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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
通常、成人にはプランルカスト水和物として1日量450mg(本剤4カプセル)を朝食後及び夕食後の2回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量する(例えば、1回1カプセルを1日2回)など注意すること。
本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行うこと。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
主にCYP3A4によって代謝される薬剤
本剤及びこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
本剤はin vitro試験でCYP3A4により代謝され、これらの薬剤の代謝を競合的に阻害するとの報告がある。
CYP3A4を阻害する薬剤イトラコナゾールエリスロマイシン等
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
in vitro、in vivo試験でこれらの薬剤により本剤の代謝が阻害されるとの報告がある。
血圧低下、意識障害、呼吸困難、発疹等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
白血球減少(初期症状:発熱、咽頭痛、全身倦怠感等)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
血小板減少(初期症状:紫斑、鼻出血、歯肉出血等の出血傾向)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
黄疸、AST・ALTの著しい上昇等を伴う肝機能障害(頻度不明)があらわれることがある。
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増加等を伴う間質性肺炎(頻度不明)、好酸球性肺炎(0.1%未満)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
0.1~1%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒等
蕁麻疹
多形滲出性紅斑
精神神経系
頭痛、眠気、めまい
不眠、しびれ、味覚異常
ふるえ、けいれん、興奮、不安
消化器
嘔気、腹痛、胃部不快感、下痢
嘔吐、胸やけ、食欲不振、便秘、腹部膨満感、口内炎、舌炎、舌しびれ
循環器
不整脈(頻脈・心房細動・期外収縮等)、動悸、潮紅
肝臓
ビリルビン上昇、AST・ALTの上昇等
アルカリホスファターゼ上昇
筋骨格系
関節痛
筋肉痛、四肢痛、こわばり、CK上昇
泌尿器
蛋白尿、尿潜血、頻尿
尿量減少、排尿障害、BUN上昇
その他
胸部絞扼感、発熱、浮腫、倦怠感、トリグリセリド上昇、出血、好酸球増多、咽喉頭異常感、口渇、耳鳴、尿沈渣陽性
脱毛、生理不順、乳房腫脹・硬結、乳房痛、女性化乳房
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
Tmax(h)
Cmax(ng/mL)
AUC0-∞(ng・h/mL)
T1/2(h)
5.2±1.1
642.3±151.0
2348.7±471.3
1.15±0.13
平均値±標準偏差
プランルカストカプセル112.5mg「DK」とオノンカプセル112.5mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1カプセル(プランルカスト水和物として112.5mg)健康成人男性に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0-24(ng・h/mL)
プランルカストカプセル112.5mg「DK」
1998.4±924.3
567.1±253.3
3.1±1.1
3.3±1.9
オノンカプセル112.5mg
1956.8±1227.7
588.5±405.8
4.3±3.7
平均値±標準偏差(n=30)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
ヒト血清に対する蛋白結合率は99.7~99.8%であり、その主結合蛋白はアルブミンである(in vitro、限外ろ過法)3)。
プランルカストは主として肝薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP3A4)で代謝される(in vitro)4)。
健康成人5例に225mgを食後に単回経口投与すると、投与後72時間までに尿中及び糞中にそれぞれ投与量の0.24%及び98.9%が排泄される。血漿中、尿中及び糞中の主要代謝物は水酸化体で、尿中排泄物の大部分はそのグルクロン酸抱合体である1)。
