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日本薬局方
エダラボン注射液
処方箋医薬品注)
脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能障害の改善
通常、成人に1回1管(エダラボンとして30mg)を適当量の生理食塩液等で用時希釈し、30分かけて1日朝夕2回の点滴静注を行う。発症後24時間以内に投与を開始し、投与期間は14日以内とする。
投与に際し全身管理を徹底すること。急性腎障害や腎機能障害の悪化を来すことがある。BUN/クレアチニン比が高いなど脱水状態が認められた患者では致命的な経過をたどる例が多く報告されている。,
投与に際してはリスクとベネフィットを十分考慮すること。致命的な経過をたどる例が多く報告されている。全身状態の悪化により急性腎障害や腎機能障害の悪化を来すことがある。,,
心疾患が悪化するおそれがある。また、腎機能障害があらわれるおそれがある。,
投与に際してはリスクとベネフィットを十分考慮すること。致命的な経過をたどる例が多く報告されている。
投与しないこと。腎機能障害が悪化するおそれがある。,
投与に際し全身管理を徹底すること。急性腎障害や腎機能障害の悪化を来すことがある。特に投与前のBUN/クレアチニン比が高い患者では致命的な経過をたどる例が多く報告されている。,,
肝機能障害が悪化するおそれがある。,
投与しないことが望ましい。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において本剤の乳汁移行が認められている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
副作用があらわれた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。一般に高齢者では生理機能が低下しており、致命的な経過をたどる例が多く報告されている。
抗生物質
(セファゾリンナトリウム、セフォチアム塩酸塩、ピペラシリンナトリウム等)
腎機能障害が増悪するおそれがあるので、併用する場合には頻回に腎機能検査を実施するなど観察を十分に行うこと。
機序は不明であるが、本剤は主として腎臓から排泄されるため、腎排泄型の抗生物質との併用により、腎臓への負担が増強する可能性が考えられる。
腎機能低下所見や乏尿等の症状が認められた場合には、直ちに投与を中止し、腎機能不全の治療に十分な知識と経験を有する医師との連携のもとで適切な処置を行うこと。,,,,,
劇症肝炎等の重篤な肝炎、AST、ALT、ALP、γ-GTP、LDH、ビリルビン等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
播種性血管内凝固症候群を疑う血液所見や症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常を伴う急性肺障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤投与等の適切な処置を行うこと。
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、血圧低下、呼吸困難等)があらわれることがある。
5%以上
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
発疹、腫脹、紅斑(多形滲出性紅斑等)
発赤、膨疹、そう痒感
血液
赤血球減少、白血球増多、白血球減少、ヘマトクリット値減少、ヘモグロビン減少、血小板増加、血小板減少
注射部位
注射部発疹、注射部発赤腫脹
肝臓
ALT上昇
総ビリルビン値上昇、AST上昇、LDH上昇、ALP上昇、γ-GTP上昇、ビリルビン尿
ウロビリノーゲン陽性
腎臓
BUN上昇、血清尿酸上昇、血清尿酸低下、蛋白尿、血尿
多尿、クレアチニン上昇
消化器
嘔気
嘔吐
その他
発熱、血清コレステロール上昇、血清コレステロール低下、トリグリセライド上昇、血清総蛋白減少、CK上昇、CK低下、血清カリウム低下、尿中ブドウ糖陽性、熱感、血圧上昇、血清カルシウム低下
血清カリウム上昇、頭痛
本剤投与中あるいは投与後に、脳塞栓の再発又は脳内出血が認められたとの報告がある。
24時間持続静注によるイヌ28日間投与毒性試験において、60mg/kg/日以上の用量で、イヌ39週間反復経口投与毒性試験において、100mg/kg/日以上の用量で、四肢動作の限定、歩行異常等の症状及び病理組織検査における末梢神経及び脊髄(背索)の神経線維変性が観察されたとの報告がある。
軽度腎機能障害者(6例)、中等度腎機能障害者(8例)又は腎機能正常者(8例)にエダラボン30mgを60分かけて単回点滴静脈内投与したときの血漿中未変化体濃度の推移から求めたパラメータは次のとおりである1)。腎機能障害の程度に伴い、t1/2の平均値は延長する傾向が認められた。腎機能正常者に対するCmax、AUC0-∞の幾何平均値の比(90%信頼区間)はそれぞれ軽度腎機能障害患者で1.150(0.967-1.366)、1.202(0.991-1.457)、中等度腎機能障害者で1.247(1.063-1.463)、1.294(1.083-1.547)であった。,
薬物動態パラメータ
軽度腎機能障害
中等度腎機能障害
腎機能正常
Cmax(ng/mL)
545.4±92.59
593.2±115.4
475.9±95.32
AUC0-∞(ng・h/mL)
771.0±153.6
826.4±149.4
644.9±153.1
t1/2(h)
5.38±6.04
7.31±5.83
2.87±0.38
(mean±S.D.)
軽度:eGFRが60~89mL/分/1.73m2、中等度:eGFRが30~59mL/分/1.73m2、正常:eGFR≧90mL/分/1.73m2
重度肝機能障害
肝機能正常
347.6±146.8
280.3±101.0
497.0±183.8
416.3±165.0
3.88±1.12
9.51±6.62
重度:Child-Pugh分類C
軽度肝機能障害
中等度肝機能障害
538.1±182.3
533.4±88.57
429.0±44.36
727.6±262.0
751.5±148.3
654.3±107.2
3.14±0.58
4.37±1.90
4.70±6.92
軽度:Child-Pugh分類A、中等度:Child-Pugh分類B
エダラボンは、脳保護薬である。フリーラジカル除去により、細胞膜脂質過酸化を抑制して奏功する。脳梗塞急性期に使用される3)。
エダラボン(Edaravone)
5-Methyl-2-phenyl-2,4-dihydro-3H-pyrazol-3-one
C10H10N2O
174.20
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。エタノール(99.5)又は酢酸(100)に溶けやすく、水に溶けにくい。
127~131℃
20mgを水20mLに溶かした液のpHは4.0~5.5である。
20mL[10管(ガラスアンプル)]
1) Nakamaru Y, et al.:Clin Ther. 2020 Sep;42(9):1699-1714
2) Nakamaru Y, et al.:Clin Ther. 2020 Aug;42(8):1467-1482
3) 日本薬局方解説書編集委員会編:第十八改正 日本薬局方解説書 2021:C-886-890
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