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日本薬局方
フェキソフェナジン塩酸塩錠
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。腎機能が低下していることが多く、血中濃度が上昇する場合がある。
エリスロマイシン,
本剤の血漿中濃度を上昇させるとの報告がある。
P糖蛋白の阻害による本剤のクリアランスの低下及び吸収率の増加に起因するものと推定される。
水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤
本剤の作用を減弱させることがあるので、同時に服用させないなど慎重に投与すること。
水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムが本剤を一時的に吸着することにより吸収量が減少することによるものと推定される。
*アパルタミド
本剤の血漿中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。
P糖蛋白の誘導により、本剤の血漿中濃度が低下したとの報告がある。
呼吸困難、血圧低下、意識消失、血管浮腫、胸痛、潮紅等の過敏症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
AST、ALT、γ-GTP、Al-P、LDHの上昇等の肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
精神神経系
頭痛、眠気、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏
悪夢、睡眠障害、しびれ感
消化器
嘔気、嘔吐、口渇、腹痛、下痢、消化不良
便秘
過敏症
そう痒
蕁麻疹、潮紅、発疹
血管浮腫
肝臓
AST上昇、ALT上昇
腎臓・泌尿器
頻尿
排尿困難
循環器
動悸、血圧上昇
その他
呼吸困難、味覚異常、浮腫、胸痛、月経異常
アレルゲン皮内反応を抑制するため、アレルゲン皮内反応検査を実施する3~5日前から本剤の投与を中止すること。
外国での過量投与症例として高用量を服用した2例の報告があり、1800mgを服用した症例では症状はなく、3600mgを服用した症例では、めまい、眠気及び口渇がみられた。
本剤は血液透析によって除去できない。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「タカタ」とアレグラ錠60mgをクロスオーバー法により、健康成人男子20名にそれぞれ1錠(フェキソフェナジン塩酸塩として60mg)を空腹時に単回経口投与し、投与前、投与後0.5、1、1.5、2、2.5、3、4、6、8、12及び24時間に前腕静脈から採血した。LC/MSにより測定したフェキソフェナジンの血漿中濃度の推移及びパラメータは次のとおりであり、統計解析にて90%信頼区間を求めた結果、判定パラメータの対数値の平均値の差はlog(0.80)~log(1.25)の範囲にあり、両剤の生物学的同等性が確認された1)。
判定パラメータ
参考パラメータ
AUCt(ng・hr/mL)
Cmax(ng/mL)
tmax(hr)
t1/2(hr)
フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「タカタ」
1444.6±501.5
246.5±122.2
2.1±1.2
3.3±0.7
アレグラ錠60mg
1501.6±686.5
252.1±169.4
2.6±1.0
3.1±0.6
(Mean±S.D.,n=20)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
65歳以上の健康高齢者20例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル80mg注1)を単回投与したときのフェキソフェナジンのAUC0-∞は2906ng・hr/mL、Cmaxは418ng/mL、t1/2は15.2hrであった。これらの値は健康若年者における値のそれぞれ1.6、1.6、1.1倍であった。なお、忍容性は良好であった2),3),4)(外国人データ)。
健康成人男子18例にフェキソフェナジン塩酸塩円形錠注2)1回120mg1日2回注1)とエリスロマイシン1回300mg1日4回7日間併用して反復経口投与したとき、血漿中フェキソフェナジンのCmaxはフェキソフェナジン塩酸塩単独投与時の約2倍に上昇した。一方、血漿中エリスロマイシン濃度には、併用による影響はなかった。この血漿中フェキソフェナジン濃度上昇の機序は動物試験から、P糖蛋白の阻害によるフェキソフェナジンのクリアランスの低下及び吸収率の増加に起因するものと推定された5),6),7)。,
健康成人男子22例にフェキソフェナジン塩酸塩カプセル120mg注1)の投与15分前に水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤を単回投与したとき、フェキソフェナジンのAUC0-30及びCmaxはフェキソフェナジン塩酸塩単独投与時の約40%減少した9)(外国人データ)。
フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「タカタ」はフェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「タカタ」と含量が異なる製剤として開発されたことから、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン」に基づき、溶出挙動を比較したところ同等と判断され、両剤は生物学的に同等とみなされた10)。
フェキソフェナジン塩酸塩は、選択的ヒスタミンH1受容体拮抗作用を主作用とし、加えて炎症性サイトカイン遊離抑制作用、好酸球遊走抑制作用及び各種ケミカルメディエーター遊離抑制作用を示す18)。
フェキソフェナジン塩酸塩(Fexofenadine Hydrochloride)
2-(4-{(1RS)-1-Hydroxy-4-[4-(hydroxydiphenylmethyl)piperidin-1-yl]butyl}phenyl)-2-methylpropanoic acid monohydrochloride
C32H39NO4・HCl
538.12
白色の結晶性の粉末である。メタノールに極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、水に溶けにくい。メタノール溶液(3→100)は旋光性を示さない。結晶多形が認められる。
100錠[10錠(PTP)×10]
1) 社内資料:生物学的同等性試験(フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「タカタ」)
2) 高齢者における薬物動態(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ヘ.Ⅲ.3.(2))
3) 高齢者における安全性の検討試験(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ト.V.2.(1))
4) 健康成人における薬物動態(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ヘ.Ⅲ.3.(8))
5) 浦江明憲他:臨床薬理 2000;31(5):639-648
6) エリスロマイシンとの相互作用(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ヘ.Ⅲ.2.(1)、ト.Ⅰ.5.(1))
7) 薬物相互作用(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ヘ.Ⅱ.5)
8) 生物学的同等性試験(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ヘ.Ⅲ.4.(2))
9) オメプラゾール及び水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウムとの相互作用(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ヘ.Ⅲ.2.(3)、(4))
10) 社内資料:生物学的同等性試験及び溶出性試験(フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「タカタ」)
11) Pratt, C.M., et al.:Am. J. Cardiol. 1999;83:1451-1454
12) アレルギー性鼻炎における用量反応性(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ト.Ⅳ.2.(1))
13) Pratt, C., et al.:Clin. Exp. Allergy. 1999;29(Suppl.3):212-216
14) 高用量における心電図の検討試験(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ト.Ⅰ.5.(4))
15) 健康成人長期投与試験(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ト.Ⅴ.1.(1)、ト.Ⅴ.1.(2))
16) 健康成人長期投与試験(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要へ.Ⅲ.3.(1))
17) QTc間隔延長の可能性に関する検討(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ホ.Ⅱ.2.(1))
18) 薬理作用(アレグラ錠:2000年9月22日承認、申請資料概要ホ.I)
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