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処方箋医薬品注)
無顆粒球症等の重篤な血液障害等が起こることがあるので、使用上の注意に特に留意すること。
本剤は、消炎鎮痛剤などで十分な効果が得られない場合に使用すること。通常、成人にはペニシラミンとして1回100mgを1日1~3回、食間空腹時に経口投与する。患者の年齢、体重、症状、忍容性、本剤に対する反応等に応じて適宜増減するが、一般的には成人、初期量を1日100mgとし、増量するときは4週間以上の間隔をおいて100mgずつ漸増する。維持量は効果が得られる最低用量に調節する。また、投与を再開するときは、低用量から開始すること。なお、1日300mgでは効果不十分で増量により有効性が期待される場合には、患者の状態を十分に観察しつつ1日600mgまで増量することもできる。ただし、効果が得られた後は減量して有効最少量で維持すること。
通常、成人にはペニシラミンとして1日1,000mgを食前空腹時に1~数回に分けて経口投与する。なお、患者の年齢、症状、忍容性、本剤に対する反応等に応じて、一般に1日量600~1,400mgの範囲で増減し、また、投与法についても、連日投与、間歇投与、漸増投与法など各症例ごとに用法及び用量を決定する。
通常、成人にはペニシラミンとして1日1,000mgを食前空腹時に数回に分けて経口投与する。なお、患者の年齢、症状、忍容性、本剤に対する反応等に応じて、一般に1日量600~1,400mgの範囲で増減し、また、投与法についても、連日投与、間歇投与、漸増投与法など各症例ごとに用法及び用量を決定する。通常、小児にはペニシラミンとして1日20~30mg/kgを食前空腹時に数回に分けて経口投与する。なお、患者の年齢、症状、忍容性、本剤に対する反応等に応じて適宜増減する。ただし、1日量は、成人の標準用量(1日1,000mg)を上限とする。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。重篤な血液障害等を起こすおそれがある。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。重篤な血液障害を起こすおそれがある。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。SLEの症状を悪化させるおそれがある。
血液障害を起こすおそれがあるので血液検査を定期的に行うこと。,,
投与しないこと。ネフローゼ等の重篤な腎機能障害を起こすおそれがある。,
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。重篤な腎機能障害を起こすおそれがある。
腎機能障害を起こすおそれがあるので尿蛋白等の腎機能検査を定期的に行うこと。,,
肝機能異常を起こすおそれがあるので肝機能検査値に注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ヒトで催奇形性を疑う症例報告がある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上やむを得ないと判断される場合にのみ投与すること。ヒトで催奇形性を疑う症例報告がある。
授乳しないことが望ましい。動物試験(ラット)において乳汁移行が認められ、出生児の死亡数増加及び成長遅延が認められている。
投与しないこと。結合組織異常を起こすおそれがある。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。結合組織異常を起こすおそれがある。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
低出生体重児、新生児及び乳児には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。低出生体重児、新生児及び乳児を対象とした臨床試験は実施していない。
重篤な血液障害等を起こすおそれがある。一般に生理機能が低下している。
重篤な血液障害が発現するおそれがある。
機序は不明である。
副作用が増強するおそれがある。
本剤の効果を減弱するおそれがあるので、やむを得ず投与する場合には、本剤との同時投与は避けること。
同時投与した場合、本剤の吸収率が低下するとの報告がある。
同時投与した場合、本剤が吸収される前に亜鉛とキレート化され、本剤の吸収率が低下する可能性がある。
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症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
尿所見の異常と喀血やX線での肺浸潤が関連して認められた場合には、直ちに投与を中止すること。
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血栓性静脈炎、アレルギー性血管炎(白血球破砕性血管炎等)、肺・腎臓等に多様な臓器障害を引き起こし、血清学的に抗好中球細胞質抗体(MPO-ANCA)陽性であることを特徴とする多発性血管炎等があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
関節リウマチ患者で胆汁うっ滞性肝炎が報告されている。
