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習慣性医薬品注)
処方箋医薬品注)
不眠症
通常、成人にはボルノレキサントとして1日1回5mgを就寝直前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日1回10mgを超えないこととする。
症状を悪化させるおそれがある。
本剤の作用が強くあらわれるおそれがある。
これらの患者を対象とした臨床試験は実施していない。
投与しないこと。ボルノレキサントの血漿中濃度が上昇するおそれがある。重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。
ボルノレキサントの血漿中濃度が上昇するおそれがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
イトラコナゾール
ポサコナゾール
ボリコナゾール
クラリスロマイシン
リトナビル含有製剤
エンシトレルビル フマル酸
コビシスタット含有製剤
セリチニブ
,
本剤の作用を著しく増強させるおそれがある。
これらの薬剤の強いCYP3A阻害作用により、ボルノレキサントの代謝が阻害され、ボルノレキサントの血漿中濃度が顕著に上昇するおそれがある。
中程度のCYP3A阻害作用を有する薬剤
本剤の作用を増強させるおそれがある。
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、ボルノレキサントの代謝が阻害され、ボルノレキサントの血漿中濃度が上昇するおそれがある。
グレープフルーツジュース
グレープフルーツジュースの成分により、ボルノレキサントの代謝が阻害され、ボルノレキサントの血漿中濃度が上昇するおそれがある。
CYP3A誘導作用を有する薬剤
本剤の作用を減弱させるおそれがある。
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、ボルノレキサントの代謝が促進され、ボルノレキサントの血漿中濃度が低下するおそれがある。
中枢神経抑制剤
中枢神経系に対する抑制作用を増強させるおそれがある。
本剤及びこれらの薬剤は中枢神経系に対する抑制作用を有するため、相互に作用を増強させるおそれがある。
アルコール(飲酒)
精神運動機能の相加的な低下を生じる可能性がある。本剤を服用時に飲酒は避けさせること。
本剤及びアルコールは中枢神経系に対する抑制作用を有するため、相互に作用を増強させるおそれがある。
3%以上
1~3%未満
1%未満
一般・全身障害および投与部位の状態
倦怠感
臨床検査
血中乳酸脱水素酵素増加
神経系障害
傾眠
浮動性めまい睡眠時麻痺
精神障害
悪夢
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男性に本剤10mgを空腹時単回経口投与したときの血漿中ボルノレキサント濃度推移及び薬物動態パラメータは下記のとおりであった1)。
用量(例数)
Cmax(ng/mL)
tmax注1)(h)
AUC0-∞(ng・h/mL)
t1/2(h)
10mg(12例)
279±96.7
0.500(0.500, 3.00)
720±237
2.13±0.185
平均値±標準偏差
健康成人男性に本剤10mgを1日1回7日間反復経口投与したときの血漿中ボルノレキサント濃度の薬物動態パラメータは下記のとおりであった2)。
投与日
tmax注2)(h)
AUC注3)(ng・h/mL)
10mg(6例)
1日目
256±63.2
1.50(1.50, 2.00)
1210±420
2.04±0.395
7日目
265±73.5
1.75(0.750, 2.00)
1340±632
2.03±0.398
健康成人男性(12例)に本剤10mgを空腹時及び食後に単回経口投与したとき、ボルノレキサントのCmax及びAUC0-∞の幾何平均の比(食後/空腹時)とその90%信頼区間は、0.96[0.76, 1.21]及び1.17[1.05, 1.31]であった。tmax(中央値)は食事により1時間遅延した1)。
ヒト血漿におけるボルノレキサントの蛋白結合率は94.5~96.3%であった(in vitro、平衡透析法、評価濃度0.05~2µg/mL)3)。
ボルノレキサントは主として代謝により消失し、その代謝には主にCYP3A4が関与していた4)。経口投与後の血漿中には未変化体が主に認められた。また、代謝物としてオキサアジナン環の脱水素化代謝物(M3)が認められたが、曝露量は薬物関連総曝露量の10%未満であった5)。
健康成人男性(6例)に14C標識ボルノレキサント7.5mgを単回経口投与したとき、投与した放射能の総回収率は104.2%であり、尿中に82.4%、糞中に21.8%が排泄された。尿及び糞中からは代謝物のみ検出された5)。
軽度及び中等度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類A及びB)各8例に本剤5mgを単回経口投与したとき、ボルノレキサントの血漿蛋白結合率は健康成人と比較して中等度でやや低下がみられた。非結合型ボルノレキサントのCmax及びAUC0-∞の幾何平均の比とその90%信頼区間は、軽度/健康成人で1.07[0.88, 1.30]及び1.37[1.06, 1.77]、中等度/健康成人で1.42[1.05, 1.93]及び3.06[1.89, 4.96]であった。ボルノレキサントの消失半減期(平均値)は、健康成人で1.90~2.33時間に対し、軽度及び中等度では3.07時間及び4.92時間であった6)。重度肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)での薬物動態は検討していない。,,
