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感冒もしくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和鼻汁、鼻閉、咽・喉頭痛、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱
通常、成人には1回2錠を1日4回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように十分注意すること。
本剤中のサリチルアミドにより血小板機能異常を起こすおそれがある。
本剤中のサリチルアミドにより喘息を悪化させるおそれがある。
肝障害があらわれやすくなる。,,,,,,,
本剤中のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩が有する抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。,
腎障害を悪化させるおそれがある。
投与しないこと。本剤中のアセトアミノフェンの代謝が遅延し、肝障害を悪化させるおそれがある。,,,,,,
本剤中のアセトアミノフェンの代謝が遅延し、肝障害を悪化させるおそれがある。,,,,,
**妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与する際には、必要最小限にとどめ、羊水量、胎児の動脈管収縮を疑う所見を妊娠週数や投与日数を考慮して適宜確認するなど慎重に投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。また、長期連用を避けること。本剤中のカフェインは母乳中に容易に移行する。
投与しないこと。外国で、2歳未満の乳幼児へのプロメタジン製剤の投与により致死的な呼吸抑制が起こったとの報告がある。,
投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの、米国においてサリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告がある。[ライ症候群:小児において極めてまれに水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST・ALT・LDH・CKの急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖等の症状が短期間に発現する高死亡率の病態である。]
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
クマリン系抗凝血剤の作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
サリチル酸製剤(アスピリン等)は血小板凝集抑制作用、消化管刺激による出血作用を有する。また、血漿蛋白に結合したクマリン系抗凝血剤と置換し、これらの薬剤を遊離させる。
糖尿病用剤の作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
サリチル酸製剤(アスピリン等)は血漿蛋白に結合した糖尿病用剤と置換し、これらの薬剤を遊離させる。
相互に中枢神経抑制作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩は中枢神経抑制作用を有する。
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相互に中枢神経抑制作用を増強することがある。
アルコール多量常飲者がアセトアミノフェンを服用したところ肝不全を起こしたとの報告がある。
アルコールによりアセトアミノフェンから肝毒性を持つN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される。
相互に降圧作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩は降圧作用を有する。
臨床症状:相互に抗コリン作用を増強することがある。更には、腸管麻痺(食欲不振、悪心、嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがある。なお、この悪心、嘔吐は、本剤及び他のフェノチアジン系化合物等の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。
措置方法:減量するなど慎重に投与すること。また、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止すること。
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩は抗コリン作用を有する。
呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等があらわれることがある。
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
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咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
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プロメタジン製剤を小児(特に2歳未満)に投与した場合、乳児突然死症候群(SIDS)及び乳児睡眠時無呼吸発作があらわれたとの報告がある4)。,
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
緑内障発作があらわれることがあるので、視力低下、眼痛等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。,
