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アドベイト静注用キット250/アドベイト静注用キット500/アドベイト静注用キット1000/アドベイト静注用キット1500/アドベイト静注用キット2000/アドベイト静注用キット3000

処方せん医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
7.用法及び用量に関連する注意
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.5妊婦
9.8高齢者
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
15.その他の注意
15.1臨床使用に基づく情報
16.薬物動態
16.1血中濃度
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
19.有効成分に関する理化学的知見
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

アドベイト静注用キット250/アドベイト静注用キット500/アドベイト静注用キット1000/アドベイト静注用キット1500/アドベイト静注用キット2000/アドベイト静注用キット3000

添付文書番号

6343432G1025_2_02

企業コード

400256

作成又は改訂年月

**2024年3月改訂(第4版)
2020年10月改訂

日本標準商品分類番号

876349

薬効分類名

遺伝子組換え血液凝固第Ⅷ因子製剤

承認等

アドベイト静注用キット250

販売名コード

YJコード

6343432G1025

販売名英語表記

ADVATE Intravenous Kit

販売名ひらがな

あどべいとじょうちゅうようきっと250

承認番号等

承認番号

30100AMX00220

販売開始年月

2019年12月

貯法・有効期間

貯法

凍結を避け、2~8℃で保存すること。

有効期間

2年

規制区分

アドベイト静注用キット500

販売名コード

YJコード

6343432G2021

販売名英語表記

ADVATE Intravenous Kit

販売名ひらがな

あどべいとじょうちゅうようきっと500

承認番号等

承認番号

30100AMX00221

販売開始年月

2019年12月

貯法・有効期間

貯法

凍結を避け、2~8℃で保存すること。

有効期間

2年

規制区分

アドベイト静注用キット1000

販売名コード

YJコード

6343432G3028

販売名英語表記

ADVATE Intravenous Kit

販売名ひらがな

あどべいとじょうちゅうようきっと1000

承認番号等

承認番号

30100AMX00222

販売開始年月

2019年12月

貯法・有効期間

貯法

凍結を避け、2~8℃で保存すること。

有効期間

2年

規制区分

アドベイト静注用キット1500

販売名コード

YJコード

6343432G4024

販売名英語表記

ADVATE Intravenous Kit

販売名ひらがな

あどべいとじょうちゅうようきっと1500

承認番号等

承認番号

30100AMX00223

販売開始年月

2019年12月

貯法・有効期間

貯法

凍結を避け、2~8℃で保存すること。

有効期間

2年

規制区分

アドベイト静注用キット2000

販売名コード

YJコード

6343432G5020

販売名英語表記

ADVATE Intravenous Kit

販売名ひらがな

あどべいとじょうちゅうようきっと2000

承認番号等

承認番号

30100AMX00224

販売開始年月

2019年12月

貯法・有効期間

貯法

凍結を避け、2~8℃で保存すること。

有効期間

2年

規制区分

アドベイト静注用キット3000

販売名コード

YJコード

6343432G6027

販売名英語表記

ADVATE Intravenous Kit

販売名ひらがな

あどべいとじょうちゅうようきっと3000

承認番号等

承認番号

30100AMX00225

販売開始年月

2019年12月

貯法・有効期間

貯法

凍結を避け、2~8℃で保存すること。

有効期間

2年

規制区分

一般的名称

ルリオクトコグ アルファ(遺伝子組換え)

3. 組成・性状

3.1 組成

アドベイト静注用キット250

有効成分
(国際単位)
1バイアル中 ルリオクトコグ アルファ(遺伝子組換え)  250
添加剤D-マンニトール  160mg
トレハロース水和物  40mg
L-ヒスチジン  7.76mg
トロメタモール  6.06mg
塩化カルシウム水和物  1.2mg
ポリソルベート80  0.5mg
グルタチオン  0.4mg
溶解液:日局 注射用水  5mL

アドベイト静注用キット500

有効成分
(国際単位)
1バイアル中 ルリオクトコグ アルファ(遺伝子組換え)  500
添加剤D-マンニトール  160mg
トレハロース水和物  40mg
L-ヒスチジン  7.76mg
トロメタモール  6.06mg
塩化カルシウム水和物  1.2mg
ポリソルベート80  0.5mg
グルタチオン  0.4mg
溶解液:日局 注射用水  5mL