高齢者を含む健康成人(非高齢者12例、高齢者8例)に本剤20mg注4)を1日1回7日間反復投与したとき、7日目の血漿中ボルノレキサントのCmax及びAUC0-24h(平均値±標準偏差)は非高齢者でそれぞれ396±147ng/mL及び1980±873ng・h/mL、高齢者で332±124ng/mL及び1860±866ng・h/mLであり、非高齢者と比べて高齢者で高い傾向はなかった7)。
健康成人(10例)に本剤を1日目に5mgを空腹時に単回経口投与し、6日目に本剤1mg注5)を単回経口投与、イトラコナゾールを3日目に1回200mgを1日2回、4~7日目に1回200mgを1日1回経口投与した。用量補正した血漿中ボルノレキサントのCmax及びAUC0-∞の幾何平均の比(イトラコナゾール併用/単独)とその90%信頼区間は、2.24[2.05, 2.45]及び12.2[11.2, 13.4]であった。単独投与時と比較して併用時では、Cmaxは約2倍に上昇し、AUC0-∞は約12倍に増加した8)。,
本剤5mg単独投与時に対する中程度CYP3A阻害薬を併用投与したときのボルノレキサントの薬物動態パラメータの幾何平均の比(併用/単独)は、フルコナゾール(200mg、1日1回投与)では、Cmax及びAUC0-∞でそれぞれ1.75及び3.04、エリスロマイシン(300mg、1日4回投与)では、1.76及び3.53、ベラパミル(80mg、1日3回投与)では、1.85及び4.00と推定された。ボルノレキサント5mg単独投与時に対するCYP3A誘導薬であるリファンピシン(600mg、1日1回投与)を併用投与したときのCmax及びAUC0-∞の幾何平均の比(併用/単独)は、0.314及び0.181と推定された9)。,
不眠症患者590例を対象に、本剤5、10mg又はプラセボを1日1回就寝前に14日間投与した結果、睡眠日誌による主観的睡眠潜時は以下のとおりであった。
プラセボ群
5mg群
10mg群
ベースライン注6)
58.9±28.8(196例)
57.0±26.4(196例)
58.6±28.0(197例)
投与2週時注6)
50.2±27.0(194例)
38.4±19.4(196例)
39.7±20.6(197例)
ベースラインからの変化量注7)
-8.6[-11.1, -6.0]
-19.2[-21.7, -16.6]
-18.7[-21.3, -16.2]
プラセボとの差注7),注8)p値注9)
―
-10.6[-14.2, -7.0]p<0.001
-10.1[-13.8, -6.5]p<0.001
副作用発現割合は、5mg群5.1%(10/196例)、10mg群6.6%(13/197例)であった。主な副作用は傾眠で、5mg群3.1%(6/196例)、10mg群3.6%(7/197例)であった。また、日中の主観的眠気を評価した「日本語版カロリンスカ眠気尺度(日本語版KSS)」及び認知機能を評価した「数字符号置換検査(DSST)の正答数及び正答率」において、いずれも本剤投与による影響は認められなかった10)。
不眠症患者367例を対象に、本剤5又は10mgを1日1回就寝前に最大52週間投与した。副作用発現割合は、5mg群10.3%(19/184例)、10mg群18.0%(33/183例)であった。主な副作用は傾眠で、5mg群3.8%(7/184例)、10mg群11.5%(21/183例)であった11)。
高齢者を含む健康成人男女(計61例)を対象に、本剤の自動車運転技能への影響を検討するため、無作為化二重盲検4群4期クロスオーバー試験を実施した。プラセボ、本剤10、20mg注12)又は陽性対照を1日1回8日間就寝前に投与し、1日目及び8日目の投与9時間後(それぞれ2日目及び9日目の朝)に、自動車運転技能に対する影響を検討した。陽性対照投与期では2~7日目はプラセボを投与した。自動車運転技能の主要指標は60分間累積SDLP注13)のプラセボ投与期との差の両側90%信頼区間の上限が9.23cm未満(血中アルコール濃度0.05%での運転能力低下に相当する閾値であり、評価系を確立することを目的に実施した臨床試験における、血中アルコール濃度が0.05%の場合に認められる運転能力低下の結果に基づいて設定した12))であることとした。本剤10mg、本剤20mg及び陽性対照投与後の60分間累積SDLPのプラセボ投与期との差は下記の表及び図のとおりであった。
プラセボ投与期
本剤10mg投与期
本剤20mg投与期
陽性対照投与期
2日目(単回投与による影響の検討)
60分間累積SDLP
35.75±8.71
(55例)
36.57±9.94
(56例)
37.74±9.34
(57例)
42.71±10.95
プラセボとの差注10),注11)
[90%信頼区間]
0.77
[-0.63, 2.17]
2.13
[0.73, 3.53]
(54例)
6.17
[4.77, 7.58]
(53例)
9日目(反復投与による影響の検討)
35.68±8.71
35.23±9.04
35.80±8.73
41.03±10.97
-0.42
[-1.88, 1.04]
-0.04
[-1.50, 1.42]
5.43
[3.95, 6.90]
平均値±標準偏差(評価例数)投与9時間後に評価
60分間累積SDLPの陽性対照投与期とプラセボ投与期との差の90%信頼区間の上限は閾値(9.23cm)未満であったものの、いずれの評価時期においても90%信頼区間の下限が0を超え、本試験は分析感度を有していることが示された。本剤投与については、単回投与及び8日間投与の翌朝(投与から9時間後)における60分間累積SDLPのプラセボとの差は、本剤10mg投与期及び本剤20mg投与期の単回及び反復投与で、いずれも90%信頼区間の上限が事前に設定した閾値(9.23cm)未満であったが、本剤20mgの単回投与で90%信頼区間の下限は0を上回っていた。60分間累積SDLPの本剤投与期とプラセボ投与期との差が9.23cm以上であった被験者は、本剤10mg投与期の2及び9日目(以下同順)でそれぞれ7.3%(4/55例)及び3.6%(2/56例)、本剤20mg投与期で20.4%(11/54例)及び8.9%(5/56例)、陽性対照投与期では32.1%(17/53例)及び20.8%(11/53例)であった13)。
