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劇薬
処方箋医薬品注)
重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがある。用法及び用量、使用上の注意に特に留意すること。,
インスリン非依存型糖尿病(成人型糖尿病)(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。)
グリクラジドとして、通常成人では1日40mgより開始し、1日1~2回(朝又は朝夕)食前又は食後に経口投与する。維持量は通常1日40~120mgであるが、160mgを超えないものとする。
低血糖を起こすおそれのある以下の患者又は状態,
投与しないこと。低血糖を起こすおそれがある。,
低血糖を起こすおそれがある。
慢性透析を施行中の糖尿病患者10例において、朝食前にグリクラジドを投与後、午前中に透析を開始し、その透析前後のグリクラジド血中濃度を測定したところ、透析前は1.97μg/mL、透析後は1.79μg/mLであり、9.1%の低下が認められた1)。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。スルホニル尿素系薬剤は胎盤を通過することが報告されており、新生児の低血糖、また、巨大児が認められている。
授乳中の女性に投与する場合には、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。他のスルホニル尿素系薬剤で母乳中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始し、定期的に検査を行うなど慎重に投与すること。高齢者では、生理機能が低下していることが多く、低血糖があらわれやすい。
血糖降下作用の増強による低血糖症状が起こることがある。
併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
*糖尿病用薬
これらの薬剤の血糖降下作用による。
ピラゾロン系消炎剤
ピラゾロン系消炎剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害、肝代謝の抑制、腎排泄の抑制が考えられている。
*サルファ剤
サルファ剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害、肝代謝の抑制等が考えられている。
サリチル酸剤
サリチル酸剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害、サリチル酸剤の血糖降下作用が考えられている。
クロフィブラートベザフィブラート
これらの薬剤によるスルホニル尿素系薬剤の蛋白結合の阻害又は腎排泄の抑制、インスリン抵抗性の減弱等が考えられている。
クマリン系薬剤
これらの薬剤によるスルホニル尿素系薬剤の肝代謝の抑制が考えられている。
クロラムフェニコール
ミコナゾールフルコナゾール
プロベネシド
プロベネシドによるスルホニル尿素系薬剤の腎排泄の抑制が考えられている。
ジヒドロエルゴタミン製剤
ジヒドロエルゴタミン製剤によるスルホニル尿素系薬剤のインスリン分泌作用の促進が考えられている。
ジソピラミドシベンゾリンピルメノール
これらの薬剤によるインスリン分泌の促進等が考えられている。
β遮断剤
機序は不明であるが、アドレナリンを介した低血糖からの回復の抑制、低血糖時の交感神経症状(心悸亢進等)の不顕性化等が考えられている。
モノアミン酸化酵素阻害剤
機序は不明であるが、モノアミン酸化酵素阻害剤によるインスリン分泌の促進、肝での糖新生抑制が考えられている。
三環系抗うつ剤
機序は不明であるが、三環系抗うつ剤による低血糖に対する反応の変化、末梢でのインスリン感受性促進が考えられている。
テトラサイクリン系抗生物質
機序は不明である。
クラリスロマイシン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
併用する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
アドレナリン
アドレナリンによる末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝での糖新生促進、インスリン分泌の抑制が考えられている。
副腎皮質ホルモン
副腎皮質ホルモンによる肝での糖新生促進、末梢でのインスリン感受性低下等が考えられている。
甲状腺ホルモン
甲状腺ホルモンによる腸管でのブドウ糖吸収促進、肝での糖新生促進等が考えられている。
利尿剤
利尿剤によるインスリン分泌抑制、末梢でのインスリン感受性低下等が考えられている。
フェニトイン
フェニトインによるインスリン分泌抑制が考えられている。
リファンピシン
リファンピシンによるスルホニル尿素系薬剤の肝代謝の促進が考えられている。
イソニアジドニコチン酸