成人気管支喘息に対する二重盲検比較試験において、プランルカスト水和物カプセルの有用性が認められている。また、喘息症状の軽減、併用治療薬剤の減量、肺機能の改善効果が認められている5)。
通年性アレルギー性鼻炎に対する二重盲検比較試験において、病型別の改善率は鼻閉を含む病型では61.2%(79/129例)、鼻閉を含まない病型では54.5%(12/22例)である。また、症状別の改善率は鼻閉では71.8%(94/131例)、鼻汁では60.3%(76/126例)、くしゃみでは54.4%(68/125例)である6)。
二重盲検比較試験を含む臨床試験において、改善以上と判定された症例は358例中235例(65.6%)である7)。
プランルカスト水和物カプセル単独群とプランルカスト水和物カプセルに他の抗アレルギー剤を併用した群との直接比較は行っていない。一方、プランルカスト水和物カプセルに他の抗アレルギー剤を併用した群とプランルカスト水和物カプセル以外の抗アレルギー剤単独群との封筒法による群間比較試験において、改善以上と判定された症例は併用群で26例中19例(73.1%)、単独群で20例中6例(30.0%)である8)。
プランルカストは気管支喘息の基本的病態形成に深く関与しているロイコトリエンの受容体に選択的に結合してその作用に拮抗し、気道収縮反応、気道の血管透過性亢進、気道粘膜の浮腫及び気道過敏性の亢進を抑制し、気管支喘息患者の臨床症状及び肺機能を改善させる。また、プランルカストは鼻閉、鼻汁、くしゃみを三大主徴とするアレルギー性鼻炎の特徴的病態の成立に重要な役割を演じていることが示唆されているロイコトリエンの受容体に選択的に結合してその作用に拮抗し、鼻腔通気抵抗上昇、好酸球浸潤を伴う鼻粘膜浮腫、鼻粘膜過敏性を抑制し、さらに鼻粘膜過敏性抑制作用を介して間接的に、ヒスタミン、アセチルコリン及びその他の非特異的な刺激によるくしゃみや鼻汁等の臨床症状を改善する。
モルモット肺膜分画及びモルモット鼻粘膜膜分画において、LTC4、LTD4、LTE4の受容体に選択的に結合してその作用に拮抗する。また、ヒスタミン、アセチルコリン及びセロトニン等には拮抗作用を示さず、アラキドン酸代謝酵素にもほとんど影響を与えない(in vitro)9),10)。
気管支喘息患者に経口投与すると、努力性呼気1秒量及び最大呼気流量を改善する5),18)。
感作モルモットの抗原誘発による好酸球浸潤を伴う鼻粘膜の浮腫を経口投与で抑制する20)。
感作モルモットの抗原誘発によるヒスタミンに対するくしゃみ反応の増強を経口投与で抑制する21)。
プランルカスト水和物(Pranlukast Hydrate)
N-[4-Oxo-2-(1H-tetrazol-5-yl)-4H-chromen-8-yl]-4-(4-phenylbutyloxy)benzamide hemihydrate
C27H23N5O4・1/2H2O
490.51
本品は白色~淡黄色の結晶性の粉末である。本品はエタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。融点:約233℃(分解)
140カプセル(PTP14カプセル×10)、420カプセル(PTP14カプセル×30)
1) 中島光好ほか:臨床医薬. 1993;9(Suppl.1):3-29
2) 社内資料:生物学的同等性試験
3) 石堂雅恒ほか:薬物動態. 1993;8:49-66
4) 松本一郎ほか:現代医療. 1999;31(増Ⅳ):2936-2943
5) 宮本昭正ほか:医学のあゆみ. 1993;164:225-247
6) 奥田稔ほか:耳鼻と臨床. 1998;44:47-72
7) 臨床試験成績(オノンカプセル;2000年1月18日承認、申請資料概要ト.)
8) 朝倉光司ほか:臨床医薬. 1997;13:2951-2973
9) 小畠隆明ほか:Jpn J Pharmacol. 1992:60:227-237
10) 藤田学ほか:Jpn J Pharmacol. 1997;75:355-362
11) 田村弦ほか:臨床医薬. 1993;9(Suppl.1):217-220
12) 中河直樹ほか:Eur J Pharmacol. 1993;235:211-219
13) 山口哲朗ほか:Am Rev Respir Dis. 1992;146:923-929
14) 藤村政樹ほか:Respir Med. 1993;87:133-138
15) 中河直樹ほか:基礎と臨床. 1992;26:5251-5254
16) 淀縄聡ほか:日胸疾会誌. 1992;30:302-309
17) 小畠隆明ほか:Life Sci. 1992;51:1577-1583
18) 宮本昭正ほか:臨床医薬. 1993;9(Suppl.1):71-107
19) 今野昭義ほか:臨床医薬. 1997;13:1921-1939
20) 藤田学ほか:薬理と治療. 1997;25:1379-1386
21) 鼻粘膜過敏性抑制作用(オノンカプセル;2000年1月18日承認、申請資料概要ホ.)
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