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処方箋医薬品注)
次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分な場合:緑内障、高眼圧症
単剤での治療を優先すること。
1回1滴、1日2回点眼する。
血圧低下により、症状が悪化するおそれがある。
血圧及び脈拍数の変動により、症状が悪化するおそれがある。
安全性は確立していない。角膜内皮細胞数の減少により角膜浮腫の発現が増加する可能性がある。
薬物治療以外に手術療法などを考慮すること。
投与しないこと。ブリンゾラミド及びその代謝物は、主に腎より排泄されるため、排泄遅延により副作用があらわれるおそれがある。
有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ブリンゾラミドでは、動物実験(ラット:経口投与)で胎盤を通過することが報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ブリモニジン酒石酸塩は、動物実験(ラット:経口投与)で乳汁中に移行することが報告されている5)。また、ブリンゾラミドは、動物実験(ラット:経口投与)で乳汁中に移行することが報告されている。
一般に生理機能が低下している。
降圧剤
降圧作用を増強する可能性がある。
相加的に降圧作用が増強されると考えられる。
中枢神経抑制剤
アルコール
鎮静作用を増強する可能性がある。
相加的に鎮静作用が増強されると考えられる。
モノアミン酸化酵素阻害剤
血圧変動に影響する可能性がある。
ノルアドレナリンの代謝及び再取り込みに影響すると考えられる。
炭酸脱水酵素阻害剤(全身投与)
炭酸脱水酵素阻害剤の全身的な作用に対して相加的な作用を示す可能性があるので、異常が認められた場合には、投与を中止すること。
作用が相加的にあらわれる可能性がある。
アスピリン(大量投与)
ブリンゾラミドとアスピリンの双方又は一方の薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止すること。
炭酸脱水酵素阻害剤の血漿蛋白結合と腎からの排泄を抑制し、炭酸脱水酵素阻害剤は血液のpHを低下させ、サリチル酸の血漿から組織への移行を高める可能性がある。
5%以上
1~5%未満
0.1~1%未満
頻度不明
過敏症
接触皮膚炎、丘疹、発疹、紅斑、蕁麻疹
眼
霧視
眼刺激、点状角膜炎
アレルギー性結膜炎注1) 、眼の異常感、眼の異物感、眼乾燥、眼脂、眼瞼炎、結膜炎、結膜充血、結膜浮腫、硝子体浮遊物
**眼瞼下垂、眼瞼紅斑、眼瞼浮腫、眼瞼障害、アレルギー性眼瞼炎注1) 、眼瞼辺縁痂皮、マイボーム腺梗塞、結膜濾胞、結膜蒼白、結膜出血、角結膜炎、乾性角結膜炎、角膜炎、角膜上皮障害(角膜びらん等)、角膜浮腫、麦粒腫、虹彩炎、白内障、硝子体剝離、眼そう痒症、不快感、眼痛、灼熱感、羞明、眼精疲労、流涙増加、視覚障害、視野欠損、視力低下、複視、縮瞳、べとつき感
循環器
低血圧、高血圧、動悸、頻脈、徐脈
呼吸器
鼻刺激感、鼻乾燥、鼻炎、鼻出血、副鼻腔炎、咳嗽、呼吸困難、気管支炎、咽頭炎
精神神経系
浮動性めまい、回転性めまい、耳鳴、頭痛、失神、うつ病、傾眠、不眠症
消化器
味覚異常
口内乾燥、口渇、悪心、胃腸障害、下痢、消化不良、嘔気
感染症
インフルエンザ症候群、感冒、呼吸器感染
その他
視野検査異常
脱毛、皮膚炎、胸部痛、腎疼痛、疣贅、貧血、無力症、疲労、気分不良、緊張亢進、感覚鈍麻、血中ビリルビン増加、血中ブドウ糖増加、血中トリグリセリド増加、血中尿酸増加、高コレステロール血症、赤血球数の減少
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
健康成人(各6例)に本剤、0.1%ブリモニジン酒石酸塩点眼液又は1%ブリンゾラミド懸濁性点眼液をそれぞれ両眼に1滴ずつ単回点眼した。本剤を点眼したときの血漿中ブリモニジン濃度は点眼後0.5時間(中央値)で最高濃度17.0±8.7pg/mL(平均値±標準偏差)を示し、消失半減期は平均2.0時間であった。最高濃度は0.1%ブリモニジン酒石酸塩点眼液と比較してやや低値であった。また、本剤を点眼したときの血液中ブリンゾラミド濃度は、緩やかに上昇し、点眼後24時間から96時間(最終採血時点)までほぼ同程度で推移した。最高濃度は0.0219±0.0134 µg/mL(平均値±標準偏差)であり、1%ブリンゾラミド懸濁性点眼液を点眼したときと同程度であった7) 。
