活性化症候群患者36例における抗薬物抗体の発現割合は13.9%(36例中5例)であった。1例で、本薬投与終了1年後の追跡調査来院時に中和抗体陽性が認められた。
Cmax(μg/mL)
tmax(h)
AUClast(μg・h/mL)
t1/2(h)
CL(L/h)
Vss(L)
25.3 (3.242)
2.000 (0.0000)
11660 (1132.9)
609.4 (72.989)
0.005888 (0.0012040)
4.786 (0.68107)
平均値(標準偏差)
投与量(例数)
0.01mg/kg(3例)
0.1mg/kg(3例)
1mg/kg(4例)
3mg/kg(4例)
0.165(0.0185)
2.493(0.157)
32.2(5.77)
75.85(8.06)
2.72(1.2)
3.42(1.17)
4.58(3.78)
3.5(1)
13(5.76)
1057.8(179)
11287.4(2440)
27626.3(6780)
NC
502(107)
582(179)
515(91.8)
0.007168(0.00115)
0.007673(0.00217)
0.007555(0.00124)
5.55(1.32)
5.574(0.661)
5.152(1.34)
平均値(標準偏差)、NC:算出せず
母集団薬物動態解析の結果、全身型若年性特発性関節炎又は成人発症スチル病に伴うマクロファージ活性化症候群患者の中央コンパートメントの分布容積は2.8L、末梢コンパートメントの分布容積は4.4Lであった3)。
本剤の代謝経路は明らかにされていない。異化経路を介して小ペプチド及びアミノ酸に分解されると推定される。
母集団薬物動態解析の結果、本剤の薬物動態は、モノクローナル抗体で一般的に観察される線形クリアランスと、IFNγ濃度に依存した標的介在クリアランスを反映した非線形クリアランスを有する2コンパートメントモデルで記述され、IFNγ濃度の上昇に伴ってクリアランスは増加すると推定された4)。注)本剤の承認された用法及び用量は、通常、初回に6mg/kgを、その後の5回は3日ごとに3mg/kgを、以降は週2回3mg/kgを、1時間以上かけて点滴静注である。
高用量糖質コルチコイド投与で効果不十分な全身型若年性特発性関節炎又は成人発症スチル病に伴うマクロファージ活性化症候群患者25例(日本人2例を含む)を対象とした非盲検、単群試験で、初回に本剤6mg/kgを静脈内投与し、その後の5回は3日ごとに本剤3mg/kgを、以降は週2回本剤3mg/kgを静脈内投与(容量に応じて1~2時間かけて点滴静注)した。3日間以上の高用量糖質コルチコイド静脈内投与に対して効果不十分であることが確認された患者を対象としたが、患者の状態又は検査値が急激に悪化した場合には、医師の判断に従い高用量糖質コルチコイド投与開始から3日未満であっても組入れ可能とした。標準的な投与期間は4週間(計10回投与)とした。投与開始後8週時に完全奏効注)を達成した被験者は25例中11例(44.0%、96%信頼区間:23.7%~65.9%)であり、96%信頼区間の下限値は事前に規定された閾値有効率である40%を下回ったことから、閾値有効率に対する本剤の優越性は検証されなかった5)。完全奏効の定義注)に含まれる各測定項目は、投与開始後8週時にLDHを除き、いずれも改善傾向を示し、70%以上の改善が確認された5)。
測定項目
8週時点に基準を満たした患者の割合(%)
8週時点に基準を満たした患者数/ベースライン時点で測定値がある患者数
臨床的MAS寛解a)
72.0
18/25
白血球数 > LLN
92.0
23/25
PLT > LLN
80.0
20/25
LDH < 1.5×ULN
56.0
14/25
AST < 1.5×ULN
ALT < 1.5×ULN
フィブリノゲン値 >100mg/dL
88.0
22/25
フェリチン値b)
76.0
19/25
MAS:マクロファージ活性化症候群、LLN:施設基準値下限、ULN:施設基準値上限a)MASの臨床的活動性は10cm VAS(視覚アナログスケール)により評価し、臨床徴候は、VASが1/10以下となった場合、消失したとみなし、臨床的MAS寛解と定義した。b)スクリーニング又はベースライン時の値(高い方)から80%以上の低下、かつ2000ng/mL未満に減少した場合に基準を満たすと定義した。
