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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
緑内障、高眼圧症
1 回1 滴、1 日1 回点眼する。
頻回投与により眼圧下降作用が減弱する可能性があるので、1日1回を超えて投与しないこと。
嚢胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫、及びそれに伴う視力低下を起こすとの報告がある。
喘息発作を悪化又は誘発するおそれがある。
眼圧上昇がみられたことがある。
角膜ヘルペスがみられたことがある。
使用経験が少ない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(妊娠ウサギ)における器官形成期投与試験において、臨床用量の約80倍量(5.0μg/kg/日)を静脈内投与したことにより、流産及び後期吸収胚の発現率増加、胎児体重の減少が認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット:静脈内投与)で乳汁中へ移行することが報告されている。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした国内臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
プロスタグランジン系点眼薬
眼圧上昇がみられたとの報告がある1),2) 。
機序不明
患者を定期的に診察し、虹彩色素沈着があらわれた場合には臨床状態に応じて投与を中止すること。
5%以上
5%未満
頻度不明
眼:結膜
結膜充血
結膜炎、眼脂、結膜濾胞
偽眼類天疱瘡
眼:ぶどう膜
ぶどう膜炎、虹彩炎
虹彩嚢腫
眼:角膜
角膜上皮障害、点状表層角膜炎、糸状角膜炎、角膜びらん、角膜浮腫
ヘルペス性角膜炎、角膜沈着物、角膜混濁、潰瘍性角膜炎
眼:眼瞼
眼瞼色素沈着、眼瞼炎、眼瞼部多毛、眼瞼浮腫、眼瞼発赤
眼瞼溝深化
眼:その他
しみる等の眼刺激症状、そう痒感、眼痛、霧視、前房細胞析出、流涙、睫毛の異常(睫毛が濃く、太く、長くなる)、異物感等の眼の異常感
嚢胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫、及びそれに伴う視力低下、接触性皮膚炎、羞明
循環器
動悸、狭心症
その他
頭痛、そう痒感、咽頭違和感、嘔気、めまい、胸痛
喘息、筋肉痛、関節痛、発疹
外国において、眼局所有害事象として、網膜動脈閉塞、網膜剥離、糖尿病性網膜症に伴う硝子体出血、全身有害事象として、上気道感染症、感冒、インフルエンザ、筋肉痛、関節痛、腰痛、胸痛、狭心症、皮疹、アレルギー性皮膚反応があらわれたとの報告がある。
ラタノプロストをサルに静脈内投与(2μg/kg)すると一過性の気道抵抗の増加が起こった。しかし、臨床用量(1.5μg/眼)の7倍量のラタノプロストを中等度の気管支喘息患者11例に点眼した場合、肺機能に影響はなかったとの報告がある。
健康成人(外国人)に0.005%3H-ラタノプロスト点眼液30µLを両眼に点眼したとき、活性代謝物であるラタノプロスト遊離酸の血漿中濃度は、投与後5分に最高濃度53pg/mLに達し、その後消失半減期17分で低下した3) 。
白内障手術を受ける患者(外国人)に0.005%ラタノプロスト点眼液30µLを片眼に点眼したとき、ラタノプロスト遊離酸の房水中濃度は、投与後約2.5時間に最高濃度32.6ng/mLに達し、投与後24時間には0.2ng/mL以下に低下した3) 。
雌雄カニクイザルに0.0183%3H-ラタノプロスト点眼液26µLを単回点眼投与したとき、眼組織内放射能濃度は常に角膜で最も高く、次いで、虹彩、前房及び毛様体の順に高かった。結膜及び前部強膜においても高濃度の放射能が検出された。角膜では、実質層よりも上皮組織で高濃度の放射能が認められた。網膜では放射能は検出されなかった。角膜における放射能は最初の測定時点である0.5時間に最高濃度を示し、消失半減期4時間で消失した4) 。
健康成人(外国人)に0.005%3H-ラタノプロスト点眼液30µLを両眼に点眼したとき、放射能の大部分が尿中に排泄され(88%)、残りは糞中に排泄された。尿中には投与後24時間以内に、糞中には投与後2日から3日に主に排泄された3) 。
ウサギに本剤あるいはキサラタン点眼液0.005%を単回点眼し、点眼8時間後までの房水中ラタノプロスト遊離酸濃度を測定した。その結果、キサラタン点眼液0.005%に対する本剤の房水中薬物濃度時間曲線下面積(AUC)の差の両側90%信頼区間の相対値は−0.149~0.090(生物学的同等性の判定基準:相対値が−0.2~0.2)であり、両製剤の生物学的同等性が確認された5) 。
試験製剤
AUC(ng∙h/mL)
本剤
286.08±17.96
キサラタン点眼液0.005%
294.71±16.72
平均値±標準誤差,n=8
ラタノプロストの眼圧下降作用は、房水の流出経路のうち、ぶどう膜強膜流出経路からの流出を促進することによりもたらされると考えられている7),8) 。
正常眼圧イヌに本剤あるいはキサラタン点眼液0.005%を単回点眼し、両製剤の薬理効果の時間的推移を投与後24時間までの眼圧を指標として比較検討した。その結果、各製剤による眼圧下降は、いずれも投与10時間後に最大となり、両製剤の最大眼圧変化値の差の平均値の90%信頼区間は-9.8%~13.4%と±20%の範囲であった。また、投与2、4、6、8、10及び24時間後の眼圧変化値を用いて台形法によりAUCを求めたところ、両製剤間におけるAUCの差の平均値の90%信頼区間は-10.6%~14.3%と±20%の範囲であった。以上のことから、両製剤の生物学的同等性が確認された14) 。
ラタノプロスト(Latanoprost)〔JAN〕
(+)-Isopropyl(Z)-7-[(1R,2R,3R,5S)-3,5-dihydroxy-2-[(3R)-3-hydroxy-5-phenylpentyl]cyclopentyl]-5-heptenoate
C26H40O5
432.59
ラタノプロストは無色~微黄色の粘性の液である。アセトニトリルに極めて溶けやすく、エタノール(99.5)、酢酸エチル、イソプロパノール、メタノール、アセトン、又はオクタノールに溶けやすく、水にほとんど溶けない。
プラスチック点眼容器 2.5mL×5、2.5mL×10
1) Stewart WC, et al.:Am J Ophthalmol, 2001;131:339-344
2) Herndon LW, et al.:Arch Ophthalmol, 2002;120:847-849
3) Sjöquist B, et al.:Surv Ophthalmol, 2002;47:S6-S12
4) Sjöquist B, et al.:Arzneimittelforschung, 1999;49:240-249
5) 多鹿哲也 他:医学と薬学, 2010;63:435-440
6) 三嶋 弘 他:眼科臨床医報, 1996;90:607-615
7) 野村俊治 他:日本薬理学雑誌, 2000;115:280-286
8) 高松倫也 他:新薬と臨床, 1996;45:76-82
9) 三嶋 弘 他:基礎と臨床, 1995;29:4271-4285
10) 三嶋 弘 他:眼科臨床医報, 1996;90:465-469
11) 三嶋 弘 他:基礎と臨床, 1995;29:4071-4084
12) 三嶋 弘 他:基礎と臨床, 1995;29:4085-4099
13) 三嶋 弘 他:眼科臨床医報, 1996;90:312-316
14) 社内資料:生物学的同等性試験
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