アドベイト静注用キット1000

有効成分
(国際単位)
1バイアル中 ルリオクトコグ アルファ(遺伝子組換え)  1000
添加剤D-マンニトール  160mg
トレハロース水和物  40mg
L-ヒスチジン  7.76mg
トロメタモール  6.06mg
塩化カルシウム水和物  1.2mg
ポリソルベート80  0.5mg
グルタチオン  0.4mg
溶解液:日局 注射用水  5mL

アドベイト静注用キット1500

有効成分
(国際単位)
1バイアル中 ルリオクトコグ アルファ(遺伝子組換え)  1500
添加剤D-マンニトール  160mg
トレハロース水和物  40mg
L-ヒスチジン  7.76mg
トロメタモール  6.06mg
塩化カルシウム水和物  1.2mg
ポリソルベート80  0.5mg
グルタチオン  0.4mg
溶解液:日局 注射用水  5mL

アドベイト静注用キット2000

有効成分
(国際単位)
1バイアル中 ルリオクトコグ アルファ(遺伝子組換え)  2000
添加剤D-マンニトール  160mg
トレハロース水和物  40mg
L-ヒスチジン  7.76mg
トロメタモール  6.06mg
塩化カルシウム水和物  1.2mg
ポリソルベート80  0.5mg
グルタチオン  0.4mg
溶解液:日局 注射用水  5mL

アドベイト静注用キット3000

有効成分
(国際単位)
1バイアル中 ルリオクトコグ アルファ(遺伝子組換え)  3000
添加剤D-マンニトール  160mg
トレハロース水和物  40mg
L-ヒスチジン  7.76mg
トロメタモール  6.06mg
塩化カルシウム水和物  1.2mg
ポリソルベート80  0.5mg
グルタチオン  0.4mg
溶解液:日局 注射用水  5mL

本剤はチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞株を用いて製造される。また、精製工程のアフィニティークロマトグラフィーで、マウスモノクローナル抗体を使用している。

3.2 製剤の性状

アドベイト静注用キット250

pH6.7~7.3
浸透圧比1.2~1.6 (生理食塩液に対する比)
性状本剤は白色の粉末又は塊で、溶解液で溶解したとき、無色澄明な液である。

アドベイト静注用キット500

pH6.7~7.3
浸透圧比1.2~1.6 (生理食塩液に対する比)
性状本剤は白色の粉末又は塊で、溶解液で溶解したとき、無色澄明な液である。

アドベイト静注用キット1000

pH6.7~7.3
浸透圧比1.2~1.6 (生理食塩液に対する比)
性状本剤は白色の粉末又は塊で、溶解液で溶解したとき、無色澄明な液である。

アドベイト静注用キット1500

pH6.7~7.3
浸透圧比1.2~1.6 (生理食塩液に対する比)
性状本剤は白色の粉末又は塊で、溶解液で溶解したとき、無色澄明な液である。

アドベイト静注用キット2000

pH6.7~7.3
浸透圧比1.2~1.6 (生理食塩液に対する比)
性状本剤は白色の粉末又は塊で、溶解液で溶解したとき、無色澄明な液である。

アドベイト静注用キット3000

pH6.7~7.3
浸透圧比1.2~1.6 (生理食塩液に対する比)
性状本剤は白色の粉末又は塊で、溶解液で溶解したとき、無色澄明な液である。

4. 効能又は効果

血液凝固第Ⅷ因子欠乏患者に対し、血漿中の血液凝固第Ⅷ因子を補い、その出血傾向を抑制する。

6. 用法及び用量

本剤を添付の溶解液5mLで溶解し、緩徐に静脈内注射又は点滴注入する。なお、10mL/分を超えない速度で注入すること。用量は、通常、1回体重1kg当たり10~30国際単位を投与するが、症状に応じて適宜増減する。