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
発疹
浮腫、鼻炎様症状、結膜炎
血液
チアノーゼ、顆粒球減少、血小板減少、貧血
消化器
食欲不振、悪心、口渇
胸やけ、胃痛、嘔吐、消化管出血
精神神経系
眠気
めまい、倦怠感、頭痛、耳鳴、難聴、視覚障害、不安感、興奮、神経過敏、不眠、痙攣、せん妄
肝臓
肝機能障害
腎臓
腎障害
循環器
血圧上昇、低血圧、頻脈
その他
過呼吸、代謝性アシドーシス、尿閉、発汗、咳嗽、振戦
アセトアミノフェン過量投与時の解毒(肝障害の軽減等)には、アセチルシステインの投与を考慮すること。
本剤中のアセトアミノフェンの類似化合物(フェナセチン)を長期・大量投与した動物試験(マウス、ラット)で、腫瘍発生が認められたとの報告がある。
ピーエイ配合錠とPL配合顆粒を、クロスオーバー法によりピーエイ配合錠は2錠、PL配合顆粒は1g(サリチルアミド270mg・アセトアミノフェン150mg・無水カフェイン60mg・プロメタジンメチレンジサリチル酸塩13.5mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して各血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された7)。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC(0→24)(μg・hr/mL)
Cmax(μg/mL)
Tmax(hr)
t1/2(hr)
サリチルアミド
ピーエイ配合錠
10.67±2.76a
5.05±0.71
0.92±0.42
1.13±0.39
PL配合顆粒
10.30±2.18a
4.98±1.00
0.79±0.26
1.19±0.34
アセトアミノフェン
9.38±1.59
2.21±0.36
0.83±0.25
2.38±0.49
9.52±1.25
2.21±0.33
0.71±0.33
2.34±0.49
無水カフェイン
9.74±2.32
1.89±0.34
0.88±0.53
3.67±1.53
10.07±2.81
1.94±0.26
0.79±0.33
3.68±1.05
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩
23.76±15.44b
2.72±1.57c
3.92±0.51
4.48±1.25
23.51±12.80b
2.76±1.58c
3.92±0.67
5.38±1.23
a; AUC(0→8) b; (ng・hr/mL) c; (ng/mL)(Mean±S.D., n=12)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
サリチルアミド、アセトアミノフェンは吸収後、速やかにほとんどの組織に分布する5),6)(外国人データ)。
プラセボを対照薬とした二重盲検比較試験での症状別改善率は表のとおりであった。サリチルアミド・アセトアミノフェン・無水カフェイン・プロメタジンメチレンジサリチル酸塩配合顆粒(以下、配合顆粒)はプラセボと比較して有意にすぐれた効果が確認された13)。
症状
配合顆粒
プラセボ
改善例数※/有効性評価対象例数
改善率(%)
鼻汁
63/73
86.3
45/66
68.2
鼻閉
44/48
91.7
23/44
52.3
咽頭痛
53/64
82.8
37/57
64.9
頭痛
41/45
91.1
34/47
72.3
※:投与2日後に、症状が消失・軽減した症例を改善症例とした。
副作用発現頻度は3.8%(3/80例)であった。副作用は、悪心2.5%(2/80例)、眠気、口渇1.3%(各1/80例)であった13)。
かぜ症候群(感冒、上気道炎等)と診断された60症例について、ピーエイ配合錠を1回2錠1日4回経口投与した時の臨床試験成績は次のとおりであった。かぜ症候群にみられる各症状の改善率(改善以上)は鼻汁87.2%(34/39例)、鼻閉62.5%(15/24例)、咽・喉頭痛80.0%(28/35例)、頭痛85.7%(18/21例)、関節痛75.0%(9/12例)、筋肉痛84.6%(11/13例)及び発熱87.5%(14/16例)であった。各症状の改善度を総合的に勘案した全般改善度は、52例中著明改善19例、中等度改善22例、軽度改善9例であり、中等度改善以上の改善率は78.8%(41/52例)であった。副作用発現頻度は3.6%(2/56例)であった。副作用は、眠気3.6%(2/56例)であった14),15)。
サリチルアミド(サリチル酸系)とアセトアミノフェン(アミノフェノール系)は、末梢血管を拡張し、熱の放散を盛んにして解熱効果を、また鎮痛効果を示す5),6)。カフェインの中枢神経興奮作用は精神機能を活発にする16)。プロメタジンは、フェノチアジン系の抗ヒスタミン剤で抗ヒスタミン作用を有する17)。
ウサギを用いた試験で、サリチルアミドとカフェインの併用により鎮痛作用の増強が認められた18)。
サリチルアミド(Salicylamide)(JAN)
2-Hydroxybenzamide
C7H7NO2
137.14
サリチルアミドは白色の結晶又は結晶性の粉末で、におい及び味はない。N,N-ジメチルホルムアミドに極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、プロピレングリコールにやや溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けにくく、水又はクロロホルムに溶けにくい。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
139~143℃
アセトアミノフェン(Acetaminophen)(JAN)
N-(4-Hydroxyphenyl)acetamide
