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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
気管支喘息治療における長期管理の基本は、吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の使用であり、吸入ステロイド剤等により症状の改善が得られない場合、あるいは患者の重症度から吸入ステロイド剤等との併用による治療が適切と判断された場合にのみ、本剤と吸入ステロイド剤等を併用して使用すること。
通常、成人にはプロカテロール塩酸塩水和物として1回50μg(ドライシロップとして0.5 g)を1日1回就寝前ないしは1日2回、朝及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
6歳未満の乳幼児における体重当たりの1回投与量は以下のとおりである。
体重
1回投与量
4kg
0.05g
10kg
0.12g
16kg
0.20g
6kg
0.07g
12kg
0.15g
18kg
0.22g
8kg
0.10g
14kg
0.17g
20kg
0.25g
甲状腺機能亢進症が増悪することがある。
血圧が上昇することがある。
動悸、不整脈、症状の増悪等があらわれることがある。
糖尿病が増悪することがある。
血清カリウム値をモニターすることが望ましい。低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
低出生体重児又は新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
カテコールアミン製剤
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。
アドレナリン、イソプレナリン等のカテコールアミン製剤の併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起こる。そのため不整脈を起こすことが考えられる。
キサンチン誘導体
低カリウム血症、心・血管症状(頻脈、不整脈等)等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがある。副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下、心・血管症状等を増強することが考えられる。低カリウム血症の増強についての機序は不明である。
ステロイド剤
利尿剤
血清カリウム値が低下し、低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下を増強することが考えられる。
キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。,
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
循環器
動悸、頻脈
ほてり等
上室性期外収縮・上室性頻拍・心室性期外収縮・心房細動等
精神神経系
振戦、頭痛、めまい
不眠、手足のしびれ感等
手指の痙縮、筋痙直、筋痙攣、神経過敏
消化器
嘔気、胃部不快感等
嘔吐、口渇
過敏症
発疹等
そう痒感
肝臓
AST、ALT、LDHの上昇等の肝機能障害
その他
脱力感、鼻閉、耳鳴
全身倦怠感、血清カリウム値の低下、血糖上昇
本剤はアレルゲンによる皮膚反応に抑制的に作用するので、皮膚テストを実施する場合には、12時間前より本剤の投与を中止することが望ましい。
過量投与により、頻脈、頻脈性不整脈、血圧低下、神経過敏、振戦、低カリウム血症、高血糖、乳酸アシドーシス等があらわれることがある。
重篤な頻脈性不整脈発現時にはβ遮断剤(プロプラノロール塩酸塩等)が有効な場合があるが、気道抵抗を上昇させるおそれがあるので、喘息患者等への投与には十分注意すること。
溶解後はできるだけ速やかに使用すること。
プロカテロール塩酸塩DS0.01%「タカタ」とメプチンシロップ5μg/mLをクロスオーバー法により、健康成人男子6名にそれぞれプロカテロール塩酸塩水和物として0.1mgを空腹時に単回経口投与し、投与前、投与後0.5、1、1.5、2、2.5、3、4、6、8、12及び24時間に前腕静脈から採血した。LC/MS/MSにより測定したプロカテロール塩酸塩水和物の血漿中濃度の推移及びパラメータは次のとおりであり、統計解析にて90%信頼区間を求めた結果、判定パラメータの対数値の平均値の差はlog(0.8)~log(1.25)の範囲にあり、両剤の生物学的同等性が確認された4)。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUCt(pg・hr/mL)
Cmax(pg/mL)
tmax(hr)
t1/2(hr)
プロカテロール塩酸塩DS0.01%「タカタ」
1426.64±303.15
227.91±68.45
1.8±0.9
3.7±0.4
メプチンシロップ5μg/mL
1409.01±328.56
241.93±96.59
1.7±1.1
3.9±0.7
(Mean±S.D.,n=6)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
プロカテロール塩酸塩水和物は気管支平滑筋のβ2受容体を選択的に刺激し、気管支拡張作用を発現する5),6)。
プロカテロール塩酸塩水和物(Procaterol Hydrochloride Hydrate)
8-Hydroxy-5-{(1RS,2SR)-1-hydroxy-2-[(1-methylethyl)amino]butyl}quinolin-2(1H)-one monohydrochloride hemihydrate
C16H22N2O3・HCl・½H2O
335.83
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。水、ギ酸又はメタノールにやや溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。1.0gを水100mLに溶かした液のpHは4.0~5.0である。光によって徐々に着色する。水溶液(1→20)は旋光性を示さない。融点 約195℃(分解)
100g[プラスチック瓶、バラ、乾燥剤入り]
1) 黒住正雄他:応用薬理.1979;17(5):691-712
2) 河野一弥他:応用薬理.1979;17(5):713-732
3) Jack, D. et al.:Toxicology.1983;27:315-320
4) 社内資料:生物学的同等性試験(プロカテロール塩酸塩DS0.01%「タカタ」)
5) Himori, N. et al.:Br J Pharmac.1977;61(1):9-17
6) Yamashita, S. et al.:J Pharm Pharmac.1978;30(5):273-279
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