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劇薬
処方箋医薬品注)
下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解悪性リンパ腫、成人T細胞白血病リンパ腫
ソブゾキサンとして、通常成人には1日1600mgを1回又は2回に分割、5日間連続経口投与し、2~3週間休薬する。これを1クールとして投与を繰り返す。なお、年齢、症状により適宜増減するが、病期によっては1日2400mgまで増量できる。
血小板減少に伴い、出血症状を増悪させることがある。,
骨髄抑制を増悪させることがある。,,,
投与量を適宜減量し、臨床検査値に十分注意すること。骨髄抑制が強くあらわれることがある。,,,
白血球減少に伴い、感染症を増悪させることがある。
致命的全身症状があらわれることがある。
骨髄抑制等の副作用が強くあらわれることがある。,,
本剤は腎臓から排出されるので、高い血中濃度が持続する可能性がある。
肝障害を増悪させることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(ラット、ウサギ)で胎児毒性(胎児吸収(ラット)、発育遅延(ラット、ウサギ)、骨化遅延(ラット))が報告されている。
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
やむを得ず投与する場合は、観察を十分に行い、慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
高齢者では一般に生理機能が低下しており、本剤の投与で貧血等の副作用が高い頻度で発現している。また、本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
抗悪性腫瘍剤・放射線照射
併用により骨髄抑制等の副作用が増強することがある。副作用が増強した場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。
骨髄抑制等の予想される副作用項目が重複している薬剤及び放射線照射。
汎血球減少(8.3%)、白血球減少(59.1%)、好中球減少(3.6%)、血小板減少(34.9%)、貧血(26.5%)があらわれることがある。,,,,
,
5%以上
0.1~5%未満
肝臓
ALT上昇、AST上昇
Al-P上昇、総蛋白減少、LDH上昇、高ビリルビン血症
腎臓
電解質異常、BUN上昇、クレアチニン上昇、蛋白尿
消化器
食欲不振(11.9%)、悪心・嘔吐(10.5%)
下痢、口内炎、口渇感、心窩部痛、腹痛、便秘
皮膚
脱毛、皮疹
精神神経系
全身倦怠感、頭痛
その他
発熱、味覚異常
癌患者6例に600~1500mg/m2注1)を経口投与し、経時的に主活性代謝物ICRF-154の血中濃度を測定した結果、投与2時間後までに最高血中濃度(2.68~7.42μg/mL)に達したのち、半減期4.51~5.70時間で消失した2)。
癌患者11例に200~1200mg/m2(1日1回)注1)を連日5日間経口投与し、経時的に主活性代謝物ICRF-154の血中濃度を測定した結果、1例を除き最終投与1.52~2.94時間後までに最高血中濃度(0.93~11.46μg/mL)に達したのち、半減期2.64~4.82時間で消失した。最終投与24時間後には0.3μg/mL以下に、48時間後には検出限界(0.02μg/mL)付近又はそれ以下に低下し、長期残存傾向は認めなかった2)。
In vitro試験において、主活性代謝物ICRF-154とヒト血清タンパクとの結合率は1.7±1.49%であった3)。
マウス、ラット及びイヌの代謝物の検討から、本剤は小腸膜及び血清中のエステラーゼによりほとんどが代謝され主活性代謝物ICRF-154になると推定される4),5)。
癌患者に本剤200~800mg/m2(1日1回)注1)を連日5日間経口投与し、主活性代謝物ICRF-154を経時的に測定した結果、各投与の24時間後までに投与量の2~39%が尿中に排泄された6)。
悪性リンパ腫患者を対象に、本剤1200mg/body(1日1回)10~14日間又は1600mg/body(1日1回)5日間を中心に、1200~3200mg/body(1日1~2回分割)を5~14日間投与注2)した結果、有効性評価症例28例の奏効率は32.1%であった。安全性評価症例18例において、主な副作用は食欲不振(50.0%)、悪心・嘔吐(27.8%)であった。主な臨床検査値異常は、白血球数減少(88.9%)、血小板数減少(55.6%)、ヘモグロビン減少(55.6%)であった7)。
悪性リンパ腫患者を対象に、本剤1600~3200mg/body(1日2~3回分割)を5~7日間投与後、2~3週間の休薬期間をおくことを1クールとする投与スケジュール注2)で投与した結果、有効性評価症例37例の奏効率は29.7%であった。安全性評価症例27例において、主な副作用は食欲不振(55.6%)、悪心・嘔吐(40.7%)、口内炎(18.5%)、下痢(11.1%)、脱毛(11.1%)であった。主な臨床検査値異常は、白血球数減少(88.5%)、赤血球数減少(73.1%)、ヘモグロビン減少(73.1%)、血小板数減少(42.3%)であった8)。
