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処方箋医薬品注)
ヨード過敏症の既往歴のある患者
ヨウ素として、通常成人1日300~600μgを1日2~3回に分割経口投与する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合のみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
消化器
胃腸障害、食欲不振
皮膚
薬疹
精神神経系
頭痛
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
ヨウ素量600μg相当を服用した成人男子9名の平均血中濃度の推移は、以下の通りである。(ヨウ素量で表示)
ヨウレチンのヨウ素は非常に吸収がよく、血中ヨウ素濃度は1時間で最高値に達し、しかも高い血中濃度が持続する。2)
125Iを用いた標識ヨウ素レシチンを注射用蒸留水に懸濁し、ラット胃内に強制経口投与した後の、各組織内放射能濃度の測定によると、投与4時間後にはすでに特異的に血液から甲状腺への移行が確認され、336時間後でも高く分布することが示されている。その他の組織では、血液中の濃度推移と同様に時間とともに減少が見られている。4),5)
健康成人男性5名を対象に、ヨード制限を5日間行い、その後ヨード3mgに相当するヨウレチンを投与し、投与前、投与後1日目、2日目の尿および投与前、投与後2日までの尿を採取し、ヨード量を測定したところ、ヨウレチンのヨウ素は消化管より血中にヨウ素イオンの形で取り込まれる。血中のヨウ素イオンは、甲状腺に取り込まれ甲状腺ホルモンとなり、血中にPBI(蛋白結合ヨウ素)として放出され全身をまわる。過剰のヨウ素はヨウ化物として尿中に排泄される。6)
成人男子15名におけるヨウ素としての尿中排泄率は、ヨウ素量3mg投与群では、48時間後89.85%、9mg投与群では、81.84%であった。3)
消化管より血液中に無機のヨウ素イオンの形で吸収され、甲状腺に取り込まれて甲状腺ホルモンに合成され、この甲状腺ホルモンが血中に分泌され作用を発揮すると考えられている。6),10)
ヨウ素レシチンはラットおよび健康成人男子において血液中に吸収され、無機ヨードとして作用する。6)そして甲状腺にとりこまれて、ヨード不足による甲状腺腫7)、患児の甲状腺機能低下症8),9)に奏効する。
ヨウ素レシチン(Lecithin-Bound Iodine)
C88H168O16N2P2I2
1826.06
黄褐色の粉末または粒状で特異なにおいがある。クロロホルム、ジクロロメタンに溶けやすく、ジエチルエーテル、エタノール、熱エタノールには殆ど溶けない。水にはコロイド溶液となる。
160~167℃
本剤をPTPシートから取り出して保存する場合は、湿気、光を避けて保存するよう指導すること。
無包装状態または分包の場合には、湿気を避けて保存するよう指導すること。
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