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劇薬
処方箋医薬品注)
通常、成人にはコルヒチンとして1日0.5mgを1回又は2回に分けて経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は1.5mgまでとする。通常、小児にはコルヒチンとして1日0.01~0.02mg/kgを1回又は2回に分けて経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は0.03mg/kgまでとし、かつ成人の1日最大投与量を超えないこととする。
血液障害、腎障害、肝障害、横紋筋融解症、ミオパチー、末梢神経障害等があらわれることがあるので、投与中はこれらの異常の有無を定期的な血液検査、生化学検査、尿検査等を施行して注意深く観察すること。,,
腎疾患、胃腸疾患、心疾患を悪化させるおそれがある。
投与しないこと。,
投与する場合には、ごく少量から開始すること。本剤の血漿中濃度が上昇し、早期に重篤な副作用があらわれるおそれがある。,
投与する場合には、ごく少量から開始すること。本剤の血漿中濃度が上昇し、早期に重篤な副作用があらわれるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。マウスに単回腹腔内投与した試験において、最低投与量の4.9mg(体重60kgのヒトに換算した用量)相当から用量依存的な催奇形性(髄膜脳瘤、小眼、無眼等)が報告されている1)。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠中に本剤を服用した家族性地中海熱の患者において明確な催奇形性を示唆する報告はないが、ヒトでの使用経験は限られている2),3),4),5)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。高齢者を対象とした薬物動態試験で、高い血中濃度が持続する傾向が認められている。
*肝代謝酵素CYP3A4を阻害する薬剤等,,
本剤の作用が増強することがある。併用する場合は減量あるいは低用量から開始するなど注意すること。なお、肝臓又は腎臓に障害のある患者には肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤は投与しないこと。
肝代謝酵素CYP3A4を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。
P糖蛋白を阻害する薬剤,,
本剤の作用が増強することがある。併用する場合は減量あるいは低用量から開始するなど注意すること。なお、肝臓又は腎臓に障害のある患者には投与しないこと。
P糖蛋白の活性を阻害することにより本剤の血中濃度を上昇させることがある。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。また、筋肉痛、筋力低下、CK上昇等を伴うミオパチーがあらわれることがある。
頻度不明
過敏症
全身のそう痒、発疹、発熱
消化器
下痢、悪心・嘔吐、腹痛、腹部疝痛
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇、尿蛋白陽性、血尿、乏尿
肝臓
肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇)、Al-P上昇
その他
脱力感、脱毛
急性中毒症状として服用後数時間以内に次のような症状があらわれることがある。悪心・嘔吐、腹部痛、激烈な下痢、咽頭部・胃・皮膚の灼熱感、血管障害、ショック、血尿、乏尿、著明な筋脱力、中枢神経系の上行性麻痺、譫妄、痙攣、呼吸抑制による死亡
副作用発現までには3~6時間の潜伏期があるので、服用後、間がないとき(6時間以内)には胃洗浄、吸引を行う。活性炭の投与も有効である。水・電解質異常の補正には中心静脈圧をモニターしながら輸液、カリウムの投与を行い、凝固因子の欠乏に対しては、ビタミンK、新鮮凍結血漿等の投与、急性呼吸不全には気道を確保し、酸素吸入を行う。その他出血、感染、疼痛等には対症療法を行う。本剤は強制利尿や腹膜透析、血液透析では除去されない。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。
ラットにおいて精巣毒性(精上皮細胞の脱落等)を引き起こすことが報告されている8)。
投与量(mg)
n
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
AUC0-48 (ng・hr/mL)
1
6
5.64±1.37
1.01±0.56
47.9±12.2
(測定法:RIA)(mean±S.D.)
