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処方箋医薬品注)
原疾患に対する治療として手術等の根治療法を第一に考慮すること。
通常、成人には、メチラポンとして1回500~750mgを1日6回4時間毎に経口投与する。小児には、1回15mg/kgに相当する量を1日6回4時間毎に経口投与するが、1回の最小量は、メチラポンとして250mgが望ましい。
通常、成人及び小児には、メチラポンとして1回250mg~1gを1日1~4回経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減する。
症状の急性化をきたすことがある。
*妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療あるいは診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の胎盤通過は動物(ウサギ)およびヒトで報告されている。妊娠中に本剤を投与された患者から出生した新生児に、一過性のコルチゾール低値が見られたとの報告がある。
治療あるいは診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。非臨床試験等のデータがなく、ヒトで哺乳中の児における影響が不明である。
低出生体重児又は新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
アセトアミノフェン
アセトアミノフェンの酸化代謝物(N-アセチルパラベンゾキノニミン)による肝毒性が増強するおそれがある。
本剤がアセトアミノフェンのグルクロン酸抱合を阻害するとの報告がある。
血圧低下、冷汗、四肢冷却等を伴うショックがあらわれることがある。
副腎皮質機能不全、急性副腎不全があらわれることがある。急性副腎不全があらわれた場合には副腎皮質ステロイド補充を行うこと。,,
汎血球減少、白血球減少、血小板減少、貧血等の骨髄抑制があらわれることがある。
頻度不明
過敏症
*発疹、そう痒
循環器
*低血圧、高血圧、QT延長
精神神経系
*浮動性めまい、頭痛、眠気、鎮静
消化器
*腹部不快感、悪心・嘔吐、食欲減退、下痢、腹痛
*皮膚
*脱毛症、男性型多毛症、ざ瘡
*代謝
*低カリウム血症
*肝臓
*肝酵素上昇
特異的な解毒剤はない。薬剤の排泄と吸収阻害のための一般的方法に加えて、大量のヒドロコルチゾンを生理食塩液及びブドウ糖注射液とともに直ちに投与する。血圧、体液及び電解質バランスを数日間モニターする。
*自動分包機を使用する場合は、カプセルが破損するおそれがあるため注意すること。
ヒトに750mgをミルクとともに経口投与した時の血中濃度は1時間後に平均3.7μg/mLとピークに達し、4時間後には平均0.5μg/mLに低下する。また、ヒトに600mgを徐々に静注投与した時の血中半減期は20~26分であり、血中からの消失速度は非常に速い1)(外国人データ)。
尿中に検出される代謝物は、主として遊離型メチラポンと還元型メチラポンのグロクロン酸抱合体である2)(外国人データ)。
主として尿中に排泄され、ヒトに750mgを4時間ごと計4.5gを経口投与した時の投与後3日間までの尿中回収量は平均1.97±0.13gである2)(外国人データ)。
メチラポンは、副腎皮質ステロイドの中の主要な三つ、即ちコルチゾール(ヒドロコルチゾン)、コルチコステロン及びアルドステロンの生合成の過程において、11β-水酸化酵素を特異的かつ可逆的に阻害する。
下垂体前葉からのACTH分泌は、血中のコルチゾールの濃度に影響されるので、メチラポン投与によって、副腎皮質からのコルチゾール分泌が減少すると、下垂体前葉機能が正常であれば、ACTH分泌の増加が起こってくる。ACTH分泌の増加によって、副腎皮質機能が刺激されるが、メチラポンの阻害作用のために副腎皮質におけるステロイド生合成は、11-デスオキシコルチゾール及び11-デスオキシコルチコステロンの段階で止まる。この両者の生成は増量し、これらの物質又はその代謝産物は、血中及び尿中に出現し、代謝産物は17-OHCS又は17-KGSとして定量的に測定される。副腎皮質機能が正常で、しかも上記の11-デスオキシコルチゾール、11-デスオキシコルチコステロン又はその代謝産物の尿中排泄が、メチラポン投与に反応して増加しなかった場合には、下垂体前葉のACTH分泌機能不全を意味する3)。
クッシング症候群患者において、メチラポンはコルチゾール産生を抑制し高コルチゾール血症を改善する。この薬効は投与2時間後より認められた。なお、クッシング病患者において、本剤の効果は長期投与でも維持された4)、5)。
メチラポン(Metyrapone)
2-Methyl-1,2-di(pyridin-3-yl)propan-1-one
C14H14N2O
226.27
白色~微黄色の結晶性の粉末で、特異なにおいがあり、味は苦い。メタノール、エタノール(95)、無水酢酸、クロロホルム、ジエチルエーテル又はニトロベンゼンに極めて溶けやすく、水にやや溶けにくい。0.5mol/L硫酸試液に溶ける。
瓶開封後は、湿気を避けて保存すること。
18カプセル[瓶、バラ]
1) Sprunt, J.G. et al.:Cambridge Univ Press. 1968;17:193
2) Hannah, D.M. et al.:J Pharm Pharmacol. 1969;21(12):877
3) Liddle, G.W. et al.:J Clin Endocrinol Mtab. 1958;18(8):906
4) Schteingart, D.E.:Expert Opin Emerg Drugs. 2009;14(4):661
5) Verhelst, J.A. et al.:Clin Endocrinol. 1991;35(2):169
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