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パンスポリン筋注用0.25g

処方せん医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
5.効能又は効果に関連する注意
6.用法及び用量
7.用法及び用量に関連する注意
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.2腎機能障害患者
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
10.相互作用
10.2併用注意(併用に注意すること)
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
12.臨床検査結果に及ぼす影響
14.適用上の注意
16.薬物動態
16.1血中濃度
16.4代謝
16.5排泄
16.6特定の背景を有する患者
17.臨床成績
17.2製造販売後調査等
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2抗菌作用
19.有効成分に関する理化学的知見
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

パンスポリン筋注用0.25g

添付文書番号

6132400E1038_2_06

企業コード

400061

作成又は改訂年月

**2026年1月改訂(第3版)
2025年9月改訂(第2版)

日本標準商品分類番号

876132

薬効分類名

セフェム系抗生物質製剤

承認等

パンスポリン筋注用0.25g

日本薬局方メピバカイン塩酸塩注射液(溶解液として添付):劇薬、処方箋医薬品1)

1) 注意-医師等の処方箋により使用すること

販売名コード

YJコード

6132400E1038

販売名英語表記

PANSPORIN INTRAMUSCULAR

販売名ひらがな

ぱんすぽりんきんちゅうよう0.25g

承認番号等

承認番号

15500EMZ01292

販売開始年月

1981年2月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

基準名

日本薬局方

注射用セフォチアム塩酸塩

一般的名称

注射用セフォチアム塩酸塩

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 小児等
  3. 2.3 メピバカイン塩酸塩又はアニリド系局所麻酔剤に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

パンスポリン筋注用0.25g

有効成分1バイアル中:セフォチアム塩酸塩   0.25g(力価)
添加剤1バイアル中:L-アルギニン(127mg)、無水炭酸ナトリウム(20.3mg)
筋注用溶解液(添付)1アンプル中:日本薬局方メピバカイン塩酸塩注射液(0.5w/v%)  3mL

3.2 製剤の性状

パンスポリン筋注用0.25g

pH5.7~7.2
浸透圧比約2(生理食塩液に対する比)
色・剤形白色~淡黄色の粉末
※3mL筋注用溶解液にて溶解時

4. 効能又は効果

  • 〈適応菌種〉

    セフォチアムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、インフルエンザ菌

  • 〈適応症〉

    敗血症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、骨髄炎、関節炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、腹膜炎、胆嚢炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、化膿性髄膜炎、中耳炎、副鼻腔炎

5. 効能又は効果に関連する注意

  • 〈扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、副鼻腔炎〉
  • 「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

6. 用法及び用量

通常、成人にはセフォチアム塩酸塩として1日0.5~2g(力価)を2~4回に分けて、筋肉内に注射する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
また、筋肉内注射に際しては、1バイアル当たり添付のパンスポリン筋注用溶解液3mLで溶解する。

7. 用法及び用量に関連する注意

組織・神経等への影響を避けるため、静脈内注射が困難なやむを得ない場合にのみ、必要最小限に行うこと。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
  2. 8.2 本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること2)
    1. 8.2.1 事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
    2. 8.2.2 投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
    3. 8.2.3 投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
  3. 8.3 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。
  4. 8.4 本剤の投与に際しては、定期的に肝機能、血液等の検査を行うことが望ましい。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 セフェム系又はペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)
  2. 9.1.2 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
  3. 9.1.3 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者

    観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 高度の腎障害のある患者

    投与量・投与間隔の適切な調節をするなど慎重に投与すること。高い血中濃度が持続することがある。,

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

投与しないこと。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

  • 次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
    • 生理機能が低下していることが多く副作用が発現しやすい。
    • ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子

    利尿剤

    • フロセミド等

    他のセフェム系抗生物質で併用による腎障害増強作用が報告されているので、併用する場合には腎機能に注意すること。

    機序は不明であるが、利尿時の脱水による血中濃度の上昇等が考えられている。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

      **不快感、口内異常感、眩暈、便意、耳鳴、発汗、喘鳴、呼吸困難、血管性浮腫、全身の潮紅・蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    2. 11.1.2 急性腎障害等の重篤な腎障害(頻度不明)

    3. 11.1.3 汎血球減少、無顆粒球症、顆粒球減少、溶血性貧血(いずれも頻度不明)、血小板減少(0.1%未満)
    4. 11.1.4 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明)

      腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    5. 11.1.5 間質性肺炎、PIE症候群(いずれも頻度不明)

      発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群等があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

    6. 11.1.6 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
    7. 11.1.7 痙攣(頻度不明)

      痙攣等の中枢神経症状があらわれることがある。特に、腎不全患者にあらわれやすい。

    8. 11.1.8 肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

      AST、ALTの著しい上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

    11.2 その他の副作用

    0.1~5%未満

    0.1%未満

    頻度不明

    過敏症

    発疹

    蕁麻疹、そう痒、発熱

    紅斑、リンパ腺腫脹、関節痛

    血液

    好酸球増多

    貧血

    肝臓

    AST、ALT、Al-Pの上昇

    LDHの上昇

    γ-GTPの上昇

    消化器

    悪心、下痢、腹痛

    嘔吐、食欲不振

    菌交代症

    口内炎、カンジダ症

    ビタミン欠乏症

    ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)

    その他

    めまい

    頭痛、倦怠感、しびれ感

    12. 臨床検査結果に及ぼす影響

    1. 12.1 テステープ反応を除くべネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意すること。
    2. 12.2 直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意すること。

