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劇薬
処方箋医薬品注)
関節リウマチ
活動性の関節リウマチに対してのみ投与を考慮すること。また、一定期間の非ステロイド性抗炎症剤による治療で十分効果が認められないか、治療にもかかわらず疾患が進行性である場合には、投与開始を考慮することが望ましい。
下記の方法により、本剤を金チオリンゴ酸ナトリウムとして10mgから増量、毎週もしくは隔週に1回筋肉内注射するが、この間に効果発現をみた場合には適当な最低維持量の投与を維持する。1) 徐々に増量する方式第1~4週1回10mg第5~8週1回25mg第9~12週1回50mg第13週以降1回50mg 場合によっては100mg2) 比較的急速に増量する方式 初期量1回10mg2週間目1回25mg 3週間目以降1回50mg 場合によっては100mgただし、上記の用法・用量は大体の基準を示すものであり、年齢、体重、体質および症状に応じて適宜増減する。
毎週1回10mg又は25mg、あるいは2週に1回25mgの継続投与でも同様に有効であり、副作用も軽く有用であるとの報告がある1)。
症状を悪化させるおそれがある。
重篤な過敏症を起こすおそれがある。
投与しないこと。症状の悪化及び重篤な副作用があらわれることがある。,,
腎症状を悪化させるおそれがある。,,
投与しないこと。症状の悪化及び重篤な副作用があらわれることがある。,
肝症状を悪化させるおそれがある。,
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。本剤は胎盤を通過することが報告されている2)。また、動物実験(ウサギ)では催奇形作用が認められている3)。,
本剤投与中は授乳を避けさせること。母乳中へ移行し乳児の機能障害を引き起こす可能性がある。,
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99~234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある。本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している。
用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。
D-ペニシラミン
併用により、重篤な血液障害を起こすおそれがある4)。
機序は不明両者に血液障害の作用がある。
免疫抑制剤
併用により、血液障害発生の可能性が高まる。
そう痒、発汗、 血管浮腫、呼吸困難等があらわれることがある。
皮膚粘膜眼症候群、剥脱性皮膚炎(初期症状:そう痒感、皮疹等)があらわれることがある。
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本剤投与中に重篤な間質性肺炎があらわれることがあるので、乾性咳嗽、呼吸困難等の症状がみられた場合は、速やかに胸部X線検査を実施し、間質性肺炎が疑われる場合には、直ちに本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモンを投与するなど適切な処置を行うこと5)。
脳症(錯乱、傾眠、痙攣等)、末梢性神経障害(多発性神経炎)、ミオキミアがあらわれることがある。
5%以上又は頻度不明
0.1~5%未満
0.1%未満
皮膚・粘膜
そう痒感、皮疹、皮膚炎、脱毛、口内炎、舌炎
色素沈着、結節性紅斑
血液
好酸球増多
腎臓
蛋白尿、血尿等の腎障害、腎炎
肝臓
黄疸、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇
消化器
食欲不振、悪心・嘔吐、上腹部痛、消化管出血、下痢
眼
結膜炎、角膜金沈着症
亜硝酸塩様反応
注射直後の顔面潮紅、めまい、たちくらみ、霧視、発汗、悪心・嘔吐、衰弱感重症の場合は失神、脈拍減少、舌の肥厚、呼吸困難
その他
浮腫、しびれ感、関節炎の増悪、発熱
金製剤による中毒症状があらわれた場合には、次の処置を考慮すること。
類似化合物(金チオグルコース)をマウスに400mg/kg 1回腹腔内に投与したところ、対照群に比較して肥満及び肥満に引き続く乳腺腫瘍発生増加が認められたとの報告がある。
健康成人男性4例に金チオリンゴ酸ナトリウム10mgを筋肉内注射した時の薬物動態パラメータを以下に示す6)(外国人によるデータ)。
投与量(mg)
n
AUC0-∞(μg・日/mL)
T1/2(日)
CLtot(mL/kg/日)
Vd(L/kg)
10
4
9.17±1.90
25.11
7.0±0.6
0.26±0.05
(測定法:原子吸光分析法)(mean±S.D.)
関節リウマチ患者16例に金チオリンゴ酸ナトリウム25㎎、7例に10㎎を筋肉内注射した時の血漿中濃度推移を以下に示す7)。
通過し難い8)(外国人によるデータ)。
通過する。妊娠期間を通して毎月100mgの投与を受けた患者で、分娩3日前に最終投与後、出産時臍帯血清中濃度は2.3μg/mLで、そのときの母親の血清中濃度は3.9μg/mLであった2)(外国人によるデータ)。
授乳中の29歳の患者に総量135mgの類似化合物(金チオグルコース)を投与したときの母乳中濃度は8.64μg/mLであった9)。
血漿蛋白結合率:95%がアルブミンと結合する10)(外国人によるデータ)。
投与された金塩は速やかに金成分と有機成分に分離され、異なった代謝を受けると考えられる11)(ラット、ウサギ)。
金維持療法中の関節リウマチ患者で、金製剤の最終投与後の尿中、糞中の合計金排泄率は、1週目に39%、追加投与が行われないと、2週目に16%、3週目に12%、4週目に10%であった。個人差が大きいが約70%は尿中に、30%は糞中に排泄される10)(外国人によるデータ)。
ラットアジュバント関節炎に対する効果、免疫反応に対する影響、マクロファージや多核白血球の貪食能抑制作用、リソソームに対する作用などが報告されているが、作用機序に関する確定的な報告はない13)。
金チオリンゴ酸ナトリウム(Sodium Aurothiomalate)
R1,R2=Na,HMonogold monosodium monohydrogen(2RS)-2-sulfidobutane-1,4-dioateR1,R2=NaMonogold disodium(2RS)-2-sulfidobutane-1,4- dioate
C4H3AuNa2O4SとC4H4AuNaO4Sとの混合物
390.08、368.09
白色~淡黄色の粉末又は粒である。水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。吸湿性である。光によって緑色を帯びた淡黄色となる。
1.0gを水10mLに溶かした液のpHは5.8~6.5である。
1mL×10管(ガラスアンプル)
1) 吉沢久嘉:最新医学 1980;35(7):1350-1356
2) Cohen,D.L. et al.:Arthritis.Rheum. 1981;24(104):104-105
3) Szabo,K.T. et al.:Vet.Pathol. 1978;15(S-5):97-102
4) 仲川義人:医薬品相互作用 1994:898-899
5) 池田俊他:日本胸部疾患学会雑誌 1986;24(11):1258-1264
6) Massarella,J.W. et al.:Biopharm.Drug Dispos. 1984;5:101-107
7) 上川英徳:リウマチ 1971;11(4):349-355
8) Gilg,G. et al.:Acta Psychiatr.Neurol.Scand. 1958;33(2):174-180
9) Blau,S.P.:Arthritis.Rheum. 1973;16(6):777-778
10) Mascarenhas,B.R. et al.:Arthritis.Rheum. 1972;15(4):391-402
11) 石上宮子:東女医大誌 1981;51(11):1670-1684
12) 近藤正一:治療 1991;73(3):560-566
13) 日本薬局方解説書編集委員会編:第十八改正 日本薬局方解説書 2021:C-1548-1552
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