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処方箋医薬品注)
大腸内視鏡検査の前処置における腸管内容物の排除
通常、成人には大腸内視鏡検査開始の4~6時間前から本剤を1回あたり5錠ずつ、約200mLの水とともに15分毎に計10回(計50錠)経口投与する。
本剤の用法を超えた大量の水を摂取することにより、低ナトリウム血症を発現し、けいれん、意識喪失が引き起こされるおそれがある。また、飲水量が不十分な場合、他の有効な下剤と同様、過度の体液喪失から循環血液量減少をきたすことがある。飲水量が不十分、嘔吐又は利尿剤の使用により脱水が増悪する場合がある。
大腸内視鏡検査の前処置により、脱水状態があらわれることがあるので、検査前日から本剤服用前、本剤服用後は適度に水分摂取させること。
急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等が発現するおそれがある。
リン酸又はナトリウムの吸収が亢進されるおそれがある。
血清電解質変動により、不整脈を発現するおそれがある。
血清電解質変動により、けいれん発作を発現するおそれがある。
腸閉塞、腸管穿孔等を起こすおそれがある。
発疹、斑状丘疹状皮疹、アレルギー性浮腫等があらわれるおそれがある。
糖尿病用薬の投与は検査当日の食事摂取後より行うこと。食事制限により低血糖を起こすおそれがある。
投与しないこと。吸収されたリンの排泄が遅延し、血中リン濃度の上昇が持続するおそれがある。腎機能障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)を悪化させるおそれがある。,
リン酸又はナトリウムの排泄が遅延し、腎機能障害の悪化や、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等が発現するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
重篤な事象として、急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)があらわれることがある。,
テタニー、しびれ、ピリピリ感、筋力低下、意識障害等を伴う低カルシウム血症があらわれることがあるので、この様な症状があらわれた場合には、電解質補正等の適切な処置を行うこと。
嘔吐等によって低ナトリウム血症をきたし、意識障害、けいれん等があらわれることがあるので、この様な症状があらわれた場合には、電解質補正等の適切な処置を行うこと。
5%以上
1~5%未満
1%未満
頻度不明
過敏症
発疹
消化器
悪心
腹部膨満感、嘔吐
肛門不快感、腹痛
循環器
心電図変化(T波逆転)
心室性期外収縮、心電図変化(T波振幅減少)
肝臓
血清ビリルビン上昇、AST上昇
直接ビリルビン上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇
Al-P上昇
腎臓
BUN上昇、尿蛋白陽性
血清クレアチニン上昇
血液
白血球数減少
白血球数増加
代謝・電解質
血清カリウム低下、血清リン低下、トリグリセリド上昇
血清リン上昇、血清カルシウム低下
血清カリウム上昇、血清ナトリウム上昇、血清クロール上昇、尿酸上昇、コレステロール上昇
血清カルシウム上昇
精神神経系
頭痛、感覚減退(しびれ)
めまい、さむけ、気分不快
その他
倦怠感、尿糖陽性、口渇
脱力感
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
本剤を服用する際は、水とすること。なお、ミネラルウォーター及びお茶での服用は可とする。
本剤服用後の排便は、服用開始後、約1時間30分頃から始まり、約2時間30分間持続する。服用開始後4時間(240分)以降には、大腸内視鏡検査が実施可能となる。なお、服用開始約3時間30分後には排泄液がほぼ透明となる。
本剤の7日間以内の再投与は行わない。
健康成人男性18例を対象として、絶食下で、本剤1回5錠(リン酸ナトリウム塩として5g)を15分間隔で、計10回投与した後の血清中無機リン濃度は下記のとおりであった1) 。
Tmax(hr)
Cmax(mg/dL)
AUC0-24hr(mg・hr/dL)
t1/2(hr)
3.7±0.5
9.06±1.27
122.18±12.15
6.8±2.4
(Mean±S.D., n=18)
大腸内視鏡検査が必要とされる患者を対象に、本剤50gまたはナトリウム・カリウム配合内用剤2~4Lを投与し、本剤の対照薬に対する非劣性仮説を検証するために、多施設共同非盲検並行群間比較試験により本剤の臨床的有用性の検討を実施した。その結果、主要評価項目である全般的腸管洗浄効果の有効率は、本剤投与群93.7%(224/239例)、ナトリウム・カリウム配合内用剤群91.6%(218/238例)であった。有効率の差の95%信頼区間の下限が-2.5%であり非劣性の限界値とした-10%を上回っており、本剤の対照薬に対する非劣性が検証された2) 。副作用の発現頻度は、本剤群で51.5%(123/239例)だった。主な副作用は、悪心2.1%(5/239例)、嘔吐1.3%(3/239例)、腹部膨満1.3%(3/239例)であった。
腸管内に水分を貯留させ瀉下作用を示し、腸管洗浄効果を発現すると考えられる。
ラットを用いて腸管内水分量に対する作用及び瀉下作用について検討した結果、腸管内に水分を貯留させ、瀉下作用を示すことが確認された3),4) 。
イヌを用いて腸管洗浄作用について検討した結果、水様便が発現し、腸管内容物が観察されないことが明らかとなった5) 。
リン酸二水素ナトリウム一水和物(Monobasic sodium phosphate monohydrate)
NaH2PO4・H2O
137.99
無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末で、水に溶けやすく、メタノールに極めて溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。本品は潮解性がある。
無水リン酸水素二ナトリウム(Dibasic sodium phosphate anhydrous)
Na2HPO4
141.96
白色の粉末で、水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。水溶液(1→100)のpHは9.0~9.4で、吸湿性がある。
アルミピロー開封後は湿気を避けて保存すること。
250錠(10錠×5×5)(PTP)
1) 高野雄一 他:薬理と治療. 2010: 38(7): 613-620
2) 日比紀文 他:薬理と治療. 2007: 35(6): 617-646
3) 社内資料:ラット腸管内容物乾燥重量に対するZ-205の作用(承認年月日:2007年4月18日、申請料概要2.4.2)
4) 社内資料:ラット腸管内水分重量に対するZ-205の作用(承認年月日:2007年4月18日、申請資料概要2.4.2)
5) 社内資料:イヌにおけるZ-205の腸管洗浄作用(承認年月日:2007年4月18日、申請資料概要2.4.2)
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