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤調製時の注意

    1. 14.1.1 本剤は1バイアル当たり添付の筋注用溶解液3mLに溶解する。
    2. 14.1.2 本剤は緩衝剤として無水炭酸ナトリウムを含有し、溶解時に炭酸ガスを発生するため、減圧バイアルにしてある。溶解にあたっては、溶解方法説明書きをよく読むこと。
    3. 14.1.3 本剤の注射液調製時にショックを伴う接触蕁麻疹があらわれることがあるので調製時に手の腫脹・そう痒・発赤、全身の発疹・そう痒、腹痛、悪心、嘔吐等の症状があらわれた場合には以後本剤との接触を避けること。
    4. 14.1.4 溶解後は速やかに使用すること。なお、やむを得ず保存を必要とする場合でも8時間以内に使用すること。この場合、微黄色の溶液の色調が時間の経過とともに濃くなることがある。

    14.2 薬剤投与時の注意

    1. 14.2.1 組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に注意すること。
      • 同一部位への反復注射は行わないこと。
      • 神経走行部位を避けるよう注意すること。
      • 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

    16. 薬物動態

    16.1 血中濃度

    成人(腎機能正常者)に筋注して得られた血中濃度は以下のとおりである3)

    16.4 代謝

    尿中には抗菌活性代謝物質は認められていない4)

    16.5 排泄

    主として腎より排泄され、成人(腎機能正常者)に1回0.25g、0.5g筋注後6時間までの尿中排泄率は約60~75%である。また、0.5gを筋注後の尿中濃度は0~2時間で約940μg/mL、2~4時間で約470μg/mL、4~6時間で約87μg/mLを示す3)

    16.6 特定の背景を有する患者

    1. 16.6.1 腎機能障害患者

      腎機能の低下に伴い、血中濃度の上昇、半減期の延長及び尿中排泄率の低下が認められる。従って、腎機能障害者に本剤を投与する場合には、投与量、投与間隔の適切な調節が必要である5)

    17. 臨床成績

    17.2 製造販売後調査等

    製造販売後の使用成績調査14,121例(静注用製剤)についての成績概要は下表のとおりである。

    感染症

    有効率(有効以上)

    例数

    %

    敗血症

    340/562

    60.5

    深在性皮膚感染症

    19/20

    95.0

    慢性膿皮症

    148/192

    77.1

    外傷・熱傷及び手術創等の二次感染

    551/787

    70.0

    骨髄炎

    161/204

    78.9

    関節炎

    91/112

    81.3

    扁桃炎(扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍を含む)

    131/139

    94.2

    急性気管支炎、慢性呼吸器病変の二次感染

    1,024/1,289

    79.4

    肺炎

    4,082/5,213

    78.3

    肺膿瘍

    129/174

    74.1

    膿胸

    67/110

    60.9

    膀胱炎

    710/915

    77.6

    腎盂腎炎

    1,346/1,574

    85.5

    前立腺炎(急性症、慢性症)

    31/36

    86.1

    腹膜炎

    770/966

    79.7

    胆嚢炎

    785/918

    85.5

    胆管炎

    490/672

    72.9

    バルトリン腺炎

    6/6

    子宮内感染

    18/20

    90.0

    子宮付属器炎

    21/25

    84.0

    子宮旁結合織炎

    19/24

    79.2

    化膿性髄膜炎

    56/79

    70.9

    中耳炎

    37/44

    84.1

    副鼻腔炎

    37/40

    92.5

    11,069/14,121

    78.4

    18. 薬効薬理

    18.1 作用機序

    細菌の細胞壁の合成を阻害する。本剤がグラム陰性菌に対し強い抗菌力を示すのは細胞外膜透過性に優れ、β-lactamaseに比較的安定であり、かつペニシリン結合蛋白画分1B及び3に対する親和性が高いため細胞壁peptidoglycan架橋形成阻害作用が強いことによると考えられる6),7),8),9)

    18.2 抗菌作用

    1. 18.2.1 グラム陰性菌及びグラム陽性菌に広い抗菌作用を示し、特に大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌に強い抗菌力を示す。更にエンテロバクター属、シトロバクター属、プロテウス・ブルガリス、プロビデンシア・レットゲリ、モルガネラ・モルガニーに対しても抗菌力が認められている10),11),12)in vitro)。
    2. 18.2.2 抗菌作用は殺菌的で、最小発育阻止濃度でも殺菌作用を示す12)in vitro)。

    19. 有効成分に関する理化学的知見

    一般的名称

    セフォチアム塩酸塩(Cefotiam Hydrochloride)

    化学名

    (6R,7R)-7-[2-(2-Aminothiazol-4-yl)acetylamino]-3-[1-(2-dimethylaminoethyl)-1H-tetrazol-5-ylsulfanylmethyl]-8-oxo-5-thia-1-azabicyclo[4.2.0]oct-2-ene-2-carboxylic acid dihydrochloride

    分子式

    C18H23N9O4S3・2HCl

    分子量

    598.55

    性状

    白色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。水、メタノール又はホルムアミドに溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、アセトニトリルにほとんど溶けない。

    化学構造式

    略号

    CTM

    力価

    セフォチアム(C18H23N9O4S3)としての質量(力価)で示す。セフォチアム塩酸塩標準品の1mgは0.878mg(力価)に対応する。

    22. 包装

    10バイアル(筋注用溶解液3mL×10アンプル添付)

    24. 文献請求先及び問い合わせ先

    *T's製薬株式会社 ティーズDIセンター

    *〒451-0045 名古屋市西区名駅二丁目27番8号

    TEL 0120-923-093
    受付時間 9:00~17:30(土日祝日・弊社休業日を除く)

    26. 製造販売業者等

    26.1 製造販売元

    *T's製薬株式会社

    大阪市中央区道修町四丁目1番1号

    26.2 販売

    武田薬品工業株式会社

    大阪市中央区道修町四丁目1番1号

    〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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