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調節性眼精疲労における微動調節の改善
通常、1回1〜2滴を1日3〜5回点眼する。
なお、症状により適宜増減する。
頻度不明
過敏症
過敏症状
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
白色ウサギに60Co-シアノコバラミン液を2分毎に15回、総量0.3mLを点眼したとき、最終点眼直後及び1時間後の各眼球組織への移行率は、シアノコバラミンの総投与量を100%とすると次のとおりであった1) 。
最終点眼直後(%)
最終点眼1時間後(%)
結膜
1.286
0.132
角膜
0.156
0.115
強膜(毛様体部)
0.097
0.033
強膜後部
0.212
0.027
前房水
0.008
0.015
水晶体
0.007
虹彩
0.022
毛様体
0.045
0.036
硝子体
0.013
網脈絡膜
0.011
ウサギの摘出角膜を用い、角膜上皮側を本剤あるいはサンコバ点眼液0.02%で、角膜内皮側を0.1%グルコース含有リン酸緩衝液でそれぞれ満たしたチャンバーを使用し物質の角膜透過を定量的に評価する角膜透過性試験により、2時間後に角膜内皮側へ透過したシアノコバラミン濃度を測定し、累積透過量の対数変換値(log10)を求めて比較検討した。その結果、両製剤間の平均値の差の90%信頼性区間は-0.231~0.190であり、サンコバ点眼液0.02%の平均値に対する割合が-0.091~0.075と許容範囲内〔log0.8~log1.25(-0.0969~0.0969)〕であったことから、両剤の生物学的同等性が確認された2) 。
シアノコバラミンの累積透過量の対数変換値(log10)
本剤
2.51±0.18
サンコバ点眼液0.02%
2.53±0.31
平均値±標準偏差、n=9
調節性眼精疲労患者を対象とし、0.02%シアノコバラミン点眼液又はプラセボ点眼液を1回1~2滴、1日4回両眼に2週間投与した無作為化二重遮蔽並行群間比較試験で有効性及び安全性を検討した。その結果、微動調節の測定において2週間にわたる成績の総合判定での改善率(軽度改善以上)は0.02%シアノコバラミン点眼液群で80.4%(37/46眼)、プラセボ群で13.6%(6/44眼)であり、統計学的に有意な差が認められた(危険率1%以下、U検定)。また、有用性判定においても0.02%シアノコバラミン点眼液群で91.3%、プラセボ群で22.7%であり、統計学的に有意な差が認められた(危険率1%以下、U検定)3) 。0.02%シアノコバラミン点眼液投与による副作用は認められなかった。
眼精疲労患者を対象として、0.02%シアノコバラミン点眼液を1回1~3滴注1) 、1日3~5回単独投与又は他の薬剤と併用投与した非遮蔽試験で有効性及び安全性を検討した。その結果、調節性眼精疲労に対する有効率は、0.02%シアノコバラミン点眼液単独療法で66.1%(162/245例)、併用療法(主としてビタミンB1含有製剤又はATP製剤を併用)で62.5%(227/363例)であった4) 。
眼に対しては、酸素消費量を増し、ATP産生を増大させる。調節性眼精疲労を改善する5) 。
調節性眼精疲労患者における0.02%シアノコバラミン点眼液の調節機能に及ぼす影響をプラセボとの二重遮蔽比較により検討した結果、調節時間及び調節運動においては改善の傾向がみられ、微動運動ではプラセボと比べて有意の改善効果が認められた6) 。
白色ウサギの網膜浮遊液中に0.0025、0.025、0.1、0.5、5.0、10.0、50.0、100.0μgコバマミド(補酵素型ビタミンB12)を添加すると、網膜の酸素消費量はいずれも増強し、その程度には用量依存性が認められた7) (in vitro)。 また、5mg/mLシアノコバラミンはスイギュウの精液のATP産生量を増強した8) (in vitro)。
カエル及びウサギの坐骨神経を用い、補酵素型ビタミンB12(もしくはメチルコバラミン)の神経の興奮伝導に対する作用を調べた。その結果、低濃度では細胞膜を過分極の状態にし、活動電位の振幅を増大させ、高濃度では脱分極を引き起こし、活動電位の振幅を減少させることが示された。より高濃度ではこの脱分極は興奮伝導の遮断をもたらすが、この脱分極が閾値膜電位より小さければ神経細胞の興奮性は増大し、不応期が短縮する可能性のあることが示唆された9),10) (in vitro)。
シアノコバラミン(Cyanocobalamin)〔JAN〕
Coα-[α-(5,6-Dimethyl-1H-benzimidazol-1-yl)]-Coβ-cyanocobamide
C63H88CoN14O14P
1355.37
シアノコバラミンは暗赤色の結晶又は粉末である。水にやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくい。吸湿性である。
プラスチック点眼容器 5mL×10、5mL×50
1) 筒井 純 他:日本眼科紀要,1967;18:1156-1159
2) 社内資料:生物学的同等性試験
3) 山地良一 他:臨床眼科,1978;32:1013-1025
4) 鈴村昭弘:眼科臨床医報,1976;70:36-42
5) 第十八改正日本薬局方解説書(廣川書店),2021;C-2147
6) 鈴村昭弘:日本眼科紀要,1977;28:340-354
7) 手島 仁:日本眼科学会雑誌,1969;73:1711-1718
8) Ahmed H,et al.:Anim Reprod Sci,2021;229:106761
9) 武重千冬 他:ビタミン,1971;44:272-282
10) 武重千冬 他:ビタミン,1976;50:251-259
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