これらの薬剤による血糖上昇作用が考えられている。
卵胞ホルモン
機序は不明であるが、卵胞ホルモンによるコルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化、末梢でのインスリン感受性低下等が考えられている。
フェノチアジン系薬剤
機序は不明であるが、クロルプロマジンによるインスリン分泌抑制、副腎からのアドレナリン遊離が考えられている。
ピラジナミド
脱力感、高度の空腹感、発汗等(初期症状として)が、また、心悸亢進、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙れん等があらわれることがある。なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意すること。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。,,,,,,,,,,,,
AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
血液
貧血、白血球減少
血小板減少
肝臓
AST、ALT、ALPの上昇
腎臓
BUNの上昇
血清クレアチニンの上昇
消化器
悪心、嘔吐、食欲不振
胃膨満感、便秘、下痢、腹痛
過敏症
皮膚そう痒感、発疹
光線過敏症
その他
頭重、めまい
頭痛、熱感
脱毛
低血糖が起こる。
ブドウ糖液を静脈内注射する。
血糖上昇ホルモンとしてのグルカゴン投与も有効である。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
Tmax(h)
Cmax(μg/mL)
t1/2(h)
4
2.6
8.6
2
2.2±0.8
12.3±3.1
平均値±標準偏差
93.7%(糖尿病患者、60~120mg/日投与、限外ろ過法)4)
ヒドロキシメチル体(未変化体の約1/3の活性)、カルボキシル体(活性なし)5)
グリクラジドは、トリル基のメチルが酸化を受け、ヒドロキシメチル体、カルボキシル体が生成する経路と、アザビシクロオクチル環の異なった位置に水酸基が導入される経路がある。また、アザビシクロオクチル環の水酸化体の一部分はグルクロン酸抱合される2),6)。
主として尿中2)
投与後24時間までに投与量の45%、同じく96時間までに61%が尿中排泄された。排泄物は、いずれも代謝物で未変化体は検出されなかった2)(健康成人、40mg1回投与)。
2型糖尿病患者を対象とした二重盲検比較試験7)(対照薬:グリベンクラミド、投与期間24週間)及び比較試験8)(対照薬:スルホニル尿素系薬剤、投与期間2年)を含む臨床試験における有効性評価症例の中で、1日40~120mg投与されていたのは562例であり、これらの臨床成績は次のとおりである。
対象疾患
血糖コントロールに対する有効率
有効以上
やや有効以上
インスリン非依存型糖尿病
57%(319/562)
86%(482/562)
本剤はインスリンの分泌を促進することにより血糖降下作用をあらわす9),10)。
効力は、ラット、モルモット、ウサギ、イヌを用いた経口投与実験でトルブタミドの3~30倍である。最大作用の発現時間は投与後約3時間で、6時間以降では作用はほぼ消失する11)。
グリクラジド(Gliclazide)
1-(Hexahydrocyclopenta[c]pyrrol-2(1H)-yl)-3-[(4-methylphenyl)sulfonyl]urea
C15H21N3O3S
323.41
白色の結晶性の粉末である。アセトニトリル又はメタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
165~169℃
68(クロロホルム/水系溶媒、pH7.0、21℃)
100錠[10錠(PTP)×10]
100錠[10錠(PTP)×10]500錠[10錠(PTP)×50]
1) 吉矢邦彦ほか: 臨床透析. 1999; 15: 1357-1361
2) 老田哲也ほか: 基礎と臨床. 1982; 16: 711-722
3) Shiba T., et al.: Diabetes Res. Clin. Practice. 1986; 2: 301-306
4) 社内資料: 糖尿病患者での血中動態および蛋白結合
5) 社内資料: グリクラジド及びその代謝物の薬理作用
6) 社内資料: グリクラジドのヒト尿中代謝物の検討
7) 馬場茂明ほか: 臨床評価. 1983; 11: 51-94
8) 小坂樹徳ほか: 糖尿病. 1983; 26: 531-559
9) 大根田昭ほか: 糖尿病. 1977; 20: 403-409
10) Duhault J., et al.: Arzneim.-Forsch./Drug Res. 1972; 22: 1682-1685
11) 清水当尚ほか: 応用薬理. 1976; 12: 289-294
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