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処方箋医薬品注)
有機リン剤の中毒
プラリドキシムヨウ化物として通常成人1回1gを静脈内に徐々に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
**本剤を投与中の患者において、実際の血糖値よりも高値を示すことがあるので、血糖測定用試薬及び測定器の血糖測定値に対する影響について、事前に製造販売業者から情報を入手すること。本剤を投与中の患者で、実際の血糖値よりも高値を示すことがあり、その偽高値に基づきインスリン等の血糖降下剤を投与することにより、昏睡等の重篤な低血糖症状があらわれるおそれがある。
筋肉症状に十分注意すること。健常人と異なる反応を示すことがある。
本剤は主として腎臓で排泄される。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。類似化合物(プラリドキシム-2-メタンスルホネート)を家兎に大量投与した時に、胎仔へ移行することが認められている。
有機リン剤の影響、本剤の治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
アトロピン
混注により薬効発現が遅延することがあるので、併用する必要がある場合は混注しないこと。
機序は不明である。
0.1~5%未満
頻度不明
消化器
嘔気
口内苦味感
循環器
胸内苦悶、不整脈
その他
軽度不快感
下顎疲労感、ヨード過剰症状(鼻咽頭灼熱感、耳下腺痛)
有機リン中毒は有機リン化合物が生体内コリンエステラーゼ(ChE)に結合してリン酸化し、アセチルコリンの分解を阻止することによりアセチルコリンが蓄積して中毒症状を起こす。プラリドキシムヨウ化物はこのリン酸エステルをChEより離脱させ、ChEの酵素活性を回復させる1)。
プラリドキシムヨウ化物(プラリドキシムヨウ化メチル)(Pralidoxime Iodide)
2-formyl-1-methylpyridinium iodide oxime
C7H9IN2O
264.06
黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。水にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、ジエチルエーテル又はクロロホルムにほとんど溶けない。
約216℃(分解)
20mL[5アンプル]
1) 上田喜一: 日本公衆衛生雑誌. 1957; 4: 341-346
2) 岡崎昌一: 岡山医学会雑誌. 1960; 72: 1359-1368
3) 植松義則: 岡山医学会雑誌. 1959; 71: 6111-6123
4) 奥井誠一ほか: 衛生化学. 1963; 9: 108-112
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