7. 用法及び用量に関連する注意

輸注速度が速すぎるとチアノーゼ、動悸を起こすことがあるので、1分間に10mLを超えない速度で緩徐に静脈内に注射すること。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 患者の血中に血液凝固第Ⅷ因子に対するインヒビターが発生するおそれがある。特に、血液凝固第Ⅷ因子製剤による補充療法開始後、投与回数が少ない時期(補充療法開始後の比較的早期)や短期間に集中して補充療法を受けた時期にインヒビターが発生しやすいことが知られている。本剤を投与しても予想した止血効果が得られない場合には、インヒビターの発生を疑い、回収率やインヒビターの検査を行うなど注意深く対応し、適切な処置を行うこと。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 本剤の成分に対し、過敏症の既往歴のある患者
  2. 9.1.2 マウスモノクローナル抗体により精製した生物学的製剤又はハムスター細胞由来の生物学的製剤に過敏症の既往歴のある患者
  3. 9.1.3 第Ⅷ因子製剤に過敏症の既往歴のある患者

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
生殖発生毒性試験は実施していない。

9.8 高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 アナフィラキシー(頻度不明)

    呼吸困難、チアノーゼ、蒼白等を起こすことがある。

11.2 その他の副作用

1%以上

1%未満

頻度不明

胃腸障害

上腹部痛、下痢、悪心

一般・全身障害および投与部位の状態

胸痛、異常感、発熱、悪寒

疲労、倦怠感、注射部位反応

肝胆道系障害

ALT上昇

感染症および寄生虫症

鼻咽頭炎

傷害、中毒および処置合併症

処置後局所反応、処置後出血、処置後合併症

臨床検査

凝固第Ⅷ因子量減少、ヘマトクリット減少、単球数増加、臨床検査異常

抗リン脂質抗体陽性、抗第Ⅷ因子抗体陽性

神経系障害

浮動性めまい、頭痛

味覚異常、片頭痛、記憶障害、振戦

呼吸器、胸郭および縦隔障害

呼吸困難

皮膚および皮下組織障害

そう痒症

多汗症

じん麻疹、紅斑、斑状皮疹

血管障害

ほてり

血腫、リンパ管炎、蒼白

潮紅

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意

  1. 14.1.1 調製前に、室温に戻しておくこと。
  2. 14.1.2 装着されている溶解液以外は使用しないこと。本剤に溶解液全量を加えた後、静かに円を描くように回して溶解すること。(激しく振とうしないこと)
  3. 14.1.3 他の製剤と混合しないこと。
  4. 14.1.4 使用後の残液は細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと。

14.2 薬剤投与時の注意

  1. 14.2.1 溶解した液は、無色澄明である。沈殿の認められるもの又は混濁しているものは使用しないこと。
  2. 14.2.2 溶解後は冷蔵せず、室温にて3時間以内に使用すること。3時間以内に使用されない場合は、廃棄すること。

14.3 薬剤交付時の注意

  1. 14.3.1 患者が家庭で保存する場合においては、冷蔵庫内で保存することが望ましいが、室温で保存することもできる。室温で保存した場合には、使用期限を超えない範囲で6ヵ月以内に使用し、再び冷蔵庫に戻さないように指導すること。
  2. 14.3.2 子供による誤用等を避けるため、薬剤の保管には十分注意すること。
  3. 14.3.3 使用済みの医療機器等の処理については、主治医の指示に従うこと。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

本剤はvon Willebrand因子を含んでいない。

16. 薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1 国内第Ⅱ/Ⅲ相試験(成人及び小児)

    10歳以上の血友病A患者11例を対象に本剤50 IU/kgを静脈内単回投与したとき、AUC0-48は1408 ± 497 (IU・h/dL) 注1)、補正回収率注2) は2.24 ± 0.45 [(IU/dL)/(IU/kg)] 及び血中半減期は13.00 ± 3.70 (h) であった1)

  2. 16.1.2 海外第Ⅱ/Ⅲ相試験(成人及び小児)

    10歳以上の血友病A患者37例を対象に本剤50 IU/kgを静脈内単回投与したとき、AUC0-48は1494 ± 400 (IU・h/dL)、補正回収率は2.46 ± 0.45 [(IU/dL)/(IU/kg)] 及び血中半減期は11.72 ± 2.15 (h) であった1)(外国人データ)。また、6歳未満の血友病A患者47例を対象に本剤50 IU/kgを静脈内単回投与したとき、AUC0-48は1236 ± 401 (IU・h/dL)、補正回収率は1.90 ± 0.43[(IU/dL)/(IU/kg)] 及び血中半減期は9.88 ± 1.89 (h) であった2)(外国人データ)。