5~10%未満
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
精神神経系
めまい
頭痛
知覚障害
眼瞼下垂
昏迷
痙攣
感覚器
味覚異常
耳鳴
視力異常
複視
白内障
聴力低下
消化器
口内炎・口角炎
腹痛
食欲不振
嘔気
嘔吐
下痢
消化性潰瘍
舌炎
消化不良
口内乾燥
胃炎
口唇炎
下血
歯肉炎
便秘
膵炎
皮膚
発疹
そう痒
脱毛
皮膚炎
紫斑
潮紅
皮下出血
結節性紅斑
多形紅斑
創傷治癒障害
穿孔性弾力線維症
爪の異常
肝臓
肝機能障害(AST、ALT上昇等)
黄疸
腎臓
腎機能障害(尿蛋白、血尿、BUN上昇、クレアチニン上昇)
腎炎
血液
鼻出血
リンパ球減少
白血球増多
血管
毛細血管脆弱
免疫グロブリン
免疫グロブリン(IgA、IgG、IgM)減少注1)
筋・骨格
関節痛
筋肉痛
その他
浮腫
発熱
倦怠感
咽頭炎
無力症
動悸
体重減少
疼痛
陰門びらん
体重増加
ビタミンB6欠乏注2)
乳房肥大
尿失禁
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人に200mgを空腹時単回経口投与した場合、血中濃度パラメータは以下のとおりであった2) 。
Cmax(μg/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
AUC(μg・hr/mL)
成人(n=12)
0.62
1.8
2.3
2.17
健康成人(n=6)に空腹時、食後に、ペニシラミン500mgを単回経口投与した場合、ペニシラミンの血中濃度パラメータは以下のとおりであった1) 。ペニシラミンのT1/2は各群で有意差は認められないものの、食後のCmax及びAUCは空腹時に比べ低下した(外国人データ)1) 。
空腹時
3.05
3.8
2.1
14.7
食後
1.51
7.2
14C-ペニシラミン20mg/kgをラットに単回経口投与した場合、投与後短時間で中枢神経を除く全身へのすみやかな分布が認められ、大動脈、軟骨、皮膚、アキレス腱への分布が高く、筋肉、脂肪には低かった3) 。なお、本薬は血漿蛋白とジスルフィド結合を形成することが認められ、蛋白結合率は経時的に上昇し投与後24時間ではほぼ100%に達した4) 。
健康成人に200mgを単回経口投与した場合、尿中主代謝物はペニシラミン-システインであり、ペニシラミンジスルフィドも検出された5) 。
健康成人に200mgを単回経口投与した場合、投与後24時間までの総ペニシラミンの尿中排泄率は投与量の35.2%であった5) 。
健康成人(n=6)に非併用時、空腹時鉄剤服用直後、空腹時制酸剤(水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウム含有)服用直後に、ペニシラミン500mgを単回経口投与した場合、ペニシラミンの血中濃度パラメータは以下のとおりであった1) 。ペニシラミンのT1/2は各群で有意差は認められないものの、鉄剤服用後及び制酸剤服用後のCmax及びAUCは非併用時に比べ1/2~1/6に低下した(外国人データ)1) 。
AUC(μg・hr/mL)
非併用時
鉄剤併用
1.00
1.3
1.2
2.6
制酸剤併用
1.72
3.0
1.5
7.0
活動性の関節リウマチ患者(212例)を対象に、ペニシラミンの1日投与量として初期量を300mgとし、前半12週間は4週間ごとに300→400→600mgと漸増する方式を原則とし(治療上の理由によっては投与量の維持又は減量)、13週目以後は適宜増減し、900mgを上限とし、24週間経口投与した。ペニシラミン投与群の最終全般改善度(有効率)は以下のとおりであった6) 。
疾患名
有効率(%)【有効以上】
関節リウマチ
65.0(39/60)
国内二重盲検比較試験における副作用発現割合はペニシラミン投与群で48.9%(44例/90例)で、発現した主な副作用は皮疹34.4%(31例/90例)、胃腸障害11.1%(10例/90例)、味覚障害5.6%(5例/90例)であった。
活動性の関節リウマチ患者(713例)を対象とした一般臨床試験で本剤の有効性が認められた注3),7),8),9),10),11),12),13),14),15),16),17),18),19),20),21),22) 。
66.2(450/680)
その病因が不明なためペニシラミンの作用機序は未だ明確になっていないが、蛋白質変性抑制作用、蛋白質解離作用、免疫応答に対する作用等により関節リウマチにおける病像全般に好影響を与えると考えられる。
ペニシラミンが重金属とキレート化合物を生成しその排泄を促進させる。
ペニシラミンは、ヒトγ-グロブリンを用いたin vitro試験において蛋白変性抑制作用が、ヒト関節液を用いたin vitro試験においてコラゲナーゼ活性抑制作用が、またラットカラゲニン肉芽腫由来の培養線維芽細胞を用いたin vitro試験においてライソゾーム膜安定化作用等が認められている。これらの作用は、直接あるいは間接的に生体成分の抗原性獲得に抑制的に働くと考えられる23),24),25) 。
ペニシラミンはSH基により、関節リウマチ患者におけるリウマトイド因子をはじめ免疫複合体の分子内S-S結合を解離する作用を有する26) 。
ペニシラミンは、マウスにおいてT-リンパ球を介して免疫系に作用し、免疫機能を抑制あるいは増強する免疫調節作用を有すると考えられる27) 。