有色ウサギの片眼に本剤を30µL単回点眼したときの房水中ブリモニジン及びブリンゾラミド濃度は、各単剤(0.1%ブリモニジン酒石酸塩点眼液又は1%ブリンゾラミド懸濁性点眼液)を同様に点眼したときと同程度であった8) 。
観察期として0.1%ブリモニジン酒石酸塩点眼液を4週間投与した後(治療期開始日)の眼圧値が18.0mmHg以上の原発開放隅角緑内障(広義)又は高眼圧症患者を対象に、0.1%ブリモニジン酒石酸塩点眼液を対照とした無作為化単遮蔽(評価者遮蔽)並行群間比較試験において、本剤又は対照薬を両眼に1回1滴、1日2回4週間点眼した。その結果、主要評価項目である治療期4週における眼圧変化値(2時間値)は表1のとおりであり、本剤群の対照薬群に対する優越性が示された9) 。
薬剤(例数)
眼圧変化値(mmHg)
群間差の点推定値(mmHg)[95%両側信頼区間]
検定結果
本剤群(173)
-2.9±2.0
-0.6[-1.0,-0.1]
P=0.0109
0.1%ブリモニジン酒石酸塩点眼液群(177)
-2.4±2.0
眼圧変化値:平均値±標準偏差t検定 有意⽔準:両側5%
本剤群の副作用は178例中23例(12.9%)に認められ、主な副作用は、霧視12例(6.7%)、眼刺激5例(2.8%)、味覚異常4例(2.2%)、結膜充血2例(1.1%)、眼の異常感2例(1.1%)、結膜炎2例(1.1%)であった。
観察期として1%ブリンゾラミド懸濁性点眼液を4週間投与した後(治療期開始日)の眼圧値が18.0mmHg以上の原発開放隅角緑内障(広義)又は高眼圧症患者を対象に、1%ブリンゾラミド懸濁性点眼液を対照とした無作為化単遮蔽(評価者遮蔽)並行群間比較試験において、本剤又は対照薬を両眼に1回1滴、1日2回4週間点眼した。その結果、主要評価項目である治療期4週における眼圧変化値(2時間値)は表2のとおりであり、本剤群の対照薬群に対する優越性が示された10) 。
本剤群(181)
-3.7±2.1
-2.0[-2.4,-1.5]
P<0.0001
1%ブリンゾラミド懸濁性点眼液群(176)
-1.7±1.9
眼圧変化値:平均値±標準偏差t検定 有意水準:両側5%
本剤群の副作用は182例中16例(8.8%)に認められ、主な副作用は、霧視6例(3.3%)、点状角膜炎5例(2.7%)であった。
ブリモニジンは、アドレナリンα2–受容体に作用し、房水産生の抑制及びぶどう膜強膜流出路を介した房水流出の促進により眼圧を下降させると考えられている11) 。ウサギの片眼に0.3%ブリモニジン酒石酸塩溶液を単回点眼した試験(フルオロフォトメトリー法)では、点眼1時間後に点眼前に比べて最大43.9%の有意な房水産生の抑制が認められた12) 。高眼圧症患者の片眼に0.2%ブリモニジン酒石酸塩点眼液を点眼した試験(フルオロフォトメトリー法)において、房水産生の抑制及びぶどう膜強膜流出路からの房水流出の促進が認められた13) (外国⼈データ)。
ブリンゾラミドは毛様体突起部のⅡ型炭酸脱水酵素を特異的に阻害してHCO3-の生成を抑制し、それに伴いNa+及び水の後房への輸送を抑えることで、房水産生を抑制して眼圧下降作用を示すと考えられている14),15) 。有色ウサギ及びカニクイザルを用いたレーザー誘発高眼圧モデルにおいて、1%ブリンゾラミド懸濁性点眼液の点眼投与によって房水産生が抑制されたことが示されている。一方で、ブリンゾラミドは房水流出には影響を及ぼさなかったことから、ブリンゾラミドの眼圧下降作用は房水産生の抑制によるものと考えられている16) 。また、健康成人の片眼に1%ブリンゾラミド懸濁液を点眼した試験(フルオロフォトメトリー法)において、房水産生の抑制が認められている17) 。
ウサギに0.000015~0.15%ブリモニジン酒石酸塩溶液を単回点眼投与した結果、濃度依存的な眼圧下降作用が認められた18) 。
