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処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
先天性血栓性血小板減少性紫斑病
*本剤を添付の溶解液5mLで溶解し、2~4mL/分の速度で緩徐に静脈内に注射する。定期的に投与する場合、通常、1回40国際単位/kgを隔週投与するが、患者の状態に応じて1回40国際単位/kgを週1回投与することができる。急性増悪時に投与する場合、通常、1日目に1回40国際単位/kg、2日目に1回20国際単位/kg、3日目以降は1日1回15国際単位/kgを投与する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
2~5%未満
2%未満
血液
血小板増加症
消化器
悪心
便秘、腹部膨満
精神神経系
*頭痛、傾眠、浮動性めまい
臨床検査
ADAMTS13活性異常
その他
熱感
* 疲労
沈殿や変色が認められるものは使用しないこと。
患者又はその家族に対し、以下の点に注意するように指導すること。,・直射日光を避けるため、外箱に入れて保管すること。また、凍結を避けて2~8℃で冷蔵保存すること。・やむを得ず冷蔵保存できない場合には、室温で使用期限を超えない範囲で最長6ヵ月間保存することができるが、再び冷蔵庫に戻さないこと。
成人の先天性血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)患者(日本人を含む)を対象に、本剤20U/kg又は40U/kgを単回静脈内投与した際のADAMTS13活性の薬物動態パラメータは以下の通りであった2)。
パラメータ
20U/kg (3例)
40U/kg(7例)
Cmax (U/mL)
0.42(0.15)
1.0(0.14)
AUC0-inf(U*h/mL)
19.5(4.9)
54.5(14.9)
t1/2 (h)
45.1(21.2)
60.5(13.5)
平均値(標準偏差)
成人及び12歳以上の小児の先天性TTP患者(日本人を含む)を対象に、本剤40IU/kgを単回静脈内投与した際のADAMTS13活性の薬物動態パラメータは以下の通りであった3)。
40IU/kg (22例)
Cmax (IU/mL)
1.16(0.25)
Cave (0-168 h) (IU/mL)
0.31(0.07)
AUC0-inf (IU*h/mL)注1)
57.5(14.3)
45.8(10.2)
ADAMTS13活性10%以上の持続時間(日)注2)
5.9(1.2)
平均値(標準偏差)注1)21例で算出された値注2)23例で算出された値
成人及び小児の先天性TTP患者(日本人を含む)から得られたADAMTS13活性データを用いて母集団薬物動態解析を行った。成人及び小児の先天性TTP患者に本剤40IU/kgを隔週又は週1回で静脈内投与した際の定常状態におけるADAMTS13活性の薬物動態パラメータの母集団薬物動態解析に基づく推定値は以下の通りであった4)。
6歳未満(8例)
6~12歳未満(8例)
12~18歳未満(10例)
18歳以上(60例)
隔週
週1回
Cmax,ss(IU/mL)
1.01 (0.485)
1.19(0.667)
0.937 (0.207)
1.02(0.222)
1.01 (0.126)
1.11(0.137)
1.11 (0.306)
1.25(0.353)
Cave,ss(IU/mL)
0.266 (0.259)
0.508(0.471)
0.146 (0.0358)
0.292(0.0715)
0.171 (0.0288)
0.342(0.0575)
0.217 (0.112)
0.428(0.205)
AUCss(IU*h/mL)
89.3 (87.1)
85.3(79.2)
49.1 (12.0)
49.0 (12.0)
57.5 (9.68)
57.5(9.66)
72.8 (37.8)
71.9(34.4)
ADAMTS13活性10%以上の持続時間(日)
8.03 (4.23)
6.25(1.35)
6.05 (2.03)
6.31 (1.00)
7.27 (1.75)
6.74(0.666)
8.73 (2.67)
6.90(0.641)
本剤を臨床の推奨用量で先天性TTP患者に静脈内投与したところ、VWF活性を示すVWF:リストセチンコファクター活性及びVWF抗原は1~2日間、一過性にベースラインから15~25%低下した3)。
成人及び小児の先天性TTP患者(0~70歳)注1)を対象に定期補充療法及び一時補充療法における有効性及び安全性を検討する前向き、無作為化、対照、非盲検、多施設共同試験を実施した。注1)2歳未満の先天性TTP患者は組み入れられなかった。