C8H9NO2
151.16
アセトアミノフェンは白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく、水にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
169~172℃
無水カフェイン(Anhydrous Caffeine)(JAN)
1,3,7-Trimethyl-1H-purine-2,6(3H,7H)-dione
C8H10N4O2
194.19
無水カフェインは白色の結晶又は粉末で、においはなく、味は苦い。クロロホルムに溶けやすく、水、無水酢酸又は酢酸(100)にやや溶けにくく、エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けにくい。1.0gを水100mLに溶かした液のpHは5.5~6.5である。
235~238℃
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩(Promethazine Methylenedisalicylate)(JAN)本品は次のメチレンジサリチル酸の誘導体塩の混合物である。※1:(2RS)-N,N-ジメチル-1-(10H-フェノチアジン-10-イル)プロパン-2-イラミン5,5'-メチレンジ(2-ヒドロキシベンゾエート)※2:(2RS)-N,N-ジメチル-1-(10H-フェノチアジン-10-イル)プロパン-2-イラミン3,5'-メチレンジ(2-ヒドロキシベンゾエート)※3:(2RS)-N,N-ジメチル-1-(10H-フェノチアジン-10-イル)プロパン-2-イラミン3-(3-カルボキシ-4-ヒドロキシベンジル)-5,5'-メチレンジ(2-ヒドロキシベンゾエート)
※1:(2RS)-N,N-Dimethyl-1-(10H-phenothiazin-10-yl)propan-2-ylamine 5,5'-methylenedi(2-hydroxybenzoate)※2:(2RS)-N,N-Dimethyl-1-(10H-phenothiazin-10-yl)propan-2-ylamine 3,5'-methylenedi(2-hydroxybenzoate)※3:(2RS)-N,N-Dimethyl-1-(10H-phenothiazin-10-yl)propan-2-ylamine 3-(3-carboxy-4-hydroxybenzyl)-5,5'-methylenedi(2-hydroxybenzoate)
※1:C34H40N4S2・C15H12O6※2:C34H40N4S2・C15H12O6※3:C51H60N6S3・C23H18O9
※1:857.09※2:857.09※3:1291.64
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩は白色~微黄色の結晶性の粉末である。酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
※1:n=2, R1,R4=OH, R2,R3,R5=H※2:n=2, R1,R3=OH, R2,R4,R5=H※3:n=3, R1,R4=H, R2,R3=OH, R5=
約211℃(分解)
光により着色することがあるので、アルミピロー包装開封後は遮光して保存すること。
100錠[10錠(PTP)×10]1,000錠[10錠(PTP)×100]
1) 長浜萬蔵ほか: 先天異常. 1966; 6: 20-32
2) Stuart MJ, et al.: N Engl J Med. 1982; 307: 909-912
3) 門間和夫: 小児科の進歩. 1983; 2: 95-102
4) Buck ML, et al.: Ann Pharmacother. 1991; 25: 244-247
5) AHFS Drug Information 2000(McEvoy GK, et al., ed.). Bethesda, Md: Am Soc Health Syst Pharm; 2000. p1946-1947
6) AHFS Drug Information 2000(McEvoy GK, et al., ed.). Bethesda, Md: Am Soc Health Syst Pharm; 2000. p1937-1945
7) 社内資料: 生物学的同等性試験に関する資料
8) 東純一ほか: 月刊薬事. 1998; 40: 3005-3016
9) Bloomer JC, et al.: Xenobiotica. 1995; 25: 917-927
10) 長崎信行ほか: 現代の薬理学(田中潔編). 東京. 金原出版; 1968: p104-109
11) Taylor G, et al.: Br J Clin Pharmacol. 1983; 15: 287-293
12) Nakamura K, et al.: Pharmacogenetics. 1996; 6: 449-457
13) 加地正郎ほか: 臨牀と研究. 1977; 54: 205-213
14) 早川謙一ほか: 新薬と臨床. 1992; 41: 1426-1431
15) 土井邦紘ほか: 医学と薬学. 1992; 27: 1535-1540
16) 髙折修二ほか監訳: グッドマン・ギルマン薬理書(上)第12版. 廣川書店; 2013: p841
17) Martindale: The Complete Drug Reference. 33rd ed.(Parfitt K, et al., ed.). London: Pharmaceutical Press; 2002. p423-424
18) Lippert TH, et al.: Arzneim-Forsch. 1965; 15: 1079-1080
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