カニクイザルを用いたレーザー誘発高眼圧モデルにおいて、1%ブリンゾラミド懸濁性点眼液の点眼投与によって有意な眼圧下降作用が認められている16) 。
ブリモニジン酒石酸塩(Brimonidine Tartrate)〔JAN〕
5-Bromo-N-(4,5-dihydro-1H-imidazol-2-yl) quinoxalin-6-amine mono-(2R,3R)-tartrate
C11H10BrN5・C4H6O6
442.22
ブリモニジン酒石酸塩は白色~微黄色の粉末である。水にやや溶けやすく、ジメチルホルムアミド又はメタノールに溶けにくく、アセトン、塩化メチレン又は酢酸エチルにほとんど溶けない。
ブリンゾラミド(Brinzolamide)〔JAN〕
(R)-4-(ethylamino)-3,4-dihydro-2-(3-methoxypropyl)-2H-thieno[3,2,e]-1,2-thiazine-6-sulfonamide 1,1-dioxide
C12H21N3O5S3
383.51
ブリンゾラミドは白色の結晶性の粉末である。メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)又はイソプロパノールに溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
プラスチック点眼容器 5mL×5、5mL×10
1) **Maruyama Y, et al.:Cornea, 2017;36:1567-1569
2) **Tsujinaka A, et al.:Acta Ophthalmol, 2019;97:e948-e949
3) **Manabe Y, et al.:Eur J Ophthalmol, 2020;30:NP23-NP25
4) **Chikama T, et al.:Ocul Immunol Inflamm,2023;31:1842-1847
5) 社内資料:ブリモニジン酒石酸塩の排泄(承認年月日:2012年1月18日、アイファガン点眼液0.1% CTD2.6.4.6)
6) 社内資料:0.2%ブリモニジン酒石酸塩点眼液の海外第Ⅲ相試験(承認年月日:2012年1月18日、アイファガン点眼液0.1% CTD2.7.6.27)
7) 社内資料:国内第Ⅰ相試験(承認年月日:2020年3月25日、CTD2.7.6.1)
8) 社内資料:ウサギに0.1%ブリモニジン酒石酸塩/1%ブリンゾラミド配合懸濁性点眼液及び各単剤を単回点眼投与後の眼組織移行の比較(承認年月日:2020年3月25日、CTD2.6.4.3)
9) 社内資料:国内第Ⅲ相比較試験(0.1%ブリモニジン酒石酸塩点眼液対照試験)(承認年月日:2020年3月25日、CTD2.7.6.2)
10) 社内資料:国内第Ⅲ相比較試験(1%ブリンゾラミド懸濁性点眼液対照試験)(承認年月日:2020年3月25日、CTD2.7.6.3)
11) Burke J, et al.:Surv Ophthalmol, 1996;41(S-1):S9-S18
12) 社内資料:ブリモニジン酒石酸塩溶液のウサギ房水産生に及ぼす影響(承認年月日:2012年1月18日、アイファガン点眼液0.1% CTD2.6.2.2)
13) Toris CB, et al.:Arch Ophthalmol, 1995;113:1514-1517
14) 中島正之:あたらしい眼科, 1993;10:959-964
15) Iester M:Clin Ophthalmol, 2008;2:517-523
16) Toris CB, et al.:J Ocul Pharmacol Ther, 2003;19:397-404
17) Ingram CJ, et al.:Am J Ophthalmol, 1999;128:292-296
18) 社内資料:ブリモニジン酒石酸塩溶液の正常眼圧ウサギにおける用量反応性(承認年月日:2012年1月18日、アイファガン点眼液0.1% CTD2.6.2.2)
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