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向精神薬
処方箋医薬品注)
通常、小児にジアゼパムとして1回0.4~0.5mg/kgを1日1~2回、直腸内に挿入する。なお、症状に応じて適宜増減するが、1日1mg/kgを超えないようにする。
症状が悪化するおそれがある。
作用が強くあらわれる。
排泄が遅延するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことがあり、また、黄疸を増強する可能性がある。
慎重に投与すること。作用が強くあらわれる。一般的に代謝排泄機能が未熟であることが考えられる。乳児(1歳未満)に対し投与された244例のうち、13例(5.33%)に副作用が発現したが、1歳以上の症例の副作用発現率6.94%(273例/3,934例)と有意差はなかった。
投与しないこと。低出生体重児・新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
過度の鎮静や呼吸抑制等を起こすおそれがある。
これらの薬剤のCYPに対する競合的阻害作用により、併用した場合、本剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される。
作用が増強されることがある。
相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。
機序は不明。
シメチジン・オメプラゾールにより肝臓のCYPによる代謝が阻害され、本剤のクリアランスが減少し、血中濃度が上昇することによる。 本剤の代謝、排泄を遷延させるおそれがある。
本剤のクリアランスがシプロフロキサシンとの併用により低下することが報告されている。
本剤の代謝が阻害されることにより本剤のクリアランスが低下することが報告されている。
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
これら薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害されるため。
本剤又はこれらの薬剤の作用が増強されるおそれがある。
本剤とこれらの薬剤がCYP3A4を競合的に阻害することにより、相互のクリアランスが低下すると考えられる。
エトラビリンのCYP2C9、CYP2C19阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
1)中枢神経抑制作用を増強することがある。2)併用中の本剤を急速に減量又は中止するとけいれん発作が起こることがある。
1)相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。2)本剤の抗けいれん作用により抑制されていたマプロチリン塩酸塩のけいれん誘発作用が、本剤の急速な減量又は中止によりあらわれることが考えられている。
鎮静作用が増強されるおそれがある。また、ミルタザピンとの併用により精神運動機能及び学習獲得能力が減退するとの報告がある。
相加的な鎮静作用を示すことが考えられる。
本剤の作用が増強することがある。
本剤の非結合型の血中濃度を上昇させる。
筋弛緩作用を増強することがある。
相互に筋弛緩作用を増強することが考えられている。
本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。
リファンピシンのCYP3A4誘導作用により、本剤の代謝が誘導され、血中濃度が低下する可能性がある。
アパルタミドのCYP2C19誘導作用により、本剤の代謝が誘導され、血中濃度が低下する可能性がある。
これら薬剤の血中濃度に影響を与えるおそれがある。
血漿蛋白結合率が高いことによる。
本剤の血中濃度が減少することがある。
不明
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、けいれん発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
慢性気管支炎等の呼吸器疾患に用いた場合、呼吸抑制があらわれることがある。
1%以上
1%未満
頻度不明
精神神経系
眠気、ふらつき
歩行失調、頭痛、言語障害、興奮、振戦
眩暈、失禁、霧視、複視、多幸症
肝臓
黄疸
呼吸器
喘鳴、気道分泌過多
血液
白血球減少症
顆粒球減少症
循環器
頻脈、血圧低下
消化器
悪心、嘔吐、食欲不振、下痢、流涎
便秘、口渇
過敏症
発疹
その他
脱力感、四肢冷感、頻尿
けん怠感、浮腫、低体温
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意を必ず読むこと。
直腸投与のみに使用し、経口投与はしないこと。
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗けいれん作用が変化、遅延するおそれがある。
健康成人14例に本剤(10mg)を1回直腸内投与した時の平均最高血中濃度は321ng/mL、平均最高血中濃度到達時間は1.2時間、平均消失半減期は34.9時間であった。また、小児6例(平均14.8ヵ月)に0.5mg/kgを1回直腸内投与した時の平均最高血中濃度は379ng/mL、平均最高血中濃度到達時間は1.5時間、平均消失半減期は32.8時間であった。
比較試験を含む評価症例298例の有効率は86.6%(258例/298例)であり、そのうち、熱性けいれん等の再発防止に対する有効率は96.2%(176例/183例)、けいれんの救急治療に対する有効率は71.3%(82例/115例)であった1),2),3),4),5),6),7),8),9) 。
中枢における抑制性伝達物質GABAの受容体には、GABAA受容体とGABAB受容体があるが、GABAA受容体は、GABA結合部位、ベンゾジアゼピン結合部位、バルビツール酸誘導体結合部位、などからなる複合体を形成し、中央にCl-を通す陰イオンチャネル(Cl-チャネル)が存在する。GABAがその結合部位に結合するとCl-チャネルが開口し、それにより神経細胞は過分極し、神経機能の全般的な抑制がもたらされる。ベンゾジアゼピン系薬物がこの複合体の結合部位に結合すると、GABAによる過分極誘起作用すなわち神経機能抑制作用を促進する10) 。
試験法
投与後30分のED50値(mg/kg)
直腸内投与
経口投与
抗Bemegrideけいれん
0.25
0.56
抗電撃けいれん
0.45
0.71
ジアゼパム(Diazepam)
7-Chloro-1-methyl-5-phenyl-1,3-dihydro-2H-1,4-benzodiazepin-2-one
C16H13ClN2O
284.74
白色〜淡黄色の結晶性の粉末で、においはなく、味は僅かに苦い。アセトンに溶けやすく、無水酢酸又はエタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
130〜134℃
アルミピロー開封後は湿気を避けて遮光して保存すること。
50個[5個×10]
1) 原沢孝夫他:薬理と治療,1981;9(7):261-271
2) 竹重博子他:小児科臨床,1982;35(1):25-38
3) 釜萢敏他:小児科臨床,1982;35(2):130-138
4) 高江洲悦子他:小児科臨床,1981;34(11):40-48
5) 三宅捷太他:小児科診療,1982;45(4):132-138
6) 牧野定夫他:小児科診療,1982;45(3):113-116
7) 高橋寛他:薬理と治療,1982;10(7):343-368
8) 山脇英範他:小児科臨床,1985;38(10):73-78
9) 福山幸夫他:小児科臨床,1991;44(3):111-133
10) 日本薬局方解説書編集委員会編:第十八改正 日本薬局方解説書(廣川書店)C-878,2021.
11) 花井道夫他:薬理と治療,1985;13(12):225-234
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本剤は厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、投薬量は1回14日分を限度とされています。
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さいたま市西区宮前町203番地1
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