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処方箋医薬品注)
生物由来製品
*本剤を用いた不妊治療により、脳梗塞、肺塞栓を含む血栓塞栓症等を伴う重篤な卵巣過剰刺激症候群があらわれることがある。,,,,,
コリオゴナドトロピン アルファ(遺伝子組換え)として250μgを単回皮下投与する。
*超音波検査や必要に応じた血清エストラジオール濃度の測定により十分な卵胞の発育を確認した上で投与すること。
なお、卵巣過剰刺激症候群のリスク因子として、多嚢胞性卵巣症候群、若年、やせ、血清抗ミュラー管ホルモン高値、卵巣過剰刺激症候群の既往、血清エストラジオール高値、発育卵胞数の高値等が知られているので、卵巣過剰刺激症候群のリスク因子を有する患者への対応は慎重に行うこと。卵巣過剰刺激症候群の徴候が認められた場合には、少なくとも4日間は性交を控えるように患者に指導すること。また、本剤の投与又は追加投与の延期や中止の要否を含め実施中の不妊治療の継続の可否を慎重に判断すること。卵巣過剰刺激症候群は、軽症又は中等症であっても急速に進行して重症化することがあるため、本剤投与後は少なくとも2週間の経過観察を行い、卵巣過剰刺激症候群の重症度に応じた適切な処置を行うこと。なお、卵巣過剰刺激症候群は、妊娠によって重症化し、長期化することがあることにも留意すること。,,,,
*本剤を用いた不妊治療を女性に行う場合、本剤の投与の可否については、本剤が血栓塞栓症の発現リスクを増加させることを考慮して判断すること。なお、妊娠自体によっても血栓塞栓症のリスクは高くなることに留意すること。,,,,,,
乳癌が再発するおそれがある。
症状が発現又は増悪するおそれがある。
子宮内膜増殖症は細胞異型を伴う場合がある。
子宮筋腫の発育を促進するおそれがある。
症状が増悪するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。本剤の妊娠中の投与に関する臨床データはない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中への移行に関するデータはない。
卵巣過剰刺激症候群があらわれることがある。
卵巣への過剰刺激に伴う過剰な血管作動性物質の分泌により、血管透過性が亢進される。
*本剤を用いた不妊治療により、卵巣腫大、下腹部痛、下腹部緊迫感、腹水、胸水、呼吸困難を伴う卵巣過剰刺激症候群があらわれることがあり、卵巣破裂、卵巣茎捻転、脳梗塞、肺塞栓を含む血栓塞栓症、肺水腫、腎不全等が認められることもある。本剤投与後に卵巣過剰刺激症候群が認められた場合には、重症度に応じて実施中の不妊治療の継続の可否を判断するとともに、本剤の追加投与はしないこと。また、卵巣過剰刺激症候群の重症度に応じた適切な処置を行うこと。重度の卵巣過剰刺激症候群が認められた場合には、入院させて適切な処置を行うこと。,,,,,,
血栓塞栓症(血栓性静脈炎、心筋梗塞、脳血管障害、肺塞栓症及び腎血栓症)が発現することがあるため、早期症状に注意すること。,,,
アナフィラキシーショックがあらわれることがあるので、血管浮腫、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止すること。
5%以上
5%未満
頻度不明
全身症状
疲労
免疫系
アレルギー反応
精神神経系
頭痛、うつ病、易刺激性、落ち着きのなさ
消化器
便秘、腹水
下痢、悪心/嘔吐、腹痛
皮膚及び皮下組織
薬疹
発疹
生殖系及び乳房
卵巣嚢胞
卵巣腫大
乳房痛
投与部位
注射部位紅斑
注射部位内出血、注射部位疼痛、注射部位腫脹
本剤投与後、最長10日間は血清中/尿中ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の測定において妊娠検査結果が偽陽性となる可能性があるため注意すること。また、甲状腺刺激により甲状腺ホルモンの検査に影響する可能性があるため注意すること。
下垂体ダウンレギュレーション下にある日本人閉経前女性12例に本剤250μgを単回皮下投与した際、Cmaxは132.2±44.8IU/L、AUC0-∞は10498±2335IUh/L、半減期は35.6±5.4時間であった(平均値±標準偏差)6) 。
ヒトに静脈投与をした際には投与量の9.0~12.1%が尿中に排泄され、投与量による差は見られなかった7) 。
第1度無月経、希発月経、無排卵周期症及び多嚢胞性卵巣症候群に伴う無排卵又は希発排卵の日本人女性患者を対象として、本剤250μg単回皮下投与と尿由来hCG製剤5000IU単回筋肉内投与の有効性を比較した。遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン(r-hFSH)による卵巣刺激によって卵胞の発育を促し、主席卵胞の平均径が18mm以上、かつ平均径16mm以上の卵胞が3個以下であることが超音波検査で確認され、血清エストラジオール値が卵胞数からみて許容範囲内(許容上限値2000pg/mL)であることが治験責任医師によって判断された後、r-hFSH最終投与後32時間以内に本剤又は尿由来hCG製剤を投与した。排卵率は本剤100%(54/54例)、尿由来hCG製剤100%(27/27例)であり、排卵率の群間差の両側95%信頼区間は[-7.8, 12.8]で、両側95%信頼区間の下限値は非劣性限界値である-20%を上回り、本剤の尿由来hCG製剤に対する非劣性が示された。臨床的妊娠は、本剤群の16例(29.6%)、尿由来hCG製剤群の9例(33.3%)に認められた8)。
本試験において、54例中21例(38.9%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が発現した。主な副作用は、卵巣過剰刺激症候群が8例(14.8%)、注射部位紅斑が5例(9.3%)、卵巣嚢胞が3例(5.6%)であった。
