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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
緑内障、高眼圧症
1回1滴、1日1回点眼する。
頻回投与により眼圧下降作用が減弱する可能性があるので、1日1回を超えて投与しないこと。
嚢胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫、及びそれに伴う視力低下を起こすとの報告がある。
類薬で眼圧上昇がみられたとの報告がある。
角膜ヘルペスが再発したとの報告がある。
使用経験がない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠マウスに0.3mg/kg/日以上を経口投与した場合に、流産及び早産が認められ1) 、妊娠・授乳ラットに0.3mg/kg/日以上を経口投与した場合に、胎児毒性(胎児死亡等)が認められた2) 。なお、これら所見が発現した際の親動物における曝露量(AUC)はヒト点眼時の68倍以上であった。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット:静脈内投与)で乳汁中に移行することが報告されている3) 。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
プロスタグランジン系点眼剤
眼圧上昇がみられたとの報告がある4) 。
機序不明
[8.1参照]
5%以上
1〜5%未満
0.1~1%未満
頻度不明
眼
睫毛の異常(睫毛が長く、太く、濃くなる等)(52.8%)、結膜充血(44.9%)、眼瞼色素沈着(20.5%)、眼そう痒症(9.6%)、眼瞼の多毛症
結膜炎、結膜浮腫、結膜出血、眼瞼浮腫、眼瞼紅斑、眼瞼そう痒症、眼瞼障害、眼脂、点状角膜炎、角膜びらん、眼刺激、霧視、眼の異常感(違和感、べとつき感等)、くぼんだ眼注1)
結膜色素沈着、眼瞼炎、眼瞼下垂、霰粒腫、マイボーム腺梗塞、糸状角膜炎、角膜血管新生、虹彩炎、眼乾燥、眼の灼熱感、眼痛、羞明、白内障、眼精疲労、視力低下、視覚障害、眼球運動失調、眼圧上昇
ぶどう膜炎、黄斑浮腫、乾性角結膜炎、流涙、涙液分泌低下
循環器
狭心症発作、高血圧
消化器
胃不快感
呼吸器
咳嗽
その他
尿潜血、CK増加
口唇疱疹、浮動性めまい、頭痛、胸痛、耳鳴、白血球数増加、ALT(GPT)増加、γ-GTP増加
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
投与前後で精密に眼瞼の状態を比較した場合、「くぼんだ眼」が高頻度で認められるとの報告がある5) 。
健康成人(6例)の両眼に本剤を1回1滴、1日1回14日間反復点眼したとき、14日目の血液中ビマトプロスト濃度は、点眼後平均約8分で最高濃度(平均値±標準偏差)0.061±0.025ng/mLに達し、点眼後1時間以降は定量下限値(0.025ng/mL)未満であった。また、活性代謝物である17-フェニルトリノルプロスタグランジンF2αはいずれの測定時点でも定量下限値(0.050ng/mL)未満であった6) 。
サルに0.1%3H-ビマトプロスト点眼液35μLを両眼に単回点眼したとき、組織中放射能の最高濃度は、結膜、眼瞼、強膜、角膜、虹彩、毛様体、網脈絡膜、視神経、房水、水晶体、硝子体の順に高かった。また、サルの両眼に0.1%3H-ビマトプロスト点眼液を1日2回9日間反復点眼したとき、組織中放射能濃度は眼瞼、結膜、角膜、強膜、毛様体、水晶体、硝子体、網脈絡膜及び視神経で単回投与と比べて高くなる傾向が認められた7) 。
健康成人(6例)に3H-ビマトプロストを単回静脈内投与したとき、放射能の67.0%が投与後168時間までに尿中に、24.9%が投与後192時間までに糞中に排泄された8) 。
原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者を対象に、本剤を両眼に1回1滴、1日1回注2) 又は0.5%チモロール点眼液を両眼に1回1滴、1日2回、12週間点眼した無作為化二重遮蔽並行群間比較試験を実施した。その結果、主要評価項目である治療期終了時(投与12週後)の眼圧変化値は表1のとおりであり、本剤群の0.5%チモロール点眼液群に対する優越性が示された9) 。
薬剤(例数)
眼圧変化値(mmHg)
差の平均値(mmHg)[95%両側信頼区間]
検定結果
本剤群(87)
-8.2±3.5
-3.4[-4.2~-2.5]
P<0.001
0.5%チモロール点眼液群(86)
-4.9±2.2
眼圧変化値:平均値±標準偏差t検定 有意水準:両側5%
本剤群の副作用は90例中70例(77.8%)に認められ、主な副作用は結膜充血44例(48.9%)、睫毛の異常(睫毛が長く、太く、濃くなる等)31例(34.4%)、眼そう痒症13例(14.4%)、眼瞼色素沈着12例(13.3%)、虹彩色素沈着11例(12.2%)、結膜浮腫10例(11.1%)、角膜びらん7例(7.8%)、眼の異常感7例(7.8%)、眼瞼浮腫5例(5.6%)、眼瞼の多毛症5例(5.6%)であった。