定期補充療法コホートでは各6ヵ月間の第1期及び第2期のクロスオーバー期にて本剤40IU/kg又は標準治療(血漿製剤)を隔週又は週1回投与した。その後、6ヵ月間の第3期にて本剤40IU/kgを隔週又は週1回投与した。日本人5例を含む48例(うち12歳未満の小児8例注2))が無作為化され、日本人5例を含む46例(うち12歳未満の小児8例注2))が試験を完了した注3)。本剤群では第1期から第3期を通じて急性TTPイベントは認められなかったが、標準治療群では第1期に急性TTPイベントが1例に認められた。本剤群では第1期及び第2期に亜急性TTPイベントが1例(1件)、第3期において3例(3件)認められ、第3期の2例に本剤の追加投与が行われた。標準治療群では第1期及び第2期に6例(7件)に亜急性TTPイベントが認められ、4例に標準治療の追加投与が行われた。下表に示す通り、第1期と第2期において、腎機能障害を除く個別のTTP症状の本剤群での発現率は、標準治療群に比べて低かった5),6)。注2)第1期に、本剤投与を受けた4例、標準治療薬(血漿製剤)投与を受けた4例注3)最終解析は、定期補充療法コホートに組み入れられた全例が第3期を完了した時点で実施された。なお、中間解析は、定期補充療法コホートの12歳以上の患者の計32例が第3期を完了した時点で、定期補充療法コホート及びオンデマンド療法コホートに組み入れられた全患者を対象に実施された。
本剤群例数(件数)
標準治療群例数(件数)
第1期(21例)
第2期(23例)
第1期(24例)
第2期(21例)
急性TTPイベント注4)
0(0)
1(1)
年間発現率
0(0.000)注11)
0.07(0.352)注11)
亜急性TTPイベント注5)
5(6)
0.08(0.385)注11)
0.49(1.018)注11)
0.10(0.436)注11)
個別のTTP症状
血小板減少症注6)
6(17)
7(33)
12(61)
9(28)
微小血管障害性溶血性貧血注7)
4(17)
4(6)
9(13)
3(18)
神経学的症状注8)
2(12)
2(6)
4(11)
3(17)
腎機能障害注9)
4(10)
2(5)
腹痛
1(2)
その他のTTP症状注10)
3(3)
2(4)
8(15)
4(4)
注4)血小板数のベースライン値から50%以上の減少又は100,000/μL未満、並びに乳酸脱水素酵素(LDH)のベースライン値の2倍を超える増加又は基準値上限の2倍を超える増加注5)血小板減少症又は微小血管障害性溶血性貧血、並びに腎機能障害、神経症状、発熱、疲労/無気力又は腹痛を含むがこれらに限定されない臓器特異的な徴候及び症状注6)血小板数のベースライン値から25%以上の減少又は150,000/μL未満注7)LDHのベースライン値から1.5倍を超える増加又は基準上限値の1.5倍を超える増加注8)神経系障害のTTP症状(例:頭痛、錯乱、記憶障害、過敏性、知覚障害、構音障害、視力障害、発作を含む局所的又は全身的な運動症状)注9)血清クレアチニンのベースライン値の1.5倍を超える増加注10)神経症状、腹痛、血小板減少、LDH増加及びクレアチニン増加以外のcTTPに関連すると考えられるすべての有害事象を含む。注11)年間発現率の平均値(標準偏差)、モデルに基づかない年間発現率=イベント数/観察期間(年)
第1期及び第2期における副作用の発現頻度は、本剤群で4.3%(2/47)、標準治療群で45.8%(22/48)であった。本剤群にて認められた副作用は便秘、ADAMTS13活性異常、頭痛(各1例)であった。第3期における副作用の発現頻度は本剤群で2.2%(1/46)であり、悪心、頭痛(各1例)であった6)。
一時補充療法コホートには、急性TTPイベントが認められた6例(うち日本人0例、12歳未満の小児1例注12))が登録された。6例のうち2例は本剤による一時補充療法注13)、4例は標準治療(血漿製剤)を受けた。本剤による一時補充療法を受けた急性TTPイベント2件(2例)はいずれも回復注14)した5),6)。副作用は本剤群で認められなかったが、標準治療群で4例中2例に認められた6)。注12)標準治療薬(血漿製剤)投与を受けた。注13)一時補充療法:初回投与量として1日目40IU/kg、2日目20IU/kg、3日目以降からTTPイベントの回復後2日目まで15IU/kgを連日投与注14)血小板数が150,000/μL以上又はベースライン値の75%以上であり、かつLDHがベースライン値又は基準値上限の1.5倍以下を回復と定義