悪性リンパ腫患者を対象に、本剤800~2400mg/body(1日1~2回分割)を5~7日間投与後、2~3週間の休薬期間をおくことを1クールとする投与スケジュール注2)で投与した結果、有効性評価症例19例の奏効率は15.8%であった。安全性評価症例18例において、主な副作用は食欲不振(38.9%)、下痢(16.7%)、口内炎(16.7%)、悪心・嘔吐(11.1%)であった。主な臨床検査値異常は、白血球数減少(83.3%)、赤血球数減少(72.2%)、ヘモグロビン減少(72.2%)、血小板数減少(55.6%)であった9)。
悪性リンパ腫患者を対象に、本剤1600mg/m2(1600~2800mg/body)(1日2回分割)を5~7日間投与注2)した結果、有効性評価症例29例の奏効率は31.0%であった。安全性評価症例29例において、主な副作用は食欲不振(34.5%)、悪心・嘔吐(31.0%)、下痢(31.0%)、口内炎(17.2%)、脱毛(10.3%)であった。主な臨床検査値異常は、白血球数減少(72.4%)、ヘモグロビン減少(55.2%)、赤血球数減少(48.3%)、血小板数減少(44.8%)、AST上昇(17.2%)、ALT上昇(13.8%)であった10)。
成人T細胞白血病リンパ腫患者を対象に、本剤800~2800mg/bodyを7日間投与後、2~3週間の休薬期間をおくことを1クールとする投与スケジュール注2)で投与した結果、有効性評価症例23例の奏効率は43.5%であった。安全性評価症例23例において、主な副作用は貧血(52.2%)、食欲不振(21.7%)であった。主な臨床検査値異常は、白血球数減少(80.0%)、血小板数減少(34.8%)であった11)。
悪性リンパ腫患者及び成人T細胞白血病リンパ腫患者を対象に、本剤1200~1600mg/bodyを5日間投与とエトポシド、カルボプラチン、デキサメタゾンの併用療法を3週間毎に繰り返す投与スケジュール注2)、本剤400mg/bodyを連日、又は800mg/bodyを隔日で投与し、エトポシドを併用する投与スケジュール注2)、又は本剤400mg/bodyを週3回間歇投与し、エトポシドを併用する投与スケジュール注2)で投与した結果、安全性評価症例44例において、主な副作用は食欲不振(29.5%)、脱毛(29.5%)、悪心・嘔吐(27.3%)、発熱(25.0%)、全身倦怠感(18.2%)、口内炎(13.6%)であった。主な臨床検査値異常は、白血球数減少(86.0%)、血小板数減少(76.7%)、ヘモグロビン減少(69.8%)、赤血球数減少(67.4%)、好中球数減少(41.9%)、ALT上昇(18.2%)、AST上昇(15.9%)であった12)。
細胞周期のG2M期にある細胞に対し、殺細胞作用を示す。DNA鎖の切断を伴わずにトポイソメラーゼⅡを阻害することにより、染色体の凝縮異常を示し、多核細胞が出現し、細胞が死滅すると考えられる。この殺細胞作用は濃度と時間に依存して増強する13),14)。
In vivo試験又はin vitro試験において、マウスのL1210及びP388白血病、ルイス肺癌、B16メラノーマ、Colon26結腸癌、Colon38結腸癌、M5076卵巣肉腫細胞及びラットの腹水肝癌AH-13、AH-66に対し、抗腫瘍作用を示した。ヒトのRPMI8402白血病、MX-1乳癌、LX-1肺癌、Co-4結腸癌に対しても抗腫瘍作用を示した14),15),16)。
ソブゾキサン(Sobuzoxane)
1,1'-ethylenedi-4-isobutoxycarbonyloxymethyl-3,5-dioxopiperazine
C22H34N4O10
514.53
ソブゾキサンは白色の結晶である。クロロホルム、ジメチルホルムアミド又はアセトニトリルに溶けやすく、エタノール又はエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
132.9~134.1℃
20包(0.5g×1包(SP)×20)
20包(1.0g×1包(SP)×20)
1) 清水 康資ら:医薬品研究. 1991;22:483-495
2) 古江 尚ら:癌と化学療法. 1990;17:1287-1294
3) 「MST-16の血清タンパク結合に関する実験」(社内資料)
4) 平野 豊ら:医薬品研究. 1991;22:861-873
5) 「MST-16の代謝部位の検討-門脈血中濃度と組織エステラーゼ活性の測定-」(社内資料)
6) 「ヒトにおけるMST-16経口投与後の尿中排泄」(社内資料)
7) 冨永 信彦ら:癌と化学療法. 1991;18:2441-2446
8) 正岡 徹ら:癌と化学療法. 1992;19:339-347
9) 「MST-16(Sobuzoxane)の悪性リンパ腫に対する後期臨床第Ⅱ相試験」(社内資料)
10) 山田 一正ら:癌と化学療法. 1991;18:2447-2452
11) Ohno R, et al.:Cancer. 1993;71:2217-2221
12) 「MST-16の非ホジキンリンパ腫に対する臨床第Ⅲ相パイロット試験 総括報告書」(社内資料)
13) Tanabe K, et al.:Cancer Res. 1991;51:4903-4908
14) Ishida R, et al.:Cancer Res. 1991;51:4909-4916
15) Narita T, et al.:Cancer Chemother. Pharmacol. 1990;26:193-197
16) Narita T, et al.:Cancer Chemother. Pharmacol. 1991;28:235-240
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