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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症)
通常、1 回1 ~ 2 滴を1 日4 回点眼する。なお、症状により適宜回数を増減する。
本剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
感染症を不顕性化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット:経口投与)で分娩遅延が認められている1) 。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児、新生児又は乳児を対象とした臨床試験は実施していない。
1~5%未満
0.1~1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、蕁麻疹、接触皮膚炎
眼
刺激感
結膜充血、そう痒感、眼瞼炎
びまん性表層角膜炎、眼瞼発赤・腫脹、異物感、眼脂、結膜浮腫、流涙
呼吸器
気道狭窄
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
ウサギの両眼に0.1%14C-プラノプロフェン点眼液を1 回0.01mL、3分間隔で4回点眼したとき、各眼組織中放射能濃度の推移は図のとおりであった。点眼後30分の放射能濃度は、角膜、結膜、前部強膜、外眼筋、前房水、虹彩・毛様体、後部強膜の順に高かった。網膜・脈絡膜、水晶体、血液及び肝臓中放射能濃度は低く、硝子体にはほとんど認められなかった2) 。
亜急性又は慢性結膜炎と診断された患者を対象に、本剤又は0.05%デキサメタゾン点眼液を1回2滴、1日4回、2週間点眼した無作為化二重遮蔽並行群間比較試験で、有効性及び安全性を比較した。その結果、臨床効果の有効率注1) は本剤群で87.6%(78/89例)、0.05%デキサメタゾン点眼液群92.2%(83/90例)であった。両群間に統計学的に有意な差はみられなかった(P=0.0727、U 検定)3) 。本剤の副作用は96例中6 例(6.3%)に認められ、主な副作用は結膜充血3 例(3.1%)、刺激感2 例(2.1%)、眼瞼炎、そう痒感、眼痛、眼瞼縁炎、結膜濾胞増殖各1 例(1.0%)であった。
術後炎症又はその他の原因による前眼部ブドウ膜炎患者を対象に、本剤又はプラセボを1回1~2滴、1日4回、2週間点眼した無作為化二重遮蔽並行群間比較試験で、有効性及び安全性を比較した。その結果、臨床効果の有効率注2) は本剤群で58.2%(32/55例)、プラセボ群で40.7%(24/59例)であり、本剤群のプラセボ群に対する優越性が示された(P=0.0068、U 検定)。疾患別の本剤の有効率は、前眼部ブドウ膜炎56.0%(14/25例)、術後炎症60%(18/30例)であった4) 。本剤の副作用は認められなかった。
外眼部又は前眼部の炎症性疾患患者を対象に、本剤を1回1~2滴、1日4 回、1~4週間(ヘルペスウイルスに起因する炎症では治癒まで)点眼した非対照非遮蔽試験で、有効性及び安全性を評価した。その結果、疾患別の臨床効果の有効率注1),注2) は表のとおりであった5),6),7),8),9),10),11),12),13) 。
疾患名
臨床効果の有効率
眼瞼炎
75.9(22/29)注1)77.8(7/9)注2)
結膜炎
73.5(25/34)注1)57.1(4/7)注2)
角膜炎
60.7(51/84)注1)
強膜炎
55.0(11/20)注1)
上強膜炎
100 (14/14)注1)
前眼部ブドウ膜炎
68.4(67/98)注1)66.7(6/9)注2)
術後炎症
66.7(6/9)注1)62.9(22/35)注2)
有効率%(例数)
副作用は349例中8例(2.3%)に認められ、刺激感3例(0.9%)、そう痒感2例(0.6%)、結膜充血、眼瞼皮膚炎、潰瘍形成、眼瞼結膜炎各1例(0.3%)であった。
プロスタグランジン生成抑制作用及びライソソーム膜安定化作用により炎症を抑制するものと考えられている14),15),16),17),18),19),20) 。
0.1%プラノプロフェン点眼液は、ウサギのウシ血清アルブミン注入による実験的ブドウ膜炎に対する抗炎症作用が認められた14) 。
0.1%プラノプロフェン点眼液は、ラットにおけるカラゲニン、アラキドン酸等による実験的急性結膜浮腫や、ナイスタチン、マスタードによる実験的持続性結膜浮腫に対する抗炎症作用が認められた21) 。また、ラットにおける卵アルブミン由来レアギン様抗血清による実験的アレルギー性結膜炎に対する抗炎症作用も認められた21) 。
プラノプロフェン(Pranoprofen)〔JAN〕
(2RS)-2-(10H-9-Oxa-1-azaanthracen-6-yl)propanoic acid
C15H13NO3
255.27
プラノプロフェンは白色~微黄白色の結晶性の粉末である。N,N-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、酢酸(100)にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、アセトニトリル、エタノール(95)又は無水酢酸に溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。N,N-ジメチルホルムアミド溶液( 1 →30)は旋光性を示さない。
外箱開封後は、遮光して保存すること。
プラスチック点眼容器 5mL×10
1) 浜田佑二 他:医薬品研究, 1978;9:194-204
2) 小河貴裕 他:日本眼科紀要, 1986;37:829-834
3) 北野周作 他:眼科臨床医報, 1985;79:432-438
4) 北野周作 他:眼科臨床医報, 1988;82:706-714
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6) 荻野周三:日本眼科紀要, 1985;36:429-433
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9) 山村敏明 他:日本眼科紀要, 1983;34:1872-1875
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12) 小玉裕司 他:眼科臨床医報, 1985;79:263-264
13) 北野周作 他:眼科臨床医報, 1985;79:268-274
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19) 後藤一洋 他:薬学雑誌, 1977;97:382-387
20) 後藤一洋 他:薬学雑誌, 1976;96:1013-1021
21) 小河貴裕 他:日本眼科紀要, 1982;33:1244-1251
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