成人及び小児の先天性TTP患者(0~70歳)注)を対象に、本剤の安全性及び有効性を評価する前向き、非盲検、多施設共同、単群、継続投与試験を実施した。日本人6例含む75例(うち12歳未満の小児12例、46例は281102試験を完了後に参加)が本剤40IU/kgを隔週又は週1回投与による定期補充療法を受けた。急性TTPイベントは1例(1件)に認められ、亜急性TTPイベント及び個別のTTP症状の発現率は281102試験での本剤群と同程度であった。本剤の曝露期間の中央値(最小値,最大値)は16.9(0.5, 33.2)ヵ月であった7)。副作用の発現頻度は8.0%(6/75)であり、熱感、悪心(各2例)、腹部膨満、浮動性めまい、疲労、血小板増加症、振戦(各1例)であった7)。注)2歳未満の先天性TTP患者は組み入れられなかった。
ADAMTS13は、亜鉛メタロプロテイナーゼであり、超高分子量VWF多量体を切断し、小単位とすることにより、VWFと血小板との結合及びそれに続く微小血栓の形成を抑制する8),9)。本剤は遺伝子組換えADAMTS13であり、本剤によりADAMTS13を補充し、血漿中のADAMTS13活性を回復させることで、血小板減少症につながる微小血管の血栓形成を抑制すると考えられる10)。
先天性TTPモデルである遺伝子組換えVWF(rVWF)誘発性ADAMTS13ノックアウトマウスにおいて、本剤は、rVWF投与前に投与することによりTTP様症状の発症を抑制し、rVWF投与後に投与することによりTTP様症状の改善傾向を示した11)。
先天性TTPモデルであるrVWF誘発性ADAMTS13ノックアウトマウスにおいて、本剤は、rVWF投与前に投与することにより微小血管血栓症の発症を抑制し、rVWF投与後に投与することにより脳血管内で発生した血栓又は形成中の血栓を消失させた11)。
ラット及びカニクイザルを用いた反復投与毒性試験において、本剤の投与後に内因性VWF多量体の切断が認められた11)。
アパダムターゼ アルファ(遺伝子組換え)/シナキサダムターゼ アルファ(遺伝子組換え)(Apadamtase Alfa[Genetical Recombination]〔JAN〕/Cinaxadamtase Alfa[Genetical Recombination]〔JAN〕)
アパダムターゼ アルファ(遺伝子組換え)、シナキサダムターゼ アルファ(遺伝子組換え)の混合物からなる。アパダムターゼ アルファ及びシナキサダムターゼ アルファは、遺伝子組換えヒトフォン・ヴィレブランド因子切断酵素(トロンボスポンジン1型モチーフを有するディスインテグリン及びメタロプロテイナーゼ第13番:ADAMTS13,EC 3.4.24.87)及びその類縁体(Q23R)であり、CHO細胞により産生される。いずれも、1353個のアミノ酸残基からなる糖タンパク質(分子量:約173,000)である。
アジンマ静注用1500[1バイアル]添付溶解液(日局 注射用水5mL)[1バイアル]専用溶解器(薬液用両刃針)[1個]
1) 社内資料:cTTP患者における免疫原性(2024年3月26日承認、CTD2.7.4.4)
2) 社内資料:cTTP患者を対象とした国際共同第Ⅰ相試験(281101試験)(2024年3月26日承認、CTD2.7.2.2)
3) *社内資料:cTTP患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(281102試験)(2025年12月22日承認、CTD2.7.2.2)
4) *社内資料:母集団薬物動態解析(2025年12月22 日承認、CTD2.7.2.3)
5) *社内資料:cTTP患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(281102試験)(2025年12月22日承認、CTD2.7.3.2)
6) *社内資料:cTTP患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(281102試験)(2025年12月22日承認、CTD2.7.6.1)
7) *社内資料:cTTP患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(3002試験)(2025年12月22日承認、CTD2.7.6.2)
8) Alwan F, et al.:Blood. 2019;133(15):1644-1651.
9) Sukumar S, et al.:J Clin Med. 2021;10(3):536.
10) 社内資料:本剤の作用機序(2024年3月26日承認、CTD2.5.1.1)
11) 社内資料:In vivo薬理試験(2024年3月26日承認、CTD2.6.2.2)
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