原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者を対象に、本剤又は0.005%ラタノプロスト点眼液を片眼又は両眼に1回1滴、1日1回、12週間点眼した無作為化単遮蔽(評価者遮蔽)並行群間比較試験を実施した。その結果、主要評価項目である治療期終了時(投与12週後)の眼圧変化値は表2のとおりであり、群間差の95%信頼区間の上限が非劣性限界値(Δ=1.5)を超えなかったことから、本剤群の0.005%ラタノプロスト点眼液群に対する非劣性が示された10) 。
本剤群(71)
-8.0±2.7
-0.6[-1.5~0.3]
0.005%ラタノプロスト点眼液群(63)
-7.4±2.8
眼圧変化値:平均値±標準偏差非劣性限界値:Δ=1.5
本剤群の副作用は77例中51例(66.2%)に認められ、主な副作用は結膜充血31例(40.3%)、睫毛の異常(睫毛が長く、太く、濃くなる等)27例(35.1%)、眼瞼色素沈着8例(10.4%)、眼そう痒症6例(7.8%)、眼の異常感4例(5.2%)、結膜浮腫4例(5.2%)であった。
原発開放隅角緑内障(広義)又は高眼圧症患者を対象に、本剤を両眼に1回1滴、1日1回最長52週間点眼した長期投与試験を実施した。その結果、眼圧変化値の推移は図のとおりであり、52週間を通して-7.2~-6.3mmHgの範囲で推移し、本剤の安定した眼圧下降効果が示された11) 。
副作用は136例中125例(91.9%)に認められ、主な副作用は睫毛の異常(睫毛が長く、太く、濃くなる等)102例(75.0%)、結膜充血61例(44.9%)、眼瞼色素沈着42例(30.9%)、虹彩色素沈着29例(21.3%)、結膜炎(アレルギー性結膜炎含む)10例(7.4%)、眼そう痒症10例(7.4%)、眼瞼の多毛症9例(6.6%)、くぼんだ眼7例(5.1%)であった。
ビマトプロストはプロスタマイド受容体に作用し、ぶどう膜強膜流出路を介した房水流出を促進することより眼圧を下降させると考えられている12) 。
イヌに0.03%ビマトプロスト点眼液を1日1回5日間反復点眼したときの眼圧下降作用は、プロスタマイド受容体拮抗薬の前処置により阻害された13) 。
サルに0.01%ビマトプロスト点眼液を1日2回5日間反復点眼したとき、ぶどう膜強膜流出路からの房水流出量を基剤点眼群と比較して有意に増加させた(フルオレセイントレーサ法)14) 。
隅角レーザー照射により高眼圧を誘発したサルに0.001%~0.1%ビマトプロスト点眼液を単回点眼したとき、すべての用量で眼圧下降作用が認められた15) 。
ビマトプロスト(Bimatoprost)〔JAN〕
(5Z)-7-{(1R,2R,3R,5S)-3,5-Dihydroxy-2-[(1E,3S)-3-hydroxy-5-phenylpent-1-en-1-yl]cyclopentyl}-N-ethylhept-5-enamide
C25H37NO4
415.57
ビマトプロストは白色~微黄白色の粉末である。アセトニトリル及びジメチルホルムアミドにやや溶けやすく、エタノール(99.5)及びメタノールに極めて溶けやすく、水及び酢酸エチルに溶けにくい。
プラスチック点眼容器 2.5mL×5、2.5mL×10
1) 社内資料:マウス胚・胎児発生への影響に関する試験(承認年月日:2009年7月7日、CTD2.6.6.6)
2) 社内資料:ラット出生前、出生後の発生並びに母体機能に関する試験(承認年月日:2009年7月7日、CTD2.6.6.6)
3) 社内資料:ラットにおける乳汁排泄(承認年月日:2009年7月7日、CTD2.6.4.6)
4) Herndon LW, et al.:Arch Ophthalmol, 2002;120:847-849
5) Aihara M, et al.:Jpn J Ophthalmol, 2011;55:600-604
6) 社内資料:ビマトプロスト点眼液の14日間反復点眼試験(承認年月日:2009年7月7日、CTD2.7.6.2)
7) 社内資料:ビマトプロスト点眼液をサルに点眼後の眼組織中濃度(承認年月日:2009年7月7日、CTD2.6.4.1)
8) 社内資料:健康成人における3H-ビマトプロストのマスバランス試験(承認年月日:2009年7月7日、CTD2.7.6.7)
9) 社内資料:国内第Ⅲ相比較試験(0.5%チモロール点眼液対照試験)(承認年月日:2009年7月7日、CTD2.7.6.4)
10) 北澤克明 他:あたらしい眼科, 2010;27:401-410
11) 新家 眞 他:あたらしい眼科, 2011;28:1209-1215
12) 社内資料:作用機序(承認年月日:2009年7月7日、CTD2.4.2.1)
13) 社内資料:ビマトプロスト点眼液の眼圧下降作用に対するプロスタマイド拮抗剤の阻害作用(承認年月日:2009年7月7日、CTD2.6.2.2)
14) Woodward DF, et al.:J Ophthalmol, 2010;2010:926192
15) Woodward DF, et al.:J Pharmacol Exp Ther, 2003;305:772-785
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