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外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症)
用時よく振り混ぜたのち、通常、1日3~5回、1回1~2滴宛点眼する。なお症状により適宜増減する。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が増悪するおそれがある。また、角膜穿孔を生ずるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。長期・頻回投与を避けること。
特に2歳未満の場合には、慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
連用により、数週後から眼内圧亢進、緑内障があらわれることがある。
角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症等を誘発することがある。
角膜ヘルペス、角膜潰瘍又は外傷等に投与した場合には穿孔を生ずることがある。
長期投与により、後嚢下白内障があらわれることがある。
頻度不明
眼
眼刺激、結膜充血、角膜沈着物、眼瞼炎、眼瞼皮膚炎
下垂体・副腎皮質系機能(長期連用した場合)
下垂体・副腎皮質系機能の抑制
皮膚
発疹
その他
創傷治癒の遅延
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
雄性白色ウサギに0.1%の3H-フルオロメトロン懸濁液25µLを点眼したときの眼組織中濃度を評価した。その結果、Cmaxは角膜では投与後5分に1.99µg/g、房水では45分に0.16µg/gであった。また、投与後30分の各組織中濃度は、角膜、球結膜、虹彩、強膜及び房水でそれぞれ1.54µg/g、0.74µg/g、0.32µg/g、0.18µg/g及び0.15µg/gであった1) 。
眼疾患患者111例(有効性解析対象集団95例)を対象に、0.05%フルオロメトロン点眼液又は0.5%酢酸プレドニゾロン点眼液を1日3~4回、1回1~2滴点眼注1) した結果、有効率(やや有効以上)は表のとおりであり、薬剤間で有意差は認められなかった2) 。
0.05%フルオロメトロン点眼液群
0.5%酢酸プレドニゾロン点眼液群
外眼部疾患
89.5%(17/19)
94.1%(16/17)
前眼部疾患
92.9%(13/14)
84.6%(11/13)
術後炎症
100.0%(15/15)
合計
92.0%(46/50)
93.3%(42/45)
( ):例数
フルオロメトロンは合成副腎皮質ホルモンで、天然の糖質コルチコイドと同じ機序により抗炎症作用を発現する3) 。糖質コルチコイドは受容体に結合して特定の遺伝子の転写を開始あるいは阻害する。その結果、起炎物質の生合成抑制と炎症細胞の遊走抑制により抗炎症作用を現すと考えられる4) 。
0.05%フルオロメトロン点眼液は家兎眼の牛血清アルブミンによる実験的ブドウ膜炎に対し、炎症抑制効果を示した5) 。
ラットにクロトン油を点眼して結膜浮腫を誘発し、上部眼瞼重量を結膜浮腫の指標として、本剤及びフルオロメトロン点眼液0.05%「日点」について得られた上部眼瞼重量をt検定にて統計解析を行った。その結果、本剤とフルオロメトロン点眼液0.05%「日点」間に有意な差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された6) 。
上部眼瞼重量(mg)
本剤
35.34±3.54
フルオロメトロン点眼液0.05%「日点」
37.82±3.87
平均値±標準偏差、n=10
ウサギの硝子体に牛血清アルブミンを注入し、ブドウ膜炎を誘発した。さらに炎症症状の軽快した29日目に牛血清アルブミンを耳静脈に注入しブドウ膜炎を再発させた。内・外眼部の炎症を採点基準により点数化し、スコアの合計点数をブドウ膜炎の指標とした。本剤及びフルオロメトロン点眼液0.05%「日点」について得られた、ブドウ膜炎を誘発して7日目から28日目までの合計点数の最高値(表2)、合計点数-時間(日)曲線下面積(表3)及び30日目の合計点数(表4)をt検定にて統計解析を行った。また、30日目(ブドウ膜炎再発24時間後)に採取した房水の蛋白濃度(表5)について、t 検定にて統計解析を行った。いずれの結果においても、本剤とフルオロメトロン点眼液0.05%「日点」間に有意な差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された6) 。
7日~28日目までの合計点数の最高値
9.8±0.6
10.5±1.5
平均値±標準偏差、n=5
7日~28日目までの合計点数-時間(日)曲線下面積
131.1±7.1
136.1±21.5
30日目の合計点数
8.6±1.0
9.4±1.5
30日目の房水蛋白濃度(mg/mL)
11.9±5.2
10.2±4.6
フルオロメトロン(Fluorometholone)〔JAN〕
9-Fluoro-11β,17-dihydroxy-6α-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione
C22H29FO4
376.46
フルオロメトロンは白色~淡黄白色の結晶性の粉末で、においはない。ピリジンに溶けやすく、メタノール、エタノール(99.5)又はテトラヒドロフランに溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本剤は、保管の仕方によっては振り混ぜても粒子が分散しにくくなる場合があるので、上向きに保管すること。
プラスチック点眼容器 5mL×10
1) Yamauchi H, et al.:Jpn J Ophthalmol, 1975;19:339-347
2) 小原博亨 他:日本眼科紀要, 1977;28:625-634
3) 第十八改正日本薬局方解説書(廣川書店), 2021;C4848-C4851
4) 第十八改正日本薬局方解説書(廣川書店), 2021;C4346-C4353
5) 山内秀泰 他:日本眼科紀要, 1973;24:969-979
6) 社内資料:生物学的同等性試験
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