健康高齢者(16例)を対象に、本剤5、10mgを就寝前に投与したとき、プラセボと比較して翌朝の平衡機能(投与8時間後)、認知機能及び記憶力(投与9時間後)の低下は認められなかった14)。
軽度閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸患者(46例)を対象に、本剤10mgを就寝前に投与したとき、臨床的に意義のある呼吸機能に対する影響は認められず、また、無呼吸低呼吸指数はプラセボと同程度であった15)。
ボルノレキサントはオレキシン1(OX1)及びオレキシン2(OX2)受容体に対する拮抗薬で、ヒトのOX1及びOX2受容体に対する結合親和性(Ki値)はそれぞれ0.460及び0.374nmol/Lであった16)。ボルノレキサントは、覚醒を促進する神経ペプチドであるオレキシンA及びBのOX1及びOX2受容体への結合を阻害することにより、覚醒から睡眠へ移行させると考えられる。
ボルノレキサントの投与により、ラットにおいて入眠潜時の短縮並びにレム睡眠及びノンレム睡眠の増加が認められた17)。
ボルノレキサント水和物(Vornorexant Hydrate)
[(2S)-2-{[3-(5-Fluoropyridin-2-yl)-1H-pyrazol-1-yl]methyl}-1,3-oxazinan-3-yl][5-methyl-2-(2H-1,2,3-triazol-2-yl)phenyl]methanone 1/4hydrate
C23H22FN7O2・1/4H2O
451.97
白色の粉末である。エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
143.2℃
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
PTP 100錠[10錠×10]
1) 社内資料:最終製剤薬物動態試験(304試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.1)[T30A001]
2) 社内資料:第Ⅰ相反復投与試験(102試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.3)[T30C001]
3) 社内資料:in vitro蛋白結合(2025年8月25日承認、CTD2.6.4.4.2)[T30A002]
4) 社内資料:CYP分子種推定(2025年8月25日承認、CTD2.6.4.5.3)[T30A003]
5) 社内資料:マスバランス試験(206試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.4)[T30A004]
6) 社内資料:肝機能障害患者試験(303試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.7)[T30A005]
7) 社内資料:高齢者反復投与試験(202試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.6)[T30A006]
8) 社内資料:イトラコナゾール併用試験(205試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.8)[T30A007]
9) 社内資料:PBPKモデル解析(2025年8月25日承認、CTD2.7.2.2.2.6)[T30A008]
10) 社内資料:第Ⅲ相試験(301試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.15)[T30C002]
11) 社内資料:長期投与試験(302試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.17)[T30C008]
12) Iwata M, et al.:Psychopharmacology (Berl). 2021; 238 (3): 775‒786
13) 社内資料:運転技能評価試験(207試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.9)[T30C003]
14) 社内資料:持ち越し効果評価試験(305試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.11)[T30C004]
15) 社内資料:呼吸機能障害患者試験(208試験)(2025年8月25日承認、CTD2.7.6.12)[T30C005]
16) 社内資料:結合親和性(2025年8月25日承認、CTD2.6.2.2.1.1)[T30P001]
17) 社内資料:ラット睡眠誘発作用(2025年8月25日承認、CTD2.6.2.2.2.1)[T30P002]
大正製薬株式会社 メディカルインフォメーションセンター
〒170-8633 東京都豊島区高田3-24-1
電話 0120-591-818
*本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2026年10月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。
大正製薬株式会社
東京都豊島区高田3-24-1
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