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処方箋医薬品注)
本剤の成分又はヒダントイン系化合物に対し過敏症の患者
てんかんのけいれん発作
エトトインとして、通常成人1日1~3gを毎食後および就寝前の4回に分割経口投与する。小児には1日0.5~1gを4回に分割経口投与する。一般に初回より大量投与することは避け、少量より始め、十分な効果が得られるまで漸次増加する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
血液障害が悪化するおそれがある。
甲状腺機能の異常をきたすおそれがある。
連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがある。
肝障害の悪化、また、血中濃度上昇のおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性(母体のてんかん発作頻発を防ぎ、胎児を低酸素状態から守る)が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠中に本剤を単独、又は併用投与された患者の中に、口唇裂、口蓋裂等を有する児を出産した例が多いとの疫学的調査報告がある。
授乳しないことが望ましい。ヒトで乳汁中への移行が報告されている。
ジスルフィラムイソニアジドパラアミノサリチル酸,
本剤の血中濃度が上昇し、中毒症状(眼振、構音障害、運動失調、眼筋麻痺等)があらわれることがあるので、このような場合には、減量するなど注意すること。
これらの薬剤が本剤の肝代謝を抑制すると考えられている。
クマリン系抗凝血剤
,
本剤の血中濃度が上昇し、中毒症状(眼振、構音障害、運動失調、眼筋麻痺等)があらわれることがあるので、このような場合には、減量するなど注意すること。また、クマリン系抗凝血剤の作用が増強することがあるので、通常より頻回に血液凝固時間の測定を行い、クマリン系抗凝血剤の用量を調整すること。
クマリン系抗凝血剤が本剤の肝代謝を抑制する。本剤による蛋白結合からの置換により、クマリン系抗凝血剤の血中濃度が上昇する。
アセタゾラミド
くる病、骨軟化症があらわれやすい。
本剤によるビタミンD分解促進、アセタゾラミドによる代謝性アシドーシス、腎尿細管障害の影響が考えられている。
発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒感、咽頭痛、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が、投与中止後も再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
発熱、紅斑、関節痛、肺炎、白血球減少、血小板減少、抗核抗体陽性等のSLE様症状があらわれることがある。
著しいAST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う重篤な肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
頻度不明
過敏症
猩紅熱様・麻疹様・中毒疹様発疹
血液
巨赤芽球性貧血、白血球減少
精神神経系
運動失調、注意力・集中力・反射運動能力等の低下、眠気、頭痛、倦怠感、不眠、不安、しびれ感
眼注1)
複視、眼振
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐
骨・歯注2)
くる病注3)、骨軟化症注3)、歯牙の形成不全
その他
発熱、舌のもつれ、甲状腺機能検査値(血清T4値等)の異常
眼振、構音障害、運動失調、眼筋麻痺等の症状は過量投与の徴候であることが多い。,
海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1,000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6~3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1,000人あたり2.4人多いと計算されている。
Tmax(h)
Cmax(μg/mL)
t1/2(h)
1.4
11.7
7.8
41.2%(てんかん患者、25mg/kg 1回注)投与、平衡透析法)(外国人データ)2)注)成人及び小児に対して本剤の承認された用法及び用量は、それぞれ1日1~3g及び0.5~1gを4回に分割経口投与である。
主として肝臓でN-脱エチル化を受け、次いでヒダントイン環が開環してphenylhydantoic acidとなる3)(イヌ)。
主として尿中
投与後48時間までに投与量の23.5%が尿中排泄された3)(イヌ、2g 1回投与)。
作用機序は十分解明されていないが、フェニトインに類似した機序によるものと考えられている。
エトトインは、マウスで電撃けいれん、ペンテトラゾールけいれんに対し抑制作用を示す。その経口有効量は300~400mg/kgで、特に電撃けいれんに対する抑制作用が強い。作用は3~4時間持続する。
エトトイン(Ethotoin)
3-Ethyl-5-phenylhydantoin
C11H12N2O2
204.23
白色の結晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。エタノール(95)又はクロロホルムに溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けやすく、水に溶けにくい。
90~95℃
100g[瓶、バラ]
1) Meyer M. C., et al.: Clin. Pharmacol. Ther. 1983; 33: 329-334
2) Troupin A. S., et al.: Ann. Neurol. 1979; 6: 410-414
3) Dudley K. H., et al.: J. Pharmacol. Exp. Ther. 1970; 175: 27-37
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