6例の健康成人男性と4例の高齢女性に1mg単回経口投与時の血清中濃度(mean±S.D.)はそれぞれ5.5±1.4ng/mL、12±4ng/mLと高齢者で高い濃度を示し、また高齢者でピーク到達時間の延長傾向がみられた10)(外国人データ)。
4例の腎機能正常患者及び4例の腎機能障害患者(血液透析患者3例及びクレアチニンクリアランス15mL/min患者1例)に1mg単回経口投与したときの血漿中濃度半減期(mean±S.D.)はそれぞれ4.4±1.0hr、18.8±1.2hrであった11)(外国人データ)。,
8例の肝障害を有する患者に1mg単回経口投与時のCmax(mean±S.D.)は3.60±1.04ng/mL、Tmax(mean±S.D.)は2.16±0.34hrであった12)(外国人データ)。
生物学的利用率(mean±S.D.):37±12%9)
分布容積(Vd/F)4.87L/kg11):1mg単回経口投与(外国人データ)
消化管より吸収された後、一部は肝臓で脱アセチル化を受ける。大部分の未変化体と代謝物は腸肝循環する。
胎盤通過性:胎盤を通過し、新生児の臍帯血からも検出された13)(外国人データ)。
乳汁移行:コルヒチン1~1.5mg/日を服用中の家族性地中海熱の患者(4例)における乳汁中濃度は1.9~8.6ng/mLであり、血漿中濃度と同様に推移した。乳児の平均母乳摂取量を150mL/kgと仮定すると、コルヒチンの乳児1日摂取量は1.29μg/kg(成人の約10%)と推定される14)。
血液透析:透析されない15)(外国人データ)。
コルヒチンは微小管タンパク質(チューブリン)に結合することにより顆粒球(主として好中球)及びその他の運動性細胞の繊維性微小管の収縮(脱重合)と消滅を起こし、炎症域への顆粒球の遊走阻害と顆粒球の代謝活性、食活性の減少を起こす。その結果、尿酸結晶の貪食により惹起される乳酸や炎症前期の酵素の遊離を抑制し、炎症反応が抑制される。コルヒチンは肥満細胞からのヒスタミン含有顆粒遊離を抑制する。コルヒチンは細胞の有糸核分裂抑制作用を有するが、この作用は痛風発作の抑制作用と無関係であり、またこの作用に基づく抗悪性腫瘍効果は少ないとされる16)。
コルヒチン(Colchicine)
N-[(7S)-(1,2,3,10-Tetramethoxy-9-oxo-5,6,7,9-tetrahydrobenzo[a]heptalen-7-yl)]acetamide
C22H25NO6
399.44
帯黄白色の粉末である。メタノールに極めて溶けやすく、N,N-ジメチルホルムアミド、エタノール(95)又は無水酢酸に溶けやすく、水にやや溶けにくい。光によって着色する。
外箱開封後は、遮光して保存すること。
100錠[10錠(PTP)×10]
1) Ingalls,T.H, et al.:Arch.Environ.Health. 1968;16:326-332
2) Ben-Chetrit,E, et al.:Arthritis.Care Res. 2010;62(2):143-148
3) Diav-Citrin,O, et al.:Am.J.Obstet.Gynecol. 2010;203:144.e1-e6
4) Rabinovitch,O, et al.:Am.J.Reprod.Immunol. 1992;28:245-246
5) Berkenstadt,M, et al.:Am.J.Obstet.Gynecol. 2005;193:1513-1516
6) Terkeltaub,R.A, et al.:Arthritis Rheum. 2010;62(4):1060–1068
7) 吉田篤他:眼科 1985;27(11):1359-1361
8) Correa., L. M, et al.:Toxicolobical. Scienses. 2002;69:175-182
9) Ferron,G.M, et al.:J.Clin.Pharmacol. 1996;36:874-883
10) Rochdi,M, et al.:Eur.J.Clin.Pharmacol. 1994;46:351-354
11) Ben-Chetrit,E, et al.:J.Rheumatol. 1994;21(4):710-713
12) Rudi,J, et al.:Scand.J.Gastroenterol. 1994;29:346-351
13) Amoura,Z, et al.:J.Rheumatol. 1994;21:383
14) Ben-Chetrit,E,et al.:Arthritis Rheum. 1996;39(7):1213-1217
15) Heaney,D,et al.:Am.J.Med.Sci. 1976;271(2):233-238
16) 日本薬局方解説書編集委員会編:第十八改正 日本薬局方解説書 2021:C-2013-2019
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