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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
肺炎、敗血症、日和見感染症等の致死的な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意すること。,,,,
播種性結核(粟粒結核)及び肺外結核(胸膜、リンパ節)を含む結核が発症し、死亡例も報告されている。本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部X線検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認すること。結核の既往歴を有する患者及び結核の感染が疑われる患者には、結核等の感染症について診療経験を有する医師と連携の下、原則として本剤の投与開始前に適切な抗結核薬を投与すること。ツベルクリン反応等の検査が陰性の患者において、投与後に活動性結核が認められた例も報告されている。,,,,
既存治療で効果不十分な関節リウマチ
通常、成人にはオゾラリズマブ(遺伝子組換え)として1回30mgを4週間の間隔で皮下投与する。
,,,,,
血液疾患が悪化するおそれがある。
定期的に問診を行うなど、注意すること。間質性肺炎が増悪又は再発することがある。
肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。本剤を含む抗TNF製剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者において、B型肝炎ウイルスの再活性化が認められている。報告された症例の多くは、他の免疫抑制作用をもつ薬剤を併用投与した症例である。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトにおける乳汁への移行は不明であるが、サルで乳汁中への移行が認められている。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能(免疫機能等)が低下している。
蜂巣炎(0.7%)、肺炎(0.3%)等の重篤な感染症があらわれることがある。異常が認められた場合には、感染症がコントロールできるようになるまで本剤を投与しないこと。,,,,
結核(播種性結核)があらわれることがある。ツベルクリン反応等の検査が陰性の患者において、投与後に活動性結核があらわれることもある。また、肺外結核(胸膜、リンパ節等)もあらわれることがあることから、その可能性も十分考慮した観察を行うこと。,,,,
発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状に十分に注意し、異常が認められた場合には、速やかに胸部X線検査、胸部CT検査及び血液ガス検査等を実施し、本剤の投与を中止するとともにニューモシスチス肺炎との鑑別診断(β-D-グルカンの測定等)を考慮に入れ適切な処置を行うこと。
多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等があらわれることがある。,,,
アナフィラキシー等の重篤なアレルギー反応があらわれることがある。
再生不良性貧血を含む汎血球減少症、血球減少症(血小板減少、白血球減少症、顆粒球減少症等)があらわれることがある。
5%以上
1~5%未満
1%未満
血液およびリンパ系障害
貧血、鉄欠乏性貧血、白血球減少症、リンパ節炎
耳および迷路障害
頭位性回転性めまい
眼障害
アレルギー性結膜炎、ぶどう膜炎
胃腸障害
上腹部痛、下痢、腸炎、胃食道逆流性疾患、舌炎、口内炎
一般・全身障害および投与部位の状態
注射部位紅斑
注射部位疼痛、倦怠感、注射部位腫脹
肝胆道系障害
肝機能異常
脂肪肝、肝障害
免疫系障害
サルコイドーシス
感染症および寄生虫症
上咽頭炎
気管支炎、結膜炎、帯状疱疹、咽頭炎、肺炎、上気道感染、口腔ヘルペス
細菌性腟症、蜂巣炎、子宮頚管炎、胃腸炎、性器カンジダ症、陰部ヘルペス、歯肉炎、単純ヘルペス、インフルエンザ、食道カンジダ症、口腔カンジダ症、外耳炎、爪囲炎、歯髄炎、副鼻腔炎、皮膚感染、皮下組織膿瘍、足部白癬、扁桃炎、外陰部膿瘍、ウイルス性腸炎、ニューモシスチス・イロベチイ肺炎
臨床検査
ALT増加、AST増加、血中コレステロール増加、血中トリグリセリド増加、白血球数減少、細胞マーカー増加
血中尿酸増加、低比重リポ蛋白増加、好中球数減少、血中リン増加、血中β-D-グルカン増加、尿中蛋白陽性、血中アルカリホスファターゼ増加、B型肝炎DNA測定陽性、便潜血陽性、肝機能検査値上昇
代謝および栄養障害
脂質異常症、高脂血症
良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む)
肺腺癌
神経系障害
頭痛
呼吸器、胸郭および縦隔障害
咳嗽、呼吸困難、喀痰増加、口腔咽頭痛
皮膚および皮下組織障害
皮膚嚢腫、皮膚炎、湿疹、紅斑、多形紅斑、固定疹、口囲皮膚炎、そう痒症、膿疱性乾癬、発疹、蕁麻疹、乾癬様皮膚炎
メトトレキサート治療で効果不十分な日本人関節リウマチ患者に本剤30mgを皮下投与したときの初回投与後の血漿中オゾラリズマブ濃度推移及び薬物動態パラメータを示す1),5) 。
薬物動態パラメータ
症例数
平均値±標準偏差注1)
Cmax(µg/mL)
77
4.55±1.18
tmax(h)
144[23.2-336]
t1/2(日)
74
18.2±8.21
AUC0-∞(µg・h/mL)
3280±1280
