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ヒビスクラブ消毒液4%

処方せん医薬品以外の医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
15.その他の注意
15.1臨床使用に基づく情報
16.薬物動態
16.2吸収
16.5排泄
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2抗菌作用
19.有効成分に関する理化学的知見
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
25.保険給付上の注意
26.製造販売業者等

ヒビスクラブ消毒液4%

添付文書番号

261970BQ2120_3_07

企業コード

400093

作成又は改訂年月

2023年10月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

872619

薬効分類名

手指用殺菌消毒剤

承認等

ヒビスクラブ消毒液4%

販売名コード

YJコード

261970BQ2120

販売名英語表記

Hibiscrub Antiseptic Solution

承認番号等

承認番号

21900AMX01510

販売開始年月

1977年8月

貯法・有効期間

貯法

室温保存、直射日光を避けて保存すること。

有効期間

3年

一般的名称

クロルヘキシジングルコン酸塩

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者

3. 組成・性状

3.1 組成

ヒビスクラブ消毒液4%

有効成分日局クロルヘキシジングルコン酸塩液を   20vol%含有
(クロルヘキシジングルコン酸塩として   4w/v%含有 )
添加剤ポリオキシエチレン(124)ポリオキシプロピレン(39)グリコール、アルキルジメチルアミンオキシド液、イソプロパノール、香料、エタノール、dl-メントール、チモール、ベンジルアルコール、バニリン、安息香酸、トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ミリスチン酸イソプロピル、ダイズ油、赤色一〇二号、グルコノ-δ-ラクトン

3.2 製剤の性状

ヒビスクラブ消毒液4%

pH5.2~6.2
におい芳香がある
色・剤形赤色澄明のやや粘性の液剤
比重d20201.03~1.04

4. 効能又は効果

医療施設における医師、看護師等の医療従事者の手指消毒

6. 用法及び用量

  • 〈術前、術後の術者の手指消毒〉

    手指及び前腕部を水でぬらし、本剤約5mLを手掌にとり、1分間洗浄後、流水で洗い流し、更に本剤約5mLで2分間洗浄をくりかえし、同様に洗い流す。

  • 〈術前、術後の術者以外の医療従事者の手指消毒〉

    手指を水でぬらし、本剤約2.5mLを手掌にとり、1分間洗浄後、流水で洗い流す。

8. 重要な基本的注意

ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行うこと。,,

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 薬物過敏体質の者(クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者を除く)

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー(頻度不明)

    血圧低下、じん麻疹、呼吸困難等があらわれた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

0.1~5%未満

過敏症

発疹

14. 適用上の注意

14.1 薬剤使用時の注意

  1. 14.1.1 本剤は希釈せず、原液のまま使用すること。
  2. 14.1.2 経口投与しないこと。誤飲した場合には、牛乳、生卵、ゼラチン等を用いて、胃洗浄を行うなど適切な処置を行う。
  3. 14.1.3 手指消毒以外の目的には使用しないこと。
  4. 14.1.4 眼に入らないように注意すること。眼に入った場合には、直ちによく水洗すること。
  5. 14.1.5 溶液の状態で長時間皮膚と接触させた場合に皮膚化学熱傷を起こしたとの報告があるので、注意すること。

14.2 薬剤使用後の注意

本剤の付着した白布を次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤で漂白すると、褐色のシミができることがある。漂白には過炭酸ナトリウム等の酸素系漂白剤が適当である。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

クロルヘキシジングルコン酸塩製剤の使用によりショック症状を起こした患者のうち数例について、血清中にクロルヘキシジンに特異的なIgE抗体が検出されたとの報告がある1)

16. 薬物動態

16.2 吸収

  1. 16.2.1 5例の健康成人男性の上腕皮膚面50cm2に、5%又は4%の標識されたクロルヘキシジングルコン酸塩液(18μCiの14Cを含有)を塗布し3時間放置した。14C標識物質は塗布後6時間及び24時間後の血中から検出されなかった2)(外国人データ)。
  2. 16.2.2 15例の健康成人が4%のクロルヘキシジングルコン酸塩液10mLで手指と腕の消毒を3週間(1日5回、週5日)行ったが、消毒30分後の血中からクロルヘキシジン及びその誘導体は検出されなかった2)(外国人データ)。

16.5 排泄

5例の健康成人男性の上腕皮膚面50cm2に、5%又は4%の標識されたクロルヘキシジングルコン酸塩液(18μCiの14Cを含有)を塗布し3時間放置した。塗布後10日間の糞尿中の14C標識物質の総量の測定では、尿中から検出されず、2例の糞便中から塗布量の0.009%以下の14C標識物質が検出された2)(外国人データ)。

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

  1. 17.1.1 国内臨床試験

    術前、術後の術者の手指消毒試験及びその他の医療従事者の手指消毒試験で本剤の消毒効果が認められた3),4),5),6),7),8),9),10),11),12)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている13),14)

18.2 抗菌作用

  1. 18.2.1 本剤の各種細菌、真菌類に対する最小発育阻止濃度は日局クロルヘキシジングルコン酸塩液とほぼ同等である3),4)
  2. 18.2.2 本剤は手洗い直後から数分以内に消毒効果が期待され3),4),5),6),7),8)、その効果は手洗い後少なくとも1時間は持続する7)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

クロルヘキシジングルコン酸塩液(Chlorhexidine Gluconate Solution)

化学名

1,1′-Hexamethylenebis[5-(4-chlorophenyl)biguanide], di-D-gluconate

分子式

C22H30Cl2N10・2C6H12O7

分子量

897.76

性状

クロルヘキシジングルコン酸塩液は、無色~微黄色の澄明な液で、においはなく、味は苦い。水又は酢酸(100)と混和する。クロルヘキシジングルコン酸塩液1mLはエタノール(99.5)5mL以下又はアセトン3mL以下と混和するが、溶媒の量を増加するとき白濁する。
光によって徐々に着色する。
比重d2020:1.06~1.07

化学構造式

20. 取扱い上の注意

使用期限内であっても容器開封後はなるべく速やかに使用すること。

22. 包装

500mL[1瓶]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

〈文献請求先〉
株式会社ジーシー カスタマーサービスセンター

東京都板橋区蓮沼町76-1(〒174-8585)

TEL 0120-41-6480

〈製品に関するお問い合わせ先〉
住友ファーマ株式会社

くすり情報センター
TEL 0120-034-389

25. 保険給付上の注意

本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

住友ファーマ株式会社

大阪市中央区道修町2-6-8

26.2 販売元

株式会社ジーシー

東京都文京区本郷3丁目2番14号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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