WHOグループIIの不妊症女性を対象として、r-hFSHによる卵胞刺激に続いて本剤250μgを単回皮下投与、又は尿由来hCG製剤5000IUを単回皮下投与した。r-hFSHによる卵巣刺激によって卵胞の発育を促し、主席卵胞の平均径が18mm以上、かつ平均径16mm以上の卵胞が3個以下で、平均径11~14mmの卵胞が4個以下であることが超音波検査で確認され、血清エストラジオール値が卵胞数からみて許容範囲内(許容上限値1500pg/mL)であると治験責任医師によって判断された後、r-hFSH最終投与後32時間以内に本剤又は尿由来hCG製剤を投与した。治験実施計画書に適合した解析対象集団(PP集団)における排卵率は本剤95.3%(81/85例)、尿由来hCG製剤88.0%(81/92例)であり、排卵率の群間差の片側95%信頼区間の下限値は-1.9%で、非劣性限界値である-20%を上回り、本剤の尿由来hCG製剤に対する非劣性が示された。臨床的妊娠は、本剤群の19例(22.4%)、尿由来hCG製剤群の28例(30.4%)に認められた9) 。
生殖補助医療を受ける女性に、r-hFSHとゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニストによる調節卵巣刺激に続いて本剤250μgを単回皮下投与、又は尿由来hCG製剤5000IUを単回皮下投与し、採卵後に新鮮胚を用いた体外受精-胚移植(IVF-ET)を実施した。調節卵巣刺激によって複数卵胞の発育を促し、主席卵胞の平均径が18mm以上、かつ主席卵胞以外に平均径が16mm以上の卵胞が2個以上であることが超音波検査で確認され、血清中エストラジオール値が卵胞1個あたり約150pg/mLであることを確認した後、r-hFSH最終投与後24時間以内に本剤又は尿由来hCG製剤を投与した。評価可能集団における採卵数(平均値±標準偏差)は本剤群で11.6±6.5、尿由来hCG製剤群で10.6±5.9であり、採卵数の群間差の両側90%信頼区間は[-0.841, 1.515]で、同等性の基準値(±3個)の範囲内であり、本剤と尿由来hCG製剤の同等性が示された。臨床的妊娠は、本剤群の31例(35.2%)、尿由来hCG製剤群の22例(26.2%)に認められた10) 。
MA-10ライディッヒ腫瘍細胞において、本剤は尿由来hCG製剤と同程度のLH/hCG受容体への結合親和性を示した11) 。
卵胞刺激ホルモンで刺激した成熟雌アカゲザルにおいて、本剤は尿由来hCG製剤と同程度に受精可能な成熟卵形成を促し、黄体のプロゲステロン産生を誘発した12) 。
コリオゴナドトロピン アルファ(遺伝子組換え)Choriogonadotropin Alfa(Genetical Recombination)
C1105H1750N318O337S26(タンパク質部分、2量体)αサブユニット C437H672N122O134S13βサブユニット C668H1078N196O203S13
約70,000
コリオゴナドトロピン アルファは、遺伝子組換えヒト絨毛性性腺刺激ホルモンであり、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。コリオゴナドトロピン アルファは、92個のアミノ酸残基からなるαサブユニット及び145個のアミノ酸残基からなるβサブユニットから構成される糖タンパク質である。
有効期間内であれば25℃以下で、再冷蔵せずに30日間保存可能であるが、この期間(30日間)内に使用しなかった場合は廃棄すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
250μg:1シリンジ(ガラスシリンジ/ステンレス注射針)
1) A Umranikar., et al.:Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol. 2013 Oct;170(2):299-304.
2) Parazzini F., et al.:Gynecol Oncol. 1998 Mar;68(3):226-8.
3) Burkman R.T., et al.:Fertil Steril. 2003 Apr;79(4):844-51.
4) Jensen A., et al.:Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2007 Jul;16(7):1400-7.
5) Rupinder K.R., et al.:Med J Malaysia. 2006 Mar;61(1):132-7.
6) 社内資料:国内第I相試験(2016年9月28日承認、CTD2.7.6.2.5)
7) 社内資料:海外第I相試験(2016年9月28日承認、CTD2.7.6.2.3、2.7.2.2.1)
8) 社内資料:国内第III相試験(2016年9月28日承認、CTD2.7.6.2.6、2.7.3.2.1)
9) The International Recombinant Human Chorionic Gonadotropin Study Group:Fertil Steril. 2001 Jun;75(6):1111-8.
10) The European Recombinant Human Chorionic Gonadotrophin Study Group:2000 Jul;15(7):1446-51.
11) 社内資料:R-hCG-hCG Receptor Binding Affinity.(2016年9月28日承認、CTD2.6.2.2.1.1)
12) 社内資料:R-hCG as an Ovulatory Stimulus:Dose Ranging Studies in Animals.(2016年9月28日承認、CTD2.6.2.2.2.1)
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