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湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症、痒疹群(じん麻疹様苔癬、ストロフルス、固定じん麻疹を含む)、虫さされ、扁平紅色苔癬、慢性円板状エリテマトーデス
皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する必要がある場合には、あらかじめ適切な抗菌剤、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮すること。
通常1日1~数回適量を患部に塗布する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること。動物試験(ラット、ウサギ)で口蓋裂、化骨遅延等が認められ、胎児への移行が報告されている。
長期・大量使用により発育障害をきたすおそれがある。また、おむつは密封法(ODT)と同様の作用があるので注意すること。
大量又は長期にわたる広範囲の使用に際しては特に注意すること。一般に副作用があらわれやすい。
0.1~0.6%未満
0.1%未満
頻度不明
皮膚の感染症注1)
皮膚の細菌性感染症(伝染性膿痂疹、毛囊炎等)
皮膚の真菌性感染症(カンジダ症、白癬等)
その他の皮膚症状注2)
ステロイドざ瘡、乾燥
酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(ほほ、口囲等に潮紅、丘疹、膿疱、毛細血管拡張を生じる)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)、多毛、色素脱失、魚鱗癬様皮膚変化
過敏症
刺激感、そう痒
発疹
下垂体・副腎皮質系機能
大量又は長期にわたる広範囲の使用による下垂体・副腎皮質系機能の抑制
眼科用として使用しないこと。
ラット(雄、Wistar系)の皮膚に酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンの生理食塩水溶液を塗布した場合、塗布30分後までに速やかに吸収され、その後ゆるやかな勾配となる吸収を示した。また、投与量に対する皮内貯留率の時間的推移は、1時間後にピークが認められ、その後の減少は緩やかであった1) 。
ラット(雄、Wistar系)の皮膚に3H-酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン軟膏を密封法にて塗布したところ、速やかに角質層へ分布し、続いてマルピギー層及び真皮への移行も速い傾向が認められた。また、軟膏除去後も角質層に残存を認めたが、沈着の程度は弱かった2) 。
ラット(雄、Wistar系)の皮膚に酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンを塗布した場合、角質中では主として未変化体として存在し、皮膚内でエステラーゼによりヒドロコルチゾン酪酸エステルに加水分解された1) 。また、ウサギ(雄)に皮下投与した場合、血中移行後にエステラーゼにより速やかに加水分解され、ヒドロコルチゾン酪酸エステルを経て生体由来のヒドロコルチゾンに代謝された3) 。
ウサギ(雄)に3H-酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンを皮下投与した場合、24時間以内に尿中に38.4%、糞中に9.2%が排泄された4) 。
剤形追加承認時に実施された国内の一般臨床試験における成績は以下の通りであった5),6) 。
疾患名
改善率(%)【改善以上】
全体
有毛部位
湿疹・皮膚炎群
88.2(194/220)
86.9(73/84)
乾癬
69.4(43/62)
73.5(25/34)
掌蹠膿疱症
66.0(33/50)
痒疹群
77.6(38/49)
100(1/1)
虫さされ
98.3(59/60)
扁平紅色苔癬
82.1(23/28)
100(3/3)
慢性円板状エリテマトーデス
65.2(15/23)
75.0(3/4)
有毛部位:頭部、腋窩、陰部
酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンは合成副腎皮質ホルモンであり、細胞内でステロイドレセプターと結合し、糖質コルチコイドと同じ機序により、炎症性因子の産生抑制や炎症細胞の遊走抑制等をもたらし抗炎症作用を示す。
酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン(hydrocortisone butyrate propionate)
17-butyryloxy-11β-hydroxy-21-propionyloxy-4-pregnene-3,20-dione
C28H40O7
488.61
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。メタノール又はジクロロメタンに極めて溶けやすく、エタノール(95)、エタノール(99.5)又は1,4-ジオキサンに溶けやすく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
117~124℃
HBP
火気を避けて保管すること。
10mL(プラスチックボトル)×10
1) 和志武三徳ほか:薬剤学. 1982 ; 42 (2) : 84-91
2) 社内資料(経皮吸収時の分布、移行に関する資料)
3) 野津隆司ほか:薬理と治療. 1981 ; 9 (8) : 2991-3005
4) 野津隆司ほか:薬理と治療. 1981 ; 9 (8) : 2965-2980
5) 戸田浄ほか:基礎と臨床. 1985 ; 19 (10) : 5437-5444
6) 原田昭太郎ほか:臨床医薬. 1985 ; 1 (6) : 831-842
7) 館安英ほか:薬理と治療. 1983 ; 11 (5) : 1843-1848
8) 小友進ほか:日薬理誌. 1981 ; 78 (5-6) : 647-658
9) Muramatsu M, et al. : Jpn J Pharmacol. 1985 ; 37 (2) : 143-150
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