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処方箋医薬品注)
保存療法で十分な改善が得られない後縦靱帯下脱出型の腰椎椎間板ヘルニア
通常、成人にはコンドリアーゼとして1.25単位を症状の原因である高位の椎間板内に単回投与する。
複数高位への同時投与の経験はなく、有効性及び安全性は確立されていない。本剤投与によりアナフィラキシー、腰椎不安定性等が発現するおそれがあり、複数高位への同時投与によりリスクが高まるおそれがあることから、複数高位への同時投与は行わないこと。
過敏症の発現が増すおそれがある。
腰椎不安定性が増すおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。本剤投与の際にはX線照射を伴う。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。125I標識コンドリアーゼを用いた動物実験(ラット)で、放射能の乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
本剤は異種タンパクであり、ショック、アナフィラキシーがあらわれるおそれがある。,,
その他の副作用を以下に示す1),2),3) 。
5%以上
1%以上5%未満
1%未満
頻度不明
筋・骨格系
腰痛(25.2%)
下肢痛
下肢違和感
頚部痛、筋骨格痛
過敏症
蕁麻疹
発疹、中毒性皮疹、そう痒症
薬疹
その他
発熱、頭痛
感覚障害
リンパ節炎、感覚鈍麻
臨床検査
Modic分類の椎体輝度変化a)(23.7%)、椎間板高の30%以上の低下b)(16.8%)
5°以上の椎間後方開大b)、好中球数減少、トリグリセリド増加
C-反応性蛋白増加、ビリルビン増加、健側の一過性のラセーグ陽性
白血球数減少、ALT増加、AST増加、血小板数減少
残液は、使用せず廃棄すること。
腰椎椎間板ヘルニア患者にコンドリアーゼ0.5単位から10単位注2) を単回椎間板内投与した場合、血漿中コンドリアーゼ濃度(酵素活性)はすべての症例でいずれの時点においても定量下限(100μ単位/mL)未満であった4) 。
イヌに50単位/discの用量で125I標識コンドリアーゼを単回椎間板内投与した場合、血漿中コンドリアーゼ濃度は定量下限(ELISA:0.36m単位/mL、酵素活性:20m単位/mL)未満であった5) 。
イヌに50単位/discの用量で125I標識コンドリアーゼを単回椎間板内投与した場合、遊離した125Iに起因すると思われる甲状腺への放射能分布が観察されたほかは、主要組織(腎臓、肝臓、肺、投与部位周辺筋組織及び脾臓)への放射能分布はほとんど認められなかった。イヌ及びカニクイザルに2単位/discの用量でコンドリアーゼを単回椎間板内投与した場合、投与されたコンドリアーゼは投与部位に投与後30日まで残存した5) 。
イヌに50単位/discの用量で125I標識コンドリアーゼを単回椎間板内投与した場合、投与後14日までの椎間板組織抽出物における主な放射能は未変化体のコンドリアーゼであった5) 。
イヌに50単位/discの用量で125I標識コンドリアーゼを単回椎間板内投与した場合、投与後14日までに投与放射能の38.4%が尿中、4.0%が糞中へと排泄された5) 。なお、コンドリアーゼはタンパク質であり、最終的には、小さなペプチド及びアミノ酸へ分解されると考えられる。
腰椎椎間板ヘルニア患者を対象としたプラセボ対照二重盲検群間比較試験(国内第III相試験)における有効性の主要な成績は表のとおりであった3) 。
主要評価項目
投与群(単回投与)
症例数a)
投与後13週における変化量b)
調整済平均値±標準誤差
プラセボとの差[95%信頼区間]
p値
下肢痛c)(mm)
プラセボ
81
-34.3±3.3
−
コンドリアーゼ1.25単位
82
-49.5±3.3
-15.2[-24.2, -6.2]
0.0011
a)投与後13週時の値が得られていない症例は、最終観察時点での測定値で代用する方法(Last observation carried forward)にて補完b)ベースライン値及び下肢痛持続期間を共変量とした共分散分析c)被験者が就寝前に測定した過去24時間の最悪時下肢痛(Visual Analogue Scale:VAS(0mm(痛みなし)~100mm(これまでに感じた最大の痛み)))の連続7日間の平均値
副作用の発現率は、コンドリアーゼ1.25単位群57.3%(47/82例)であった。主な副作用は、腰痛(24.4%)、Modic分類の椎体輝度変化(24.4%)、椎間板高の30%以上の低下(22.0%)及び5°以上の椎間後方開大(4.9%)であった。
コンドリアーゼは、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン及びヒアルロン酸の分解作用を示し、椎間板髄核中におけるグリコサミノグリカンを分解して髄核の保水能を低下させ、椎間板内圧を低下させることによりヘルニアの臨床症状を改善すると考えられている。
椎間板ヘルニアを罹患したイヌにコンドリアーゼを椎間板内投与すると、臨床症状(姿勢反応、脊髄反射及び患部の疼痛)の改善が認められた6) 。
正常なウサギにコンドリアーゼを椎間板内投与すると、椎間板内水分含量の低下及び椎間板高の狭小化が認められた7) 。
正常なヒツジにコンドリアーゼを椎間板内投与すると、椎間板内圧最低値の低下及び椎間板高の狭小化が認められた8) 。
コンドリアーゼ(Condoliase) (JAN)
C5039H7770N1360O1525S22
約11万
コンドリアーゼは、グラム陰性桿菌の一種であるProteus vulgarisから分離・精製された、次に示す構造を持つ単量体でアミノ酸残基997個からなるタンパク質である。Ala-Thr-Ser-Asn-Pro-Ala-Phe-Asp-Pro-Lys-[Amino acid]n-Pro
遮光保存の必要があるため、本剤は個装箱(外箱)に入れて保存すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1バイアル
1) 社内資料:腰椎椎間板ヘルニア患者を対象としたSI-6603国内試験の統合解析
2) 社内資料:腰椎椎間板ヘルニア患者を対象とした国内第II/III相試験(2018年3月23日承認、CTD2.7.6.2)
3) 社内資料:腰椎椎間板ヘルニア患者を対象とした国内第III相試験(2018年3月23日承認、CTD2.7.6.3)
4) 社内資料:国内臨床試験における薬物動態(2018年3月23日承認、CTD2.7.2)
5) 社内資料:非臨床試験における薬物動態(2018年3月23日承認、CTD2.6.4)
6) 社内資料:椎間板ヘルニア罹患イヌを用いた薬理試験(2018年3月23日承認、CTD2.6.2.2.1.1)
7) 社内資料:正常ウサギを用いた薬理試験(2018年3月23日承認、CTD2.6.2.2.1.2)
8) 社内資料:正常ヒツジを用いた薬理試験(2018年3月23日承認、CTD2.6.2.2.2.3)
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