    パラメータ/患者群

    国内:10歳以上
    (11例)

    海外:10歳以上
    (37例)

    海外:6歳未満
    (47例)

    AUC0-48
    (IU・h/dL)

    1408 ± 497

    1494 ± 400

    1236 ± 401

    補正回収率
    [(IU/dL)/(IU/kg)]

    2.24 ± 0.45

    2.46 ± 0.45

    1.90 ± 0.43

    血中半減期 (h)

    13.00 ± 3.70

    11.72 ± 2.15

    9.88 ± 1.89

    (平均値 ± SD)

    注1) IU:国際単位
    注2) 補正回収率 = [Cmax (IU/dL) − 投与前の血漿中第Ⅷ因子活性 (IU/dL)] / 投与量 (IU/kg)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

  1. 17.1.1 国内第Ⅱ/Ⅲ相試験(成人及び小児)

    10歳以上の血友病A患者15例を対象とした非盲検試験で、出血時に10~50 IU/kg、出血が予測される場合に25~40 IU/kgの用量で本剤を6ヵ月間静脈内投与し、本剤の止血効果を検討した。止血効果の評価対象13例に認められた合計170件の出血のうち、120件(70.6%)が「著効」、45件(26.5%)が「有効」、5件(2.9%)が「やや有効」と判定され、「無効」例はなかった。著効と有効を合わせた有効率は97.1%であった1)
    副作用は15例中3例(20%)に4件発現し、その内訳は異常感、頭痛、ほてり及び単球数増加であった。

    出血部位

    止血効果(件)

    合計

    有効率
    (%)

    著効
    (%)

    有効
    (%)

    やや有効
    (%)

    無効
    (%)

    関節内

    85
    (70.2)

    33
    (27.3)

    3
    (2.5)

    0
    -

    121

    97.5

    筋肉内

    21
    (70.0)

    8
    (26.7)

    1
    (3.3)

    0
    -

    30

    96.7

    皮下・
    口腔内等

    6
    (100)

    0
    -

    0
    -

    0
    -

    6

    100

    血尿・
    体腔内等

    2
    (66.7)

    1
    (33.3)

    0
    -

    0
    -

    3

    100

    その他

    2
    (66.7)

    1
    (33.3)

    0
    -

    0
    -

    3

    100

    2ヵ所以上

    4
    (57.1)

    2
    (28.6)

    1
    (14.3)

    0
    -

    7

    85.7

    合計

    120
    (70.6)

    45
    (26.5)

    5
    (2.9)

    0
    -

    170

    97.1

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

本剤は活性化血液凝固第Ⅸ因子、リン脂質、カルシウムとともに血液凝固第Ⅹ因子を活性化することにより内因性凝固に寄与する。

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

ルリオクトコグ アルファ(遺伝子組換え)
[Rurioctocog Alfa (Genetical Recombination)](JAN)

本質

ヒト肝細胞のmRNAに由来するヒト第Ⅷ因子cDNAの発現により、チャイニーズハムスター卵巣細胞で産生される2,332個のアミノ酸残基(C12257 H17863 N3220 O3552 S83:分子量269,812.82)からなる糖たん白質(分子量:300,000-350,000)3),4),5)

22. 包装

アドベイト静注用キット250 :250国際単位 ×1キット
アドベイト静注用キット500 :500国際単位 ×1キット
アドベイト静注用キット1000:1000国際単位×1キット
アドベイト静注用キット1500:1500国際単位×1キット
アドベイト静注用キット2000:2000国際単位×1キット
アドベイト静注用キット3000:3000国際単位×1キット

24. 文献請求先及び問い合わせ先

*主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
武田薬品工業株式会社 くすり相談室

*〒103-8668 東京都中央区日本橋本町二丁目1番1号

*フリーダイヤル 0120-566-587
受付時間 9:00~17:30(土日祝日・弊社休業日を除く)

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

*武田薬品工業株式会社

*〒540-8645 大阪市中央区道修町四丁目1番1号



〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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