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劇薬
感冒もしくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和
通常、1回2~4歳は1g、5~8歳は2g、9~12歳は3gを1日3~4回服用する。なお、症状により適宜増減する。
血小板機能異常があらわれ、出血傾向が悪化するおそれがある。
喘息発作を誘発するおそれがある。,
肝障害があらわれやすくなる。,(注)本剤は小児用総合感冒剤である。
肝障害があらわれやすくなる。
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
腎障害が悪化するおそれがある。
投与しないこと。本剤中のアセトアミノフェンにより肝障害が悪化するおそれがある。,,
アセトアミノフェンの代謝が遅延し、肝障害が悪化するおそれがある。
**妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。投与する際には、必要最小限にとどめ、羊水量、胎児の動脈管収縮を疑う所見を妊娠週数や投与日数を考慮して適宜確認するなど慎重に投与すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。シクロオキシゲナーゼ阻害剤を妊娠中期以降の妊婦に使用し、胎児の動脈管収縮が起きたとの報告があり、また妊娠後期はその発現リスクがより高くなることが知られている。サリチル酸系製剤(アスピリン等)の動物実験(ラット)で催奇形作用が、また、ヒトで妊娠後期に投与された患者及びその新生児に出血異常があらわれたとの報告がある1),2),3),4),5),6),7),8),9)。妊娠後期の女性へのアセトアミノフェンの投与により胎児に動脈管収縮を起こすことがある10),11),12)。アセトアミノフェンを妊娠後期のラットに投与した実験で、弱い胎児の動脈管収縮が報告されている13)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。長期連用を避けること。カフェインは母乳中に容易に移行する14),15)。
投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの、米国においてサリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告がある。(ライ症候群:小児において極めてまれに水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST・ALT・LDH・CKの急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖等の症状が短期間に発現する高死亡率の病態である。)
クマリン系抗凝血剤
クマリン系抗凝血剤の作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
サリチル酸系製剤(アスピリン等)は血小板凝集抑制作用、消化管刺激による出血作用を有する。また、血漿蛋白に結合したクマリン系抗凝血剤と置換し、これらの薬剤を遊離させる。
糖尿病用剤
糖尿病用剤の作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
サリチル酸系製剤(アスピリン等)は血漿蛋白に結合した糖尿病用剤と置換し、これらの薬剤を遊離させる。
中枢神経抑制剤
相互に中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
クロルフェニラミンマレイン酸塩は中枢神経抑制作用を有する。
アルコール含有製剤、アルコール
(1)相互に中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。(2)アルコール多量常飲者がアセトアミノフェンを服用したところ肝不全を起こしたとの報告がある。(注)本剤は小児用総合感冒剤である。
(1)クロルフェニラミンマレイン酸塩は中枢神経抑制作用を有する。(2)アルコールによりアセトアミノフェンから肝毒性を持つN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進される。
MAO阻害剤
相互に作用が増強されることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
クロルフェニラミンマレイン酸塩の抗コリン作用が増強されると考えられている。
呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等があらわれることがある。
,
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
劇症肝炎、AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。,,,,,
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
発疹
浮腫、鼻炎様症状、結膜炎
血液
血小板減少、貧血、チアノーゼ
消化器
食欲不振、胃部不快感、悪心・嘔吐、下痢、便秘
胸やけ、胃痛、口渇、消化管出血
精神神経系
眠気
耳鳴、難聴、めまい、頭痛、興奮、神経過敏、焦躁感、複視
肝臓
肝障害
腎臓
腎障害
泌尿器
多尿、排尿困難
その他
心悸亢進
過呼吸注2)、代謝性アシドーシス注2)
アセトアミノフェン過量投与時の解毒(肝障害の軽減等)には、アセチルシステインの投与を考慮すること。
本剤の臨床試験の成績を集計した結果、有効率は76.8%(119/155例)であった32)。
サリチルアミド及びアセトアミノフェンは中枢性放熱促進による解熱作用、中枢性(疼痛閾値)あるいは末梢性(浮腫)抑制等による鎮痛作用があり、また、クロルフェニラミンマレイン酸塩はアレルギーや炎症反応に関与するヒスタミンに拮抗的に作用するとされている33)。小児用ペレックス配合顆粒はこれにカフェインを配合した感冒剤であり、サリチルアミドとアセトアミノフェンの併用による相乗効果(マウス)、更にカフェインとクロルフェニラミンマレイン酸塩配合による効果増強(マウス、ヒト)が確認されている25),34)。
サリチルアミド(Salicylamide)
2-Hydroxybenzamide
C7H7NO2
137.14
白色の結晶又は結晶性の粉末で、におい及び味はない。N,N-ジメチルホルムアミドに極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、プロピレングリコールにやや溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けにくく、水又はクロロホルムに溶けにくい。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
139~143℃
アセトアミノフェン(Acetaminophen)
N-(4-Hydroxyphenyl)acetamide
C8H9NO2
151.16
白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく、水にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。水酸化ナトリウム試液に溶ける。
169~172℃
無水カフェイン(Anhydrous Caffeine)
1,3,7-Trimethyl-1H-purine-2,6(3H,7H)-dione
C8H10N4O2
194.19
白色の結晶又は粉末で、においはなく、味は苦い。クロロホルムに溶けやすく、水、無水酢酸又は酢酸(100)にやや溶けにくく、エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けにくい。1.0gを水100mLに溶かした液のpHは5.5~6.5である。
235~238℃
クロルフェニラミンマレイン酸塩(Chlorpheniramine Maleate)
(3RS)-3-(4-Chlorophenyl)-N,N-dimethyl-3-pyridin-2-ylpropylamine monomaleate
C16H19ClN2・C4H4O4
390.86
白色の微細な結晶である。酢酸(100)に極めて溶けやすく、水又はメタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすい。希塩酸に溶ける。水溶液(1→20)は旋光性を示さない。
130~135℃
バラ包装:500g(プラスチックボトル)
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