ウイルソン病患者において、ペニシラミン2分子は血清銅1分子と結合して可溶性のキレートを形成し、尿中銅排泄を促進する。血清銅濃度の減少に伴い、組織内の銅が血清中に遊離し、脳、肝、腎、角膜等の臓器内に銅が過剰沈着するのを防ぐ。重金属(鉛・水銀)負荷ラットにおいて、ペニシラミンは尿中重金属排泄量を増加させ、体外への重金属の除去を促進する28),29),30),31),32),33) 。
ペニシラミン(penicillamine)
3-mercapto-D-valine
C5H11NO2S
149.21
白色の結晶性の粉末で、わずかに特異なにおいがあり、味は初めやや甘く、後に不快な味がある。水に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくい。
約195℃(分解)
〔α〕20D-60°~-67°
PTP 100カプセル[10カプセル×10]
1) Osman MA, et al. : Clin Pharmacol Ther. 1983 ; 33 (4) : 465-470
2) 社内資料:血中濃度に関する資料[T130001a]
3) 野津隆司ほか:応用薬理. 1977 ; 14 (2) : 265-276
4) 野津隆司ほか:応用薬理. 1977 ; 14 (2) : 277-287
5) 社内資料:尿中排泄に関する資料[T130002a]
6) 塩川優一ほか:医学のあゆみ. 1977 ; 101 (4) : 216-235
7) 井上 一ほか:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 550-557
8) 斉藤輝信:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 367-394
9) 三井忠夫ほか:東海リウマチ. 1976 ; 7 (1, 2) : 15-24
10) 長屋郁郎ほか:東海リウマチ. 1976 ; 7 (1, 2) : 9-13
11) 吉沢久嘉ほか:リウマチ. 1977 ; 17 (2) : 180-187
12) 伊藤久次:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 474-476
13) 小坂志朗ほか:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 355-366
14) 松浦美喜雄ほか:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 456-464
15) 島崎芳夫:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 477-484
16) 吉松俊一ほか:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 485-502
17) 鈴木明夫ほか:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 503-514
18) 江沢英光ほか:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 542-549
19) 吉野槇一ほか:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 427-455
20) 斉藤輝信ほか:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 395-402
21) 藤井俊宥ほか:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 420-426
22) 力丸 暘:現代の診療. 1977 ; 19 (3) : 403-419
23) 小友 進ほか:日薬理誌. 1978 ; 74 : 193-205
24) 社内資料:コラゲナーゼ活性抑制作用に関する資料[T130003a]
25) 大塚勝弘ほか:薬学雑誌. 1977 ; 97 (10) : 1147-1150
26) Jaffe IA : J Lab Clin Med. 1962 ; 60 (3) : 409-421
27) 安倍千之:抗炎症剤の薬効検定―方法と倫理―. 1979 ; 103-112
28) Walshe JM : Clin Sci. 1964 ; 26 : 461-469
29) Hammond PB : Toxicol Appl Pharmacol. 1973 ; 26 : 241-246
30) Tandon SK, et al. : Toxicol Appl Pharmacol. 1985 ; 79 : 204-210
31) 島田秀昭ほか:薬学雑誌. 1988 ; 108 (12) : 1209-1214
32) Kiyozumi M, et al. : Chem Pharm Bull. 1988 ; 36 (7) : 2599-2606
33) Shimada H, et al. : Toxicology. 1993 ; 77 : 157-169
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