日本人関節リウマチ患者に本剤30mgを反復皮下投与したとき、血漿中オゾラリズマブ濃度は初回投与後16週までに定常状態に達し、定常状態におけるトラフ濃度は約2µg/mLであった1),3),5) 。
日本人健康成人男性に本剤を単回皮下及び静脈内投与したときのAUC比より、本剤皮下投与時の絶対的バイオアベイラビリティは約80%であった6) 。
日本人健康成人男性に本剤25mg及び200mgを単回静脈内投与したとき、分布容積(Vz)の平均値はそれぞれ2.13及び4.13Lであった6) 。
オゾラリズマブは蛋白質であるため、蛋白質分解によりペプチドやアミノ酸へと代謝されると考えられる。
日本人健康成人男性に本剤を単回投与したとき、投与後6日間までの累積尿中排泄量は投与量の約0.1%であった6) 。
メトトレキサート治療で効果不十分な関節リウマチ患者を対象とし、メトトレキサート併用下で、プラセボ、本剤30mg及び本剤80mgを4週に1回皮下投与した。16週時のACR20改善率は、プラセボ群37.3%(28/75例)に対し、本剤30mg群で79.6%(121/152例)であり、本剤投与群で有意に高値を示し症状の軽減が認められた(p<0.001)1),7) 。
プラセボ+MTX
本剤30mg+MTX
ACR20改善率(例数)
37.3%(28/75)
79.6%(121/152)
プラセボ群との差[95%信頼区間]
42.1%[28.7-53.7]
p値注4)
p<0.001
ACR50改善率(例数)
12.0%(9/75)
55.9%(85/152)
43.9%[31.7-53.4]
ACR70改善率(例数)
2.7%(2/75)
34.2%(52/152)
31.6%[20.7-39.7]
投与前から24週までの関節破壊進展を手及び足のX線スコア(Modified total sharp score)で評価した。本剤30mgのX線スコアのベースラインからの変化量では、プラセボ群に対して統計学的な有意差は認められなかった(p=0.359)1),7) 。
変化量注7) (例数)
0.9±1.9(74)
0.6±2.3(148)
プラセボ群との差[95%信頼区間]
-0.3[-0.8-0.3]
p値注8)
p=0.359
本剤30mg群の副作用発現頻度(52週時)は、42.7%(61/143例)であった1),2) 。主な副作用は、上咽頭炎9.8%(14/143例)、気管支炎4.9%(7/143例)、上気道感染3.5%(5/143例)であった1) 。
メトトレキサート非併用の関節リウマチ患者を対象に本剤30mg及び本剤80mgを4週に1回反復皮下投与した。24週時のACR20改善率は、本剤30mg群で67.0%(63/94例)であった3),4) 。
本剤30mg
67.0%(63/94)
50.0%(47/94)
25.5%(24/94)
本剤30mg群の副作用発現頻度(52週時)は39.4%(37/94例)であった3),4) 。主な副作用は上咽頭炎8.5%(8/94例)、細胞マーカー増加3.2%(3/94例)であった3) 。
本剤はヒトTNFαと高い結合親和性を示し、TNF受容体とTNFαとの相互作用を阻害することでその生理活性を抑制する。
本剤はヒトTNF遺伝子導入マウスにおける関節炎病態を有意に抑制した10) 。
オゾラリズマブ(遺伝子組換え)Ozoralizumab (Genetical Recombination)
38,434.32
ラマH鎖抗体に由来するヒト化抗ヒト腫瘍壊死因子α(TNFα)抗体の可変部及びヒト化抗ヒト血清アルブミン(HSA)抗体の可変部を有するモノクローナル抗体で、363個のアミノ酸残基からなるタンパク質。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1) 社内資料:第Ⅱ/Ⅲ相試験(3000-JA)(2022年9月26日承認、CTD2.7.2.2.7、CTD2.7.2.4.2、CTD2.7.2.4.4、CTD2.7.3.2.1、CTD2.7.3.3.2、CTD2.7.3.3.3、CTD2.7.6.4.2)[T28C001]
2) *Tanaka Y, et al. : Mod Rheumatol. 2023 ; 33 (5) : 883-890
3) 社内資料:第Ⅲ相試験(3001-JA)(2022年9月26日承認、CTD2.7.2.2.8、CTD2.7.2.4.2、CTD2.7.2.4.4、CTD2.7.3.2.2、CTD2.7.3.3.3、CTD2.7.6.7.2)[T28C002]
4) *Tanaka Y, et al. : Mod Rheumatol. 2023 ; 33 (5) : 875-882
5) *Takeuchi T, et al. : Arthritis Res Ther. 2023 ; 25 (1) : 60
6) 社内資料:第Ⅰ相試験(1001-JA)(2022年9月26日承認、CTD2.7.1.2.1、CTD2.7.2.2.2)[T28C003]
7) *Takeuchi T, et al. : Arthritis Rheumatol. 2022 ; 74 (11) : 1776-1785
8) 社内資料:TNFαに対する結合親和性(in vitro)(2022年9月26日承認、CTD2.6.2.2.1)[T28P001]
9) 社内資料:TNFα誘発細胞傷害抑制作用(2022年9月26日承認、CTD2.6.2.2.2)[T28P004]
10) 社内資料:ヒトTNF遺伝子導入マウスの関節炎に対する抑制作用(2022年9月26日承認、CTD2.6.2.2.4)[T28P006]
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