副作用は25例中15例(60.0%)に認められた。主な副作用はサイトメガロウイルス感染、サイトメガロウイルス感染再燃(各3例、12.0%)、肺炎、状態悪化、サイトメガロウイルス検査陽性(各2例、8.0%)であった。本剤と関連ありと判断された重篤な有害事象は7例(28.0%)に11件発現した。最もよくみられた本剤と関連ありと判断された重篤な有害事象はサイトメガロウイルス感染及び肺炎(各2例、8.0%)であった。その他の事象は、帯状疱疹、潜伏結核、敗血症、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス感染、多臓器機能不全症候群及び肺動脈性肺高血圧症であり、いずれも各1例(4.0%)に発現した6)。
高用量糖質コルチコイド投与で効果不十分な全身型若年性特発性関節炎又は成人発症スチル病に伴うマクロファージ活性化症候群患者14例を対象とした非盲検、単群試験で、初回に本剤6mg/kgを静脈内投与し、その後の5回は3日ごとに本剤3mg/kgを、以降は週2回本剤3mg/kgを静脈内投与(容量に応じて1~2時間かけて点滴静注)した。3日間以上の高用量糖質コルチコイド静脈内投与に対して効果不十分であることが確認された患者を対象としたが、患者の状態又は検査値が急激に悪化した場合には、医師の判断に従い高用量糖質コルチコイド投与開始から3日未満であっても組入れ可能とした。標準的な投与期間は4週間(計10回投与)とした。投与開始後8週時に完全奏効注)を達成した被験者は14例中11例(78.6%、95%信頼区間:49.2%~95.3%)であった7)。副作用は14例中4例(28.6%)に認められ、サイトメガロウイルス感染再燃、ウイルス感染、アデノウイルス検査陽性、BKポリオーマウイルス検査陽性、サイトメガロウイルス検査陽性、レスピロウイルス検査陽性、下痢、注入に伴う反応、そう痒性皮疹(各1例、7.1%)が認められた7)。
注)完全奏効は以下2つを満たす場合と定義した。
エマパルマブはIFNγに対するヒト型IgG1モノクローナル抗体であり、遊離型及び受容体結合型IFNγに結合しその活性を非競合的に中和することで、IFNγ依存性の STAT1シグナル伝達を抑制する。
エマパルマブ(遺伝子組換え)Emapalumab(Genetical Recombination)(JAN)
エマパルマブは、ヒトインターフェロンγに対する遺伝子組換えヒトIgG1モノクローナル抗体である。エマパルマブは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。エマパルマブは、453個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び217個のアミノ酸残基からなるL鎖(λ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約148,000)である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
10mL[1バイアル]
1) 社内資料:日本人健康成人を対象とした単回投与試験(Sobi.EMAPALUMAB-102試験)(2026年9月16日承認、CTD 2.7.2.2)
2) 社内資料:健康成人を対象とした単回投与試験(NI-0501-03試験)(2026年9月16日承認、CTD 2.7.2.2)
3) 社内資料:母集団薬物動態解析(2026年9月16日承認、CTD 2.7.2.3)
4) 社内資料:母集団薬物動態解析(2026年9月16日承認、CTD 2.7.2.2)
5) 社内資料:スチル病に伴うMAS患者を対象とした第Ⅱ/Ⅲ相試験(2026年9月16日承認、CTD 2.7.3.2)
6) 社内資料:スチル病に伴うMAS患者を対象とした第Ⅱ/Ⅲ相試験(2026年9月16日承認、CTD 2.7.4.2)
7) 社内資料:スチル病に伴うMAS患者を対象とした第Ⅱ相試験(2026年9月16日承認、CTD 2.7.6.3)
8) 社内資料:ヒトIFNγに対するNI-0501の結合動態を検討する試験 (2026年9月16日承認、CTD 2.6.2.2)
9) 社内資料:ヒトおよび非ヒト霊長類のIFNγに対するNI-0501のin vitro機能解析(2026年9月16日承認、CTD 2.6.2.2)
10) 社内資料:母集団薬物動態/薬力学解析(2026年9月16日承認、CTD 2.7.2.2)
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